NHK大河ドラマ『青天を衝け』第4回感想 栄一、怒る

父の代わりに信州で見事に藍を買い付けることを成し遂げた栄一は、その後単独で買い付けの仕事を任されるようになったようです。前髪も落とされて月代姿に変わりましたね。一人前と認められて髪型チェンジすることを許されたのかな。その瞬間を見てみたかったのでちょっと残念。

意気揚々と商いから戻る途中、栄一は惇忠とバッタリ遭遇。惇忠は栄一を見ると興奮しながら「浜田弥兵衛の本を手に入れたぞ!!暇ができたら読みに来い!!」と熱烈に誘ってきましたw。惇忠兄ぃは栄一の本好きをよく知っているのでどんどん彼に知識を植え付けていきたい感じですね。

ちなみにこのシーンのロケが田辺誠一さんのクランクインになったのだとか。暑さ厳しいなかでけっこう大変だったそう。ドラマ公式インスタには吉沢亮くんとの素敵なツーショットが掲載されてました。NHKの大河と朝ドラのSNSって番組終わると消されちゃうので貼り付けられないんですよねぇ(苦笑)。是非放送中に見ていただきたい。

ちなみに、惇忠が手に入れた本に描かれていた”浜田弥兵衛”とは、江戸時代初期の商人で朱印船(幕府公認の貿易船)の船長をして主に台湾を行き来していた人物とのこと。栄一が読んでいた「ゴロツキの異人をとっちめる」シーンは、台湾で貿易の邪魔をしてきたオランダ人を弥兵衛が襲撃した”タイオワン(台湾)事件”を描いたものでした。
この物語を熟読した栄一は目をランランと輝かせて感動することしきり。一緒に尾高家を訪れていた喜作も「日本人の気概は当時から異国に劣らないものだった!」と鼻息が荒い。世の中はペリーの来航で大騒ぎになっていましたが、栄一も喜作も「恐れるに足らず!」と血気盛んで惇忠はそんな二人に目を細めていました。

喜作が帰った後も尾高家で読書に耽っていた栄一は「かつては海外で商いをする人がいたのに、なぜ今の日本は国を閉ざしてしまっているのだろう」と疑問に思っていました。それに対して惇忠は、300年前にバテレンと呼ばれる異国の人たちが大勢入ってきてその国の宗教を広め日本人の魂を乗っ取ろうとしたからだと説きます。バテレンとはキリスト教徒のことです。多くの書物を読んでいた惇忠は、当時の異国からのバテレンたちが「日本人の魂を乗っ取る敵」と捉えるようになっていたようですね。

「水戸の本にもあるように、日本が古来持つ誇りや尊厳は決して奪われてはならねぇのだ!」

そう力強く熱く語る惇忠の言葉に、栄一は大いに影響されているようでした。探求心旺盛な彼にとって惇忠の思想はまさに理想であり、どんどんその考えに傾倒していくことに繋がっていくんだろうな。でも、それと同時に過激思想も植え付けられていきそうでなんだかハラハラしてしまう(汗)。なにせ惇忠兄ぃは水戸の烈公・斉昭を崇拝してる節大ありですからね(汗)。

以下、さらに第4回を見て気になったシーンもろもろネタバレあり

これまでの『青天を衝け』感想レポ

青天を衝け
青天を衝け
2021年度NHK大河ドラマ『青天を衝け』の感想レビュー
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『青天を衝け』第4回 栄一、怒る

2021年03月07日(日)放送 NHKBSプレミアム 18:00~18:45 ほか

出演:吉沢亮、高良健吾、橋本愛、満島真之介、田辺誠一、草彅剛、堤真一、和久井映見、小林薫、ほか

あらすじ

栄一(吉沢 亮)は仕事にますます励み、もっとよい藍を作るにはどうしたらよいかと思い巡らせていたが、ある妙案を思いつく。一方、幕府はペリー(モーリー・ロバートソン)の再来航が迫り混乱していた。斉昭(竹中直人)は、次期将軍候補である息子・慶喜(草彅 剛)に優秀な家臣を付けようと、変わり者の平岡円四郎(堤 真一)を小姓に据える。そしてついに、日米和親条約が締結。開港のうわさは血洗島にも届き、惇忠(田辺誠一)たちはがく然とする。そんな中、父・市郎右衛門(小林 薫)の名代として、多額の御用金を申し渡された栄一は、その理不尽さに、この世は何かがおかしいと感じ始める。

