PR

NHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第85回感想 相手を思う気持ち

スポンサーリンク

これまでの『カムカムエヴリバディ』感想レポ

カムカムエヴリバディ
カムカムエヴリバディ
2021年度後期NHK朝の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の感想レビュー

いよいよ美咲すみれの役作りのためのお茶のお稽古が始まりました。

最初は表向きの顔を見せてスターオーラを見せるすみれに「テレビで見たことある人や」とそれなりにテンションが上がったように見えていた一子。ところが、すみれからのサインの申し出をあっさりスルーしてしまったことで雲行きが一気に怪しくなってしまうw。一子さんは全くそれを気にする素振りもなくて、ひなたや榊原はハラハラが止まらないww。
さらに彼女は自分が教えるつもりはなくて、「私は後見だから」と言い残し一恵に丸投げしてさっさと出て行ってしまった。こういうベリーさんのドライなとこ、変わってないよねぇ。まぁ、コケにされて機嫌が悪くなったすみれの相手をしなきゃいけない残された方は堪ったもんじゃないけどw。

ひなたはこの一連の出来事を見て、自分が今後色々と翻弄されていくのではないかということを悟ってしまった様子。すみれの相手しなきゃいけないのが一番のネックだよね(苦笑)。

一方の文四郎は名前の付いた役柄をもらえたことで虚無蔵との稽古にもかなり力が入っている様子。でも、稽古が終わった後なぜかちょっとソワソワしたような雰囲気に。
ひなたが「仕事が終わったら道場へ行く」と言っていた時、口ではそれを盛んに断ってたけどどこか嬉しそうな表情を浮かべてたんですよね。だから、本当に来てくれるんじゃないかって稽古が終わった後期待して思わず廊下を覗いてしまったんじゃないかな。残念そうに引き返していく顔がまためっちゃ可愛いくて萌えたぞ(笑)。

でも、ひなたが行きたくても行けない事情を抱えることになってしまっていることを文四郎はまだ知らない…。

スポンサーリンク

一恵の指導は母親譲りで細かく、そしてけっこうスパルタ。口調こそ丁寧には接していましたが、茶道家の娘としてのプライドからか妥協は一切許しませんでした。この時点ですみれさんがキレてしまわないかハラハラしたのですがw、なんとか初日は耐え抜いたようでしたね。それだけでもあの『破天荒将軍~』の撮影時よりかは成長したということでしょうか。

ところが、その鬱憤は稽古が終わった後の居酒屋で盛大にひなたに向かってぶちまけられておりましたww。酔いも早く回っており、一恵のことを「百恵の百分の一のくせして!!」とツッコミ入れまくりwww。この指摘は思わず吹いたわ。
映画村のバイトの存在である一恵からお茶の指導を受けなければならなくなったことは、わがままでプライドが高い彼女には耐えがたいことだったのではないかと容易に想像がつきます(苦笑)。

さらにすみれの気持ちを荒立てていたのは「役柄」について。作品名を聞いててっきり主役に抜擢されたと思い喜んで引き受けたものの、蓋を開けてみたら登場してすぐに殺されてしまう茶道家の役だったらしいww。あぁ…、それはちょっと、テンション落ちちゃうすみれさんの気持ちわかる気がするわ。私も榊原のあの言い方聞いててっきり「主役」かそれに近い重要な立ち位置の役かと思っちゃったので。

その愚痴の一つ一つを「すみません」と相槌を打ちながらなんとかやり過ごすひなた。すみれの文句への対処法がすでに身についてしまってたなww。しかも、「これ美味しいわね」と少し機嫌が直ったように見えると即座にそれと同じものを注文するという高度なテクニックまで習得してたのは驚き(笑)。
ウーロン茶を飲んでいるひなたが未成年だと知ったすみれが「さっさと成長しなさいよ!気が利かないわね!」と壮大な無茶ぶりをしてきても、シレっと「すみません」で乗り切るのがすごいw。よほどこれまで同じような目に遭って来たんだろうな。

