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大河ドラマ『麒麟がくる』第21回感想 決戦!桶狭間

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新型コロナの影響で撮影がストップしてしまった為、今回の第21回を以て『麒麟がくる』は一旦休止されることになります。一番話が乗ってきたところだっただけに、ここで流れが止まってしまうのは本当に残念でたまりません。一番無念な想いをしているのはスタッフさんや出演者の皆さんだと思うと、胸が痛むばかりです。

その区切りとなる今回は、全体の中では第1部の最終回といったところ。クライマックスのてんこ盛り状態で非常に見応えがありました。その中でもやはりメインは織田信長の名前を全国に轟かせるきっかけとなった桶狭間の戦いでしょう。

だけど今回は、今川義元サイドにかなり肩入れしながら見ちゃったかも。こんなに義元に感情移入しながら見た時代劇は初めてかもしれません。片岡愛之助さんの集大成ともいえる大熱演が本当に素晴らしかった。ま、ファンゆえの贔屓目も多分に交じってますけどね(笑)。

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以下、第21回を見て気になったシーンもろもろネタバレあり

『麒麟がくる』第21回 決戦!桶狭間

2020年06月07日(日)放送 NHKBSプレミアム 18:00~18:45

長谷川博己、染谷将太、門脇麦、川口春奈、間宮祥太朗、今井翼、風間俊介、片岡愛之助、堺正章、ほか

あらすじ

今川から元康(風間俊介)を離反させる工作は失敗に終わった。信長(染谷将太)は、父・信秀の教えを思い出し、今川が本当にうわさされるような2万もの大軍であることを疑い、前線へ出陣する。局地戦を展開して義元(片岡愛之助)自ら率いる本隊から徐々に兵を引き離す作戦を決行する。一方の元康は三河勢を駒のように扱う今川方に次第に嫌気が差し始め、織田軍の迎撃に加わることを拒否。そして暴風雨の中、数の減った今川本隊は桶狭間山での立ち往生を余儀なくされる。そこに織田の軍勢が襲いかかる。

<公式HPより引用>

今川義元の軍勢がついに尾張の沓掛城まで進軍。そこの軍議で松平元康がうまいこと大高城に入ったことを知り義元も満足顔です。側近の朝比奈親徳はこのまま元康に丸根砦と鷲津砦の両方を落としてもらおうじゃないかと提案。しかし義元は「元康だけで二つの砦となると荷が重すぎる」として朝比奈泰朋に加勢を頼むよう命じます。
このシーン、義元の冷静さがうかがえてすごく良かったな~。それだけ元康のことは買っていたということでしょうね。愛之助さんの芝居からも彼の懐の深さみたいなものも見えてきてすごく惚れ惚れしてしまいました。

ところがその大高城では、元康の元を密かに訪れていた菊丸が必死に「今川から離反するように」と説得している。先週の放送を見る限りでは元康はそれに応じるように見えたのですが…、結局彼は今川から離反することを断念する道を選びます。
圧倒的な軍勢の差があったことから、元康は信長には勝ち目はないと思っていました。それゆえ、今危険な橋を渡って駿河に残してきた家族を犠牲にするよりも、今川についていた方が生き残る道があると考えていたようです。瀬名さんたちのことですよね(直虎を思い出す…!)。

それでも元康は、「今川から離反する時期は今ではない」と捉えていて、いずれ三河を取り戻すという気持ちだけは失っていませんでした。

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5月19日午前4時、元康は織田方の丸根砦を襲撃開始。戦略が悉く上手くハマり圧倒的優勢に戦いを勧めます。

午前6時、元康が丸根砦を襲撃した知らせが信長にも入る。報告しているのは簗田政綱。信長の側近で報告任務をこなしていた人物とのこと。元康を味方に引き入れる作戦がうまくいかなかったことを悟った信長は不機嫌顔です。
そしてしばらく考え込んだのちに、信長は「籠城」という手段を選んだと伝えるよう命じる。予想外の決断に帰蝶も戸惑いを隠せない。

伝令が去った後、静かになった部屋のなかで信長は突然『敦盛』を唄い、舞う。

信長の『敦盛』というと、ドラマではよく本能寺の変で最期を迎えるときに出てくることが多いのですが、今回は桶狭間の戦いが始まった最中に登場してきました。最新の時代考証も加味された『敦盛』だったそうで、信長を演じる染谷君もかなり気合が入っていたようです。凛々しく見ごたえのある舞でした。

