ドラマ『ガラスの仮面2』第十章 BS再放送感想

マヤの兄である拓矢が不慮の事故で命を落としてしまった前回。まぁちょっとあっけない最期になっちゃったなとは思いましたが(汗)、色々と可哀そうなお兄ちゃんでもあったなと思います。病室に響くマヤの「逝っちゃいや!!」という叫び声に真澄も胸を痛めていました。

パート1に続いてパートナー2でも大切な肉親を失ってしまったマヤ。そんな彼女をどう支えていけばいいのか苦悩する速水さんが今回の大きな見どころかな。

あと、クライマックスで「やっとか!!」という出来事もあり(笑)。

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ドラマ『ガラスの仮面』再放送に併せての雑感・ツッコミ

以下の感想・ツッコミは基本的にネタバレありです。ご注意を。

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ドラマ『ガラスの仮面2』第十章

2020年04月05日(日)23:00~23:54 BS朝日にて再放送

<本放送は1998年06月15日(月)>

サブタイトル:ライバルの殺意!? 私は狼 野生の狼(脚本:野依美幸)


「大事な話がある」と拓矢から電話をもらっていたものの、そこへ向かう途中に彼が事故死してしまったので結局内容を聞くことができなかった真澄。せめてあの時「名前」だけでも言ってればねぇ…。
拓矢が伝えたかったことは何だったのか考えを巡らせていると、その張本人でもある紫織が「マヤさんのことでも考えていらっしゃるのかしら?」とシレっと現れるw。拓矢が亡くなったという情報も耳に入っているようで「こんなことになって、可哀そうに」と他人事のように同情(苦笑)。

ところが、それを聞いた真澄から「実は亡くなる直前に大事な話がある、と会う約束をしていまして」と切り出されると顔色が急変ww。突然バッグを落として「ちょっと眩暈が…」病弱キャラを前面に押し出してきた紫織wwww。
いやね、原作の紫織さんはたしかに病弱キャラでしたよ。でも、ドラマ版の紫織さんは元気いっぱいに暗躍しまくってますので突然眩暈を起こされても「下手な芝居しやがって」という目でしか見れませんわ(笑)。

しかし彼女の本性に未だに全く気付いてない速水さんは「大丈夫ですか!?」と本気で心配して駆け寄ってしまうw。なぜあれが三文芝居だと見破れないんだーーー!!ともどかしい(笑)。
で、恐る恐る拓矢が切り出そうとしていた話を聞き出そうとした紫織でしたが、会う直前に事故で亡くなってしまったと聞くと明らかにホッとしながら「なんだったんでしょうね、大事な話って…」と心配を装う。「彼はさぞかし心残りだったろうと…」と胸を痛めている真澄を見て「そうでしょうねぇ、きっと」と再び悪の表情が宿る紫織・・・こっわww!!!速水さん、あんた、完全にコロっと騙されてまっせ!!!早くそのことに気づいておくれーーー(笑)。

そのころマヤは拓矢の遺骨を見つめながら「私はくじけたりしない、稽古だってちゃんとやるわ」と気丈に振舞おうとしています。どんな時でも芝居を頑張ると兄と約束したことだけが今の彼女の支えとなっている様子…。

それでも「だから私は大丈夫よ」と笑顔すら浮かべるマヤが逆に痛々しい。心配して駆けつけている麗や源造さんもどうしてやることもできず見守ることしかできませんでした。

源造は涙ながらにマヤの様子を入院中の月影先生に報告しますが「周りの者が涙を見せてはいけません!」と一喝されてしまう。「悲しみも苦しみも役者にとっては一つの糧です!」と言い切った月影先生の言葉にさすがの源造さんもビビってましたなw。
まぁ、月影先生としては拓矢の存在を「マヤの邪魔」って思ってましたから、正直こういう結果になったことをホッとしている部分はあるかもしれないですよね。むしろ、女優としてステップアップするために必要な経験って捉えてる気がします。

一方の真澄もマヤのことが心配で心配で張り裂けそうな気持ちを持て余していました。拓矢から「マヤを頼む」と告げられた言葉がさらに真澄を苦しめているようで…。

「こんな時でも俺は、影で見守るしかないのか…、影で見守るしか…」

と忸怩たる想いで窓を見つめる姿が切ないです(涙)。ホントだったらすぐにでも駆けつけて彼女を支えたいだろうからねぇ…。だけど拒絶が怖くてやっぱり行動に移すことはできない。