一方、文四郎も稽古に力を入れていましたが…なぜか集中しきれていない様子。稽古が終わるとすぐに廊下を確認しに行きますが、待ち人が現れる気配はない。廊下を歩く女性の音にまで敏感に反応してしまうほど、文四郎はひなたの存在を求めるようになっていた。最初は鬱陶しい存在でしかなかったけど、不器用ながらも一生懸命励ましてくれた彼女がいつの間にか彼のなかで欠かせない存在になっていったのかなと思いました。早く会わせてあげたいんだけどねぇ…。

その頃ひなたは居酒屋から上司の榊原にすみれのことを報告するべく電話をかけていました。あの時代は携帯電話なんかなかったわけですから、連絡を取るのも大変だったよね(苦笑)。
っていうか榊原さん!!どう見てもあれはすみれさんに恋心を抱いているように見えたわけですから、そこは呑気にひなたの報告聞いてるだけじゃなくて現場に駆けつけて自分が代わりに相手をするなり送るなりしなきゃダメなんじゃないの!?とツッコミたくなってしまったw。たしかにすみれはひなたを気に入っているからと言っても、あそこまで愚痴に付き合わさせてしまうのはちょっと気の毒です。

さらにひなたはそのほかの業務もこなさなければならず。眠い目をこすりつつ朝早くに映画村に出勤して会報の記事をちゃんと書いてたのはえらい!夏休みの宿題を最終日に泣きそうになりながら友達に手伝ってもらっていたあの頃からだいぶ成長したなと思った。

スポンサーリンク

その後も一恵によるすみれへの茶道の指導は続いている。一恵は淡々とすみれの間違いを指摘し何度もやり直しを命じてくる。その度にひなたはすみれが点てたお茶を飲まなければならず(汗)。

一瞬すみれのイライラがMAXに達しそうになっていましたが、この日もなんとか爆発寸前で堪えた様子。いや~~、よくあれを耐えたよ!!すみれなりにも頑張って努力はしてると思う。だけど一恵はすみれに完璧に作法を身に着けてほしい一心で事細かにダメだししまくるからねぇ。お互いの気持ちが嚙み合っていないのは見ていてハラハラします(汗)。

で、その全トバッチリを受ける羽目になるのがひなた(苦笑)。何度も稽古でやり直しをくらったすみれの点てるお茶を全部飲みまくるだけでも相当な労力だと思うのに(最後のほうは気持ち悪くなりそうになってたくらいだったよな 汗)、終わった後の盛大な愚痴にも付き合わなければならないとは。これはかなりのストレスなんじゃないか!?

それにしても、すみれさんが飲んでた酒のおちょこのネーミングが絶妙だったなww。

「大女優」って(笑)。すみれさんのプライドの高さがおちょこでも語られているとはww。

この日のすみれさんの愚痴の中心になった話題は、「あのまどろっこしい作法は何のためにあるわけ!?」というもの。あさイチでも指摘されてたけど、たしかにステージ上で演じるうえで細かい茶道の作法まで身につける必要があるのか?っていうツッコミもご尤もww。
だけど、プロの女優としてはやはりどんな小さな役柄でも演じる人に成りきるっていう心意気みたいなものはあってほしいなとも思うんだよね。その役を知るためにも、お茶のお稽古は彼女にとって必要なことなんじゃないか…なんて。

スポンサーリンク

この日もすみれのイライラは収まらないようで、お茶の飲みすぎでウーロン茶が飲めないひなたに「もっと内臓鍛えなさいよ!!」とこれまた理不尽なツッコミを入れてくるww。

この前は「早く成長しろ」だったのに、今度は「内臓鍛えろ」とは・・・すみれさん、そりゃあんまりですわ(あなたのお茶飲まされまくってたわけだしね 苦笑)。

ようやくすみれの愚痴地獄から解放されたひなたはフラフラになりながら道場へ向かいますが、遅い時間になってしまったからか文四郎に会うことはできませんでした。どんなに疲れていても弱っていても、一縷の望みをかけて会いに行ったんだね…。それだけ彼女の中でも文四郎の存在が大きくなっていたのでしょう。不器用だけど真っ直ぐ一所懸命頑張る彼の姿は、ひなたには眩しく見えただろうし大きく心を揺さぶったんじゃないかな。