そして信長は舞の最後にピカーーンと何か大きなことを閃きました。
今川は2万の大軍で押し寄せてきているとは言うものの…その大軍が一カ所に固まっているわけではなく、方々に軍が散っているはずだと気が付いた信長。さらに用心深い義元は国許にもそれなりの兵を残しているはずだとして、諸々差し引くと・・・残っているのは7000くらいではないかと。テンションが上がった信長は政綱に実際はどのくらい残っているのか政綱に探るよう命じ、自らも出陣の意思を固めます。

これまで描かれてきた「桶狭間の戦い」では、今川軍が2万の大軍に対し織田軍はわずか3千で立ち向かったというような展開がほとんどだったのですが、なるほど、今川軍が一カ所に固まった大軍で動いていたわけではないと考えるほうが自然ですよね。これはけっこう目から鱗な解釈でした。

帰蝶が不安げに「籠城するはずでは?」と尋ねると、信長は城にはスパイも多くいるだろうからあえて「籠城」と言って錯乱させただけだと答えます。
「頼りになるのは気合を入れて今川勢とやり合っている者たちじゃ」という信長の言葉が頼もしい。たしかに体を張って前線で命を懸け戦っている人たちのほうが数倍信頼できますよね。こう言ってくれる殿にはついていきたくなるよ!!

それでも今川が大軍ではない保証はどこにもないため、帰蝶の不安は募るばかり。もしも目論見が外れた場合はと問われた信長はニヤリと笑いながら「儂は、死ぬ。いずれ人は…死ぬ」と答える。そりゃそうだけどねぇ…言われた帰蝶さんからすればさらに不安になってしまうのも当然です(汗)。
すると、信長は「会わせたい者がおる」として不安で泣きそうな顔になった帰蝶を連れ出します。

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いったい誰に会わせるつもりだろうかと帰蝶が信長の後をついていくと…、そこには侍女に抱かれた幼い男の子がいました。帰蝶が呆気にとられながら誰なのか尋ねると…信長は満面の笑みを浮かべながら衝撃の真実を告げます。

「名は奇妙丸。わしの子じゃ。吉乃という女子が産んでくれた。今日わしの身に何があるか分からぬ。それゆえ呼び寄せておいた」

いやはや、こいつはビックリだったでしょう、帰蝶さん(汗)。戦国の世では側室を作るのは日常茶飯事な出来事とはいえ、全く自分以外の女のことを聞かされていなかったでしょうから、驚くやら腹立たしいやら哀しいやら・・・いろんな感情が渦巻いたと思います。そのさまざまな感情を川口春奈さんは実に繊細に表現していましたね。
あまりにも突然の出来事すぎて言葉を失うしかない帰蝶を見て、さすがの信長もちょっと罪悪感が芽生えた様子w。でも黙っていたことは謝ったものの、帰蝶との間に子供ができていなかったゆえに跡継ぎを作る必要があったと説得する。それも、戦国の世の倣いですからね…。

そして信長は帰蝶に「儂が死んだら、あの子を育ててくれ。そなたに預ける」と穏やかな顔で告げます。頼りにしている帰蝶だからこそ、尾張の行く末を頼みたいと。最後に一言「許せ」と言い残し、信長は戦場へと駆け出していきました。

それにしても、まさか、帰蝶以外の女性に産ませた子供の存在を告白し困惑させた状態で振り切る作戦を取るとは思わなかったぞ、信長(苦笑)。おかげで帰蝶さんは信長の命の心配以外のことも考えざるを得なくなって哀しみどころじゃなくなったけどね。
ちなみに、名前だけ登場した奇妙丸の母・生駒吉乃は、信長が最も愛した女性として知られています。今回の大河は光秀が主人公なので登場してくるかは分かりません(汗)。

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午前8時、元康の活躍で丸根砦と鷲津砦が陥落します。同じころ、信長も出陣の準備に取り掛かかる。

午前9時、信長は善照寺砦へと向かう。時同じくして、義元は大高城を目指し沓掛城を出発していた。

午前9時30分、光秀と左馬助が清州城に到着。しかし、信長は出立したあとで光秀たちは対面することが叶いませんでした。
帰蝶の元を訪れた光秀は彼女が抱いていた幼子の存在に気が付きます。「あの子は?」と尋ねると、帰蝶は「天から降ってきた大事な預かりものじゃ」と涙ぐみながら答える。