<公式HPより引用>

原作本↓

惇忠との話に夢中になりすぎた栄一は、ついに尾高家で寝過ごしてしまうことにww。こんなこともしばしばだったらしいので、さぞかし惇忠兄ぃは教えがいがあっただろうな(笑)。

目が覚めたときには既に日が上がっていて慌てる栄一。そんな彼に、起こしにやって来た千代は「寝ながら微笑んでいたみたいだけど、何かいい夢でも見ていたのかいね」と尋ねる。それに対して「とっさまと船で異国に行く夢だ!」と目をキラキラ輝かせて夢の話を始める栄一。その話っぷりからも、彼は父の市郎右衛門のことが大好きでたまらないんなんだなというのが伝わってきて微笑ましかったです。とっさまに褒めてもらうことが何よりの喜びなんだよね。

すると、嬉しそうにその話を聞いていた千代と栄一の視線が一時バチっと交錯する。思わず見つめ合ってしまう二人がなんだか甘酸っぱい雰囲気で見ていてちょっと恥ずかしくなっちゃったよ(笑)。二人ともこの時お互いを意識しちゃってるみたいで…まさに青春って感じ。若いって羨ましいww。それにしても、長七郎たちの邪魔が入る寸前に栄一が千代に言おうとしていたことって何だったんだろう?

栄一は慌てて渋沢家に戻り藍玉作りに専念。市郎右衛門は今回は売り上げも良かったようで表情も和らいでいました。そこで寄り合いを開いて農家のみんなを労うことを提案するのですが、それを聞いた栄一は「俺に仕切らせてくんねぇか?思いついたことがあるんだ」と自信満々に申し出る。積極的だねぇ。でもなんかトラブルも起こりそうでちょっとハラハラしたんだけど(汗)。

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第3回に続き今回も家康さんはOP後からの登場です。

ネットニュースに「冒頭に家康が解説を始めると歴史嫌いの人が嫌悪感を抱いて逃げてしまっている」といったことが書かれてあって…。私は歴史に興味を持ってるし毎回家康さんの解説を楽しみにしているのですが、歴史好きでない人にとってはたしかに「冒頭から授業させられてるみたい」って思ってしまうのもありうるかもなぁと思いました。
そういうのも踏まえて、今後はOP後からの家康コーナーが定着していくのかもしれません。個人的にはどこに挟まってきても楽しみなので問題ないのですが、コーナーはぜひ最後まで続けてほしいと思っています。

今回は前回の振り返りから。襖をスクリーンに見立てて分かりやすくシーンを解説してくれてとても分かりやすかった!ペリー来航について老中の阿部が広く意見を求めたことに触れて「外様が意見するなど私の頃には考えられなかったことだ」とドヤ顔してたのが面白かったww。
意見書の殆どは鎖国継続とのことだったようですが、今回は登場しない高島秋帆は「異国と交易すれば日本にも利益がある」との意見書を提出したそうですね。ほぉ~~~!そうなのか!やっぱりこのコーナー勉強になって面白いわ。

様々な意見書を呼んだ結果、老中の阿部を中心に万全の備えが必要として台場に砲台を設置するべく話し合いを進めていました。家慶の跡を継いで13代将軍となった家祥改め家定でしたが…、全くリーダーシップを発揮する気配もなくボンヤリ遠くからお菓子を食べながら見つめているのみ(苦笑)。そんな将軍の姿を越前守の松平慶永は苦々しい想いで眺めてるようでしたな。まぁ、この国難にあの主君では先が思いやられるといった想いに駆られても致し方なし(苦笑)。

そしてもう一人幕府の中で中心になって動いていたのが、見事「海防参与」として政権に復帰した斉昭さん。しかし、「異人など皆殺しにしてくれるわ!!」と過激度もさらにパワーアップしてしまったようで嫌な予感しかいたしませんw。謹慎期間中にメラメラと攘夷思想が倍増しちゃった感じですかね。

同じころ、平岡円四郎は妻のやえにドヤされて嫌々ながらも一橋邸へと向かいました。本人は全くやる気がない様子ですが、けっこう生活が厳しそうだったこともあり、奥さんとしてはダンナの尻を叩いてでも出仕させようと思ったんだろうなw。

