【過去ドラマ振り返り】『STATION-ステイション-』

田辺誠一さん出演の過去ドラマを勝手に振り返るシリーズ(勝手に命名w)の第3弾は、日本テレビ系列で放送された『STATION-ステイション-』です。

これまでの田辺誠一さん出演作品感想レポ

田辺誠一さん出演作品感想一覧
田辺誠一さん出演作品感想一覧
田辺誠一さんが出演した作品の感想

『ステイション』は1995年放送作品で『ガラスの仮面』の2年前になります。古いうえにけっこうマイナーなドラマだったからか、検索かけても今ではほとんどヒットしません(苦笑)。

私の手元にある『ガラス~』以前の田辺作品は『ステイション』と『ふたりのシーソーゲーム』の2つ(舞台では「草迷宮」もありますが)。ファンになったのは速水真澄役を演じた田辺さんを見てからなのですが、本放送された後あたりのタイミングで再放送があり録画することができたんですよね。
ただ、『ステイション』はちょっと問題のある方が出演している関係で(汗)今後も再放送は難しい気がします(ちょっとしか出てないですけどw)。

久しぶりにざっと見たんですが、すごく懐かしかった。田辺さんがまだ20代(25歳頃)で、がむしゃらに突っ走っていた頃の貴重な作品。
全速力でテンション上げっぱなしみたいな役柄なので、いま改めて見るとすごく新鮮でした。基本的にほんわかした雰囲気を持っている田辺さんですから、けっこうこの頃大変だったんじゃないかなとw。

以下、『STATION-ステイション-』について少し振り返ってみたいと思います。

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土曜グランド劇場『STATION-ステイション-』

放送:1995年01月14日~03月11日(土)21:00~21:54 日本テレビ系列<全9回>

原作:大石賢一(画・はしもとみつお)

演出:雨宮望 ほか

主題歌:J-WALK「言えなかった言葉を君に」

田辺誠一さんの役:黒岩拓美(レギュラー出演)

主演:吉田栄作

その他主な出演者:松村邦洋、財前直見、中谷美紀、細川ふみえ、藤田弓子、とよた真帆、石丸謙二郎、中村嘉葎雄 ほか

簡単なあらすじ

JTR(ジャパン・トレイン)新宿駅に勤める若手3バカトリオの鴨志田・中村・黒岩。トラブルメーカーだが心優しい彼らが、ドタバタ大騒ぎしながらも様々なお客様と触れ合う中で成長していく物語。基本的に1話完結ものです。
原作では中村が主人公ですが、ドラマでは鴨志田を中心に中村や黒岩との友情を絡めて描かれていました。長野駅から新宿駅に転勤してきた中村は生き別れとなった母親を探しているという設定。

基本的に1話完結でしたが、今見ると各話に登場するゲストが非常に豪華。
第2話にはV6のイノッチこと若き日の井ノ原快彦くん、第3話にはもう引退してしまいましたがカリスマシンガーだった安室奈美恵さんが出演しています。安室さんはこの頃「安室奈美恵 with SUPER MONKEY’S」として活躍していたので、友人役にはスーパーモンキーズのメンバーも出演していました。イノッチはまだ少年の面影が色濃く残っていて、名司会者になるとはこの時誰も思ってなかったかもしれませんw。

また、共演者の女性陣には若き日の中谷美紀さん財前直見さんが配役。中谷さんはパッと見たら気づかないほど初々しくて可愛らしい美少女(キオスクの店員さん)で、財前さんは毎度毎度テンションMAXではねっ返りの元気娘を熱演していました。今ではお目にかかれないような役柄なので、非常に貴重です。

逆に、石丸謙二郎さんと藤田弓子さんは今とほとんどお変わりなく・・・それもすごいなと思いました。

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今の時代に放送したら視聴率は取れないであろう作品ではありますが(汗)、各話ともトラブルから始まって丸く収まるまでのストーリーがお決まりパターン的ではありながらも温かい目線で描かれている秀作だと思います。シンプルだけど、人が人を想うことの大切さをけっこう丁寧に描いていて、個人的にはけっこう好きなドラマでした。
それにしても…JRの新宿駅が主なロケ地だったのですが、よく撮れたなとちょっと見ていて驚きます。けっこう明るい時間帯のシーンも多かったのでね。

主人公は、吉田栄作さんが演じる熱血漢でケンカっ早いのがたまにキズな鴨志田と、松村邦洋さん演じる生き別れになった母を探すために長野駅から転勤してきた心優しい中村、そして、田辺誠一さん演じる若い女の子が大好きで声かけまくってるお調子者の黒岩の3人。
いつも何かしらトラブルを起こしては石丸謙二郎さん演じる上司の磯山に怒鳴られて、バツとしてトイレ掃除やらされるシーンがけっこう出てきました(だいたい最初に黒岩がサボりだすw)。

