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12年『踊る大捜査線 THE LAST TV』

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90年代にフジテレビ系で放送されて以来その人気から数多くシリーズ化されてきた『踊る大捜査線』。織田さん演じるサラリーマン刑事の青島が超個性的な湾岸署メンバーに翻弄されながら成長していくといった作品でした。今の若い人でもたぶんこの作品のことは知っているんじゃないでしょうか。

私は第一シリーズは時々見ていたし、映画第一弾も友達と映画館に観に行ったりしたんですが…面白いと思えども周囲が盛り上がるほどはハマっていなかったんですよね。テンポも抜群にいいしキャラもそれぞれに濃いしセリフの応酬も当時としてはかなり画期的な…まるで小劇場系舞台を観ているかのような爽快感もあったんですけど、エンターテイメント色が私には強すぎたからかどっぷり好きってまではいかなかった気がします。

2012年 『踊る大捜査線 THE LAST TV』~サラリーマン刑事と最後の難事件~

脚本・君塚良一 / 主演・織田裕二

このドラマは当時公開間近だった映画「THE FINAL」と連動して作成されたものということで、たぶん2作で楽しめるって感じになっているんだと思います。前述したとおり、私個人としてはさほどこの作品に興味があったわけではなかったのでドラマも見ていないし映画も観に行っていませんでした。

それが、村上新悟さんがこのドラマに出ていたという情報があり…ものすごく久しぶりに視聴することにw。正味1時間45分弱くらいでしたが、事件らしい事件が出てくるのは始まってから30分以上経ってからという。あぁ、「踊る~」ってこんなテイストだったっけなぁ…と思い出しながら見たのでテンポに慣れるまでに少し時間かかりましたw。

正直、こんな警察署が実際にあったらお願いしたくないわ~って思えるほどお気楽な展開がポンポンと出てくるんですけど(笑)、あのテンポと会話劇の妙は嫌いじゃない。ありえないわ~と思いながら見るのではなく、何にも考えないで「こいつらアホやなぁ」的な気楽な感じで見るとこの作品は非常に面白いです

このドラマで主なテーマとなったのが、偽刑事による盗品オークション事件偽装自殺殺人事件

盗品オークションの事件はけっこう軽い感じで描かれているんですけど、犯人役の名高達郎さんがえらい貫禄あるのでw刑事と言われても全く違和感なく見えてしまう妙が面白かったですね。ただまぁ、あまりこの事件に関して得るものはドラマ的になかったんですが(最後の最後にある情報を伝えるくらいだったかな、ピックアップしてもいいと思えるのは)

問題は偽装自殺に見せかけた殺人事件。ここに青島刑事の部下で中国人刑事として配属されていた王さんが深く絡んできます。この王さん演じてたのが滝藤賢一さんなんですけど…違和感なしwww。現地の方ですか?って言われてもおかしくないほどのハマリ役だったと思います。

この事件の容疑者は国際手配されている女詐欺師ということもあって湾岸署には準備中だという国際犯罪指定捜査室の捜査員たちが乗り込んでくる。その筆頭捜査員としてやってきたのが小栗旬くんが演じる鳥飼。私はドラマも映画も見てなかったので関係性がよく分からなかったんですが、どうやら青島さんとは色々悶着あった刑事(しかもキャリア)のよう。

で、その鳥飼刑事の配下で一緒に湾岸署に乗り込んできた捜査員の一人が、村上さん演じる平川刑事でした。
ということで、以下少し考察していきたいと思います。

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国際犯罪指定操作室(準備中)の捜査員・平川刑事。小栗君の部下役としてナンバー2くらいの位置じゃないかなと思います。小栗君が出てくるシーンはだいたい隣あたりに村上さんの姿がありました(殆んどしゃべりませんが)

初登場したシーンではセリフもあります。

「国籍・名前は不明です。いくつもの名前やパスポートを使い分けています」

スーツ姿が実に似合う村上さん!報告も正確だし知性を感じられます。この時は報告のみで撤収。でもこのシーンのあとちょいちょい鳥飼刑事が絡んでくるので必然的に村上さんもちょいちょい映ることにw。

ちなみにこのシーンの時、平川刑事の正面には王刑事もいるんですよ。つまり…村上さん、滝藤さんと、言葉を交わすシーンはなけれども「共演」していたんですね。なんか嬉しい発見でした。NHKラジオのゲスト出演の時にはまだ一度も現場で会ったことないような感じで話をされてたんで。


もう一つの見せ場としては大規模な捜査会議での報告。このシーンの前にスリーアミーゴスが書いた捜査本部の貼り紙をシレっと剥がすという役割もあったわけですがww、報告はまたカッコよく決まってます!

「被害者の死因は融化水素ガスによる窒息死ですが司法解剖の結果、体内から多量の睡眠薬が検出されました」

非常に優秀な報告です、平川刑事。村上さんの刑事役って今後もハマると思うからぜひやってほしいなぁ~。

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そんな優秀な平川刑事のちょっと面白かったシーンも。容疑者の女と接触した心当たりのある者は!?という問いになかなか手を挙げなかった湾岸署員たち。そこで目をつぶって挙手を求めたところ大量の手が挙がるというww。その様子に「え!?そんなにいんの!?」的な驚き表情を隠せない村上@平川刑事の反応が可愛かったです←完全にファン目線ww。このキャラ、膨らませればもっと面白くなっただろうにと思うと残念。

ちなみにこの現場にも滝藤さんいらっしゃいます。その容疑者の女が自分の婚約者と似てるということで不安に思ってるんですよねぇ。

そして容疑者をおびき寄せるために偽の王さん結婚式を開くことにした面々。ほぼ捻りもなく普通に容疑者が会場に現れて、ひと騒ぎが起こります。平川刑事は女の車の中から睡眠薬を発見。その後すぐに現場に急行したようで…


滝藤さん演じる王刑事が偽婚約者に銃を突きつけられている時、後ろで銃を構えている平川刑事の姿が!!

滝藤さんと村上さん共演の一番分かりやすいシーンだったかと思います。小さくしか映ってないけど、拳銃を構える村上新悟さんはめっちゃカッコいいです。是非とも大写しでそういうシーンのある作品に出ていただきたい!!

結局この後、王さんは自分の愛した容疑者を庇おうとするんだけど青島君の言葉に感銘を受けてすったもんだの末に女はあっさり逮捕されることになりました。正直、事件そのものについてはほぼ捻りがなく呆気なかったです。が、「踊る~」はこれでいいんだとも思います。

ということで、セリフも出演時間も少ないんですが、ちょいちょい姿を見られる回数はけっこうあったように思える「踊る~」での村上さん。滝藤さんとの薄い共演シーンも確認できたし、何よりスーツで刑事役っていうのが非常にお似合いであることが判明した貴重な作品でもありました。

2時間ドラマでも帯ドラマでも単発どらまでもいいので(映画でも)、なんとか村上新悟さんの刑事役っていうの見てみたいです!!大河を経てからの村上さんは絶対魅力的な芝居を魅せてくれるはず。あ~~、村上さんの芝居をもっと見たいなぁ~。

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