2020年前期の朝の連続テレビ小説『エール』が3月30日よりスタートしましたが、その前に2019年後期の朝ドラ『スカーレット』についても少し触れてみたいと思います。
※最初のほうはマイナス意見ばかりしか書いてないのであしからず(汗)。
『なつぞら』が終わった後、気分が乗ったらスカーレットの感想も書こうかな…なんて思っていましたが、結局1度も書かないまま終了してしまいました(苦笑)。書く時間が…というよりかは、個人的にあまり好きな朝ドラではなかったというのが正直なところです。
全体的にピリっとしたパンチのある場面が少なかった気がして、物足りなさを感じることがとても多かったドラマでした(あくまでも個人的好みの問題です)。
SNSでの評判はすごく良かったんですが、どうもあの会話劇に漂うテンポが好きになれなかったんですよねぇ。なんというか・・・自然すぎたというか(汗)。特に喜美子と八郎の夫婦の何げない会話のシーンは見ていてイラっとくることが多く苦手でした。ただ、二人が別れるきっかけになる場面になる緊迫した会話は良かったと思いますが。
あと、照子と信作のキャラが・・・個人的に超苦手でした(苦笑)。それゆえ、喜美子を交えた3人でのわちゃわちゃシーンの時にはチャンネル変えてたんですよね(汗)。もうこれは完全に個人の好みなのであしからず。
番組後半に出てきたスピンオフ的なエピソードもホントつまらなくて…早くこのドラマ終わらんかなとすら思っていたほど(苦笑)。
このまま個人的に全く乗れないまま終わるんだろうかと危惧していたわけですが、武志が白血病になってしまうというエピソードが入ってきたクライマックスからはかなり真剣に見てました。
喜美子のモデルになった方の息子さんが早世されていることは知っていたので、なんとなくこのエピソードは入ってくると予測していたんですが、ドラマでの武志とその周りの人々とのドラマはすごく丁寧に繊細に描かれていて感動するシーンも多かったです。
個人的には、久しぶりにドラマ出演となった稲垣吾郎くんの登場がとてもよかったと思ってます。彼の存在が実にうまくドラマの雰囲気にハマってた。
『スカーレット』のなかで一番心打たれて涙したのは、武志が書き遺した言葉たちでしたね。
”今日が○○の1日なら、○○は(と)いつもと変わらない1日を過ごすだろう”
ジョージ藤川の色絵本に記されたこの言葉を見たときは、八郎と一緒に涙を流しました(涙)。
そして最終回前、武志がドラマの最後に書き遺した言葉。
”いつもと変わらない1日は、特別な1日”
これはものすごく心に響きましたね…。泣きました。彼にとって”普通”の1日はかけがえのない宝物のような1日だったに違いありません。私たちもこの言葉を胸に刻んで生きなければいけないなと痛切に思いました。
全体的には殆ど乗れなかったけれど、いくつか心打たれるシーンもあった『スカーレット』でした。あくまでも私個人の主観的意見なので悪しからず。
あ、それから、個人的にものすごくいいなと思っていたのが冬馬ユミさんによる音楽です。時に賑やかに、時に優しく、時に哀しく・・・。ドラマには物足りなさを感じつつも音楽に心惹かれるということは何度もありました。
パート1も2も購入しましたが、個人的にはパート2が特にお気に入り。素敵な音楽がたくさん詰まっています。
さて、新しく始まった朝ドラ『エール』。撮影が始まってしばらくした頃に脚本家と演出家が揉めて交代する事態になったという、ちょっと不安要素が先行する形になってしまいましたが(汗)、スタートはすごく面白かったです。
第1回目は壮年期の裕一と音の夫婦(東京オリンピック開会式時)が描かれていましたが、最終的にこの場面へ後半繋がっていくという流れかなと思います。
まず驚いたのは…物語の最初のシーンが“原始時代”だったこと(笑)。朝ドラ史上初じゃないですかね、原始人からスタートしたのww。窪田君の表情がめっちゃ可愛かった。
そこからアメリカの西部時代にいったり、フォークソング全盛期が出てきたり、スポーツの試合中だったり、まぁ、色々な時代が出てくる出てくるww。