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対面した慶喜は円四郎の挨拶にも表情一つ変えず涼しい顔で「そなたには私の諍臣(そうしん)となってもらいたいと思っている」と告げます。つまり、慶喜が何か間違ったことをしでかした時には遠慮なく物申してほしいということ。今回のドラマはちょいちょい難しい言葉が登場するので色々と勉強になります。円四郎はこの言葉の意味を知っていたようなので、見かけによらずけっこうキレ者なんじゃないかなと思いました。

ということで、さっそく慶喜の小姓として受け入れられた円四郎。最初の仕事は、慶喜への給仕だったわけですが・・・飯の作法などチンプンカンプンw。 食事の担当は全部奥さん任せということもあり杓文字の持ち方すら分からないww。どう対応していいか困り果てた円四郎は、とりあえずいつもの自分と同じ感じでやってみることに。そして・・・

超山盛りに詰め込んで無理やり蓋をしたご飯の出来上がりwww。
このシーンのメイキングを公式インスタで見たんですが、上の蓋を無理やりギューギューやってる堤さんの仕草にスタッフさんたちも思わず笑ってしまってたのが面白かった(そのシーンはカットされちゃいましたけどねw)。

それにしても、主人の前にご飯を「へい、お待ち!」って言いながら出す小姓を初めて見たぞwww。寿司屋の大将じゃないんだから(笑)。

あまりにも予想外の行動をとってきた円四郎にさすがの慶喜も困惑したようで「給仕を本当に知らないのか?それとも私の小姓をするのが嫌でかような無作法なことをしたのか?」と問いただしてしまう。まぁ、そう取られても仕方ない光景ではあったからな(笑)。
それに対して円四郎は「小姓をやりたくなかったのも本当のこと」と正直に自分の気持ちを打ち明けます。旗本の四男坊として生まれた円四郎は、親からの期待なく育てられてきた生い立ちがありました。それゆえ、自分はこのような高貴な場所には相応しくないと思っている節があるようです。

その話を聞いた慶喜は「そうか」とだけ告げると円四郎に給仕のやり方を一から丁寧に指導していきます。慶喜を演じる草彅くんの所作がとても奇麗だったなぁ。一つ一つにとても気品が溢れていて思わず見惚れてしまった。
そんな慶喜に最初は驚いた円四郎でしたが、よそられた碗を見て「実に見事」と感心。すると、これまで能面のように無表情だった慶喜が「よかった」と微笑みを見せたではないですか!!あの慶喜から笑顔を引き出すなんて…すごいぞ円四郎!!彼の物怖じしない態度や素直な言動に慶喜は心惹かれたのかもしれません。おそらくそれまでは周りにいないタイプだったでしょうからなおさらだっただろうなと。ホッコリする素敵なシーンでした。

慶喜が食事の前に農家に感謝する意味を込めて米粒を小さな「農人形」によそうシーンもとても印象的でした。父の斉昭からの教えを今も忠実に守り続けているのが素敵です。城で「異人などぶった切れ!」と鼻息荒く興奮してる斉昭さんの教えというのが信じられないくらいなんだけど(笑)。

円四郎もすっかり慶喜に心惹かれたようで、真摯に小姓として勤めていくようになります。不器用ながらも懸命に尽くそうと頑張る円四郎に、ついつい慶喜の頬も緩みがち。やっと心から信頼できる人が現れたと思って嬉しかったのかもしれませんね。この二人の今後のドラマも楽しみ。

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そして次のシーンでは福井藩士の小池徹平くん演じる橋本左内が初登場したのですが…

まさか松平慶永様との半裸状態での湯殿からのスタートになるとは思わなかったよ(笑)!!!

えっと、この場面では…慶永が「水戸の考えが一番まともだ」と言ってて慶喜に対する期待をますます高めていくっていう感じだったわけですが…

画が妖しすぎてセリフがあまり頭に入ってこなかったよwwww!!!

