NHK朝ドラ『エール』第45回感想(2020.05.29放送)あべこべ

これまでの『エール』感想レポ

エール
エール
2020年前期・朝の連続テレビ小説『エール』の視聴感想

音楽学校では千鶴子が最後の追い込みとばかりに凄まじい勢いで稽古を繰り返していました。家ではイタリア語の先生も招いて猛勉強しているらしい。とにかく技術や知識をありったけ詰め込むようなことをやりまくってますねぇ、千鶴子さん。きっと音とのやりとりで、ますます心に余裕をなくしてしまったのかも…。心配です。

そんな彼女の姿を見てさすがの音も少し焦りを感じたようで、喫茶バンブーでひたすら楽譜をにらみつつ音程チェックに余念がない。そんな彼女に恵は気を遣って「喉にいいから」と、はちみつ生姜紅茶を差し出すのでした。美味しそう!
さらにマスターの保は「福島行進曲」のレコードを店の目立つところに飾りながら「じゃんじゃんかけて宣伝するよ!」と言ってくれている。二人とも優しい。ま、あそこに飾りっぱなしになっちゃうんじゃないかっていう危険性もあるけどww。

音はふと希穂子のことを思い立ちカフェーを尋ねてみる。ママは音がもう一度働く気になったのかと思って大歓迎してくれますが、その気はなさそうだと知るとガッカリw。そこまで音の女給としての才能に惚れていたとは気づかなかったわ(笑)。

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音は希穂子に、以前は言葉の通りに受け取ることしかできなかったけど今では「人は、あべこべ」なんだということが理解できると告げます。どんなに否定していても、その裏には逆の想いが潜んでいることを鉄男と希穂子の二人を見て音は学んだようですね。それだけでも女給で働いたかいはあったんじゃないでしょうか。
しかし、そうだと分かっていながらもやはり二人にはもう一度やり直してほしいという想いも強くて、喫茶バンブーで開かれる裕一と鉄男のレコード発売記念パーティに来てほしいと希穂子を誘ってみる音。

でも「もう二度と会わない約束だから」と今回も鉄男に会いに行くことを拒絶してしまう希穂子。
鉄男の勤める新聞社の社長が訪ねてきたときに断腸の想いで「彼と二度と会わない約束」をしてしまい、病気の父の治療代としての手切れ金も受け取ってしまった過去があったのです…。社長から「その申し出を拒むなら彼を解雇する」という言葉が決定打になってしまったよう…。鉄男のキャリアの邪魔をしてはいけないと、希穂子は強く感じざるを得なくなっちゃったんですよね…。これは切なすぎる(涙)。

音は、鉄男のことを必死に諦めようとしている希穂子の話を聞いて感情が昂り、あふれる涙を抑えることができませんでした…。

その夜、喫茶バンブーでは裕一と鉄男のレコード発売記念パーティがささやかに開かれます。

宴もたけなわになったころ、鉄男は改めて裕一に「ありがとうな。お前が誘ってくれなかったら、また詩を書こうなんて思わなかった」と感謝の言葉を伝えます。そんな彼に「君とレコードを作れてよかったよ」と笑顔を浮かべる裕一。
しかし、そんな彼らを尻目に・・・一人参加できなかった久志はさすがにちょっと寂しげ。それに気づいた裕一は「本当は久志に歌ってほしかったんだけどね。ごめん…」と謝罪します。すると…

「いいよ、コロンブスレコードはいずれ後悔するだろうけれど」

と強がりを言ってみせるw。学生だったことが今回は災いしちゃったけど、あれだけの美声を披露できるんだから将来きっとギャフンと言わせることができると思うよ。裕一も「絶対諦めないからね。絶対3人で…福島三羽ガラスで必ずレコード出す!」と意気込んでいます。

ここで突然「福島三羽ガラス」が登場かww。

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場もすっかり落ち着いた頃、突然バンブーに希穂子がやって来る。もう鉄男には二度と会わないと頑なだった彼女でしたが、音と会話をするうちに気持ちが少し変わったようです。

しかし、「村野さん…先日は言葉が過ぎました。ごめんなさい。今後のご活躍をお祈りしています。それじゃあ、私はこれで…」と発する言葉はあくまでも他人行儀…。お祝いの品を持ってきただけだからと最後に付け加えて店を出ていこうとする希穂子。
音はなんとかもう少し彼女を引き留めようとしますが、その言葉がなかなか見つかりません…。すると、そんな空気を察した久志が突然希穂子の前に立ち

「初めまして。鉄男君の親友の佐藤久志と申します」

と真摯に挨拶してくる。「親友の」ってつけちゃうところが久志っぽいなぁと笑っていたら、マスターたちも「親友!?」ってツッコミ入れてましたねwww。

久志は「せっかくいらしたんです。ここはみんなで「福島行進曲」聴きませんか?」と希穂子を引き留めようとします。なるほど!その手があったか。さすがだなぁ。それに乗った恵たちは、さっそく「福島行進曲」のレコードを取り出してかけてみることに。
希穂子は複雑な気持ちながらも、立ち去りがたくなりレコードを一緒に聴くことになりました。

レコードを聞いてい希穂子への想いが溢れた鉄男は「この詩、書けたのは…希穂子のおかげだ。俺やっぱし…希穂子じゃなきゃ駄目だ!」と改めて告白します。
貧しい生い立ちから自分の人生を卑下してばかりだった鉄男は、希穂子と出会ったことによって心を救われていました。それだけに、彼女と離れることは耐えられないという気持ちでいっぱいの様子…。

それでも希穂子は「私はそんないい人間じゃありません」と答え、鉄男から遠ざかろうとします。が、鉄男はその言葉が偽りの気持ちからだということに気づいていました…。

「人の痛みに敏感で、人の幸せばっかし願ってる。優しい人だ。でも、もう一人で頑張んなくていい。希穂子…、俺と一緒に生きてくれねえか?」

再度まっすぐな瞳で熱いプロポーズの言葉を希穂子にぶつける鉄男…。その言葉を、希穂子は必死に溢れそうになる涙を我慢しながら受け止めていました…。

彼女がどんな答えを出すのか…と思っていたら、次のシーンではもう音の最終審査に移ってしまった(汗)。このドラマって、ちょいちょいこういう編集があるからびっくりするわ~w。

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音は、最終審査でありったけの想いを込めて歌う。きっとあの時、彼女は鉄男と希穂子のことを想いながら歌っていたに違いない…。

鉄男のプロポーズの言葉を受けた希穂子は、彼に「結婚が決まったんです」と嘘をつきました。とても良い人と巡り会えたから、自分のことはもう忘れてほしいと…。そして最後に、

「ありがとう…楽しかった。さようなら」

という言葉だけを残し、希穂子は店を去っていきました。
中村君によれば、このシーンの時、鉄男は希穂子が結婚するという話が「嘘」だと見破っていたとして演じたと話していたので…それを聞くとさらに切ないですね(涙)。彼女の嘘に気づきながらも、それ以上引き留めることができなかったことがとても哀しいなと…。

音は、希穂子の鉄男を想いながらも別れる道を選んだことの切なさをヴィオレッタの歌声に乗せました。

それにしても、二階堂ふみちゃん、オペラ歌唱は経験がなかっただろうにあそこまで歌いこなすとは…!!多少の声の揺れとかもあまり気にならなかった。それでいながら気持ちを込めて歌うって…すごい努力したと思うよ。これは本当に素直に拍手。

歌い終わった音を見る双浦環の眼差しは満足そうに見えました。音の気持ちが伝わったのでしょう。2番手だった千鶴子さんはというと…音の想定外の歌いっぷりにすっかり自信を失ってしまったようで…なんだかそれもすごく切なかった。

千鶴子さんほどの努力と実力があれば、絶対合格できたはずなんですよね。それが、音に対する強烈なライバル心みたいなもののせいで、実力を出し切れなかったんじゃないかなと。彼女にはもっと、力を抜いて違うアプローチから頑張ってほしいです。絶対上に行ける素質はあると思うから。

音は、奇跡的にヴィオレッタの座を射止めることができました。裕一はそれを知って我がことのように喜びます。

鉄男はその後福島へ戻り、新聞社で忙しく働く日々を送ります。婚約の件はどうしたんだろう?断ったほうがいいと、私は思うよ。意にそぐわない婚約ほどキツいものはないと思うので(どっかで似たような展開のドラマ見てる気がww)。

そして希穂子は、ひとりひっそりと東京を離れ病の父の元へと帰っていきました…。鉄男に想いを残したかのような後ろ姿が切なく…そして美しくて泣けました(涙)。彼女には幸せになってほしいよ!