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NHK朝ドラ『半分、青い』総括

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2018年度NHK朝の連続テレビ小説『半分、青い』が9月29日に最終回となりました。

ここまで、ほぼ完走しましたが・・・それを経ての感想はタイトル風にいうと・・・

「やっと、おわった」

というのが正直なところです(苦笑)。

朝ドラは習慣なのでほぼ毎朝つけて見てしまうんですが、こうも疲労感を感じさせる作品は久しぶりだなぁと。

ちなみに、私が記憶から消し去るくらい黒歴史となった朝ドラは過去に2本。「こころ」「まれ」です。「こころ」が昨年再放送されたときは驚いた(その時も見るのを回避 笑)
残念ながら、「半分、青い」もここに加わるかと思われます

始まったばかりの頃は期待したんですよね。そこそこ面白かったし、登場人物の年代も私とほぼ被りで懐かしいと思えるシーンもいくつかあったので。最初はブログに記録残そうとまで思ったほどだったんですよ。

まさか最後にこんな気持ちにさせられるとはねぇ・・・。

とりあえず全て終わったので、このドラマに関する私個人の気持ちをここに吐きだしておこうと思いますw。

前置きしますが、個人の感想なので。もし読まれる方がいましたら、人それぞれ色々感じ方は違うということでご理解を。ちなみにほとんど良い事は書いてないと思います

 

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まず、数少ない、個人的に『半分、青い』のなかで良かった点を。

  • 星野源くんのオープニングテーマ曲【アイディア】
  • 中村倫也くんと間宮祥太朗くんの知名度が上がる
  • 上村海成くんを知った
  • 谷原章介さんの老け演技

この4点だけですね。

 

おげんさんの【アイディア】はこのドラマには本当に勿体ないと思えるくらい名曲でした。毎朝この音楽を聞くことだけが楽しみになっていった気がする。詞も素敵だし、音楽も源ちゃんらしさが出ていて心が温かくなりました。
このドラマには本当に勿体なかったよなぁ・・・・。年末の紅白で聴けるのを楽しみにしたい(よもやその時に妙な半青スピンオフとかやらないでほしいけど・・・やりそうな悪寒 苦笑)

倫也くんと間宮くんは「舞台」で知ったのですが(厳密にいうと倫也くんは「友也」時代から存在だけは知っていました)、彼らの役者としての素晴らしさにちょっと前から注目していた存在でした。特に間宮くんはほぼ無名の時から応援していたんですよね。二人ともテレビに出る機会は増えてきたものの、なかなか注目されるような大きな役柄がこなくて「もっと多くの人に魅力を知ってもらいたい」とずっと願ってきました。
なので、今回多くの人が見る”朝ドラ”という枠で二人が注目されたことは個人的にすごく嬉しかった。特に倫也くんは本当にこれまで地道に色んな役を演じて頑張ってきた実力派なので、知名度が一気に上がったことは感慨深いものすらありますね。

間宮くんに関しては後でちょこっと書きますが・・・あの役でなかったら・・・というのが正直あります。というか、ああいう役に設定した人を恨みたい。だけど、民放などでもピンで出演する機会が増えてきたというのはやはり朝ドラ効果だと思います。彼は本当に逸材の役者さんだと思っているので、今後の活躍に期待大です。

主人公の弟を演じた上村海成くんは今回初めて知ったんですが、年齢の移り変わりの芝居がとても魅力的でした。まだ21ということで、今後もっと色々なドラマで見てみたい若い役者さんが出てきたなと嬉しくなりました。舞台にも立っているようなので、ぜひ今度その芝居も見てみたい。上村くんを知れたことはこのドラマの中の数少ない収穫のひとつです。

それともう一つ、リツの父親の谷原章介さんの老け演技がすごくリアルで素晴らしかったです。谷原さんの芝居は好きだった。

 

あとは・・・良かった点は見出せませんでした(苦笑)。ほとんどドラマと関係のないところしか挙げられなかったきがする

 

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悪かった点を細かく言っていったら枚挙にいとまがないのですが(苦笑)、私が感じたのは、あまりにも原作者の「エゴ」が強く出過ぎてしまっていた作品だったなということかな。

最終回で主人公のスズメは幼馴染のリツと良い関係に落ち着いたようですが、彼らをここに導くためのプロセスというのがあまりにも乱暴すぎた気がします。原作者の北川悦吏子氏にとっては、この二人だけが大切な存在で、それまでに主人公たちと関わってきた人間に対しては「駒」でしかなかったとしか思えないような扱いで描かれていたことが本当に不快だった。