そして現代のとある恋人の場面が出てきたわけですが、窪田くんとふみちゃんが仲良く歩いてたのですでに夫婦かと思いきや「別人」設定だったと分かってビックリしました(笑)。で、ここでフラッシュモブみたいな場面に変わるんですが、PR番組見ていて「どこでこのシーンが?」と思ってたのがここに来たか!と。
溌溂とダンスする窪田くんがめちゃめちゃカッコよかった!彼はダンス経験者でもあるらしく、動きにキレがあったし表情もとても生き生きしてましたね。
まぁ、こういう突飛な展開と演出は好き嫌いが分かれると思うんですけど(てるてる家族もミュージカル的なシーンが多くて賛否大きく分かれてましたw)、私個人としては面白くて好きです。
音楽が大きなテーマの作品なので、今後もこういったミュージカル的な場面が出てくるのではとちょっと期待してます。
さらに私がこのドラマに期待しているのは、舞台役者(特にミュージカル関係者)がけっこう登場してくる予定になっていること。スカーレットでは松下洸平くんが重要な役で出てきて大人気となり知名度もかなり上がりましたが、今回のドラマでも彼のように大きな飛躍に繋がる人が増えればいいなと思ってます。
特に注目したいのはやはり古川雄大くん。ミュージカル界では知らない人はいないというほどの大人気役者に成長した古川君ですが、この作品でさらに全国区となり人気者になるのではないかと予想してますw。今から登場が楽しみ。
あと分かっているだけでも…山崎育三郎くんや吉原光雄さんなど、舞台でお馴染みな名前があってそれだけでも期待値アップ!発表されていないキャストのなかにもまだ潜んでいるような気がしてならずww楽しみです、ほんとに。
第2回からは幼少期の裕一のエピソードが始まっていますが、これまで多く見られてきたようなヤンチャ者ではないので比較的落ち着いて見れてます。それに可愛いし、色んな事が周囲から遅れてしまっているといったキャラに共感できる部分も多い(私もどちらかというと劣等感が強い人間なので)。
唐沢寿明さんが演じるお父さんもイイ感じだし、風間杜夫さんとの微妙な関係も面白そうです。
何より、ストーリーに活気があるのが今のところ気に入っております。
ちなみに第3週までは降板前の林宏司さんの本で進むようですね。問題は交代した後にどういうテイストになっていくか…かな。
複数の脚本家でつないでいくという方式は某大河ドラマでもありましたが、あの時はめちゃめちゃ叩かれてましたからね(汗)。あと朝ドラでもいくつかそういう作品あって、週によってテイストが変わって見えてしまうなんてことも…(汗)。
テーマやキャストはすごく楽しみなんですが、ストーリーや演出面でまだ一抹の不安はあります。どうかどうか、最終的には円盤が欲しい!って思ええるような作品になりますように。
とりあえずは様子見で、展開やキャストによってはまた感想ぽろぽろ上げていくかもしれません(笑)。
最後に…、朝ドラ『エール』に小山田耕三役(モデルはたぶん山田耕筰)で出演予定だった志村けんさんについて…。
撮影が進んでいたさなか、新型コロナウィルスによる肺炎でお亡くなりになってしまわれました。この朝ドラが遺作ということになってしまった…。
役に対するビジョンもたくさんお持ちだったと思うし、撮影も楽しみにされていたと思います。それが叶わなくなってしまったこと、ご本人もさぞかし無念だったのではないでしょうか…。登場回は放送されるとのことですが、志半ばで世を去られてしまったことを想うと悲しくて仕方ありません。
私はドリフの「8時だよ全員集合」を毎週見ていたので、ザ・ドリフターズは身近な存在でもありました。長さんが亡くなった時も悲しかったけど、メンバーで一番若かった志村さんがこんな形で天に旅立たれてしまったことは本当に残念で仕方ありません。長さんもびっくりしたんじゃないかな…。
志村けんさんの登場回は5月からとのこと。しっかり見届けたいと思います。
心から、ご冥福をお祈りいたします。これまで私たちを楽しませてくれて、本当にありがとうございました。