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NHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第84回感想 美味しいあんこのおまじない

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これまでの『カムカムエヴリバディ』感想レポ

カムカムエヴリバディ
カムカムエヴリバディ
2021年度後期NHK朝の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の感想レビュー

剣之介はひなたを呼び止めると自らのことについて静かに語り始めました。

固い床の上に正座はモモケンは慣れてるだろうけど、ひなたはちょっと痛いんじゃないかなと心配になってしまった(汗)。でも意外と平然と座ってましたね。さすが時代劇を愛する女w。

剣之助は、二代目「桃山剣之介」の名前を継いだのは父親が亡くなった翌年の昭和40年4月4日だと語り始める(初代が亡くなった時は錠一郎がテレビ見て号泣してたっけなぁ)。それを聞いて「えっ?」となるひなたでしたが、私も違った意味で「あっ」と思ってしまった。
同じ藤本有紀さん原作の名作朝ドラ『ちりとてちん』で加藤虎之介くんが演じた四草。彼の誕生日がモモケンが襲名した3年前の4月4日なんですよね。藤本さんはこの日にちに思い入れがあるのかもしれない。

2代目モモケンを襲名した後は父が演じていた黍之丞をテレビシリーズで演じ続けてきた。それは映画版よりも分かりやすく砕けた内容で、多くの視聴者の心を掴みました。
しかしその一方で剣之介本人は「父の築き上げた黍之丞を穢しているだけなのではないか」とずっと心に迷いを抱えていたのだという。表向きではスターとしてもてはやされていましたが、実はずっと心の中で父に対する複雑な感情が渦巻き苦しんでいたんですね…。辛かっただろうなぁ(涙)。

そんなタイミングで開かれたのが、少女時代のひなたが心待ちにしていた映画村のモモケンのサイン会だったのです。回転焼きが詰まった袋を差し出し「侍になりたい」と目を輝かせる少女を前にしたとき、彼は笑顔を浮かべながら「志を失わなければきっとなれますよ」と答えていた。
でも、その言葉はあの時咄嗟に飛び出したもので自分でも驚いたのだという。そんな心境だったなんて全く気が付かなかった…。

少女に対して告げた自分の言葉が気になった剣之介は、渡された回転焼きをかぶりついたのだという。甘いあんこの味が口の中いっぱいに広がったその時、20年前に映画館で出会った算太の「美味しいあんこのおまじないじゃ」という言葉がふと蘇ってきたらしい。

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時は遡り20年前の映画館。作品が終わった後もしばらく二人で残っていたようですが、算太はいつの間にかアンパンを調達していてそれを客席で食べていました。あの時代は映画終わった後に人の入れ替えとかそういうの無かったですからけっこう自由ですねw。

算太はアンパンを一口食べたとたんに「なんだこのあんこは!?」と顔をしかめ文句を言いまくっているw。
でも、そのあんこを見つめているうちに自然と彼の脳裏にかつての実家「たちばな」の光景が鮮明によみがえってきてしまう。ろくに修行もせず家を飛び出し跡を継ぐことを放棄してしまった算太でしたが、あんこ作りに情熱を傾けてきた家族の姿はしっかり脳裏に焼き付いていた。そしていつの間にか、あの橘家伝来のあんこ作りの”おまじない”を唱えていた。

一言一句間違えずにすべて言えた時、算太の目には涙が浮かんでいました…。”あんこのおまじない”は、彼が手放してしまった愛すべき家族そのものだったのかもしれません。若い時には気付かなかった家族の温かさや優しさがようやく彼の中に沁み込んでいっているようにも見えて、思わずもらい泣きしてしまった(涙)。

そんな事情を知らないモモケンが「なんですか、それ?」と不思議そうな顔をして尋ねると、算太は笑いながら「美味しいあんこのおまじないじゃ」と答えたのでした。
この時の光景がモモケンの脳裏になぜか印象深いシーンとしてインプットされていたのです。その記憶を呼び覚ましたのが、「大月」の回転焼きを食べた瞬間だったのだという。ひなたは不思議そうに聞いていましたが、私はなんだか心の奥が熱くなるのを感じましたよ。

「たちばな」のあんこの味は杵太郎から金太、金太から安子、そしていつの間にかるいへ受け継がれていった。そして、店を放棄したはずの算太を通してモモケンに繋がっていったのです。いくつもの散らばっていた点が、少しずつ近づいていくような…そんな感動が沸き起こってきた。

モモケンはサンタが唱えていた”美味しいあんこのおまじない”を完璧に覚えていました。さすがは役者!セリフ覚えはかなり良い方では?
このおまじないが彼の脳裏に蘇ってきた時、次第にそれが父の言葉のように思えてきた。「食べる人の幸せそうな顔を思い浮かべぇ」というのは、芸を見てくれている人たちの幸せそうな顔を常に意識しろという意味に。最後の「おいしゅうなれ、おいしゅうなれ、おいしゅうなれ」というのは、祈りを込めたような”頑張れ”という意味に。

初代モモケンは口数が少なくうまく子供に気持ちを伝えられなかったところもあったと思います。でも、テレビの世界に飛び込み頑張っていた息子の姿を疎んでいたわけではなかったのではないでしょうか。「虚無蔵のほうがいい役者だからだ」と告げたのは、突き放したのではなく初代ならではの「もっと鍛錬して頑張れ」という励ましの意味が強かったのかもしれない。

算太の呟いていた”美味しいあんこのおまじない”を改めて振り返った時、その言葉の一つ一つが父の想いと重なるのを感じたんだろうね。

でも、実際に虚無蔵と殺陣を合わせるまでは完全にそれを受け止めることができなかった。左近役オーディションはモモケンにとっても救いの場となったのだと思います。

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るいが産気づいたあの日、初めて『大月』を訪れた剣之介。その時に目に入った父の遺作になった映画・黍之丞シリーズ「妖術七変化」のポスター。その時、父の声が聞こえたような気がした。

「いつかこの映画を撮れ。お前の左近を見つけろ」

と…。

まるで父に導かれるように『大月』を訪れた剣之介。「妖術~」のリバイバル化はその時からの彼の夢だったのですね。そしておそらく、この時初めて算太から「親父さんはあんたに、黍之丞をやってもらいたいんじゃないか?」と告げられたことが腑に落ちたんじゃないかなと思いました。

嬉しそうに話を聞いていたひなたに、剣之助は「志を失わなければきっとなれる。侍にだって、何だって」と告げた言葉は、父親の口癖だったのだと明かしました。父への想いに苦しんでいた時に、幼いひなたを前にして自然と同じ言葉が出たことに剣之介は驚いていたのです。
それをきっかけに、『大月』の回転焼きを食べて父の気持ちを理解していくことができた。彼はひなたに「回転焼き」を差し入れてくれたことの感謝の気持ちをずっと伝えたかったのです。律義なお方だ。二代目モモケン、なんて素敵な役者さん!!

家に戻り改めて「妖術七変化」のポスターを眺めながら誇らしい気持ちになり笑みを浮かべるひなた。

そして、今のモモケンが二代目を襲名した日にちが「昭和40年4月4日」だと母に告げる。するとるいは「ひなたのお誕生日やね」と愛しそうに娘の髪の毛に触れる。ひなたが自ら誕生日だと言わないことで、母と娘のシーンがとても優しく温かい場面として浮かび上がっていたような気がします。とても素敵なワンシーンでした。

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それから数日後、ひなたの住む商店街にフラリと算太がやってくる。ひなたは『大月』を探しているという話を聞いて自分の店に算太を案内しようとしますが、その道すがらで吉右衛門さんとすれ違いました…。でも、立ち位置や目線の関係で二人はお互いの姿をよく確認しないままだったように見えた。吉右衛門は子供時代に算太と会っているのでもっと前を向いて歩いていたらもしかしたら気が付いたかもしれない。
でも、まだまだこの時点ではそう簡単に繋がらせませんよ!?みたいな展開でしたね(笑)。

『大月』の回転焼きの話はダンゴちゃん…つまり、二代目モモケンから聞いたのだという。舌の肥えた彼が勧めるならば間違いないだろうと買いに来た算太。

そんな彼にひなたは得意げに「うちのあんこは絶品ですよ」と太鼓判を押す。しかしその瞬間、算太は少し動揺したような表情を浮かべました。不思議そうにその顔を見つめるひなたに「ひなたちゃんを見ていると、妹を思い出すんじゃ」と懐かしそうに告げる。
そう言えば二人が出会ったばかりの時も「本当に楽しそうに踊るんですね」と笑ったひなたを見て安子のことが過ったかのような表情浮かべてたよね…。似てるって思うのは気のせいじゃなくて実は身内だからなんだけど、この時点では全く気付く様子がない。

そしていよいよ『大月』に到着する二人。ついに算太は気が付くのだろうか!?と思ったその時、店の奥にいた錠一郎が「るい」と呼びかけてきた。どうやら数日前に醤油をこぼしたシャツを探しているらしいw。それに対するひなたの「お父ちゃんのシャツはみんなそうやんか!」っていうツッコミも思わず笑ったww。何年経っても相変わらずなんだね、錠一郎は(笑)。

でも、ここはそこで笑う場面だけじゃない。算太はついに勘づいてしまった。「るい」という名前を聞いた瞬間、戦争から帰ってきたときにそれと同じ名前の女の子を膝に抱いてあやした記憶が蘇る。当時としては珍しい名前でもあったので、この時彼はあの時の子供が今目の前にいる女性だと悟るに至ったのでしょう。つまり、さっきまで話していたひなたはるいの子供であり、安子の孫。妹と似ていると思ったこともこの時腑に落ちたのではないだろうか…。

錠一郎があまりにも絶妙なタイミングで「るい」と呼びかけ、それに振り向いたるいは錠一郎に視線がいっていたので目の前に算太が来たことに全く気付くことができなかった。ひなたがるいに「このおっちゃんに回転焼き焼いてあげて」と頼んだ時にはもう彼の姿はそこにはありませんでした。相変わらず逃げ足が速い(汗)。その日以来、算太は二度とひなたの前に姿を現さなかったという…。

え…、それって、まさか…。

なんだか嫌な予感というか哀しい予感みたいなものが過ってしまうではないか。逃げてばかりの人生を歩んできた算太。そんな彼に待ち受けている運命は、いったいどのようなものなのだろうか。
もしもあの時、錠一郎が「るい」と呼びかけなければ…また違う運命が動いていたのかもしれない。回転焼きを焼いている途中でその名前を知ったとしたなら、彼は自らを名乗ることができたのだろうか…。色々な”もしも”が過ってしまうワンシーンでした。

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数日後、茶の間では錠一郎と桃太郎が夢中になって甲子園の決勝戦を見ていました。PL学園vs取手二高の対戦で、二人はPLを熱烈に応援していましたが結果的に負けてしまいガックリ。野球好きな桃太郎を見ると、勇のことを思い出しますね。彼は今頃どうしているのだろうか。そういえば算太が安子の前から姿を消した原因も彼が関係していたんだったよな…。

するとそのタイミングで小夜子が久しぶりにやって来た。PLが負けたショックでゴロゴロしていた桃太郎君でしたが、彼女の姿を見るととたんにシャキっとしてる(笑)。やっぱり小夜ちゃんに恋してるようですね。でも彼女は全く気が付いてなくて「PLの清原君はまだ2年生なんだから来年があるよ」と励ましていました。
ここで清原さんの名前が出てくるとは!つい先日、清原さんが人助けをしたとしてニュースになっていたので良いタイミングだったなと思ってしまいました。

甲子園の放送が終わったあと錠一郎がチャンネルを変えると、リバイバル映画「妖術七変化」のモモケンの敵役オーディション結果発表のニュースが流れてきました。文四郎が頑張って受けたオーディションだったこともあり、ひなたは結果が気になって仕方がない。算太が指摘した通り、彼女の中ではかなり文四郎の存在が大きくなっているのは確かですよねw。

ところが、次のシーンになったら文四郎がひなたが持参した回転焼きをヤケ食いしまくっていた(笑)。残念ながら落選してしまったようですが、それよりも彼をイラつかせていたのが選ばれたのが無名の新人だったこと。立場的には自分とあまり変わらないライバルに先を越されてしまったことが悔しくてたまらなかったんだろうね。「私の左近」とモモケンが見込んだ役者さんってどんな子なんだろう。気になるわ~。
でも、ついつい傍にいたひなたに悪態をついちゃう文四郎君だけど・・・今は気を許した相手だからっていうのがダダ洩れちゃってて可愛らしい(笑)。

するとそこへ轟監督がやって来た。監督は「最終選考は虚無さんに引っ張られて実力が出せただけや」と手厳しい。それを聞いて思わずガックリ来てしまう文四郎でしたが…その直後に台本を手渡されてビックリ。なんと、モモケンが文四郎に役名の付いた役を推薦してくれたのだという。彼の努力をちゃんと買ってくれていたんだね。

夢中になって自分の役のあるページをめくる文四郎。目を輝かせて興奮気味の彼を横目に見ながらひなたも一緒に嬉しくなっている様子。「おめでとう」という彼女の言葉に少しぶきっちょながらも素直に「ありがとう」と礼を言う文四郎君がまた可愛くて萌えるww!!

ひなたは文四郎の役に立ちたくて「読み合わせとか手伝おうか」と申し出てみる。それに対して「いいよ」と断り続けていた文四郎ですが、それでも「仕事が終わったら道場に行く」と言い張るひなたの言葉がどこか嬉しそうに見えました。彼にとってもいつも自分を応援してくれるひなたの存在はだいぶ大きくなっているんじゃないかな。これは先々大いに期待が持てそうだ(笑)。

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そんな時、榊原がひなたを呼びにやって来た。事務所に戻ると、新しいステージの企画書が手渡されました。そのタイトルは…「京都茶道家殺人事件」。サスペンスドラマ系にありがちなネーミングですがw、このタイトルを見た一ちゃんこと一恵は「聞き捨てならへんなぁ」とツッコミ入れてました(笑)。彼女は茶道家の一人娘だから、テーマ的にはそりゃ気分がいいもんじゃないよなw。それにしても、これをステージで表現するってどういう感じなんだろうか??

榊原は一恵に茶道家役の女優さんに作法指導をしてほしいと依頼。それを聞いたひなたは映画村ならば他にも宛てはあるのでは?と不思議に感じたようです。それに対して急に歯切れが悪くなる榊原さんww。どこに頼んでも「その女優さんは勘弁してくれ」と断られまくっているという。
ということは、思い当たる人は絞られてくるww。案の定、茶道家役は美咲すみれでした(笑)。ひなたもそれを聞いて納得するしかありませんw。

しかし、すみれに対して並々ならぬ想いを抱いている榊原はここが正念場だと思うと真剣そのもの。最後の砦として、一恵に茶道指導を頼んできたと言うわけですな。
初めは「教えたことないんやけど…」と自信なさげな一恵でしたが、芸能人絡みのことなら興味ありそうな母の一子と一緒なら大丈夫かもということでOKすることになりましたw。ところがこの流れで、ひなたもそれに付き合うことになってしまった。上司である榊原からも「すみれさん、大月さんのこと気に入ってるんや」と懇願され断ることができない。

だけど、あのすみれが厳しい野田家のお作法教室に耐えられるか不安だわぁ(苦笑)。ひなたは文四郎のお稽古相手に行く時間できるのかな…。イヤな予感しかしないw。

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