各ストーリーのラストはだいたい3人そろって、彼らがかかわったゲストが乗る列車を見送るときの指差し確認シーンが出てきます。カッコよく決まった後にじゃれ合って大騒ぎしまくってるエンディングも面白かったw。

鴨志田と黒岩は先輩と後輩の関係ながらも定食屋さんの2階の寮で一緒に暮らしてるので、気心知れた腐れ縁みたいな感じ。言いたいことガンガン言いまくって、時にはご飯粒も吹き出すくらいの大胆なシーンも出てきます(笑)。吉田栄作さん演じる鴨志田とのシーンは毎回超全速力といった感じで、常にテンションをMAXまで上げているような田辺さん演じる黒岩君がひたすら可愛いですw。
そんな二人の中和剤みたいになるのが、第1話で転勤してきた松村さん演じる実直だけどお人好しで流されやすい中村君でした。

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そんな惚れっぽい黒岩くんがメインになるのが第6話。お見合い列車企画でのスッタモンダが起こる回です。

あるとき、改札機が故障して朝のラッシュがえらい騒ぎになってしまったのを咄嗟の機転で立て直した3人組は珍しく上司の磯山に褒められます。ところが、その騒ぎのさなかに貧血で倒れそうになった年上の女性を助けた黒岩は見事にその人に一目惚れw。
その後、スタッフとして無理やり駆り出されたお見合い列車企画で人数合わせのために男性メンバーに加わることになるのですが、偶然にも一目惚れした女性・石井典子が参加していると見るやテンション上げ上げでエンジン全開状態にww。

おしゃべりタイムに入ると猛アタックを開始して、一緒に争っていた鴨志田も「いつもと気合が違う…」とビビッて撤退するほどだったのが面白かった(笑)。

マッチングタイムの時も彼女の名前を書いて「典子さんの愛をビンビン感じましたっ!」謎の自信を見せる黒岩(笑)。鴨志田もあまりの黒岩の気合にただただあきれ顔w。ところが、まさかまさかのカップル成立でみんなびっくり仰天!黒岩君の「やったーー!!」の喜び方も尋常ではなかったww。

その後、典子と初デートすることになった黒岩君でしたが…お弁当を作って来てくれた彼女にますますテンションが激上がりww。

一口食べただけで感動のあまり公園の中央に向かって「うまーーーーいっっ!!」とシャウト(笑)。さらに調子に乗って「これだったらいつでも結婚できますよね♪」とついつい願望が口に出てしまうw。もう見ていて危なっかしくてたまんないよww。

でも、少し困った顔を見せた典子を見て慌てて「深い意味はないんです」と誤魔化しちゃう黒岩君。すると典子は「黒岩君みたいな人だったらお料理の作り甲斐があるな」とさらに弁当を勧めてきたもんだから・・・次の自分の誕生日に期待してもいいですか!?ってリクエスト出しちゃう。OKがもらえると…「ラッキーだなぁ!!」と天にも昇る気持ちに(笑)。

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しかし、その幸せになるはずの黒岩くんの誕生日会で事件が起こってしまいます。

メンバーが全員揃ったところで、あらたまって真面目な顔で典子に向き直り…

「俺と結婚してください…!お願いしますっ!!」

まさかのプロポーズをしてしまいます。おいおいおい!!!まだ付き合ってるとも言えないような状態でそこまで舞い上がってしまったのか、黒岩よーーー!!!状態w。その場にいる人はもうみんなびっくり仰天だったわけですが、本人はいたって大真面目。本気なのです。

しかし、典子はなんと「ごめんなさい…、私結婚してるの…、あの人と」と衝撃発言!!結婚してると指さされた相手は、財前さん演じる未散の恋人の落合だったのです。

衝撃のあまり言葉を失う黒岩くんと未散さん。そんな二人を尻目に落合と典子は「俺たちはもう終わってるだろう」「私はまだあなたを愛しているのよ」修羅場状態となり…一気に場の空気が氷点下まで落ち込んでしまう。挙句の果てに、離婚しなければ死んでやると自分の首にナイフを突き立てる典子に周囲は騒然。
半狂乱になって泣き崩れる典子の姿に、黒岩くんはショックのあまり顔を上げることができませんでした。ほんと、史上最悪のお誕生日会になってしまって可哀そうすぎて切なかったよ(涙)。

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未散さんと落合さんはかつて想い合っていたものの、やむを得ない事情で別れることになってしまった事情がありました。それがお見合い列車企画で再会して恋心がお互いに復活してしまったわけです。そんな落合さんを監視するために典子さんもお見合い列車に乗っていたと。つまり、黒岩くんは利用されてしまったんですよね…。

ある日、典子さんは掃除をしていた時に、落合さんが密かに綴っていた未散さんへ出せなかったラブレターを目撃してしまい疑心暗鬼になってしまった。それが原因で夫婦仲が崩壊して今に至ると。つまりは未散さんも非常に辛い立場に立たされてしまったのです。
やり直したいと言ってくれてる落合とどうすればいいのか悩む未散に対し、黒岩は「あいつ信用できないですよ」と冷たく言い放ちます。奥さんとのことも解決できない人が未散のことを愛せるわけがないと激高。うん、わかるよ、その気持ち・・・。

