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NHK朝ドラ『なつぞら』第36回感想(2019.05.11放送)照男のキモチ

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スキー大会で照男が天陽に勝利したのを見て「照男はなつが好きに違いない」と確信してしまった泰樹は、ついに秘密裏に推し進めていた計画をなつに話してしまう。テンション上がって「時は今!」みたいな心境になったんだろうなぁ、ジイちゃん(苦笑)。

それにしても、「お前、結婚する気はあるのか?照男はどうじゃ?」ってストレートだな(汗)。最初は冗談で言われてると思ったなつでしたが、あまりにも本気すぎるジイさんの表情を見て激しい衝撃を受けてしまう。泰樹ジイさんのあの有無を言わさないような目線は脅威w。それだけ必死って気持ちは分からないでもないんだけどね…。

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なつがさらに衝撃を受けたのは、泰樹が照男にもなつとの結婚を打診していて…「その気がある」と告げられたことです。いやいやジイさん…照男くんはハッキリとそんなこと言ってないから(汗)。そのあとすぐに「直接聞いたわけじゃない」って言い直してたけど、「わしは確信してる」ってかなり肯定的に話しちゃって…照男の複雑な心境を見てしまっているこちらとしては胸が痛いよ。
泰樹じいさんの願いはただひとつ、なつが自分の本当の親族になること。そして柴田牧場の跡を正式に引き継いでくれること。その想いの中に照男への気持ちが入っていないと思えてしまうことがなんだか悲しい…。本当の孫なのにね…。

なつは突然その話を聞かされショックのあまり「なぜそんなことを言ったのか」と泰樹を責めてしまう。予想外のなつの反応に「嫌なのか?」と返してしまう泰樹でしたが、それは酷な質問だよ(汗)。これに対してなつはどう答えていくのかハラハラしましたが…


「私はそんなふうに照男兄ちゃんに…そう、思われていたかと思うと、恥ずかしいよ。恥ずかしくてたまんないよ。それは、照男兄ちゃんに対して失礼だよ!悪いよ!」

と、最大限に照男に配慮した言葉でちょっとホッとした。

「好きだと思われてしまったら恥ずかしくて家族ではいられなくなる」となつは泣きながら訴える。なつにとって照男は「兄」以外の何者でもなかったんだよね。大切な家族の一人。それ以上の存在として見たことは一度もなかった。それ以上の関係を望まれてしまったら、”家族”としてその中に自分はもういられないっていう気持ちになるのは理解できる。
でももし、照男が本当になつへの恋心を抱いていたとしたら…なつは照男に対して全くそういう気持ちは起こらないと断定されてしまったわけで…それはそれで切ないよ。仕方のないことだけど…。

「じいちゃんは、私から大事な家族を奪ったんだよ…!」

自業自得とはいえ、目に入れても痛くないほど可愛がっているなつからこんな言葉をぶつけられた泰樹じいさんはちょっと気の毒だったな。なつを自分の手元にいつまでも置きたい気持ちが”焦り”となってこういう行動をさせてしまったからね…。”大切”な気持ちが行き過ぎた結果だから、そこの芯の部分は分かってあげてほしいって気はする。

でも、「本当の家族になりたかったから」と必死に想いを届けようとする泰樹に対してなつが「私を他人だと思ってるからでしょ!」とぶつけた言葉は決定的だったな。心の奥底をえぐられたような気持にさせられたのではないだろうか。
なつが東京で本当の兄を見つけてから、自分の手元から離れてしまうのではないかという不安が泰樹をこういう行動にさせてしまいましたしね…。どこかで信じ切れてなかった部分はあったわけで、それを見透かされてしまったのは辛いよなぁ。そこを責めるのは酷だと思った。

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「私を他人だと思ってるからでしょ!」と泣きじゃくるなつの姿を目撃し、居てもも立ってもいられなくなった照男は思わず駆け寄ります。


「大丈夫だ、なつ!何も変わってない。何も変わってないから…!!」

途中からなつと泰樹のやり取りを聞いてしまっていた照男…。なつが自分に対しての想いが「兄」以外の何者でもないんだって思い知らされて多少なりとも心は痛んだのではないだろうか。だけど、それならば「兄」としてなつを守らなければって気持ちも一層強くしたのかもしれないね。

さらに照男は泰樹に穏やかに諭すように自分の”気持ち”を語る。

「じいちゃん、俺はダメだった。なつのこと、そんなふうにはどうしても思えなかった。なつは…なつはやっぱり、妹にしか思えないよ」

最初の「俺はダメだった」って言葉に、照男の複雑な感情が入り混じっているようで泣けた(涙)。こんな風に二人を傷つけないように人の気持ちに配慮して諭すなんて…照男くん、優しい…優しすぎるよ!!!


「ジイちゃんをがっかりさせたくないと思ったから、今まで言わなかったんだ。なつは…なつのことは、なつに任せよう。なつも、じいちゃんの気持ち…少しは分かってやれ」

泰樹じいさんは照男くんの気持ちをほとんど考えないで思い込みのままなつとくっつけようとさせていたのに、この照男くんの神がかった気遣いはどうよ!!あまりにも優しすぎて涙出て来るわ(泣)。精一杯の穏やかな笑顔を見せながら、ジイちゃんをこれ以上傷つけまいと思い遣るなんて…照男くんが健気過ぎて泣けちゃったではないか…!
泰樹さん、もっとこれからは照男くんのことも想いやってあげてほしいよ…。こんな優しい孫がいるなんて、誇りに思わなきゃいけないくらいだと思うよ、ほんとに。

たぶん、泰樹にあんな提案をされるまでは照男の中でなつを意識はすることはあっても、無意識にパンドラの箱の中に気持ちを押し込めて表に出ないようにしてたのではないだろうか。一番近くに家族としていて、自分が「兄」以上の存在ではないってことを痛いほどわかっていたはずだから。
それが、泰樹から「なつと結婚しろ」と圧をかけられたときから気持ちが揺れて”本当の想い”がジワジワと膨らんできてしまったのではないかと…。それを必死に抑え込もうとしてた心の揺れが随所に見られたので、切なくてねぇ…。結果的に照男も色々傷ついてると思うんだわ…。なのにあんなに優しくジイちゃんを気遣うなんて、本当に出来すぎた「兄」だよ、照男くんは。

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照男に「ジイちゃんの気持ちもわかってやれ」と優しく諭されたなつは、ふと我に返ったからか泣きながら泰樹に何度も詫びる。でも逆にその謝罪の言葉が泰樹の気持ちをえぐっていくようでさらに辛いことに…。
居たたまれなくなった泰樹は「謝るな…」と告げるのが精いっぱいで、その場を立ち去ってしまった。責めてしまったことへの罪悪感からなつは思わず追いかけようとしますが「一人にしてやれ」と照男に留められます。最後まで泰樹じいさんの気持ちを慮る照男の優しさが逆に切ない…。

さらに照男は、兄としてなつを天陽のところへ向かわせようとする。


「(じいちゃんは)大丈夫だ。少し時間を置いた方がいい。天陽くんのところへ行ってこいよ。話はそれからだ」

なつのために、至れり尽くせりな照男くん…。大切な”妹”が少しでも気持ちが軽くなるようにってすごい気を遣ってるよねぇ。しかも、天陽がなつに何を告げようとしているか知っていてそこへ行くように促すわけだから…。
こんなにも人を思いやれる優しい照男くんが将来どうにか報われてほしいと願わずにはいられない(涙)。

照男の言葉に背中を押されたなつは、雪がちらつくなか天陽の家に向かう。

一人になった泰樹はようやく我に返ったのか、自分がやってしまったことを猛省中で凹みまくり。娘の富士子は父の落胆ぶりを見てさすがに気の毒に思ったのか、泰樹の好きな”甘い”おしるこを作って持ってくる。

「なつの心はもう戻らんかもしれん」と自己嫌悪で激しく落ち込む泰樹に対し、富士子は「それを受け入れるのも家族の務めでしょ」と諭します。
たとえなつが柴田家に対して違和感を持つ結果に繋がってしまっていたとしても、そんな気持ちを受け止めてやるのも家族の務めだと…。たとえ傷ついても受け止めることが家族。富士子さんは肝が据わってるね。だけど、セリフの言葉はすごく重くて強いのに、なぜか松嶋さんが発するとあまり響いてこないのはなぜだろう(汗)。なんとなくまだ違和感拭えないんだよねぇ…柴田家の母としての存在感が。

富士子の言葉に少し気持ちが落ち着いたからか、運ばれてきたおしるこに箸をつける泰樹じいさん。


「食べられんだ!」っていう富士子さんのツッコミはちょっとウケたw。こんな時でも甘いものにはやっぱり目がないんだねw。

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なつが天陽の家に向かってからしばらくすると外の天候は急激に悪化。ついには吹雪になってしまう。あたりがすっかり暗くなった頃には相当の悪天候になっていたわけだけど、なつは未だに山田家には辿りついていない。
えっと・・・なつは、何時頃に柴田家を出発したのだろうか?画面的にはまだ明るかったけど…柴田家と山田家ってスキーで歩いていくと相当遠いってことなんだろうか(汗)。

あたりが暗くなってもなかなかなつが来ないことに不安を覚える天陽でしたが、「この雪じゃもう来られないだろう」という父の言葉に「まだ出てないよな」って納得しちゃうわけで(汗)。いや、そこは、もう少し心配しようよ(苦笑)。

一方の柴田家では大雪の中なんとか農協から帰還した剛男が、なつが出て行ったと知って不安を募らせています。が、照男は「なつの足ならもうとっくに着いているはず」と確信していて…それならと安心してしまう。

あーーーー、こんなとき、通信手段があればねぇ・・・・。どちらの家にも電話がないようだから連絡の取りようがない。
なつは考え事をして泣きながら歩いていたわけで、天陽の家まで行く速度はいつもよりも遅かったこともありまだ到達していない。雪が激しく吹き付ける暗い夜道でなつが倒れてしまったことなど知る由もない。

それにしてもあの吹雪でなつが倒れる場面って…なんかBSで『なつぞら』の前に放送している『おしん』とちょっと被るなと思った。過酷さはおしんの方がずっと上だったけどね(苦笑)。

柴田家の夕食の席はまるで通夜のように静まり返っている。その理由が分からないのは夕見子と明美だけで…。夕見子は「このまま天陽君の家の人になっちゃうかもよ?」と不安を煽るようなことを言ってしまう。だけど、夕見子的にはいつもの軽口っぽいつもりでも…泰樹にとっては突き刺さる言葉なわけで…(汗)たまたまあの修羅場を目撃してしまった戸村親子は


「夕見子ちゃん、そうゆうことは今…!!!」

と必死に抑えようとしちゃうw。この時の菊介さんの必死の形相がなんか笑えたw。でも、聞いてしまったこの二人もある意味犠牲者的存在だからね(汗)。

で、その流れで剛男のKYっぷりがここでも発動ww。「今結婚の話はどうでもいいだろう!!」って完全に地雷を踏みましたww。その慌てた様子に夕見子と明美が食いつかないはずはないw。


咄嗟に「さぁ…、知らない…」と言い繕ったものの、この後二人から厳しい追及を受けた模様(汗)。剛男は無事にシラを切りとおすことができたのだろうか(苦笑)。

だけど、柴田家の問題として…夕見子と明美にも概要だけは話した方がいいような気はするけどね。

その頃なつは、見覚えのない部屋で自分が寝ていたことに戸惑っていました。目を覚ますと、初老の男性と同じくらいの年ごろの少女が何やら作業をしている。どうやらこの二人に救われたようだけど、そのあとのことは・・・来週に続けよう(byウッチャン父さん)

それにしても、なつは本当に色んな人から愛されちゃうよね。朝ドラのヒロインあるあるって感じだけど。ただ、広瀬すずさんは可愛いし健闘してるんだけどなんとなくまだ、この「なつぞら」の世界観に染まっていない感じは拭えなくて…。天陽や照男や、あと番長からも愛されてしまうキャラっていうのに説得力が今ひとつ感じられないのがちょっと違和感あるかなぁ。

吉沢君や清原君はイケメンだけど、それだけじゃない役者としての魅力は感じます。そんな彼らを見ることの楽しみの方が今は大きいかも。彼らを”顔が良い”ってだけで持ち上げる報道はあまりしないでほしいなって思う。

 

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