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NHK正月時代劇『風雲児たち ~蘭学革命篇~』(中川淳庵編)

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2018年の1月1日お正月に、村上新悟さんが出演する正月時代劇『風雲児たち~蘭学革命篇』が放送されました。
出演者は何と、主要メンバーが全員大河ドラマ『真田丸』出演者だったというのが驚き!!三谷さん的には、丸のスピンオフみたいな位置づけがこの正月時代劇だったのかなと思いました。

今回キャストを見て一番驚いたのが、村上さんがメイン級の役で選ばれていたことです😀!!『真田丸』でも直江兼続というキーパーソン的役を演じられて人気が出たわけで、私もそこからファンになったわけですが(なにげにまだファン新参者w)、メインに絡むような役柄ではなかったんですよね。
それが今回の正月時代劇では…翻訳メンバーの主要人物である中川淳庵に配役されているではないですか!!しかも、ムック本を見たら・・・けっこう大きく写真も出てたし出番もかなり多そう。この1年の間にそこまでの信頼を得たんだなぁと思うと、一ファンとして本当に嬉しかったです😊。

参考 『風雲児たち』ムック本

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以下、村上新悟さん演じる中川淳庵に特化した感想になります。

参考 『風雲児たち』本編全体感想はこちら↓

NHK正月時代劇『風雲児たち ~蘭学革命篇~』その1
2018年のNHK正月時代劇は三谷幸喜さん脚本の『風雲児たち~蘭学革命篇』でした。 このドラマの大きな特徴となったのが・・・出ている主要キャストが全員大河ドラマ『真田丸』に出演している役者さんだったことです。 大河が終わった後に「スピンオフ

NHK正月時代劇『風雲児たち ~蘭学革命篇~』

2018年1月1日(祝・月)19:20~20:49

原作 みなもと太郎『風雲児たち』

風雲児たち~蘭学革命篇~
みなもと太郎
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脚本 三谷幸喜

ナレーション 有働由美子アナウンサー

出演

  • 前野良沢:片岡愛之助
  • 杉田玄白:新納慎也
  • 中川淳庵:村上新悟
  • 桂川甫周:迫田孝也
  • 平賀源内:山本耕史
  • 奥平昌鹿:栗原英雄
  • 田沼意次:草刈正雄  ほか

参考 公式ページ

エラー - NHK

参考 イベントレポ

骨ヶ原にて


腑分けを見に骨ヶ原へ行く日、杉田玄白の弟分である村上さん演じる中川淳庵が初登場しました。恭しく「中川淳庵でございます」って丁寧に前野良沢に挨拶する姿が、お育ちの良さを感じさせて見ていて和んでしまいました(笑)。
そして、衝撃の「ターヘル・アナトミア」を見せてもらうんですが、ビビりっぷりが分かりやすくてww、良沢と玄白が思わずニンマリっていうのが面白かった。彼らの期待した通りの反応をしてくれたって感じですよね😁。この驚きっぷりの写真はムック本にも掲載されていたので、ぜひw。

骨ヶ原へ向かう時は最後尾なんですけど、3人の中で一番ビビってたのが可愛かった(笑)。こんなところからも「弟」っぽい可愛さが滲み出ていて萌えました。
さらに萌えたのが、腑分け所での一連の動きww。玄白が賄賂を渡している現場を見た時は悪戯っぽく「いくら渡したんですか?」なんてにやりとする余裕があったのに、国松爺さんが登場してからもう腰がひけっぱなしww。

一番可愛いと思ってしまったのが、仏さんに手を合わせる場面。


縮こまった感じで一生懸命手を合わせている姿が可愛すぎて超萌えましたww😁。

腑分けの場面でも、良沢と玄白の後ろから恐る恐る覗くように…それでも一生懸命にメモを取っている淳庵。一生懸命お兄さんたちに続こうとしてるような感じで、コワいシーンっぽいのになんだかホンワカしながら見てしまった(笑)。

その帰り道、無理をして腑分けを一生懸命見すぎたせいか思わず粗相してしまう淳庵😅。良沢と玄白はさすがの余裕で、それどころか「ターヘル・アナトミア」を翻訳してみないか!?みたいな話で盛り上がってる。これ、淳庵の反応が至極ごもっともに思えるんですよね。良沢と玄白がもう超人の域って感じでw。
なんだかんだで「翻訳してみよう!!」って流れになって、粗相していて出遅れていた淳庵が慌てて駆け寄ってきて「私も!!!」と仲間に加わっていったのが可愛かったw。よかったよ~、仲間に入れてもらえて・・・となんだかもう視点が親に近くなってしまった😅。