信長が善照寺砦に向かったと聞いた光秀は、急ぎその後を追う決断をする。道三から「信長とならそなたやれるやもしれぬ」と告げられたことが脳裏によぎります。帰蝶としては、なんとか光秀が信長の命を救うような策を講じてくれないかと祈るような気持だったに違いありません。
ちなみに、この時は左馬助は留守番になったようですね。ま、色々コキ使われましたから今はしっかり休んだほうがいいよw。また帰ってきたら無理難題押し付けられそうだしねw。

午前10時、善照寺砦に入った信長は政綱から義元の周りにいる軍勢が7-8千くらいだと報告を受ける。信長は到着するまでに味方を集めたとのことで今いるのがだいたい3千。まだちょっと数の差があります。
義元が大高城に入る前になんとかもう少し兵の数を減らす策を講じたい信長。また、元康の動きも気がかりです。背後を突かれたら信長の運命も尽きるのは明白ですからね…。

それにしても、何一言も発せず不気味な存在感を放っていた金子ノブアキさんの佐久間信盛がめっちゃ気になります!!セリフ一言もないのにあの佇まい・・・カッコいい!!!今後の活躍に期待大です。

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午前10時30分、元康が大高城に戻ってきました。出迎えた今川家家臣の鵜殿は上機嫌で元康たちの働きを大いに讃えていました。と、ここまでは良かったのですが・・・調子に乗って鵜殿は義元が三河守に任命されたことを自慢げに話してしまいます(苦笑)。これを聞いた元康としては…「やっぱり今川様は三河を支配することしか考えてなかったんだな」って思っちゃうよねぇ。

さらに鵜殿は「殿からのご下知があった」として、元康に今すぐ鳴海城へ行くようにと命令を出す。近くの善照寺砦に信長が入ったということで、鳴海城の加勢に行ってもらいたいと。
ところが元康はこの命令には「今戻ったばかりだし昨日は一睡もしていない、明朝まで猶予をもらいたい」と訴える。たぶん義元も元康をここまでコキ使おうとは思ってなかったんじゃないかとは思うんだけど…鵜殿はその申し出を激しく却下してしまいます。おまえ、さっきまで元康の働きを褒めちぎってたじゃないか~~!!ブラック上司みたいな奴だな(苦笑)。これにはさすがの元康も相当カチーーンと来たようです。

午前11時、とうとう今川義元たちは”桶狭間”に入ってしまいました…。

義元は兵の士気を上げるため、しばしの休息をとりささやかな宴会を催していました。これまでは「吉本が油断して宴会を開いていた」というニュアンスの作品が多かった気がしますが、今回はあくまでも、次への戦いの英気を養うための宴会というシーンになっていたのがとてもよかったです。『麒麟~』の義元は勇ましい武将としての側面が強く描かれていますしね。
ちなみにこの場面、4月21日に「サラメシ」で友吉鶴心さんを特集した時に取材されていた時のシーンですね。芸能の所作の指導や、愛之助さんと談笑する姿など興味深い場面がチラホラ映ってました。

その食事の席で、義元は織田の軍勢が向かっていることを知らされます。しかし、兵の数が約300だと聞くと「泰朝に向かわせればいい」と余裕の表情。ところが向かうはずの兵たちは鷲津砦にとどまったまま動きがないと報告を受けると途端に険しい顔になります。

「まさか、乱取りを行っているのではあるまいな!?」

実は義元の兵たちは自分たちの褒美を真っ先に手に入れるために乱取り(敵が残した金目の物を漁ったり女子供を攫ったりする略奪行為)を行っていたことが判明。
義元は「愚か者めがーーー!!!それだけは禁じたはずじゃぁ!!!」と大激怒。あまりにもすごい勢いの怒りっぷりだったので、田楽踊りをしていた人たちもビビッてひれ伏していました。いや~~、迫力ありましたねぇ、愛之助さんの怒りの芝居!!

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午後0時、義元は信長軍300を始末するため仕方なく本隊から人数を割くことにします。そして中嶋砦付近での戦闘が勃発。今川はここに1000人の兵を向かわせてしまった為、本体はさらに人数が減って約5千だという。
今川5千に対して信長軍3千・・・この報告を聞いた信長の目に光が灯る。

「よし!!それならやれる!!!」

義元だけを狙えと息巻く信長。目印になるのは義元が乗っていた輿です。自らの権威を知らしめるために乗っていたとされる輿が、敵の目印になってしまうという皮肉…。
桶狭間に向けて出陣しようとした時、かなりの量の雨が降ってきた。その雨を見上げながら自らの勝利を確信したかのような表情の信長が非常に印象的でした。

一方の桶狭間では大雨により義元たちが混乱状態に陥っていました。取り急ぎ朝比奈は義元を雨から避けられる岩場へと導きます。そこへ行くときもあくまでも輿に乗る義元(苦笑)。それが命取りになるとも知らず…。

その頃元康たちは、鵜殿の命令を完全無視して昼食をとりながら休息していました。鵜殿は怒り心頭で彼らを怒鳴りつけますが、元康たちは聞く耳を持とうとしません。しかも、今すぐに桶狭間へ向かい信長を背後から攻めるようにと急き立ててくる。
そこでついに元康たちの堪忍袋の緒が切れましたw。ついさっきまでは鳴海城へ向かうように行っていたのに、今は桶狭間へ向かえという・・・そりゃ、「お前、俺たちを何だと思ってるんだ!!」とキレたくもなるわさ(苦笑)。

ブラック上官の言うことなどもう聞けないとばかりに「桶狭間には向かいません」とキッパリ拒絶する元康と家臣たち。今でいう、ストライキ状態に入ります。これはもう、致し方ないでしょう。演じていた風間君も、このシーンはけっこう腹立たしかったらしいですw。そう思わせた鵜殿役の佐藤誓さん、上手かったですよね。ちなみに鵜殿はこれよりずっと後に、元康たちに攻撃されて命を落とすことになってしまうのだそう。

そして午後2時、雨が上がったころ、織田家家臣の毛利新介隊が義元本隊の居場所を突き止め攻撃を開始します。

放送前から大きな話題になっていましたが、毛利新介を演じていたのは今井翼くんです。今はJ事務所を退所して愛之助さんと同じ松竹エンターテイメントに所属しているそうですね。愛之助さんとは以前から交流があるので、今回の共演はとても楽しみにしていたのだとか。

相変わらず戦闘シーンの撮影はリアルだし迫力があります。兵士に迫るだけ迫ったカメラワークも臨場感たっぷりです。

信長も戦闘場面に到着し、「輿に向かえーー!!!輿じゃーー!!!!」と義元の輿を目指すように大声で指示を出す。そしてついに新介がその”輿”を発見します。義元は間一髪朝比奈に連れられて逃げ出していましたが、見つかるのはもう時間の問題でした…。

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そして今川本陣まで戻った義元の前に毛利新介率いる織田軍が乱入してきました。

朝比奈は必死に義元を守るため奮戦。山口馬木也さんの殺陣、久しぶりに見たけどめっちゃ迫力あってカッコよかった!!

途中まで義元の傍で戦っていた朝比奈でしたが、敵の数が多くなり義元から離れて戦わざるを得なくなってしまう。
しかし、今回の義元はただ黙ってやられるほど軟じゃありません。多くの敵に囲まれながらも必死に刀を振るい奮戦します。実際は海道一の弓取りと呼ばれた武将でもありましたからね。カッコいい義元の殺陣シーンが見られたのはとても嬉しかったです。複数に囲まれ膝を刺されてもなお敵に刀を振るい倒していく姿はとても雄々しくてカッコよかった!

しかし、膝をやられてしまったのが致命傷となり思うような動きができなくなってしまった義元。それを確認するや否や、槍を手にした新介が机を踏み台にして大ジャンプ!!!!これは予想外のアクションでめっちゃビックリしましたw。翼くんによれば、このシーンのために2メートル以上飛んだらしく、印象的に見せるよう何度もテストを繰り返したそうですね。

空から降ってきた新介の姿を瞬きせずに呆然と見上げていた義元のシーンが鮮烈な印象を残しました。この瞬間、義元は「自分の死」が空から降って来るといったような感覚だったとの演出…。あの自信に満ちていた義元がこの時初めて怯えた表情を見せた。それだけにとても切なかったです(涙)。

もしも義元がこの戦いに勝利していたら…歴史はどのように変わったでしょうか。私は、今回の義元が天下を取った後の世界を見てみたいと思ってしまいます。それほど愛之助さんの演じた今川義元は魅力的でした。

