大河ドラマ『麒麟がくる』第12回感想 十兵衛の嫁

足利義輝が「わしはまだ麒麟を連れてくることができぬ…無念じゃ…」と涙を流したのを目の当たりにして以来、光秀はすっかり落ち込んでしまい心ここにあらずな状態が続いている様子。薪を何本も割りまくっていましたが、それも気休めにすらならないみたいで…。そこまで将軍様に心酔してしまったとはちょっとビックリです。

牧や光安も抜け殻のようになってしまった光秀のことをかなり心配しています。特に実の母である牧は光安以上に何もしゃべってくれないことに相当ストレスをためているようでしたが、光安さんはそんな微妙な心境に気づくことができず「十兵衛に嫁でもできれば、母親に言えないことも洩らせるのに」みたいなことを言ってしまうw。牧さんからすれば気分のいい話じゃないよなww。
で、ようやく自分の失言を自覚してしどろもどろになる光安(笑)。こういうところがダメなんだよねぇ、叔父さん。と、思っていたら…よく通る若者の声が聞こえてきた。

おおおーーー!!!間宮祥太朗くん演じる明智左馬助(のちの秀満)じゃないですかっっ!!!

出演が決まったことは知ってて登場するのをすごく楽しみにしてたんだけど、こんな早くにお目見えするとは!!油断してた(笑)。まだ10代の頃、舞台に出ていたのを初めて見たときから「彼は絶対に売れっ子役者になる」と確信して応援し続けてきていたので、ほんとに間宮くんの大河出演は嬉しくてたまりません。今後の活躍に大いに期待したいところです。

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以下、第12回を見て気になったシーンもろもろネタバレあり

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『麒麟がくる』第12回 十兵衛の嫁

2020年04月05日(日)放送 NHKBSプレミアム 18:00~18:45

長谷川博己、本木雅弘、染谷将太、川口春奈、伊藤英明、門脇麦、木村文乃、高橋克典、堺正章、ほか

あらすじ

織田と今川は和議を結ぶが、三河の拠点を制圧され、もはや今川の勢力は尾張の目前まで迫っていた。自分の命がもう短いことを悟った信秀(高橋克典)は、信長(染谷将太)らを集めて織田家のこれからを話し合う会議を開く。そこで待っていたのは、重要拠点の末盛城を、有力家臣と共に信長の弟・信勝(木村 了)に委ねるという言葉だった。失望で怒り狂う信長。その姿を見て、帰蝶(川口春奈)は病床の信秀を訪ね、今回の判断の真意を聞き出そうとする。一方、美濃では、光秀(長谷川博己)が熙子(木村文乃)を妻に迎え、祝福ムードに包まれていた。

<公式HPより引用>

左馬助は光安の息子で、光秀といとこ関係に当たります。のちに起こるあの大事件の時にも光秀と共に行動していますので、今後の出番も期待したいところ。

光安は左馬助が鷹狩りへ行く予定にしていることを知っていたようで、光秀も誘ってほしいと頼みます。しかも行先も「妻木」のほうへと指定されてたのでw、左馬助くんからしたら「なんで妻木指定??」って感じで疑問に思っちゃう(笑)。その時の表情、可愛くて萌えた(←ファン目線なので悪しからずww)。
なんで「妻木」指定かといえば・・・光秀の嫁候補の煕子さんがいるから、なんですが・・・この時はあえてそこまでは告げてませんでしたね。

ということで、本当に妻木で鷹狩りを行っていたようなのですが・・・なぜかいるのは光秀だけ。しかも、気晴らしにと誘われたのに未だに義輝の言葉が頭から離れず悶々としていました。もうこれ、半分「LOVE」な感情入っちゃってるんじゃないかな(汗)。

するとそこへ、図ったように煕子が一人で現れる。
武家のお嬢さんが一人でふらふら出歩いているのがちょっと不自然に思えたので、これはもしや・・・光安さんから何らかの指図があったのではないかと予想w。左馬助たちも出かける前に「巧いことはぐれろ」みたいに指令が飛んでたんじゃないかとw。じゃなければあの対面は偶然にしてはよく出来すぎてる(笑)。

煕子と話しているうちに心が穏やかになってくる光秀。そんな彼に煕子は自分で作ったカイロのようなものを手渡す。その思いやりに心を打たれる光秀でしたが、「館へ寄ってほしい」という彼女の申し出を断ってしまいそのまま帰ろうとする。
あらーーー、光安さんの思惑がまたダメになっちゃうじゃないのーー(汗)…と思っていたら、煕子さんは諦めずに「お見送りいたします」と一緒に途中まで行くことを申し出る。グッジョブ!