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翻訳作業

いざ、翻訳作業に入ったものの・・・「ターヘル・アナトミア」のオランダ語が全く分からず…淳庵にはグニャっとねじ曲がったものにしか見えていない様子😅。
とはいえ、知っているオランダ語が10もあるのは大したものです!!玄白なんて何も知らなくてやる気しかありませんでしたからwwそれに比べたら数倍マシってもんですよ。この時に淳庵は良沢の信頼を得たのかもしれませんね。

とりあえず初日は【オランダいろは】を学んでくるという宿題出されて散会。「困りましたねぇ」って玄白に愚痴をこぼしている姿が…めっちゃ弟み溢れてたww。
さらに萌えた行動が、髙嶋政伸さん演じる高山彦九郎が現れた時の反応。


玄白を強引に遠ざけるようにして「関わらないのが一番ですっ!」と肩を丸めてそそくさとその場を離れていく場面ww。玄白は興味ありそうだったのに、淳庵は一刻も早く逃げたいみたいな反応ww。ほんと、ビビりなんだね~(笑)。

平賀源内に翻訳の手伝いを頼もうと訪れた時、不思議な仕掛けから落ちてきた饅頭を見て呆然としてたのも面白かったww。あのあたりのポカーーンとした感じがめっちゃ村上さんぽかったよ(笑)。
源内がもっともらしく本を読んだ時の口あんぐりしながらビビってたのも可愛かったな(笑)。いちいち反応が分かりやすいんだよ、淳庵くんはww。

源内宅からガッカリしながら帰るとき、玄白は「一つだけわかったことがある」と告げるんですけど、それに対する「はい!??」の反応がまた可愛すぎっ(そればっかりやなwww)。え!!なになに??といった感じの弟的可愛さが滲み出すぎてました(笑)。
結局自分たちだけでやるしかないって聞いて、パタパタと玄白の後を走っていく姿も萌えたw。新悟くん、ほんとに新納くんより年上なのか!?と思うほどの可愛さが随所に出ててもう頬が緩みっぱなしだったよw。

翻訳作業中にどんどん分からない単語が増えていって思わず「これも轡十文字(分からない文字につけていった印)ですなぁ」と思わずため息ついちゃう淳庵。それを見た良沢に「あきらめるのはまだ早い!!」と怒鳴られてしまいましたww。映ってなかったけど、この時ビビってたに違いない(笑)。

その後、女性の体に興味津々の甫周wwが加わって、ちょっとだけお兄さんみが増した淳庵。「そろそろ本を返していただけますか?」とスマしてサラッと甫周に催促するのとか笑ってしまったww。
図にある数字の最初から解き明かそうってことになるわけですが、これを主導していたのが淳庵。議長さんみたいな役割を担ってたんだね~。得意顔で「みなさん、ご意見を」って三人に意見を求めたまではいいんだけど…みんな言うことがバラバラww。結局先に進まずに「弱りましたなぁ」とさっそく凹んじゃう頼りなさがまた可愛い😁。結局、我の強い良沢や玄白のいう事に引きずられていくことに。

『鼻』について調べていく場面、村上さん、声の感じをかなり若々しくコントロールしてましたよね。「ありましたっ!」って嬉々として単語の場所を示すところとか、末っ子っぽい雰囲気がものすごくあってめちゃめちゃ可愛らしかった。
やがて良沢と玄白の意見の対立が出てきちゃって、面倒くさくなったのか「載ってませんね」って適当に流そうとしちゃう淳庵ww。その直後に良沢が「ありました!!」って言うから「え?」みたいにビックリして乗り出してしまう(笑)。意外とテケトーなところもあるって感じかなww。甫周くんの大好きな裸の図が描いてあるところwwにも同じ単語があって、思わず「同じだぁ!!」と声を張り上げてしまう淳庵。なんだかんだで探究心はけっこうある様子。

結局、「フルヘイヴェヌ」「隆起していること」という意味にたどり着いた4人。「書きとめておいてください」と言う良沢の言葉に大喜びで「かしこまりましたぁ!!!」って子供のように無邪気に走っていく淳庵www。なんかもう、これ、制作陣が村上新悟の可愛さを分かったうえで狙ってそう仕向けているようにしか思えなかったぞ(笑)。
で、書きとめようとしている間に良沢・玄白・甫周が手に手を取って結束を高めようとしていて…


慌てて駆け寄って自分の手を重ねてニッコリww。また置いていかれそうになって危なかったね、淳庵くん😅。

そんなさなか、良沢の長女が原因不明の病で急死。一人黙って一節切を吹く良沢の別館を見つめる姿が、なんだか渋くてカッコよかったです。雪の景色が良く似合うよね。

「スポンギウス」の翻訳作業では、淳庵はかなり良沢の助けとなって大活躍。考え方が合わなくなってきた玄白よりも、淳庵との作業の方に信頼を寄せている良沢がなんだか見ていて嬉しかったですね。頼りにされてたんだなぁと。どんどん解明していくオランダ語の単語に、良沢と一緒に興奮している淳庵は見ていてとても微笑ましいものがありました。


「スポンギウス」の単語とその意味が繋がった時に4人で抱き合うシーンは特に印象的。彼らの中で一番口を大きく開けて喜びを表現していた淳庵の屈託のなさが本当に可愛らしくてジンワリきましたね~😊。この翻訳のときには良沢と共に一番貢献していたから、喜びもひとしおだったと思います。ここの芝居の表現、村上さんとても印象的でよかった!

そんなこんなで、とうとう最終章までたどり着いた4人。やっとお茶を飲むことができてホッと一息つく姿にほっこりしました🍵。

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ピンチ

とある昼下がり、玄白とともに歩いているところで源内に遭遇。田沼に口を聞いてやってもいいという源内の言葉に「田沼様ともお親しいのですか!」と、ポカーーンみたいな表情でビックリしてるのが面白かったww。なんかもう、マンガのキャラみたい(笑)。

その後、工藤平助と遭遇して熱く手を握られて「え??」みたいにポワーンとした反応で固まってるのも笑ったww。こういうところも何だか村上さんみがあるというかなんというかww。確信犯だろうみたいな(笑)。

オランダの書を出すことは今ちょっと危険かもって話を良沢に話に行くわけですが、「そんなこと恐れて何ができる!!」と怒鳴られてしまう始末。でもうまく立ち回らなければいけないのでは、という玄白。淳庵も今回ばかりは玄白の味方みたいです。

桂川甫周の父親である奥医師の甫三に協力要請してみたものの、どうも頼りになりそうもなかったという話を聞かされた淳庵はガッカリとため息。そんな話をしているときに、不穏な空気を感じて茶屋から逃げ出す二人。
しかし簡単に追い詰められちゃって万事休す状態に😱。今にも斬りかかってきそうな侍たちを目の前にしたとき、玄白に「やっておしまい!!」と柄杓だけ渡されて前線で戦うことを突然強要されてしまった淳庵www。「えぇーーーい!!」とそれでもへっぴり腰になりながらも勇敢に立ち向かった淳庵、偉いぞ!!!と思ったら…

後ろ向き攻撃という微妙な動きやってたwww。

あれ、逃げる気満々の動きだっただろう(笑)。いや、でもあれは、淳庵を盾に後方に回った玄白も悪いと思うんですがね😅。
必死に抵抗したものの、撒くことができず逃げ回る二人なんですけど・・・玄白がちゃんと淳庵の手を握ってくれながら逃げてるところに激しく萌えましたwww。ちょっとは罪悪感感じてたんだろうかww。可愛い弟を一生懸命連れて逃げてる風な図に萌えが止まりませんでしたがな(笑)。
しかしながらそれもむなしく呆気なく突き当りに追い詰められてしまう玄白と淳庵。もうダメだ!!と思ったとき、林子平が助けてくれるのですが・・・この方最初に淳庵たちの方に刀向けて振り下ろしたりするもんだから、淳庵が思わず恐怖心のあまり・・・


お兄ちゃん助けてーー!!みたいな感じで玄白にしがみついちゃってたwwww。もう、制作の皆さん、本当に狙ってこの場面作っただろう(笑)。村上新悟の可愛さがいかんなく発揮されていて、これ、何のサービスショット!?って思っちゃったじゃないかwww。

その後、子平のおかげで開いた扉から超へっぴり腰で脱走していく姿が、またなんとも情けなくて笑えますww。玄白のほうが腹が据わってたよなww。
その後、名前を聞いたもののキザなこと言って勝手に滑りつつw去っていった子平さん。峰打ちされて倒された追手の傷を仕方なく玄白と治療しようとしてる描写があったのが印象的でしたね。倒れていたのがどんな悪党だったとしても、見捨てる事ができない・・・みたいな。彼らはなんだかんだで医者なんだと改めて認識できた場面です。

出版が決まったと喜ぶ玄白でしたが、良沢は出版よりも翻訳の方に夢中の様子。その翻訳扇子には感心したものの、「我々とは進む道が違う」といった失望感は隠せません。挙句の果てに、訳に納得できないからと出版停止にしろと騒ぎ立てる良沢。そんな彼を激しく責める玄白。
間に挟まれた淳庵は「まぁまぁ!!!」とお互いの言い争いを何とか鎮めようとするだけで手一杯。どちらの味方にもなりきれない淳庵の立場って、苦しいよなぁ~~😓。ここからさらに良沢と玄白の間が険悪になっていくので、本当に村上さんが放送前にコメントしていた通り…「苦労は絶えず」ってことだなぁと思ってしまった。

茶屋でひと呼吸置く玄白と淳庵でしたが、玄白の怒りは収まらない。淳庵は「あの方は完璧な訳を目指したいだけなのです」と良沢への一定の理解を示して落ち着かせようとしますが、玄白さんには全く通じていない模様(苦笑)。これ、ほんと、中間管理職の苦労ってやつですなw。

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解体新書への道

なんとかして良沢を納得させたい玄白は「予告」としてまず「解体約図」を出版してはどうかという提案をします。そのことに淳庵も同調。「骨ヶ原で我々が受けた衝撃を、世の人々に味わってもらうのです!!」と淳庵さん、説得に必死(笑)。良沢も玄白の言葉よりも淳庵の言葉の方に信頼を寄せている部分が大きいからか、それに納得してくれました。淳庵、グッジョブ!!
その約図を出した後に、正規本の「解体新書」を出版しようとさらに提案。


「解体新書」の文字を示した時の、淳庵の最高級のドヤ顔がめっちゃ濃くて印象的でした(笑)。良沢もこれには納得してくれて一安心です。

やがて「解体約図」が発表されますが、そこから良沢の名前を外してしまった二人。
「本文がないとはいえ、良沢殿の名前を外したのは、やはり胸が痛みますねぇ・・・」
とかなーーり気にしている様子。「痛みますねぇ」の部分の台詞の言い方がなんか可愛らしかったよww。この言葉に対して玄白は、解体新書を出す前に自分が捕まってしまっても、良沢さえ残っていれば出版できるからだと説明。自分が犠牲になっても良沢が何とかしてくれるって思ってたわけのようです。これに「なるほど!」とガッテンする淳庵でしたが…よくよく考えてみると、自分の名前は掲載されている😅。その理由を聞いてみると…

「私一人で捕まるのは寂しいじゃないか」

ってことで・・・ようは、淳庵は道連れってことが判明wwww。


「えぇぇ!!!!???」

今までの弟みが嘘のようなオッサンみたいなビビりっぷりに吹いたwwwww。君、今までもしかして猫かぶってたな!?みたいな(笑)。

しばらくして、オランダ商会と一緒に大通詞が江戸に来ることになったというので、自分たちの訳が正しいものなのか判定してもらいに行こうと提案する玄白と淳庵。ところが、良沢はその通詞がかつて自分が師事していた吉雄耕牛だと知って、「こんな恥ずかしい訳が見せられるか!!」と激しく拒絶。そこでうまいこと言ったのが淳庵。

「いつも仰ってるじゃないですか。最も大事なのは正しく訳すことだと」

これには良沢も一本取られたって感じで怯んでしまう。駄々はこねたものの、結局吉雄に訳を見せに渋々出向くことになりました。淳庵、グッジョブ!!!いいねぇ~、めっちゃ役に立ってるじゃないか😁。
で、さっそく見てもらうわけですが、ここでもなかなかの手際の良さを見せる淳庵。おぬし、デキるなwww。それにしても、吉雄さんのページめくり早すぎましたなぁ(笑)。ちゃんと見てるのか非常に怪しかったよww。

吉雄さんのお墨付きが得られたことでご機嫌の玄白と淳庵でしたが、良沢は「教えを乞う人がいなくなってしまった」とうなだれてしまう。ガックリとひざをつく良沢にビビりながらも心配そうに駆け寄ろうとした淳庵の優しさに萌えたw。このあたりは、弟み復活(笑)

その後、小田野武助に解体新書に添える「蘭画」を描いてもらったり、若いけれどもオランダ語に詳しい石川玄常にチェックしてもらったりするわけですが、一向に良沢の不安は晴れない。
玄常の登場に納得がいかない様子の甫周。そんな彼にいきさつを小声で説明するという役割も淳庵さんなのでしたw。色々細かいところで良い働きしております。まぁ、滑舌が良すぎてあまり小声になってなかったのが玉にきずでしたが(笑)。