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桶狭間の戦いに勝利し凱旋帰国する途上で、信長は光秀と遭遇します。結局光秀は戦場へは間に合わなかったようですね(苦笑)。それでも、信長のためにちゃんと「水」を用意していた心配りはさすがです。近くの村から借りたのかな。

信長は光秀に興奮収まらずな表情で勝利を報告。光秀もそれを称えます。
信長の戦いっぷりを手放しで称賛する光秀に、信長はこれまで自分は誰からも褒められたことはなかったと告げる。父も母も、喜ばせようとした信長の行動を決して褒めてはくれなかった。そのことが彼の心に孤独の影を落としていましたよね。

「誰からも褒められない」と告げる信長でしたが、光秀は「帰蝶様はお褒めになりましょう」と返します。すると嬉しそうな表情で「帰蝶は何をしても褒める、いつも褒める、あれは、母親じゃ」と答える。
あぁ、そうか。信長にとって帰蝶は「女」というよりも「母」としての側面のほうが強かったんだね。ということは、女性として愛していたのはやはり生駒吉乃ということになるのかな。ちょっと帰蝶がかわいそうな気がする(汗)。

「また会おう」と一言別れを告げて去ろうとした信長の背中に光秀は問いかける。

「今川を倒し、次は何をなされます!?」

すると信長は「美濃を取って帰蝶を喜ばせてやりたい」と告げる。さらにそのあとはどうするのかと光秀に問われた信長は少し考えた後、意味深なほほえみを浮かべて何も答えず去っていきました。

夕日に向かって去っていく信長の姿はとても神々しく、まるで「日輪の申し子」のようだった。その後ろ姿を誇らしげに見送る光秀の背中もなんだか次なる未来を予感させるもので見ていて胸が熱くなりました…!

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一方、雪斎が亡くなったことでその秘密保持のために駿府に足止めされていた東庵と駒は、今川が敗北したことでようやく自由の身になったようです。もうこの地にいる意味はないだろうということで京へ戻ろう駒を誘う東庵。

駒の元には元康から文が届いていたという。そこには母と涙の再会を果たした旨が書かれてあったらしい。その後元康は三河へ戻ることが許されたそうな。このあたりは『おんな城主直虎』を見たほうが分かりやすいかもしれませんw。

京へ発つ前、駒はいつも灸をしに行っていた芳仁の元を尋ねる。あの、駒が元康に渡した万能薬をこしらえていた老人です。しばらく会いに来れなくなるということで挨拶がてら最後にお灸を施す駒。「また来ますよ」とほほ笑む駒に、芳仁は「それまで生きているか分からない」と残念そうにつぶやきます。相当具合も悪そうだしねぇ…。

芳仁は駒にこれまでの感謝の気持ちを伝えると、万能薬の作り方を書いた紙を手渡す。それまで誰にも見せたことはないという。それだけ彼は駒のことを信頼していたのです。

それにしてもこの万能薬・・・私にはまだ、「正露丸」にしか見えません(笑)

安く手に入る薬草ばかりで作ったので元手はかからないものの、何にでも効く薬だという。「いつか作ってみるがいい、皆が喜ぶ」その言葉が駒の胸に刻まれます。

何のことはないように思えるシーンですが、どうやら後々大きな意味を成してくるとのこと。どう展開していくのか気になります。じゃないと、せっかくのベンガルさんの出番に意味がなくなっちゃいますしね(汗)。

その頃光秀は、信長と対面した時の高揚感を胸に抱き越前へ向けて馬を走らせていました。彼の脳裏には道三の遺言「大きな国を作るのじゃ!誰も手出しができぬ、大きな国を!!」という言葉がいつまでも響き渡っているのでした。「大きな国」は即ち「天下統一」を意味します。それが成し遂げられたとき、麒麟はくるはず。
そろそろ明智光秀の表舞台が整ってきたように感じますね。盛り上がってきました!!

それだけに、ここでいったん休止になっちゃうのが本当にもったいない!!撮影再開は6月30日を予定しているとのことで…思った以上にドラマ再開が遅くなるような気がします。でも、皆様の安全が第一ですから、十分対策をとったうえでなんとか最後まで頑張ってほしいと思います。

予告編最後の『本当に麒麟はくるのか?』という文字が意味深すぎて(汗)!!

いや、麒麟は必ずくる!その日まで待ち続けます!!

ハセヒロ@十兵衛、待ってるよ!!!!!

それまでしばし、私の「麒麟がくる」感想も休戦します(汗)。

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