スズメとリツを最後にくっつけたい意図は最初からあったんだろうけど、そのためにどれだけ周りのキャラを犠牲にしたんだ!?といった腹立たしさが拭えなかったです。
別に、敵対キャラとかいてもいいとは思うんですが、北川氏は自分の作りだしたキャラに対して愛情をかけている人物とかけていない人物との差が大きかったように思えて仕方なかった。正直、スズメとリツは何故違う人を結婚相手に選んだのか、そして別れたのか、その部分の描き方があまりにもで消されていった人々に同情すら覚えましたよ…。

別にスズメとリツに特別な感情を抱いていてもいいけど、せめてそれまでに関わったキャラクターたちもしっかりと最後まで見つめてあげなよ、と。ちゃんと彼らの気持ちも描いてあげなよ、と。そこをきちんと描けていなかったから、最後の展開にも全く感情移入できなかった。
そもそも、スズメもリツもお互いの結婚相手に本当の愛情持って接してなかったからね。めちゃめちゃ軽く描かれてたから。リツに至っては、自分の子供にすら愛情感じさせなかったし。なんでスズメの子供ばっかり!?っていつも思ってた。スズメも涼ちゃんと別れる時に「好きで仕方ない」って言ってたけど、そう言わせるだけのドラマが全く描かれてなかったので「はぁ!?どの口が言っとる!?」と思ったし。

涼ちゃんも、より子さんも、スズメとリツをくっつけるための「駒」に過ぎなかったわけだよなと。
そういった、原作者の魂胆が感じたくなくても感じられてしまったんですよ。

涼ちゃんを演じた間宮祥太郎くんは、本当に才能あふれる素敵な俳優さんなんです。彼の繊細なお芝居が私はすごく好きで。もちろん容姿もカッコいいけど(笑)、それ以上に間宮くんの役に対する取り組み方みたいなのが好きなんですよね。
だから、あのキャラももっと丁寧に描いてほしかった…。主人公のスズメから「死んでくれ」とか言われるあの場面は痛々しすぎてホント辛かったよ…。涼ちゃんの心の葛藤の部分があまりにもサラリと描きすぎてて…。仮にも主人公のダンナなのに!!リツが他局ドラマで忙しかったからその繋ぎでの登場だったとしても、もそっと二人の心の動きをしっかり描いてもらいたかったよ。

このドラマで間宮くんのイメージがダウンしていないことを願う。もっといい作品に出て今度こそいい意味で注目されてほしいです。

 

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ストーリーの展開も途中から支離滅裂でしたな。

マンガ家を目指して上京して、口は悪くてもそれなりに頑張っていたあの頃はまだよかった。自分の才能の限界を感じて辞めるというのも、あり得ない話ではないと思ったのでそんなに悪いイメージはなかった。スズメの態度には毎回頭にきてたけど、しょせん、朝ドラのヒロインは見る者をイラつかせることが多いのでそのあたりは目をつむるみたいな感じだったww。

ところが、その後の迷走っぷりが激しすぎて。

百円ショップに勤めて、勢いで結婚して、子供ができて、離婚して。そのあと実家に戻ったと思ったら、突然、五平餅ショップ開きたいって言い出したかと思ったら、すぐに他人に丸投げして東京へ。

この、五平餅ショップのくだりは本当に乱暴だったよなぁ。母親が楽しみにしていた世界一周旅行をチャラにさせてまで開いたのに、あんなにあっさりとスルーさせるものだったのか!??

東京出たと思ったら、勤め先が潰れて、母親が倒れたのをきっかけに扇風機を作ることを決意。到達点が、扇風機の完成・・・・。

別に、主人公の人生に紆余曲折があっても構わないんだけど、あまりにも高速にポンポンと時代が進んでいくから、その時々で彼女たちがどんな想いをしたのかが全く理解できないままいつの間にか扇風機作り出したっていう印象。
全然、人間のドラマになってなかったんだよなぁ。上辺だけなぞった印象しかない。
漫画家目指してる時は秋風先生という存在があって色々な感情も描かれることもあったのに、秋風先生がいなくなってからは糸の切れた凧のようにキャラもストーリーもユラユラ彷徨ってるだけだった印象が強い。

つまり、様々な舞台が登場しても、そこに肉付けされるドラマが薄すぎた気がしてならなかった。

ハッキリ言って、なんで最終的に「扇風機」!??って気持ちだったのでw、スズメとリツがあーだこーだしながら開発するシーンとか見ても全く心が動かなかったのが正直なところ。唐突に後半になって母親の病気から「扇風機」案が出て制作に苦労するエピソード見せられても、積み重ねたものがなかったから、妙な理化学番組見せられてるようで退屈しまくってしまった(苦笑)。

しかも、試作品が出来たあと、いったん作業が止まって、スズメ戻ったと思ったら最終回でもう出荷になってたからビックリというか呆れたというか。何の感慨もなかった(苦笑)。最後まで本当に雑!!