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なんとか気持ちを立て直して稽古場へ行ったマヤでしたが、やる気はあるのに体がこわばって全く動くことができず黒沼を怒らせてしまった。やっぱりまだ完全に哀しみから抜け出せてないからだよなぁ。どんなに稽古でやる気を見せようとしても、正直な体はそこについていくことができない。
「もう一度だけお願いします!!」と必死に稽古の継続を懇願するマヤでしたが、これ以上は無理だと判断した黒沼は「今のお前は気持ちだけが空回りしている」とだけ告げて外へ出ていってしまった。

マヤが兄の死から立ち直れず稽古が思うようにいかない頃、亜弓も納得のいく演技ができずに苦悩していました。今回の亜弓さんの舞台『サンドラ』ですが、またまたダンス系のようですよね。彼女の出る作品はいつも踊ってるイメージがけっこう強いのでw、どんな物語なのかがよくわからないケースが多い。でも、恵ちゃんのしなやかな動きはけっこうすごいなと思うんですが。
で、亜弓は悩んでいるというのにハスキー小野寺ときたら「最高だよ~!」とあの掠れた声で大絶賛ww。主演女優賞も夢ではない!と超ヨイショしまくるんですが…亜弓としては全く的外れな評価しかされないので居たたまれなくなりその場を離れてしまう。

小野寺さーーん、たまには亜弓さんにダメ出しとかないのかねぇ(苦笑)。月影先生のような常軌を逸したことをやれとは思いませんけどww、いつも褒め殺しばかりじゃ亜弓さんだって不安になっちゃうと思うよ。
今回も、なぜ彼女が自分の賛辞に耳を貸さないのかわかってないみたいだったし…やっぱりポンコツな演出家にしか思えない(笑)。そのせいでますます「何かが違う」と迷宮入りしてしまう亜弓さんが気の毒。

マヤの稽古場での様子がおかしかったことを目の当たりにした桜小路は、真澄のもとを訪れ「今日彼女、演技ができなかったんです」と報告する。拓矢が亡くなったショックで体が動かなくなったんだと思うと伏し目がちに語る彼の姿を見た真澄は動揺を隠せない…。それでも、今は自分が出ていける場面ではないと判断したからか

「好きなんだろう?こういう時こそ支えてやらなきゃいけないんじゃないか?」

とやせ我慢して桜小路くんの背中を押してしまうようなことを言ってしまう(苦笑)。マヤが立ち直るためには仕方がないという想いからだろうけど…うーーん、もどかしいw。ところが、桜小路くんは「そのつもりです」と答えながらも、マヤが心を閉ざしてしまってなかなか自分が立ち入れないと打ち明ける。
ここはもう、速水さん、出番でっせ!!勇気を出して彼女の支えになるときは今ぞw。

稽古場で自分が思うように動けなかったことに悩むマヤは思い余って月影先生の入院している病室を訪ねようとしますが、鬼の形相で追い返されたときのことを思い出しそのドアを開けることができませんでした。
マヤが肩を落として帰ろうとしたとき、偶然(じゃないかもしれないけどw)真澄と鉢合わせする。見舞いに来たのか尋ねるマヤに対して「君と約束したからな、先生は俺が責任をもって見守ると」と真剣な眼差しで答える真澄。

そんな彼に思わず目を伏せてしまうマヤでしたが、「演技ができなかったそうだな」と尋ねられると「明日はやれます!きっとやってみせます!!」と必死の形相で訴える。そんな表情を見た真澄はたまらず「おチビちゃん!」と彼女を引き留めました。

「ちょっと俺に付き合わないか?」

優しい表情でマヤを誘う速水さん…ついに動いてくれました。「おチビちゃん」って呼ぶときはだいたいマヤと素直に向き合おうって思ってることが多い気がしますね。そんな彼にマヤも警戒心を解いてついていくことを決めました。

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真澄がマヤを連れて行った場所というのが、プラネタリウムです。『ガラスの仮面』で二人の関係を語るときにキーポイントとなるのが「星空」なんですよね。
原作でプラネタリウムを訪ねる場面が出てくるのは真澄がマヤをデートに誘いだしたシーンの時だったと思うのですが、ドラマでは一緒に舞台を観ただけで終わってしまいその後のデートプランはまるまるカットされてましてw。縁日は入れられなかったけど、プラネタリウムだけは組み込みたかったという制作の意図が見えた気がしました(笑)。