ひなたと文四郎が会えないまま時だけが過ぎ去っていく。ひなたは相変わらずすみれのサポートとしてお稽古場に同行し、何度もやり直しを食らったお茶を飲み続けていた(汗)。っていうか、あれから何日が経過してたのだろうか!?すみれさん、よく爆発しないでここまで耐えたよなぁ。そのことがちょっと驚き。持って3日と思ってたけどw、城田くんのナレーションだとそれ以上っぽいもんな。

っていうか、榊原氏はこの現状に何の対処もしようとしてくれないの!?ぜんぶすみれのことはひなたに丸投げ状態か!?これはあまりにも部下に負担をかけすぎだろう~~。すみれの性格も知っているわけだし、なんとか善処する方法解かなかったのかなぁ。

と思っていたら・・・ついにすみれさんのイライラが沸点に達してしまいました。いやでももう、限界でしょう。逆にそんな何日間もあのプライドが高いすみれさんがよく耐え抜いたと思っちゃうよ(汗)。

「もうやってらんない!!」とすみれがその場を立ち去ろうとしたその時、突然榊原が現れて彼女の前に立ち塞がりました。やっと来たのか、榊原君よ…(苦笑)な心境でした、わたしゃw。

スポンサーリンク

榊原は帰ろうとするすみれに真正面から「稽古を続けてください!」とメラメラしながら迫っていきました。

それでも断固として「嫌よ!!」と拒絶するすみれ。どんなに榊原が「あなたのための企画です」と熱弁を振るってもそれを信じることができない。主演じゃない上に出てきてすぐ殺されてしまう役ってことだからなぁ。そんな榊原だけの主観で言われても受け入れられないっていう彼女の気持ちも分かる気がする。

さらにすみれがイラ立っていたのは、今稽古してる作品が”たかが”映画村のステージ見ているお客も半分が子供じゃないかという現実でした。”たかが”映画村っていうのは言いすぎだけど、サスペンスもののステージを見る客が子供ばっかりっていうのはちょっとテンション上がらないかもね(苦笑)。でも、それも今の彼女の実力からすれば仕方のないことかもしれない。
すみれも自分の実力不足は自覚するところもあるんじゃないかな。かつての栄光を見てきたが故のプライドからそれを認めたくなくて…、だからなおさら苛立つ気持ちを抑えられないのかも。

すみれは「お茶のお作法なんて本気でやったって誰が見るっていうのよ!?」と榊原に食って掛かる。それに対し「僕が見てます!!ちゃんと僕が見てますから」と即答する榊原。おっとこれは、ちょっとしたプチ告白か!?だったらあなたももっときめ細かくすみれさんのサポートをやりなさいよ~~(苦笑)。ひなたばかりに任せすぎだってば。
榊原の熱意はすみれには届かなかったようで、「映画村の平社員のあなたに見てもらっても何になるのよ!!」とかなり辛辣な言葉をぶつけられてしまった。まぁ、これも言いすぎなんだけどね(苦笑)。

すると突然、一恵が弾かれたように割って入ってきた。「榊原さんはここがすみれさんの正念場だと思っているんです。それはつまり、榊原さんにとっても正念場だと思うんです」と彼を庇うような発言をする一恵にちょっとビックリ。彼女がお茶の稽古の手伝いを買って出たのは、榊原の熱意に心を動かされたからだったのか。ということは、もしかして一恵ちゃん…?

すみれの怒りは収まらないし、榊原はなんとしても彼女に稽古戻ってほしいし、一恵は榊原の熱意を訴えてるし、ひなたはオロオロするしかないし・・・現場がカオスと化して大変なことに。するとそのタイミングでついに一子が現れ、一同を落ち着かせるため座らせる。威厳たっぷりな一子さん、さすがの存在感でした。

一人一人にお茶を点てた一子。その所作はとても優美で惚れ惚れする。お茶の味も皆がハッとするような深みのあるものだったようで(何杯もすみれのお茶を飲まされてるひなただけは苦しそうな顔してたけどw)、それぞれのささくれだった気持ちもようやく鎮まったようでした。