そしていざ、良沢に武助の完璧な挿絵を見てもらって出版までこぎつけようとした夜。ところが、そのイラストが完璧すぎたのが災いしてしまい「だからこそ原稿を渡すことはできない!!」と頑なに拒絶する良沢(苦笑)。頑固もここまで行けば大したものだけど、彼らにとっては由々しき問題。さすがに淳庵もイラついた様子でした。
そして事態はどんどん悪い方向へ。良沢と玄白の言い争いはもはや淳庵でも「まぁまぁ」で止められるレベルではなくなり・・・決定的な亀裂の入る言葉を玄白は吐露してしまいます。これにはさすがの淳庵も「玄白殿!!!」と強く諌めてました…。我に返った時はもう時すでに遅しで、二人の仲は決裂状態に。

「そこまで言うなら」と良沢は玄白たちに現行の全てを渡します。その条件が、自分の名前を載せないこと・・・でした。完璧ではない訳の本に自分の名前を残したくなかった良沢。その気持ちが分からないでもない淳庵が複雑な表情を見せていたのが印象的でした。
最後に、良沢は淳庵に自分の訳した言葉を静かに教えます。玄白にではなく、淳庵にというのがなんとも・・・。淳庵がそこにいたからこそ、良沢は最後の平静を保てていたんだと思うと胸が詰まる思いがしました…。

「神経=神の気を伝える系脈」

それを聞いた淳庵の「良い言葉を・・・考えつきましたなぁ・・・」っていう言葉に思わずウルっときました😢。良沢の無念の気持ちを、淳庵は痛いほど感じてたんだなっていうのが伝わってきて…すごく切なかったです。これまで高めの声で演じてきていましたが、この場面は低音で発していたのも印象的。より重厚な雰囲気にしていたと思います。


その帰り道、淳庵は玄白の覚悟を聞いて返す言葉が出ませんでした。両方の想いを感じてしまった淳庵、辛かっただろうね😢。

それからほどなくして、無事に「解体新書」が出版されました。良沢邸に完成本を持ってきたのは淳庵だった・・・。おそらく玄白は何も言わなかったかもしれないけど、本心では良沢にも見てもらいたいって思っていたんじゃないかと。きっとそれを汲んで淳庵が持ってきたんだろうな…。
「解体新書」を良沢に渡す時の所作が実に美しかったですね、村上さん。やはり時代劇だとその美しさが映えます。「解体新書」を手に取った良沢は、万感の思いを込めてページをめくっていく。自分の名前がないことにも表情を変えることはありませんでした。そして一言だけ、「できた・・・な」と呟きます。その言葉に良沢の想いのすべてがこもっているようだった。名前はなくとも、自分が中心になって形になった「解体新書」。


涙をこらえながら「はい・・・」とだけ返したこの場面、思わず落涙してしまいました😢。一番苦労して懸命に取り組んでいたのが良沢だという事を、近くでずっと見てきたのは紛れもなく、彼ですからね・・・。おそらくは一番と言っていいほどの理解者だったと思います。
最後、良沢に深く頭を下げた淳庵・・・そこに色んな感情が読み取れてとても感動的でした。

村上さんが演じた中川淳庵の出番はここで終了です。

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後述

このあと、老人になった良沢と玄白が涙の和解ハグをするのですが、そこに淳庵の姿はありませんでした。淳庵は彼らよりも早くにあの世へ旅立ってしまったそうです・・・。爺さんになった4人で再会してほしかったな・・・。

いやぁ~~!!実に見応えのあるドラマでした!!何といっても、これまでの作品の中で大きく画面に映っていた時間が一番長かったんじゃないでしょうかね。こんなに出番が多いなんて…!!とまずはそこに感動した私です。

それに、争いがちだった良沢と玄白の間に入って見事に中和役を担っていたのも印象的でした。あの二人だけだったら、おそらく「解体新書」は世に出なかった気がします。甫周も役に立ちそうになかったし(笑)。
中川淳庵という、潤滑油のような存在があったからこそ、「解体新書」は出版されたんだと思うと・・・なんか、そういう役柄に村上さんがついたってことが感無量というかなんというか。とても重要な役を見事にやり遂げた新悟くんに拍手を👏。

年明けから実に幸先のいいスタートでしたね。今後も色々と期待できそうな予感がします。さらなる進化に期待しつつ、昨年以上の作品に巡り合うことを心から祈りたいと思います。良い波がきてると思うので頑張ってほしいです😀。

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