雑といえば、鈴愛の「片耳失調」のことはいったいどうなったんだと。最初の頃はボソボソ声が聞こえないと妙なもの耳につけていたくらいだったのに、いつの間にかその設定も消え去ったようで(苦笑)。たまに忘れたのを思い出したかのようにサラッとセリフの中に出てくる程度。だったら普通の女の子で良かったんじゃないか!?
っていうか、律のボソボソ声は、鈴愛にとって一番聴き取りづらいんじゃないか!?(苦笑)

 

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そしてこれは大きな波紋を呼んでいたことですが・・・なぜ、最終週に突然、東日本大震災のエピソードを入れてきたのか。

あの震災が起きてからまだ7年半しか経ってなくて、未だに生活に難儀している人や亡くなった人への想いから立ち直れない人、行方不明になっている人、トラウマに苦しむ人などがたくさんいると思うんです。

そういった最中であの震災を描くということは、それなりに覚悟がいる事だと思うんです。これまでも震災のことはいくつか作品になっていますが、どれも正面から向き合って真剣にあの時のことをドラマに描いていると思います。ちゃんとそこに焦点を当ててる。
朝ドラでは過去に「あまちゃん」が震災を描いていましたが、とても繊細で心がキュっとなるようなそれでいて傷ついた人を励まし応援するような、そんな温かいドラマになってた。ちゃんと震災を見つめたからこそ描けたんだと思います。

しかし、今回のドラマは東日本大震災を盛り込んでくる必要性が全く感じられなかったんですよね。あんな、最終週に突然サラっと出てきて・・・いったい、どんな心境であの震災を出したのか、その神経を疑います。

ユーコの死からのスズメの再生を描きたかったんなら、震災じゃなくて事故とかそういう形にした方がよかったんじゃないの?っていうか、その前にユーコを殺してしまう必然性が全く理解不能だったんだけど。スズメに親友の死を感じさせたかったその理由は何???

この作品って、人の命をすごく軽く見ているという印象が何度もありました。台詞の中に簡単に「死ぬ」というワードをサラッと入れてきたり・・・。そういうところが本当に不愉快というか、嫌悪感というか、気分悪かった。

東日本大震災に関しても、ただの「お涙ちょうだいエピソード」として描いたとしか思えなかったのは本当に悲しいことです。いくらドラマだからと言って、描き方というものにはもっと心を砕いてほしかった。
これまでの朝ドラのイメージを壊すと意気込んでの執筆だったって聞いたけど、この人の壊し方はやってはいけないパターンだった気がする。非常に暴力的な壊し方だったなと…。

そして、脚本家・北川悦吏子氏の「自己愛」の強さが前面に出過ぎていたことも大きな深い要素の一つだったと思われます。SNSでも随分自由奔放に呟かれていたようですが(苦笑)、無神経な発言も多くて私は途中で見るのをやめたくらい。

やっぱり、裏方の人は必要以上にドラマ放送中に前面に出てはいけないという悪例を示した感じですかね(苦笑)。特に北川氏の場合は「自分を構って」願望が強いようだったのでなおさら・・・。あの言動がさらにドラマの質を下げていたように思えて仕方なかった。

さらに、ドラマ後半頃になってマスコミの取材受けてたようですが、そこで自分の病歴を自慢げに語っていた文章がそこかしこに踊り出して・・・。「こんなに苦しくて大変な状況だったけど、私は頑張って書き終えました」みたいな発言ばかり。さらには「大河ドラマはオファーが来ても書かないけど、アニメなら書きたい」という発言はもう絶句(苦笑)。

たしか今回の朝ドラって、北川氏がやりたくて企画を持ち込んで実現させたんでしたよね?自分がやりたいと望んで始めたものなんだから、あんな病を言い訳にするような発言しないでほしかった。
病が辛いってことなので、今後はご自分の体調をしっかり休めてしばらく出てこないでいただきたい。無理して脚本書かなくてもいいです。病云々といったデリケートなお話は、朝ドラが終わった後にしていただきたかったです。放送中だとただの言い訳にしか聞こえてこなかったので…。

この人に、長編のドラマは無理だというのが今回のことでよく分かりました。二度と朝ドラに手を出さないでいただきたい。もっと言えば、大河ドラマなんかに絶対手を出さないようにしてください。

短編・ワンクールくらいならもう少しマシなものが書けるのかもしれないけど、今後北川氏の作品はもう見たくないかも…。知りたくなかったものまで知ってしまった嫌な気持ち。

 

ふぅ~~・・・・

とりあえず、溜めていたものは出した(本当はもっとあるけどw)。残念ながら、この朝ドラは私の黒歴史にリストインします。好きな役者さんがたくさん出演していただけに本当に無念です。

次の朝ドラは、レポートが書きたくなるような内容でありますように。「まんぷく」楽しみにしてます。好きな役者さんもたくさん出そうだしね

 

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