一番「え?」と思ったのは、「一橋様が将軍になればわしは喜んでこの身を捧げるんだがのぅ」というセリフw。これ、風呂場じゃなかったら普通の緊迫感あるシーンとして捉えられたんだけど、あの状況で、しかも、ネットリした雰囲気のセリフ回しで慶喜への熱い想いを言われたら…、どうしたって見ているこちらの思考が

「慶永様は慶喜に片想い状態なの!?」

と勘繰ってしまう(汗)。さらにそれを見つめていた左内の表情が意味ありげすぎっwww!!!私には

「慶永様は私のもの」

といった想いが透けて見えるような気がしちゃって・・・ちょっと、ホントのところあの3人をどう動かしていくつもりなんだろう(笑)。視聴者が離れていかない程度に盛り上げていってほしいwww。

一方、久しぶりに一橋邸には父の斉昭と母の吉子が訪ねてきたことで慶喜の表情も和らいでいる様子。以前よりも父と母に対する態度も軟化しているように見えましたね。それも円四郎効果ということでしょうか。
そんな彼に、一緒にやって来た藤田東湖は「一橋公は鬼神の相がおありだから将来的に将軍になる器である」と囁く。自分の仕えている人がそんなすごい人なのかと知った円四郎はビックリ仰天ww。しかしそれは円四郎自身も望むことでもあり、自宅に帰っての給仕の自主練にも力が入ります(この後やすさんに勘違いされる悲劇が起こっていましたがw)。

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場面変わって血洗島。渋沢家では愛農家を労う宴会の日を迎えていましたが、今回それを取り仕切る幹事を買って出たのが栄一。色々と綿密に計画を練ってきたようで、招待客の座る位置などもきっちり決めている徹底っぷり。しかし、いつもと違う席に座らされる者も出てきたりしてちょっと不穏な雰囲気もチラホラ…。
特にいつも上座に座っていた長老的存在の角兵衛を上座から最も離れた場所に座らせて、比較的若い権兵衛「大関」と呼ばれる特別席に案内されていたのがトラブルの種になりそうで見ているこちらはハラハラする(汗)。

そしていよいよ会合がスタート。最初に伯父の宗助が挨拶している時まではまぁまぁ穏やかな状態だったのですが、栄一が「権兵衛さんの藍がめちゃめちゃイイ出来だった」と褒め称えたことから何やら雲行きが怪しくなってくる。栄一は一番出来の良い藍を作った権兵衛を上座に上げてその労をねぎらうつもりだった。「大関」というのはそういうことだったわけです。
座る順番によって、相撲の番付を充てて貢献度を可視化した栄一。つまり、一番下のほうに座らされた角兵衛の藍はあまり出来の良くない前頭グループだったということ(汗)。そうなってくると、当然いつもチヤホヤされてた角兵衛さん的には「どういうことだ!??」と憤慨したくもなりますわな。

慌てた宗助は場を鎮めるためにあえて栄一たちの行動を非難しますが、それに対して市郎右衛門は「権兵衛の藍が一番良かったのは本当のことだ」と庇います。とっさまの他に迎合しないそういうところ、好きだなぁ。
そんなとっさまを誰よりも尊敬している栄一は、市郎右衛門が阿波に負けない日本一の武州藍を作ろうとしていることを告げ、皆にも一致団結してその協力をしてほしいと頭を下げる。栄一の父を想う気持ちがストレートに伝わってきて実に清々しい挨拶だったなぁ。

ところが、微妙な空気になってしまった場をなんとかしようと宗助は皆の前で栄一たちが作ってきた「番付表」を破いてしまう。伯父さんは伯父さんなりに丸く収めようと必死になってるんだろうな。しかし前頭扱いされてしまった角兵衛が妙な唸り声を上げながら栄一たちのところへ迫ってきた。なんか、こわーーいゾンビが襲ってくるみたいな緊迫感があったなww。
鬼のような形相で「大関」となった権兵衛の元へ近づいてきた角兵衛でしたが…、

「どこでしめかす買ったか教えろ。来年こそはわしがいっそうよい藍を作って番付の大関になってみせるんべ!!!」

と声高らかに宣言したのでした。

紛らわしすぎるよーーー、角兵衛さんwwww!!!