ということで、ハッキリさせてやろうと鴨志田、中村、黒岩、そして未散は落合の家に乗り込みます。ところが、「俺と未散との問題」やら「典子とのことは事務的な問題が」などと煮え切らない言葉しか発しない落合の態度に黒岩の怒りが爆発。

「典子さんとちゃんと話したことあるんですか!?一方的に別れるって言ってるだけじゃないんですか!?そんなの酷すぎますよ!!」

典子さんのこと、本気で隙になっちゃってた黒岩くんは彼女を庇おうと必死です。でも「夫婦の問題だから口出ししないでくれ」と言われて堪忍袋の緒が切れてしまい思わず落合さんを殴ってしまいます。

「あんたのせいでな、典子さんと未散さん泣いてんだよ!!あんたがいい加減だから二人が泣いてんだよ!!それが事務的な問題かよ・・・ふざけたこと言ってんじゃねぇよ!!!」

さらに殴りかかろうとする黒岩くんを鴨志田さんと中村さんが必死に抑えて止めていましたが、黒岩くん、ホントはすごく優しい子なんだよねっていうのが伝わるシーンでもありました。泣いている女性の気持ちを分かってあげられる良い奴なんだよ、黒岩くん。

どうすればいいのかと食って掛かってきた落合に、さらに怒りが増した黒岩はもう一発ぶん殴りに行こうとしますが、鴨志田がそれを体を張って止めに入ります。
投げ飛ばされる形になった黒岩は今度は鴨志田に食って掛かりますが、もう一度投げ飛ばされ・・・「黒岩大人になれ!!!」と怒鳴られる。

「人間にはどうしようもないこともあるんだよ!人を好きになることも、人から心が離れていくことも、どうしようもないことだろうが!!」

鴨志田の魂の説得を、黒岩はただ黙って受け止めるしかありませんでした。それでも鴨志田は仲間のために、友達のために、「はっきりしてもらえませんか!?」と落合を責め立ててしまう。

そこへ典子が駆け込んできて「これ以上この人を責めないで」と止めに入ります。そして落合と出会い結婚するまでの経緯を語ります。典子が疑心暗鬼になってしまうまではけっこううまくいってた二人…。それを感じざるを得なかった一同は黙ってその場を離れるのでした。

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後日、離婚を決意して区役所へ行こうとした二人でしたが…新宿駅で典子の定期券が折れていて改札機を通らない事態になります。再発行の手続きを取ろうとすると、鴨志田は「再発行はできません。もう一度二人で考えてから来てもらえませんか」とそれを返してしまう。
落合と典子の二人の馴れ初めを聞いてしまった彼らは、離婚を思い留まってほしいと思うようになってしまったのでした。

後日、新宿駅には晴れやかな顔をした典子と落合の姿がありました。もう一度定期券の再発行を願い出てきた表情を見た鴨志田たちは、今度はそれに応じることにします。落合と典子は、夫婦としてもう一度再出発する道を選びました。
折れた定期券を見つめながら「良かった…」というような笑みを浮かべたお人好しな黒岩くんがちょっと泣ける。

「定期券は再発行できますけど、人生は再発行できませんからね」という中村君のセリフが非常に印象的でした。

未散は明るく振舞おうとしていましたが、失恋のショックは大きく…鴨志田、中村、黒岩の3人の前でだけ涙を流すのでした。

そして3人は落合夫婦の乗った列車をいろんな思いを込めながら見送ります。

最後まで敬礼していた黒岩くん、最後に確認したのは…「夫婦の愛情、よし!!!」でした。この失恋はきっと将来素敵な恋愛に巡り合うためのステップになると思うよ。そんな黒岩くんを思いやって鴨志田さんや中村さんは笑顔で「黒岩、よし!!!」と指差し確認するのでした。良い仲間に恵まれて黒岩くん、幸せだと思うよ。

そしてまた、彼らのドタバタな日々が始まっていきます。これが第6話でした。

ちなみに、最終回では中村さんの生き別れのお母さんが見つかるのですが、複雑な事情があって様々な事件が起こり大変なことになります。結果的に中村さんは退職に追い込まれ、鴨志田さんと黒岩くんは遠くの駅へと左遷される事態に…。しかし、最後の最後に大逆転となって新宿駅で3人仲良く業務についていつも通り笑いあっていたのでした。

私が持っている田辺さん出演作のなかで一番古いのがこの『ステイション』だったわけですが、勢いのある役柄ながらもきっちりと存在感を放っていたし、テンション高いなかでもちゃんと黒岩くんの繊細な気持ちを表現してるなぁと感じました。これも大きな、田辺さんの歴史のひとつだと思います。

次回は『ふたりのシーソーゲーム』について触れていきたいと思います。