それを確認した一子は、お茶の作法についての心構えについて静かに語り始める。

「お茶は、作法の正確さでも仕事の成功の道具でもない。相手のことを思う気持ちや。それだけのもんや」

それを聞いたとたん、ひなたはボロボロと涙をこぼし泣き出してしまう。”相手のことを思う気持ち”という言葉に長い時間会えないままになってしまっている文四郎のことが浮かんでしまったに違いない。皆が驚くなか、ひなたは堪えきれずにその場から駆け出し彼が待っているかもしれない道場へと急ぐ。もう彼女の気持ちも限界だったんだろうね。ただ逢いたくて、逢いたくて・・・その気持ちが溢れ出てしまったのだと思います。

スポンサーリンク

同じころ、文四郎は道場で虚無蔵からの稽古を受け頑張っていましたがどうしても集中力が続かない様子。それを察した虚無蔵は「雑念がある限り、いい殺陣はできん」と告げて途中で切り上げ帰ってしまう。自分の心の内を読まれてしまった文四郎は何も言い返すことができなかった。

一人道場に残された文四郎は、静寂の中で台本を開き自分のセリフを覚えようとする。でも、やっぱり集中することができなくてつい廊下の方を気にしてひなたが現れるのを待つ自分がいた。

このシーンの文四郎を見た時、AIさんが歌う主題歌『アルデバラン』の後半の歌詞が浮かんできました。

”会えない時の静寂が永遠にも思える夜、その孤独に互いの愛を知るの”

近くにいたときは気づかなかった自分の気持ちでしたが、会えない日が増えれば増えるほどその静けさが寂しくて・・・ひなたへの想いがどんどん彼の中で増幅していった文四郎。そしてひなたもまたそれと同じだった。まさに、この歌詞の世界観そのものだなぁと思いました。

ひなたが溢れる想いを抑えきれず道場へ駆けつけた時、やはりそこには文四郎の姿はなかった。

ガックリと肩を落として帰路についたひなた。しかし、家の近くに差し掛かった時ふと目を見上げると・・・信じられない光景がありました。

文四郎が、店の前でひなたの帰りをじっと待ってくれていた!!

ひなたの姿を確認した文四郎は、少し溜息をついた後ぶっきらぼうに「なんなんだよ、お前…。いつもうろちょろ邪魔ばっかりしてるくせに、映画が決まったとたん姿をくらましやがって…」とつい悪態をついてしまう。でもその言葉の端々には明らかにひなたに会いたかったという気持ちが滲んでいました。

しかし、ふと顔を見上げると…そこにはボロボロと涙を流して不安そうに立ちすくんでいるひなたの姿があった。ひなたは文四郎と会えなくなってしまった経緯を泣きながら必死に伝えようとする。本当は逢いたくてたまらなかったのに、どうしても仕事(というかすみれの愚痴回収という余計な仕事押し付けられてたのが大きいよな 汗)の都合で時間が取れなかったことを分かってほしかった。

すると、事情を説明している途中で突然ひなたの体を文四郎が包み込んできた…!!!

「ちゃんと毎日顔見せろ。寂しいだろ、ばか…」

おおお!!!!文四郎、よくやった!!!!

目の前でボロボロ泣きながら文四郎に逢いたくてもそれが叶わなかった事情を必死に話すひなたを目の当たりにしたとき、彼の心の中で好きという想いが”確信”に変わったのかもしれないね。それで、気が付いたら体が自然に動いて思わず抱きしめてしまったんじゃないかな。「寂しいだろ、ばか」のセリフの前にさらに少し力を入れて抱きしめてて…見ててもう、年甲斐もなくキューーーンときちゃいましたよ(笑)。

ひなたを抱きしめ心の中に溜まっていた気持ちを打ち明けた文四郎は、すぐに彼女を体から離し足早に帰ってしまった。一方、全く予想外の行動に出てきた文四郎に心の中がパニックになってしまったひなたは呆然自失状態。思わずその場にへたり込んでしまった。

だけど、これが二人にとっての新しい関係の第一歩だったと思うよ。今後の展開がますます楽しみだわーーww。

サウンドトラック発売中

Blu-ray・DVD発売決定

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました