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NHK朝ドラ『エール』第24回感想(2020.04.30放送)ミュージックティーチャーの過去

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これまでの『エール』感想レポ

エール
エール
2020年前期・朝の連続テレビ小説『エール』の視聴感想

今回の感想の前に、昨日のドタバタコメディについてちょっとだけ…。

裕一と音の結婚話が一気に進むという、けっこう物語的には肝になるような場面だったと思うのですが…まさかあんなドタバタ劇になるとは全く予想してなかったので面喰ってしまいましたw。三郎さんと光子さんの掛け合いがもう夫婦漫才のレベルで、いっそのことコンビ組んじゃいなよっみたいな(違う朝ドラかw)。特に唐沢寿明さんの飛ばしっぷりがすごかったですねww。

しかしながら、その反面・・・”見たかったのはこういうんじゃない”感もすごくありまして(汗)。こんなせわしないストーリーで結婚決める話やってほしくなかったというのは正直ありました。ちょっとだけ心折れかけましたw。

おそらく、第23回を見て心が折れて脱落してしまった人もいるんじゃないかなぁ(汗)。ネット記事ではかなり好意的に書いてあるけど、ああいうノリを好まない人も相当数いるはずなので。私も昨日は見ていて「やっちまったなぁ・・・」と苦笑い状態でしたしw。

でも、今回はまた落ち着いたトーンに戻ってて良かった。なんとも落差が激しい今回の朝ドラw。ちなみに私は、何があってもミュー役者さんたちが出てるうちは食らいついて完走する気満々です(笑)。

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裕一と音は結婚することをなんとかすったもんだの末に三郎と光子に認めてもらうことができました。しかし、三郎さんのキメ台詞「俺に任せとけ!!」っていうのが不安を煽るww。この人の「任せとけ」ほど頼りにならないものはないですからね(笑)。でも唐沢さんが演じてるの見るとなーんか憎めない。

その日の夜、裕一は三郎のやけにメロディアスないびきに触発されて曲を書く。っていうか、三郎さんのいびきがちゃんと「音楽」っぽく聞こえたのがすごいわwww。

演奏会の準備のため御手洗の元を訪れていた裕一。音楽家同士すっかり意気投合したようで「ファンタスティックなタイムだったわ~」と御手洗ミュージック・ティーチャーもご機嫌ですw。特に、裕一が作曲した「いびき」はいたくお気に召したようで、さっそく演奏したうえでプログラムに組み込むことも提案。「お客さんに伝わりますかね?」っていう裕一のセリフが笑えましたw。

それにしても、あの”三郎のいびき”がこんなにも芸術作品として生まれ変わるとはびっくりだよ(笑)。やっぱり裕一くんは音楽の才能があるんだなと思った。

ちなみに、ピアノ演奏は実際に古川くんが担当したようですね。

古川くんのインスタに練習風景の動画が掲載されてますが、ピアノを弾く姿も優雅で普段着でも御手洗ミュージック・ティーチャーに見えるのがすごいわ~~!

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裕一は御手洗に質問するため思わず「先生」と呼んでしまうのですが、それに対して今回も即座に反応して「Music Teacher!!」と正される。いつもは「また直してるよww」って笑ってたのですが、裕一の「なぜ先生と呼ばれるのを嫌がるんですか?」という質問にちょっと切ない表情をした御手洗さんを見ていつもと違う雰囲気を感じてしまいました。そして、ついに語られる…御手洗清太郎の過去…。

女性の言葉を話し、女性らしい仕草で生きてきた御手洗清太郎。まだ性同一性障害(またはトランスジェンダー)への理解が全くなかった時代ですから…それはそれはさぞ生きづらかったと思います。実際に学校でいじめに遭ったり「男らしくあれ」と泥水を無理やり飲まされたこともあったという…。

「どうしようもないのよ、こういう風に生まれてきちゃったんだから…」

と諦め気味に語る御手洗ティーチャーが切ない…。今の時代ですら受け入れられてる社会とは言いきれないですから、戦前のあの時代はさらに彼らにとって死にたくなるほど辛いことがたくさんあったんじゃないかと思うとやりきれない…(涙)。

しかし、ご両親が彼を理解してくれたというのは救いですね。海外への留学も認めてもらい、ドイツで「東洋人」と差別されながらも「結果を出せば認めてもらえる」ことを支えに必死に努力し、ついにはその信頼を勝ち取ったという。
日本では性同一性障害(またはトランスジェンダー)であるがゆえに辛い想いをたくさんしてきただけに、留学先で音楽を認められたときはさぞ嬉しかっただろうね…(涙)。自分自身の存在を認めてもらうために死ぬ気で努力した御手洗ミュージック・ティーチャーの青春時代をぜひともスピンオフで描いてほしいなぁ。

「私は恵まれてたほう。みんな隠して生きてるの。先生って言葉が嫌いなのは、昔の辛い記憶を思い出しちゃうからっていうわけ」

なにかと「ミュージック・ティーチャー!!」って呼ばせたがっていた裏には、こんな哀しい切ない理由があったなんて知らなかったよ(涙)。これからは笑えないなぁ…。

でも、裕一がその理由を音に話すと言うとすぐさま「やめて」と制止。そして…

「辛気臭いのは嫌いなの。私は、音楽と出会って救われた。自分の存在を認められた。あなたには私みたいな辛い思いをしている人たちに力を与える曲を作ってほしいの。どう?Tryしてくれる?」

と少し儚い笑顔で彼に伝えるのでした。このセリフは泣けたなぁ(涙)。留学先で音楽の才能を認められ立ち直ったように見える御手洗ミュージック・ティーチャーだけど、差別を受けた心の傷はずっと消えることはないんだろうし、きっと今でも怯えて生きてるんだと思う。
だからこそ、自分を受け入れてくれた人には、ありのままの姿で接してほしいって気持ちが人一倍強いんじゃないかな。音にはいつも通り明るく接してほしいんだよね…。

そして、裕一の音楽の才能に触れて…彼に自分の抱えている想いを託す気持ちにもなったんじゃないかな。きっと、今後もその後押しをしてくれるはず。御手洗にとって裕一は希望の星のような存在なのかもしれません。

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関内家に戻った裕一は一人で留守番していた梅から「作曲はどうやってるんですか?」と質問される。それに対して「きっかけがあったらバーンって曲が降ってくる」という漠然としたことしか答えられない裕一w。たぶん彼にとって作曲は「感覚的」なものなんだろうね。梅には理解できなかったようでしたが、「降って来る」っていうのはなんとなくわかる気がします。

梅は音から演奏会用の詩を書いてほしいと頼まれて渋々引き受けたようですが、なかなか良い言葉が浮かんでこずにスランプに陥っていたようでした。さらに、16歳という若さで文学賞を取った女性の作品を見て「私は最後まで書けたことがない」と落ち込んでいた梅。途中で「つまらない文章」だと感じてしまい挫折してしまうのだという。
それゆえ、裕一の「バーンと降ってくる」感覚というのがとても気になる様子。しかし、「降りてきたら一気に最後まで書いてしまうことが多い」という回答に自分には無理だとガックリきてしまう梅。私はどちらかというとファンレターとかは一気にガーーっと書いてしまうタイプなのでw、裕一の言うことは理解できてしまう(←自分は文才は全然ないんだけどね 笑)。

何も有益なアドバイスを梅に与えることができず悩んだ裕一は、かつて自分は音楽を諦めようとしたことがあったことを告げる。もう一度音楽に戻るきっかけとなったのは「失恋」だと。今ではもうあのことは笑って話せるようになってよかった…っていうか、あれは「失恋」とも呼べないと今でも思うんだけどねw。
そんな彼も今では海外へ留学するチャンスが目の前に広がっている。しかし、梅はなぜそんな大事な時期に裕一が音に会いに来ているのかが理解できない。それに対しては

「音さんいないと、曲が書けないんだ…。物を作るには何かのきっかけや繋がりが必要なんだ」

と熱く語る裕一。そして、いっそのこと外へ目を向けてみてはと提案する。これには梅も納得したようで「参考になった」と笑顔を浮かべます。この一件で、裕一に対する印象がちょっと良い方向に変わったみたいだね。

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陸軍に馬具を収めた帰り道、気に入ってもらえたとのことで光子も一安心の様子。たしかな品質の馬具であることから陸軍にも重宝されているようです。「うちがあるのは岩城さんのおかげだ」と嬉しそうに語る音に対し、うっすら照れ風味な岩城が可愛らしいw。

っていうか、この3人が歩いてると・・・バルジャンとコゼットとファンティーヌ…みたいな構図に見えて困る(笑)。光夫さんの雰囲気がどうしてもバルジャンと重なるんだよね~~ww。

光子はそのまま安隆の墓参りに行くことを提案しますが、岩城は「仕事があるもんで先に…」と遠慮気味に頭を下げて帰ってしまいました。音は「薄情だなぁ」と不満顔でしたが、光子は「岩城さん、月命日には必ず行っとるのよ」とフォローを入れる。
この日はきっと、家族水入らずの時間を…ってことで気を遣ったんじゃないのかな。それと同時に「自分は家族じゃないから」っていう遠慮もあったかもしれない。あまり表に出さない人だけど、内面ではけっこう抱えていそうな気がするよ…。そんな岩城さんが好き。

音は父の墓前でたくさんの願い事を念じていたらしい。あまりにも多い願い事に母も苦笑いw。
そして、愛する人の墓石の前で手を合わせながら「音がいなくなると寂しくなる…」と思わず本音を呟いてしまう光子。そんな母に「必ず帰ってくる」と力強く語った音。そんな娘に

「お父さんもお母さんもあなたをいつも見守っている、絶対に忘れないでね!」

と励ます母。この、墓前での親子の会話はジーンと来るものがありました。

音たちが帰ってくると、裕一に宛てて三郎からの電報が届いていたようで「バンジヨシ、スグカエレ、チチ」と書いてある…。それを読んだ音は「良かった!!」と感激し、姉の吟も「おめでとう!!」と祝福。裕一もニコニコしてるし、光子もご機嫌です。

が・・・三郎の「万事よし」ほど当てにならない言葉はないからなぁwww。現にまさと浩二に報告したとたん大反対されてるシーンあったし・・・あの後説得できたとは到底考えづらいww。茂兵衛さんになんかもっと無理でしょ(笑)。イヤな予感しかいたしませんwww。

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