でも、煕子さんが笑顔なのに比べて光秀はなんだかちょっと難しい顔をしている。これはもしや、迷惑だと思っているのでは!?と心配になってしまったのですが、この後まさかの大逆転がw。

途中で立ち止まった光秀は、意を決したように「この十兵衛の、嫁になりませんか?」と煕子に突然プロポーズをしてくる!!え!?早っっっ!!!あの渋い顔はプロポーズ前の緊張した表情だったのかww。分かりづらいなーーーー(笑)。

光秀は以前、煕子に”幼い頃の約束”の話を聞いた時に覚えていないというそぶりを見せていましたが、実はしっかり覚えていたのです。「大きくなったらお嫁においで」と約束し合ったことを…。みんなとはぐれたことも何かの運命だと感じた光秀は(個人的には偶然じゃない気もするけどw)求婚することを決めたわけだね。
返答は急がないと語っていましたが、煕子さん的には即OKという感じに見えましたよw。

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今川と織田は義輝の仲立ちが成功して和議を結ぶことになりました。らぶりん義元、めっちゃ悔しそうだったなw。尾張の重要拠点は手に入れられたようですが、このことが後々悲劇につながっていくのかと思うと…なんとも複雑です。

末森城では、織田信秀の病がかなり進んでいて相当深刻な雰囲気になっていました。そんなある日、信秀は関わりの深かった身内や重臣を傍に呼び、苦しい息のなかで遺言を残す。
末森城は信勝に任せその補佐役として信秀の重臣だった佐久間盛重を充てること、そして信長は守役の平手政秀とともにこれまで通り那古野城を任せる、と。こういう場面の時、だいたいの場合はみんなその指示に素直に従い頭を下げることが多いと思いますが、信長は違っていました。

末森城のほうが自分の能力を十分に発揮できると思っていた信長は、那古野城を任されたことに大きな不満を抱いてしまう。それに対して「那古野城こそが織田の要だと」息苦しいなかでも信長に強く反論する信秀でしたが、二人の言い分は平行線で…こんな時ですら交わることがない。
信長としては末森城のほうが家督を継いだ者が守る城だという意識が高いのに対し、信秀は信長に家督を譲るために那古野城を出て末森城に退いたという感覚でいる。そんな親心を、信長はこの時受け止めることができませんでした…。親の心、子知らずか…。

ただならぬ様子で戻ってきた信長に対し、帰蝶はその理由を聞き出そうとする。
信勝には末森城だけでなく父のお気に入りの重臣たちもつけられていたことから、「大事なものはすべて信勝のものじゃ…」と弟への嫉妬心を募らせていた。帰蝶はその話を聞いてなぜ家督を譲るとした信長にそんな仕打ちがされてしまったのか疑問に感じる。それに対し、信長は「母上の企み」と解釈していた。母が父が弱っている隙を突いたと感じてたわけですね。まぁそれも一理あるかもしれませんが…考えすぎなような気も(汗)。

話しているうちにどんどん感情が昂った信長は「これまでの自分の行動はすべて父上がお喜びになると思うてやったのじゃ」とその想いを吐露する。しかし何をやっても褒められず叱られるばかり…。父が自分を褒めてくれないのは「母上が不服を唱えるからじゃ」とついには号泣しながら悔しさをにじませる信長…。
信長の言葉を聞いていると父に認められたいという想いが強いように思いますが、それと同時に、なぜ母は自分を愛してくれないんだというもどかしい気持ちも含まれているような気がしました。母への憎しみの裏には「愛されたい」という承認欲求のようなものもあるのかもしれない。

こんなに感情表現がピュアでかつ激しい信長像は初めて見たなぁ。非常に斬新だし人間的でとてもリアル。染谷将太くんの繊細で大胆なお芝居がすごく巧いし魅力的です。

愛情を求めて泣き崩れた夫の姿を目の当たりにした帰蝶は、踵を返して信秀の寝所へ向かう。
その途中で土田御前に遭遇しますが、彼女は溺愛する信勝が好待遇だったことに気を良くしてかかなりご機嫌な様子。帰蝶には「殿が東庵先生と双六をしたがってるから呼びたいのだけど」と打診。でもそのあと「やっぱり無理よね」みたいな感じでいそいそと立ち去ってしまった。美しくトゲのある雰囲気、檀れいさんが非常に巧いとこ突いて演じてます。

病で寝込んでいる信秀の部屋を訪れた帰蝶は、二人きりになるようお膳立てをして傍に近づいていく。そして「この織田家を継ぐのはどちらのお子が相応しいとお思いでしょうか?」と単刀直入に尋ねる。信長はその問いには首を横に振って答えようとはしませんでしたが、帰蝶は「教えてくれたら誰よりも早く東庵先生をお呼びしますから」と好条件を提示して聞き出そうとする。
演じてた春奈ちゃんも言ってたけど、病人相手でもこういう取引めいた発言をするところはほんと、蝮の娘って感じがしますよね。

帰蝶の言葉にかすかに微笑んだ信秀は「尾張に命を預けるために参ったのでそのお方がどのような人か何としても知りとうございます」という帰蝶の必死の言葉を聞き、かすかな声で彼女にその想いを伝えようとする。

病身の信秀の言葉を涙を流しながら必死に聞き取ろうとする帰蝶の姿に、見ているこちらもなんだかこみあげてくるものがありました(涙)。おそらくこの時、帰蝶は信秀の言葉はほとんど聴き取れていなかったと思います。でも、かすかに聞こえてきた「信長をよろしゅう頼む」という言葉に彼女は父の息子に対する想いを感じ取っていたのではないかなと…。

このときの川口春奈ちゃんのお芝居がとても繊細でとても感動しました。回を増すごとにどんどん帰蝶役が沁みわたっているようで嬉しいですね。

帰蝶が信長の部屋へ戻ってみると、泣き疲れたように信長はふて寝状態になってましたw。泣き顔を見られたくないからか扇子で隠していたところがなんだか可愛らしい(笑)。
信長は信秀の言葉を聞きたいかと尋ねる帰蝶から逃げるようにその場を立ち去ろうとしますが、彼女は構わず「父上様はこう仰せられました」と告げる。

「信長は、わしの若い頃に瓜二つじゃ。まるで己を見ているようじゃと。よいところも、悪いところも、それゆえ可愛いと。そう伝えよと。最後にこう仰せられました。尾張を任せる。強くなれ、と」

あの短い時間の間に信秀がそこまでのことを告げていたようには見えなかったので、これは帰蝶の創作だったと思います。でもあの時たしかに、帰蝶は信秀の想いを汲み取っていた。本当に信長に伝えたかった心の声を帰蝶は聴いたんじゃないのかな。そう思うと彼女のこの言葉はとても泣けます…。

ほほ笑む帰蝶の顔を見た信長は、目に涙をためながらも安心したように微笑み返しその場を後にします。彼がどこへ向かったのかは定かではありませんが、帰蝶の言葉に心が救われたことは確かだったのではないかなと。たとえそれが彼女の作り話だと分かっていたとしても、信長は自分を想ってくれる人が傍にいたことが嬉しかったんだと思います。良いシーンでした。
帰蝶は約束通り、東庵を至急呼び寄せるよう言伝しました。

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一方京では、三好長慶の襲撃事件で多くの民が巻き添えを食らい東庵の診療所に次々と運び込まれていました。しかし、東庵の姿はなく・・・駒と手伝いに来ていた医者がてんてこ舞いで治療にあたり大変な状況に(汗)。
駒は訪れていた伊呂波太夫から東庵が闘鶏の賭け事をしていたことを聞かされて苦い顔w。賭け事はやらないって約束していたので、東庵の行動を思わず責めてしまいます。

東庵は民からお代をいただかないことから金を調達してこなければならない事情があるため、仕方なく闘鶏の賭け事に手を出したらしい。かなり強い鶏を用意していたようですが・・・こんな時に限って負けてしまい結局大金をすってしまうことに(苦笑)。

ちなみにこのシーンに登場していたちょっと太っちょのお公家さん、芋洗坂係長さんだったんですよね!放送見たときは全然気が付かなくて、SNSで見てビックリしましたw。

お金を稼ぐどころか40貫も取られてしまったことに衝撃を隠せない駒と、ため息をつくしかない伊呂波太夫w。家を担保に取られてしまうとまで言われてしまった東庵は、恥を捨てて伊呂波太夫に金を貸してくれないかと頼み込むw。

駒はそんな東庵を叱りつけますが、お金が足らない現実は免れない。ガックリしている東庵に駒は帰蝶からの手紙を見せる。そこには、尾張の信秀が双六をやりたいと言っているからすぐに来てくれないかというもので、”謝礼は望みのまま”と書かれてあったww。これは飛びつかない理由が見つからない(笑)。
賭け事の借金は伊呂波太夫が請け負うと言ってくれたことから、東庵は尾張へ向かう準備にかかろうとする。その際、伊呂波太夫は駿河一の豪商のもとを訪ね病弱な息子を診てほしいという条件を出した。謝礼は100貫だという。この話にもテンションが上がっちゃう東庵先生でしたが…伊呂波太夫の表情を見ると何か裏がありそうな気もするぞw。

駒は東庵が尾張へ行くのならということで自分は美濃へ行って確かめたいことがあると申し出る。彼女が知りたいことは、自分を助けてくれたお侍が明智の誰なのかということ…。あれ、光秀のお父さんってことはまだ予想してないってことなのかな。とりあえず、誰かは確かめてみたいよね。
ということで、二人はともに京を出立することに。

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そのころ美濃では、恐ろしい事件が発生していました。

斎藤利政のもとにかつてより所望していたという土岐頼芸からの鷹が届いていました。なかなか手放さなかったらしい鷹を、あの頼芸がなんでよりによって大嫌いな利政に譲る気になったのだろうと不思議に思ったんですよね(汗)。もうこの時点で波乱の予感がプンプンしてたわけですが、当の利政はめっちゃ欲しかった鷹が手に入るということでワクワクして待ち構えているww。

土岐家から来た鷹匠がさっそく利政の近くへ鷹を見せようと前に出てきたその瞬間、なんと彼は利政に向けて鷹を放ってしまった!!利政に向かってくる鷹を見た近習の一人が咄嗟に前に立ちふさがって利政は無事だったのですが、鷹の爪が腕に食い込んでしまった彼は突然悶絶し始め…鷹匠を取り押さえながら事切れてしまった…。死の際まで犯人取り押さえようとするなんて、なんて従順な若者!!
その後傍にいた者たちが鷹匠を押さえつけますが、利政はその場で殺すことをすぐに止めました。尋問するつもりなのでしょう。どうやら鷹の爪には毒が仕込んであったようでした…。頼芸に自分が殺されかけたことに大きな衝撃を受けた利政は、激しい怒りを募らせていきます。

いやぁ、まさか、鷹を使って利政を殺しにかかるとはねぇ(汗)。
伊右衛門〇茶ならぬ毒茶で土岐頼純を暗殺してしまった利政が、今度は鷹で毒殺危機・・・鷹だけに「綾〇」とSNSで話題になってましたww。

そんな恐ろしい事件が起こっているとは露知らぬ明智城では、光秀と煕子が光安の元へ挨拶に訪れていました。もう結婚式も済ませてしまったらしく・・・儀式の様子が回想でちらっと出ただけでビックリした(笑)。結婚といえば主人公にとってけっこうビッグイベントだと思うんだけど、ドラマ的には時間の関係で大幅短縮しちゃったのかもですね。
二人が結婚したことで、それを心から望んでいた光安と牧は感激のあまりボロ泣き状態ww。あんなに泣かれたら光秀としたらちょっとどうしていいか分からないよね(笑)。でも、とりあえず将軍ロスからは脱したようでよかった。

そんな時、左馬助が稲葉山城から登城を促す狼煙が上がっていると知らせにやって来る。間宮君、よく通る良い声だよね~。頑張ってほしい。
立ち上る狼煙を見てただ事ではないと察した光秀たちは不安を感じながらも稲葉山城へ急ぐ。

その日の夜間、集まった国衆たちを前に利政は大演説を繰り広げていた。傍には利政の犠牲となって亡くなった近習と、籠に入れられた毒を仕込まれていた鷹が…。鷹には罪はないと思うので処分するのはやめてあげてほしいんだけどなぁ。
っていうか「この若者が犠牲に」って…利政さん、名前覚えておいてあげて欲しかったぞ(苦笑)。

演説の中で利政はその首謀者でもある頼芸への憎しみを募らせていく。自分は美濃のために粉骨砕身働いて頼芸のために命を懸けて尽くしてきたと大熱弁。そのなかで「神仏のように敬ってきた頼芸」というフレーズが出てきましたが・・・それは違うでしょとツッコミたくなった(笑)。隙あらば追い落とそうとしてたのは明らかだと思うんだけどねぇw。
しかし、こんなに美濃に尽くしてきた自分がなぜ頼芸から殺されなければいけないんだと…全く心当たりがないように熱弁しまくる利政。そういうところが、嫌われちゃう所以なのかもしれないなぁと(汗)。

そしてとうとう利政は頼芸のことを「鷹好きなたわけ」とコキ下ろし「土岐様と一戦を交えるのみ」と決断。異論のある者は立ち去れと叫ぶ利政でしたが、父に反感を持っている高政や稲葉はこの時はその場に留まる選択をしました。誰も立ち去らなかったことで異議なしと判断した利政は土岐家との決別を宣言、いずれ戦を起こす覚悟を伝える。

ところが、解散した後高政は光秀の元へ近づき「父上と戦う」と告げてくる。そして何の言葉もかけられない光秀に対し「一緒にやろう、共に父上を倒すのじゃ!」と誘ってきた。
あーーー、あの時「なんでもする」って約束してしまったことがこんな形で仇になるとは(汗)。どうするよ、光秀!?

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美濃が大変な事態に陥っている頃、駒は那古野城に到着し帰蝶と対面していました。久しぶりの対面に二人とも嬉しそうにしています。帰蝶と駒のシーンはなんだかちょっと和みますね。
しばらくは留まってほしいと頼む帰蝶でしたが、東庵の許しがあれば美濃の明智の城へ行ってみるつもりだと話す駒。

そんな彼女に、帰蝶は少し言いづらそうにしながら光秀が美しい女性と結婚したことを告げます…。
いつかはそんな日が来ると覚悟はしていたものの、やはり事実を聞かされると心の動揺を隠すことができない駒がちょっと切ない。帰蝶はもう信長といい関係を結んでいるので吹っ切れているようだけどね。
駒は自分の動揺を振り切るように笑顔を浮かべ「それはよろしうございました」と告げました。

それにしても、帰蝶さんのお母さんがもうお隠れになっていたのは少し驚いた。あんなに懸命の治療を続けていたのに…結局は力及ばずってことになってしまったのですね…。

その頃、東庵は末森城に到着していました。案内する土田御前の話によれば、東庵が来ると知った信秀はにっこり笑って双六を準備させるまでに持ち直しているらしい。
ところが、さっそく信秀の部屋を訪れ挨拶をする東庵でしたが信秀からの返事はなかなか返ってこない…。不審に思って傍へ近づいて見ると…双六盤を前にどっしり座り待っている姿のまま、信秀は帰らぬ人となってしまっていました(涙)。

「一足先に、お上がりになったか…」

という東庵の言葉に思わずグッときてしまった…。ここでいう「上がり」とは”人生の双六の上がり”を意味してるんですよね。信秀の掌から零れ落ちたサイコロがなお哀しく見えました(涙)。

静かで、威厳すら感じさせる美しい死に様でした…!従来の信長のイメージで演じられたという高橋克典さんの織田信秀、ちょっとチャーミングなところもありつつもカッコいいキャラクターだったと思います。この撮影の後に体調を崩された(撮り直しの後)とも聞いていますが、それほどこの役に心血注がれていたんだと思います。素晴らしい熱演でした。克典さん、お疲れさまでした!