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NHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第50回感想 共鳴

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2022年最初のブログがすっかり出遅れてしまいました(汗)。今年は1月末から2月にかけて病院ごとが増えてくるかもしれないので更新も滞りがちになるかもしれませんが(とりあえず重病とかではありません、今のところ)、時間ができた折に書いていこうと思っているのでまたお付き合いくださるとうれしく思います。本年もどうぞよろしくお願いします。

るいちゃんとジョーこと大月錠一郎の関係もじわじわと深まってまいりました。その合間に何故か挟まってくる桃剣の映画の話題も気になってたりして(笑)。松重さん演じる”斬られ役侍”もさりげな~~く出世していく様が伝えられてるのが面白いです(次の世代で活躍しそうですね)。

るいはジョーにトランペットの吹き方を教えてもらっている最中、自分の胸が高鳴っているのを感じて慌てて逃げ出してしまいました。あんな後ろから抱きつくような形でやられたら、そりゃ、トキめいてしまうのも無理はない。

でも、るいは片桐さんとの恋愛で失敗してしまったことがトラウマになっているからか、ジョーの元へ配達に行くことを拒んでしまった。その気持ちわかるなぁ…。また好きになった人から拒絶されてしまうのが怖いのかもしれない。額の傷はいつまで彼女の心に暗い影を落とし続けるのだろう…。

これまでの『カムカムエヴリバディ』感想レポ

カムカムエヴリバディ
カムカムエヴリバディ
2021年度後期NHK朝の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の感想レビュー
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ジャズ喫茶「Night and Day」ではトミーが「サッチモちゃんと付き合ってるの?」とジョーに探りを入れていました。ニマニマしながら「女に現を抜かすなよ」と言ったトミーに「誰が言うてんの!?」とツッコミ入れるジョーに笑ったww。たしかに、君には言われたくないっていうのあるよね(笑)。

でも、そんなトミーには”女を侍らす”ことよりももっと大きな野望がありました。それは、東京へ進出して認められ、アメリカに渡り成功すること。キザ男なんだけど目にはジャズミュージシャンとしての熱い気持ちがギラギラと宿ってるのがいいですよねぇ。早乙女君、こういう表現力はさすがだなと思います。

そんなとき、マスターの小暮さんが「関西ジャズトランぺッターニューセッション」という東京の大手プロダクション主催のオーディションを兼ねたライブの知らせを持ってきました。

優勝した人には副賞として銀座の有名クラブでの演奏ができる上にレコードデビューも約束される権利が与えられるらしい。世界進出を夢見るトミーは「ついに俺の時代がきた!!」とテンション上げ上げです。取り巻きの女の子たちも大喜びww(っていうか、彼女たちなんで営業前の店に入れてるんww)。

ちょうどその場にやってきたベリーは「優勝はジョーに決まってるから」と彼に毒づいているw。彼女としては、学生時代からずっと追っかけ続けているジョーにチャンスが巡ってきたことが嬉しくて仕方がないのでしょう。その気持ち、わかるなぁ。推しが大きく羽ばたける時がきたって感じる時って、この上なく幸せ感じるんだよねぇ(実感w)。
それにしても、ジョーを「キャデラック」と表現したのに対してトミーを「オート三輪」と落として表現したベリーちゃんのセンスが面白かったわww。オート三輪も十分カッコいいと思うんだけどね(個人的にはだけど)。

だけど、トミーが「ファンの数は実力の量」と表現したのはちょっと嫌だったなぁ(苦笑)。まぁ、そういう考え方もあると思うけど、自分の推しがそんなこと思ってたらちょっと悲しいかも。

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ベリーはさっそくジョーに「コンサートに向けて自分にできることがあったら何でも言って」とウキウキしながら話すのですが、当の本人は「あんまり興味ない」とコンテストに出演することをあっさりと拒絶してしまう。それを聞いて激怒してしまったのがトミーでした。

「バカにしてるのか!?俺のこと?・・・そうなんやな!?」

戸惑ったような表情で「バカになんかしてないよ」と答えたジョーでしたが、トミーはその言葉を信じることができない。音楽の英才教育を受けてきた彼ですが、常にトランペットの実力がジョーに劣っているというコンプレックスを抱いてきたようです。
それだけに、コンテストに出ないというジョーの決断は情をかけられたと腹が立って仕方なかったし許せなかったんでしょうね…。それだけトミーはジョーの実力を認めているんだけど、彼は素直にそれを口にすることができなさそうだからなぁ。

ジョーはトミーの言っていることは誤解だと訴えますが、その理由を答えることができなかった。この時彼の脳裏に過っていたのは…、浮浪児だった頃の惨めな自分の姿。その過去についてジョーは封印したい想いを抱いていたのだと思います。だからトミーには話すことができなかったんじゃないかな…。
本心が分からないなか、トミーは苦々しく「やっぱりそうやないか」と呟き背を向けてしまった。哀しいすれ違いだったな…。

フラフラと一人外へ出て行ってしまうジョーを追いかけたベリー。ジョーはそんな彼女にコンテストに出ない決断をしたことを申し訳なさそうに謝る。ベリーは彼が心配事を抱えていることを察していたようで励ますつもりで「ジョーの考えていることくらい分かる」と言葉をかけました。
ところがそれに対し苦い表情になったジョーは「人のことが分かるなんて簡単に言うな」と突き放し立ち去ってしまう…。彼の暗い生い立ちがそう言わせてしまったのだろうけど、長い間ジョー一筋で応援し続けてきたベリーにとってはあまりにもショッキングな一言だったのではないかなと思いました(涙)。推しからあんなこと言われたら、私だったら立ち直れない…。まぁ、ベリーちゃんの場合は押しが強すぎるのがいけないとも思うんだけどね(苦笑)。

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フラフラと歩いているうちに少年たちが野球を楽しんでいるグラウンドの前にさしかかったジョー。ふと視線を向けると、るいが子供たちにせがまれてピッチャーを任されているところだった。彼女の姿に引き寄せられるようにグラウンドの方へ足を向けるジョー。

るいはジョーが見つめていることに気が付かず、生き生きと少年たちと野球を楽しんでいました。
勇がるいの名前の由来を「野球の塁」とずっと勘違いし続けてきたことが、まさかこんな形で継承されていくなんて思いもしませんでした。サラリと流すエピソードじゃなかったんだなと改めて(汗)。やっぱり藤本脚本は色んなことが綿密に繋がっているんだなぁ~。

子供たちと野球を楽しむるいの笑顔を見つめたジョーの脳裏に、かつて彼女から「思い出したくなかった…。私だけを見てくれていた母の笑顔を」と辛そうな表情で打ち明けられた時のことが蘇ってくる。トミーになぜコンテストに出ないんだと責められたとき、ジョーも「思い出したくない」出来事が脳裏をかすめていた…。この時初めて、彼はるいの心の痛みを正面から受け止めたのかもしれない。

一方、トミーは小暮からジョーがコンテストに出ないのは見下しているからではないと思うと告げられていました。

「傷つきたくないんやと思う。あいつには、トランペットしかないから…」

もしかしたらジョーは、コンテストで評価されなかったら場合のことを恐れているのだろうか。それに、公の場に出たら自分の過去も探られるかもしれないしね…。小暮さんはもしかしたらジョーの過去の出来事について色々と知っていることがあるのかもなぁ。でもそれは軽々しく言えることではないだろうし。トミーも事情が分からない分気持ちが落ち着かないよね…。

一方、ジョーに気が付き彼のもとに近づいていったるいは、ごく自然に会話をしていました。あんなに会うことを怖がっていたのに、気づけば笑顔で彼に近づこうとしている。これはもう、運命じゃないかなぁ。
ボールを投げてみないかと誘うるいに、ジョーは「怪我したら大変だから」と遠慮しました。その言葉を聞いて自分がとんでもないことを言ってしまったと思ったるいは心から謝罪する。

「大月さんのトランペットが聴かれへんようになったら私も嫌や」

自分の音楽をるいが求めてくれていることを知ったジョーは思わず固まってしまいました。もしかしたらこの瞬間、彼の中で何かが変わったのかもしれない…。

すると、いつの間にか二人の周りに子供たちが集まってきて「アベックだ!」と囃し立ててきた。るいは慌てて「お友達だから」と弁解するのですが、その表情はどこか嬉しそうだったな。っていうか、久しぶりに”アベック”という単語を聞いたような気がする(笑)。カップルじゃなくてアベックっていうところが時代を感じさせるよね~w。ひょっとしたらこの単語を知らない人もいるかもしれない(自分の年齢を感じる瞬間でもあったわww)。

二人笑顔で子供たちを見送るその姿はもはや”アベック”というか…夫婦のよう。

しかし、その現場を…、ベリーは見てしまった!!!ほのぼのシーンが一気に修羅場の予感へ(笑)。

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その日の夜、酒を煽りすぎてすっかり酔いが回った様子のトミー。でも演奏の良し悪しについてはきっちり把握できているところはさすがだなと思いました。
そこへやってきた一人の女性に「ねぇ君、僕と共鳴せえへんか?」とナンパするトミーww。彼はいつもこうやって女性を口説いているのか(笑)。でも、声をかけた相手はジョーにぞっこん状態のベリーちゃんでしたw。酔っ払ってるから誰だか分らなかったようでw。

ここでベリーとトミーが「織田作之助」の読者であることがちらりと触れられていました。終戦後に活躍した小説家で”オダサク”の愛称で親しまれた人ですよね。有名な作品は「夫婦善哉」で、これで作家の地位を確立したと言われています。
このことがまた後々物語に何か影響してくるのだろうか…?

トミーは「俺はジョーとは違う」とムスっとしながら呟いていましたが、ベリーもその横で強い酒を煽りながら「私もサッチモとは違う」と苦々しく呟いている。
ずっと長いこと一途に応援してきたのに、突然現れたサッチモことるいにジョーが惹かれていくのを目の当たりにしてベリーは心の焦りを感じていました。どんなにアプローチをかけても常につれない態度なのに、るいに対しては自分には見せたことのない表情で自ら近づいてる感じだからなあ。

どんなに付き合いが短くても、ある瞬間に生まれる”共鳴する何か”が人と人を結びつけるのかもしれない。ジョーとベリーには残念ながら未だに”共鳴”するものがない。どんなに長く想い続けていても、自分には敵わない何かがるいにはあるのだとベリーは察してしまっているんじゃないだろうか。これはあまりにも辛い片想い…。
個人的には、トミー君とのほうがベリーちゃんは共鳴するものがあるような気がするんだけど…そういう展開にはならないかな?種類は違うけど、トミーが感じてるジョーに対する嫉妬心も彼女と同じだと思うんだよね。

演奏を聞きながら何かを思いついたトミーは、突然ベリーに「ジョーとデートさしたろか?」と話を持ち掛ける。そこには何か思惑がありそうだけど…、誰も傷つかない方向にいってほしい。

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