あんな鬼の首取ったような迫力の表情でズンズン近づいたら、誰だって「殺されてしまうかも」といった恐怖心抱くだろうが(汗)。権兵衛さん、生きた心地しなかったと思うわーーw。
まぁ、何はともあれ角兵衛さんの号令で仲間たちのテンションも爆上げしたみたいだったし、「良い藍を一致団結して作る決起集会にしたい」といった栄一の目論見は予想以上の成果を上げることになったからよかった。

栄一は喜作に商売の面白さについて目を輝かせて力説しますが、喜作自身は「そういうものなのか」といった感じで今ひとつ乗れない様子です。一つの事に打ち込める栄一のことが羨ましくも感じていたかもしれないね。
一人先に渋沢家を後にした喜作はその帰り道に油売りの帰りの千代と出会う。急いで彼女の荷物を持ってやる喜作はジェントルマン!でもそこには、恋心があるよねぇ。栄一よりも喜作のほうがそちらのアピールでは一歩リードしてるかもしれない(笑)。

喜作は千代に「我が新屋敷を東の家や中の家に負けねぇ、大きな家にしてみせる!」と誓います。親戚筋の中では一番家計が苦しいことに彼はコンプレックスを持ってるようですね。でもそのぶんハングリー精神は育ちそう。
そしてこの勢いで喜作は千代に愛を告白しようとしたのですが…、恥ずかしくなったからかその先の言葉を言えませんでした。千代ちゃんは彼の気持ち、ちょっとは勘づいてあげられたかな?

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1854年、ペリーが2度目の来航。冬場にやって来たことで海が荒く、ペリーさんも若干船酔い気味でしたねww。でも、春まで待ってるとロシアやフランスに利権を握られてしまうかもしれないということで先手を打った模様。日本の対岸を見ると多くの砲台が並んでいて緊張感が高まる。この砲台が並んでいた場所というのが、現在の東京の「お台場」あたりですね。
それにしても、やっぱりモーリーさんの流れるような英語のセリフは何度聴いても惚れ惚れしますなぁ~~。ペリー役を演じてるのを見て改めて「モーリーさんって英語圏の人なんだよな」ということを再確認してしまう(笑)。

ペリー来航のニュースは幕府内に大きな動揺をもたらし、佐倉藩主の堀田は「もはやここまで、国を開きましょう!」と阿部に訴える。それに対して一人猛烈に異を唱えたのが斉昭。と、その時突然黒船から大砲をバンバン打ち鳴らす音が聞こえてきてさらに場内はパニック状態に。
で、この時その他大勢の中で「戦を仕掛けてきたのでは!?」と色めき立っていたのが…あの、彦根藩主・井伊直弼さんです。

こんな地味な登場の仕方するとは思わなかったのでちょっとビックリ(その前のシーンでもさりげなく開国訴えるセリフがありましたがフィーチャーされませんでしたw)。岸谷五朗さん、後々迫力の芝居が見れそうで楽しみ!!以前出演した某大河は色々と問題の多い脚本と演出だったので(苦笑)今度こそ期待しています!

阿部は「ワシントンの生誕の祝砲だ」となだめるのですが、落ち着いていられたのはここまで。直弼からは「戦を避けるためにも国を開くべきだ!」と迫られ、斉昭からは「撃ち祓え!!!」と強硬姿勢を崩さないよう迫られ・・・完全に板挟み状態(汗)。

必死にポーカーフェイスを貫こうとしていた正弘さんでしたが、心の中は「胃が…胃がぁぁ…」っていう状況だったのではとお察しします(汗)。この仕事はホント、よほどの強心臓じゃないと命縮めるよなぁ…。

結果的に少数派だった斉昭さんの意見は却下され、幕府はアメリカとの日米和親条約を結ぶことを決断するに至りました。このニュースは血洗島にもすぐに伝わったようで、その瓦版を見た惇忠兄ぃは恐ろしい形相で「夷敵は撃ち祓わねばならねぇんだ!!」と憤りをあらわにします。大きな危機感を持った惇忠は長七郎に「我々に何ができるのか思案するのじゃ」と厳しい顔で訴える。
その様子を下から見ていた母のやへは「あんなあの子を見るのは初めてだよ…」と只ならぬ息子の形相に不安を募らせていきました…。惇忠がどんどん斉昭化していきそうで怖いなぁ(汗)。

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そんなある日、渋沢家に岡部藩の陣屋から呼び出しがあったようでみんな暗い顔をしています。市郎右衛門は外せない用事があるとのことで、宗助は栄一に行ってみないかと声をかける。宗助的には「お代官様にヘイヘイと頭を下げるだけだから」ということで栄一にもできそうと思ったみたいですねw。しかし、今の栄一にただ「ヘイヘイ」と頭を下げるなんて単純なことができるだろうかと不安がよぎったのは私だけではないでしょう(笑)。