どこで出してくるかと思ってたら、兄の死で落ち込むマヤを励ますという原作にはないシーンで登場させるとは!これはなかなかうまい構成だなと思いました。まぁ、原作とシチュエーションは違いますが、これはこれで良い感じだったんじゃないかと。

中に入るなり、たくさんの星がきらめく場内に素直に感動するマヤ。そんな彼女を見た真澄はプラネタリウムにまつわる思い出を語ります。
子供の頃に宇宙の大きさが好きでよく訪れていたこと、星空を眺めているとどんな悲しみや悩みも小さなものに想えたこと、星空を眺めていると心が軽くなったこと、そしてどんなことにも耐えられる気がしたこと…。

穏やかに星についての想いを語る真澄の言葉に、マヤはじっと耳を傾ける。すると、彼の口から幼少期の哀しい過去が語られます。

「俺がここに初めて来たのは、母親が死んだ時だ」

そして、驚き思わず彼の顔を見つめるマヤに、真澄は意を決したかのように一番伝えたかった言葉を紡ぐ。

「マヤ、泣きたいときは、泣いていいんだぞ。俺もここでよく泣いた。この俺がだ。信じられないだろう」

まじまじと真澄の顔を見つめながら素直に頷いてしまうマヤはなんだか可愛い。でも、このあたりからだんだんと彼女の中での速水さんへの印象が変わっていくんですよね。今まで知らなかった隠れた彼の優しく繊細な一面をこの時感じたと思うんですよ…。
さらに真澄は自分の素直な感情をマヤに語り続けます。

「疑い深くて冷淡で、計算高くて野心家で…。あの頃からかな、牙を持たなければ生きていけなくなったのは。しかし、人はそんなに強くはない。泣きたくなる時だってある」

自分の内面をさらけ出したうえで、人はそんなに強くはないんだということを必死に伝えようとする速水さんでしたが、マヤは「でも、強くならなきゃいけないときもあるわ」と必死に自分を奮い立たせ彼に弱みを見せようとはしない。
そんな彼女の痛々しい姿を目の当たりにした真澄は、静かに彼女の後ろに回りそっと肩に手を置いて優しく語り掛ける。

「もう強がるな…!マヤ…、無理するな…!」

心からの励ましの言葉をマヤに必死に届けようとする速水さんが、あまりにもいじらしくて泣けてくるよ(涙)。マヤの肩に手をやるシーンをここに持ってきた演出もグッジョブ!!

ところが、マヤはますます意固地になって「無理なんかしてないわ!」と叫んでプラネタリウムら一人で出ていってしまいました…。あーーーー、あんなに心を尽くして彼女を励ましたのに・・・届き切らなかったかーー(涙)。
だけど、マヤのあの何とも言えない動揺した表情を見るに、何も響いていなかったとは思えませんね。何かしらの影響は必ずあったはずです。そこが以前とは違うところ。速水さんの素直な気持ちはやはり確実にマヤの気持ちを揺さぶっていると思いますよ。

それにしてもこのプラネタリウム、出入り自由なんですかねww。他の人たちが静かに眺めてるなかであんな声上げて大丈夫なのか!?とずっと思ってます(←いいシーンなんだからツッコんだらあかん 笑)

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真澄に「無理するな」と言われたことを必死に否定しながら自宅に戻ると、亡くなったはずの拓矢から小包が届いていました。部屋に入り中を開けてみると…青い稽古着が入っていた。一緒に添えられてあった手紙にも目を通すマヤ。そこには妹を思いやる兄の想いが綴られていました。

「マヤ、手渡すのがちょっと恥ずかしくてさ、郵送にした。サイズ、合えばいいけどな。俺はいつでも見守っている。1パーセントの可能性を信じて、芝居、がんばれ!」

一度は紫織の執拗な圧力に負けてマヤを拉致監禁したり、月影先生の常軌を逸した稽古にドン引きして彼女から芝居を取り上げようとしたりしたけど、最後にはマヤの芝居への熱い情熱を受け入れ応援してくれた拓矢。色々紆余曲折があったからこそ、「芝居、がんばれ」という最後のフレーズはグッとくるものがあります…。この手紙シーンは本放送の時、ちょっと泣きましたね(涙)。

