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NHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第54回感想 ジャズと時代劇

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これまでの『カムカムエヴリバディ』感想レポ

カムカムエヴリバディ
カムカムエヴリバディ
2021年度後期NHK朝の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の感想レビュー

刻一刻とコンテストの時間が迫るなか、るいは必死にべったりケチャップがついた錠一郎のシャツを洗っている。しかし洗い上がるのを待っている錠一郎としてはどうにも気が気じゃない様子w。だったらステージ衣装で(しかもるいが選んでくれた大切なやつ)ホットドッグ食べるなーー(笑)。

その事情を知ってか知らずか、トミーは「お前までその有様だったら…楽勝やな」と嫌味を投げかける。しかしそれに対して錠一郎は「負けへんよ」と少しおどおどしながらもしっかり宣戦布告。トミーは「そう来ないとな」と笑みを浮かべました。ジョーがやる気になってくれたことが実はけっこう嬉しいと思うんだよね。なんだかんだで良いライバルで友達じゃないか。

その頃竹村夫妻はと言うと…、運悪く「若大将シリーズ」が満席で入れなかったらしく仕方なく予備で持ってきた桃山剣之助主演の「妖術七変化」を見る羽目になっていました(笑)。あらぁ、残念!
ラジオから流れる磯村DJの酷評をいやというほど聞いていた和子さんは全く気が進まないようでブーブー文句言っていましたがw、それに対して平助さんは「あそこまで言われたら帰ってみたくなるやろ」とニンマリww。それを聞いて和子さんもあっさり「それもそうやな」と認める発言してました(笑)。その単純さがいいわ~~。

で、座るなりおもむろに持ってきたパン(アンパンてきなやつ?)をかじり出す和子さんww。るいと錠一郎の場合は錠一郎がホットドッグにかじりつきまくってたけど、竹村夫妻の場合は和子さんが食べる派だったのね(笑)。それをちょっと苦笑いしながらも優しい眼差しで見つめてた平助さんが素敵でした。ほんと良いご夫婦。

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一方、ジャズセッションの会場となっている小暮さんのお店ではお客さんも集まっていよいよ忙しくなっている。そこへやってきたベリーは手伝うことにしたのですが、最初に飲み物を運んだ相手は主催者である笹川光臣奈々親子だった。

二人は今回の大会にあまり関心がないようで、特に娘の奈々は「関西で有名でも関東で通用するのかしら」とナメた発言をしている。

それを聞いてしまったベリーは少し乱暴に飲み物を置くと、「悪いけど、ダークホースがいてるで」と不敵な笑みをこれ見よがしに見せつけて去っていきましたw。ナイスだ、ベリーちゃん!!彼女の言ってた”ダークホース”っていうのはもちろん、錠一郎のことでしょう。

ということで、ついに佐々木希さんが登場しましたね。ジョーと関わる第3の女性というところでしょうか。ちょっときな臭い予感がいたします(笑)。

そしてついに関西ジャズトランぺッターニューセッションコンテストがスタート。るいは開始時間までには間に合わなかったか(汗)。錠一郎の出番が1番じゃなくてよかったよ(苦笑)。

それと並行して竹村夫妻が見に来ていた映画「妖怪七変化」も上映が始まっていました。今回はこの時代劇映画とジャズセッションが同時進行していくという斬新な演出で面白かったです。

コンテストの1番のトランぺッターは緊張しまくっているからか普段の力があまり出せていない様子。

さらに2番、3番の参加者も今ひとつの出来で笹川親子は少し退屈そうなため息をつきながらの観覧になってしまっていました。

一方の映画館では、ちょうどDJ磯村さんが特に酷評していた「チャチな敵役」が登場していてwww竹村夫妻はポカーーン状態になってる(笑)。顔が”なんじゃ、あの子供騙しは”って言ってるかのようだったよwww。

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コンテストでは順番が進んでいよいよエントリー7番のトミー北沢の順番が回ってきた。

未だにシャツが届かず錠一郎はいよいよ気が気ではなくなってきた様子。

気合十分のトミーは持てる力を出し超絶テクニックで客席を魅了。笹川親子も身を乗り出すようにして聴き入っている。やっぱりトミーのトランペットの実力ってすごいんだね。

ちょうどそのタイミングでるいがシャツを以て錠一郎の部屋に駆け込んできた!それと同時にトミーの演奏も終了。まさに滑り込みセーフと言ったところでしょうか。るいちゃん、頑張った!!錠一郎はきちんと汚れを落とし綺麗にアイロンされたシャツを手にして、改めて彼女のために頑張ろうと心に誓っているようでした。

トミーは演奏が終わった後に「サンキュー」とキザな挨拶をする余裕もあったらしく、見に来ていたファンの女の子たちは黄色い歓声を上げまくっているw。笹川親子も「今までの中では一番テクニックがあったかも」と好感触を抱いている様子。

錠一郎に服を託したるいは慌てて会場へ降りてきました。しかしベリーは普段着のままのるいの姿を見てビックリ仰天。彼女は事情を知らないからねぇ(汗)。
錠一郎がケチャップ事件を起こさなければ、平助さんがきれいにアイロンかけて用意してくれていたよそ行きのワンピース着ることができたのに…。るいもそれを楽しみにしてたし…、そう考えると今回のことはちょっと可哀そうだなと思ってしまった。

そしてついに錠一郎が呼ばれる。エントリーナンバー8って…、トミーの次だったのか!!るい、本当にギリギリセーフだったじゃないの(汗)。っていうか、トミーの後に小休憩みたいなの挟まなかったら本当に間に合わずに失格になりかねないとこだったかもだよ(汗汗)。なんか見てるこっちが肝冷やしちゃったよww。

るいが選んだ真っ赤なステージ衣装のジャケットを着て登場した錠一郎でしたが…、あの恰好だったらシャツにケチャップがついてても問題なかったんじゃね!?と心の中でツッコミ入れてしまった(笑)。どうやら「あさイチ」でも同じ意見があったらしいですねww。
まぁでも、気持ちの問題ですからね。やっぱり綺麗なシャツでコンテスト臨みたいっていうのはあったと思いますから結果オーライということで。

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ジョーは気持ちを込めて♪on the sunny side of the street♪を熱演する。るいは錠一郎の演奏を聴きながら、かつて語ってくれた彼の幼い日のエピソードを思い出していました。

戦災孤児だったころ、岡山で初めてトランペットの音色を聴いた。その音に少年・錠一郎は大いに魅了されていった。定一に何度も追い払われてもそれでもその音を聴きたくて通い詰めてたよね…。そしてアメリカ軍の将校会館で聴いた定一の歌♪on the sunny side of the street♪。トランペットの音色がその歌声を盛り上げる。錠一郎にとってその光景は暗闇に差した「一筋の希望の光」だった。

「これから僕が歩いていく道は、サニーサイドオブザストリート。明るい光に照らされてる。そんな予感でいっぱいだった」

錠一郎がモモケンの映画で「暗闇でしか、見えぬものがある。暗闇でしか、聴こえぬ歌がある」というセリフを聞いた時にハッとしたのは、おそらく自らの境遇と重なる情景を感じたからじゃないかなと思います。
今演奏している錠一郎は、音楽を心から楽しんでいるように見えた。その音の一つ一つは喜びに満ち溢れているように生き生きしている。るいは、そんな錠一郎の演奏に魅了されていきました。笹川親子も「これは!!」という表情でしたからかなり好感触ではないでしょうか。

しかし、審査の結果はトミーと錠一郎で意見が真っ二つに割れてどちらとも決められない状況になってしまったらしい。トミーの演奏も素晴らしかったからね。そこで、決着をつけるために指定された曲を二人でセッションすることになったという。一人ずつ披露させるよりも、実力差が浮き彫りになる二人一緒の演奏という方法を取ったのか。シビアだなぁ。

その頃映画館では、ちょうどモモケン演じる黍之丞が「暗闇でしか、見えぬものがある。暗闇でしか、聴こえぬ歌がある」というキメ台詞的なことを語るシーンに差し掛かっていました。その直後に悪の親玉が高笑いをしてるシーンが出てきて…竹村夫妻の表情はますます”なんじゃこりゃぁ!?”的なねじれ顔状態に(笑)。ここまでは磯村DJが言ってた通り「なんのこっちゃ」なケチョンケチョン映画だと思ってる顔だな、ありゃwww。

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同じころ、コンテスト会場ではいよいよ勝負を決めるステージが始まろうとしていました。

さすがに二人ともちょっと緊張気味な表情を浮かべていましたね。トミーのファンの女の子たちは「トミーが絶対優勝や!!」と気合の入った熱い声援を送り続けていますが、錠一郎の応援団であるるいとベリーは固唾を飲んで見守っている。

そしてついに演奏がスタート。

ふたりの小気味いいトランペットの音色が会場を駆け巡る。どちらも甲乙つけがたい素晴らしい演奏ではないですか!!錠一郎もトミー北沢も、自分の持てる実力の全てをトランペットに託した大熱演。るいだけではなく、会場にいた誰もが二人のセッションを夢中になって聴き入っていました。

その頃映画館ではモモケン演じる黍之丞と悪の親玉との最終決戦が始まるシーンに入っていました。錠一郎とトミーのトランペットの演奏がその間もずっと流れている演出が実に斬新(ちゃんと映画の音楽も流れているなかでっていうのがすごいw)。

で、竹村夫妻はと言うと…退屈するどころか二人の息詰まる戦いのシーンにすっかり魅了されて釘付け状態になっているではないですかっ(笑)!!まさかの激変www。

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実は、「妖怪七変化」という作品についてケチョンケチョンに酷評していたDJ磯村さんのコメントには続きがあったことがここで明かされました。映画の内容は極めて”駄作”であると言わざるを得ないものの、「クライマックスの黍之丞と左近の戦いは、日本映画史上類を見ない圧巻の立ち回りです」と大いに絶賛していたのです。
左近を演じていた無名の大部屋俳優・伴虚無蔵さん、ちゃんと評価してもらえてよかったなと思いました。

コンテスト会場で錠一郎とトミーの演奏がノリに乗って熱を帯びるのと並行するように、映画の中の黍之丞と左近の戦いもますます盛り上がっていく。

すっかり二人の殺陣に夢中になっていた竹村夫妻。黍之丞が左近の面を割って正体を見破った時の反応なんか、完全に映画に入り込んでるって表情だったぞ(笑)。最初の頃の退屈そうな顔が嘘みたいですwww。ホント、この二人最高!!

そして、虚無蔵が演じる左近が見事な斬られっぷりの芝居を演じたと同時に、コンテスト会場での錠一郎とトミーのセッションも大盛り上がりのなか終了しました。

全力の演奏で戦った二人は、健闘をたたえ合うようにステージ上で握手を交わす。きっと錠一郎もトミーも悔いはないでしょう。どちらが勝ったとしても、負けた方は祝福するんじゃないかな。

映画「妖怪七変化」は駄作と呼ばれ客入りも悪かったけれど、その映画の中で無名俳優だった伴虚無蔵さんは自分の俳優人生を賭けるかのように命がけの熱演をして、辛口の磯村さんをも「圧巻の殺陣シーンだった」と唸らせることになった。おそらく彼の役者人生はここから大きく変わっていくのかもしれない。モモケンの将来はちょっと心配ですけどね(映画作品としては失敗作みたいなので、そうなると主役の責任って言われそう 汗)。

伴虚無蔵さんと錠一郎は、立っているステージは全く違うけれども人生を賭けた勝負に挑んだという点ではリンクしていたと思います。錠一郎は、るいとの将来のために持てる力の全てを出し尽くすかのような素晴らしいパフォーマンスを披露しました。るいの目にも彼の心意気が伝わったからか涙が溢れているように見えたほどだった。

果たして結果はどうなるのでしょうか。そしてさらに錠一郎は大きな勝負に出るのか!?次も目が離せません。

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