そして宗助と共に勇んで陣屋を訪れた栄一。用向きは…御用金の催促でしたが、その額はとても「ヘイヘイ」と気楽に頭を下げて出せるようなものではない。宗助宅に課せられたのは1000両、渋沢家に課せられたのは500両という大金です。しかし、御代官様に逆らったら生活ができないことをわきまえていた人たちは忸怩たる思いを抱きながらも黙ってそれに従うしか道はありませんでした…。
ところが、これが初めての経験だった栄一としては「500両」という大金を御用金として提出することにどうしても納得することができない。

 「御用の向きは確かに承りました。家に帰りまして父に申し伝えたうえ、また、お受けにまかり出ます」

初めて異を唱える者の言葉を耳にした利根は「たわけたことを!!300両や500両など何でもないことを!!素直に殿様の御用を聞くことで世間から認められるようになるものを!」と大憤慨。
いやいやいや、利根さん、そりゃあまりにも暴言だよなぁ。500両といったら今の価値で考えると5000万円前後の高額だったと思われます。農民たちにとっては一生かかっても手にできないような金額だったのでは…。公式SNSさんによれば、当時栄一さんは本当にこんな詰られ方をしたらしいので…そりゃさぞかし腹が立ったと思われます。

「自分は御用を伺いに来たのみ故、やはりお受けすることはできません!」

あくまでも了承を良しとしない栄一の態度に激高した利根は「承知したと言わねばただではおかぬぞ!」と今にも刀を抜きそうな勢い(汗)。それを見た宗助は必死に頭を下げさせようとしますが、栄一の体はびくとも動こうとしない。

利根の顔を怒りに震えるギラギラとした眼差しで睨みつける栄一の表情が非常に印象的でした。
初回の時にも思ったけど、吉沢亮くん、本当に目の芝居がめちゃめちゃイイよね!!今回の怒りに満ちた眼差しも見ていてゾクゾクしたよ。なかなかあの表情はできるものじゃない。彼のこの役に対する並々ならぬ意気込みをすごい肌で感じた瞬間でもありました。

宗助は何とか必死に栄一の頭を地べたに押し付けましたが、あのままだったら栄一の命も危なかったと思うし…致し方ない行動だったと思います。宗助さんとしてもとても複雑な心境だったと思うよ。御用金は東の家は中の家の倍額だしね(汗)。

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家に戻った栄一に市郎右衛門は「なぜすぐに払うと言わなかった?」と静かに尋ねる。それに対して「500両という額は、決して容易く承知できる額じゃねぇ」と答える栄一。農家の苦労や家の苦労を肌で感じていた栄一は、必死にみんなで稼いだ血と汗と涙の沁みこんだお金を軽く扱われる現状が許せなかったんだよね…。
そんな息子に市郎右衛門は「いかに道理を尽くそうが、仕方のないこと」と静かに告げ、そのまま払うように伝えるとその場を後にしてしまいます。栄一の言いたいことはきっと市郎右衛門には痛いほどよく分かっていたと思う。しかし、今の生活を守るためにはどんなに理不尽な言いつけでも従っていかなければならない現状がある。

農家の人たちはその悔しさを胸に抱えながら進んでいくしかないわけで…辛いよなぁ。栄一は父の言葉に改めて今の自分が非力であることを思い知らされたのではないだろうか。夜遅くまで銭の一つ一つを紐に通していく栄一の姿が切なくて泣けました…。農民たちの思いが込められた銭に対してまるで謝罪しているかのようにも見えて切なかったよ…。

翌日、雨が降りしきるなか500両の詰まった箱を陣屋に提出する栄一。雨に打たれながら

「それが我々百姓の銭でございます!朝から晩まで働き、その小さな銭が…」

と自らの想いを必死に訴えようとしましたが、目の前にはもう利根の姿はなく…淡々と銭函が屋敷の奥へ持ち去られていく。自分たちの言葉を全く受け付けようとしない上の者の態度を目の当たりにし、栄一は大きな失望感と不信感を募らせていくことになります。誰かが立ち上がらなければ、この現状を変えるべく誰かが!!栄一はその「誰か」になることができるのか。次週はさらに怒っていたようなので、展開が気になります。

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