「どこにいても必ず芝居観に行くよ」と約束してくれた拓矢を想い、マヤは稽古着を抱きしめながら初めて涙を流します。「嘘つき…」っていう一言が切なくて泣ける(涙)。

そして改めて、もう一度芝居を頑張ることを心に誓うマヤ。兄の死をこの時初めて受け入れられたのかもしれないね…。涙を流すことができてよかった。結局は拓矢の存在がマヤの心を最終的に救った形となりましたが、「立ち直ってくれ」と切なる願いを込めていた速水さんのプラネタリウムでの励ましも大いに響いていたと思いたい。あのステップがあってこその、拓矢からの贈り物だよなと。

拓矢から贈られた稽古着を身にまとい、マヤは再び黒沼の前に立つ。彼女の目の輝きが以前と違うことを察知した黒沼は再びマヤと向き合おうとします。
と、そのタイミングで亜弓と真澄が突然訪れる。黒沼は真澄に対して嫌味を連発していましたが、彼的には全く動じていない様子(笑)。で、なぜ訪れたのかと思ったら…亜弓さんが黒沼さんの稽古をぜひ見てみたいと熱望しているという。マヤの稽古というよりかは、黒沼の演出を見たいっていうほうが強そうだったな。

ということで、さっそくマヤと黒沼による”オオカミ少女ジェーン”の稽古が始まる。はじめはなかなか黒沼の思い描くジェーンを表現できないマヤでしたが、何度か繰り返し、黒沼によるジェーンのバックボーンを聞いているうちにその心情へとどんどん近づいていく。そしていつしか、ジェーンの哀しい声の響きは、母を…そして兄を失った自分自身の哀しみとリンクし…悲痛な鳴き声へと変わる。
真澄や桜小路はその声に思わず引き込まれていきますが、亜弓はマヤが兄の死を芝居に活かしていると感じ、知らず知らずのうちにモノにしてしまうその天性に嫉妬してしまう。

稽古場からの帰り道、真澄はマヤが兄の死を乗り越えたことに安堵していましたが、亜弓は今まで以上にマヤへのライバル心を高ぶらせています。ところが速水さんはそんな彼女の内面に気が付いていないようで、「忘れられた荒野、期待できそうだな」と呑気に話しかけてしまうww。まったく、マヤのこと以外だと本当に鈍感だな(笑)。
何の反応も返ってこない亜弓を少し不思議には思ったようでしたが、「サンドラの稽古、順調に進んでいるようだな」との言葉に笑顔で頷き、マヤの舞台の興行会社まで気にする様子を見て安堵してしまう。もう少し亜弓さんの心の揺れにも気付いてあげてー(笑)。

翌日のオンディーヌの稽古場には、これまで見たこともないような気迫で稽古に取り組む亜弓の姿がありました。共演者たちは「すごい気合だな」と感心して見ていましたが、彼女の心の中はそんな生易しいものではない。それは気迫というよりも、彼女のなかのマヤに後れを取っているという焦りなのです。
あまりにも躍起になりすぎて相手役との呼吸を合わせられなかった亜弓。自分のペースを保てないことに苛立ちすら感じ始めるわけですが…そのタイミングでハスキー小野寺が「君のような素晴らしい女優を演出出来て、私も幸せだ」全く的外れなことを言いにやって来る(笑)。

小野寺氏ーーーー!!もっと空気読んでくれーーー(笑)。今彼女にかけるべき言葉はそれじゃないだろーーーww。っていうか、彼女の心の揺れをなぜ感じ取ってやれないんだよーーーww。

さらに悪いことに、黒沼龍三の名前を出して「あんなものはサンドラの比ではない!!」とライバル心をむき出しにする。あぁ、小野寺氏、意識してたんだ、黒沼さんのことw。これは佐戸井さんvs羽場さんによる「夢の遊眠社」対決ですな(笑)。
そのあともツラツラと嫌味を言いまくって相手をdisりまくりな小野寺氏ww。だから!!それを今言っちゃダメなんだってばっwww!!だれか止めてあげてーーーー!もう、おかげでどんどん亜弓さんが追い込まれて劣等感すら感じてしまってるじゃないの(汗)。

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