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朝の連続テレビ小説『なつぞら』第9回感想(2019.04.10放送)家族

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毎朝ウルウルしながら見ている朝ドラ『なつぞら』。子供時代は2週目に入りましたが、1週目であまり語られていなかった幼いなつとその家族の背景が描かれていてグッとくることが多いです。

前回少しだけ感想書いてましたが、本番は成長した後からだと思っているのでそこまでもう少し待ってみようというスタンスでいました。AK作品にはこれまでけっこう痛い目に遭ってるので(苦笑)まだ油断できない気持ちがあるしw。
まぁ『まんぷく』も後半はちょっとテンション落ちましたがね。

でも、第9回だけは書かずにはいられないっ(涙)。ガイドブックをサラッと読んで予感はしていたんですが…今回はホントに泣いたのでちょっと振り返って残しておきたいと思います。

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預け先の柴田家での暮らしは順調に見えたものの、なつはやはり本当の家族が恋しくてたまらなかった。兄からの手紙がなかなか返ってこない中で寂しい気持ちが募っていたものの、その感情を押し殺してしまっていた。そんななか、ちょっとしたきっかけで自分の居場所を見出せなくなったなつは柴田家を飛び出してしまいます。

第8回に出てきた、なつのお兄さんとの別れの場面も泣けたなぁ…。断腸の想いでなつを柴田家に預ける決意をした咲太郎兄さんが本当に切なかった。
『西郷どん』で小吉(吉之助の幼少時代)を演じた渡邉蒼くんが本当に良い演技をしてた。もっと出てきてほしかったなぁ。

それから、クラスメイトの天陽くんの子役がこれまたイケメン!大きくなると吉沢亮くんに変わるわけですが、納得ですよ。良い表情の芝居するし将来もすごい楽しみ。

その頃、柴田家は総出でなつの行方を探索。しかし、富士子はふと立ち止まり「自分がこの先なつの母親代わりになれるのか自信がない」と思わず不安を漏らしてしまう。
松嶋さんはちょっと開拓民の娘としてはリアリティがない外見だったりしますがw、富士子さんの不安に思う気持ちはすごくリアルで心に刺さりました。縁も縁もなかった子供に責任を持つことの怖さってやはりどうしても拭えないと思う。なつは自分の気持ちを封印してたし、不安が過るのも分かるし共感できます。

その頃なつは、魚を焼きながらボンヤリと川を眺めている。あの年で火を起して魚をきれいに串に刺して焼いてるっていうのがすごいよ。浮浪児だった頃に身に着けたサバイバル術だろうね。

でもその先のビジョンは何もない。ふと思い立ったようにカバンから取り出したのは…父親からの手紙でした。この手紙、最初は咲太郎が預かってたけど…柴田家に妹を預けると決めた時に、寂しくないようにと託したんだろうね。そんな兄心を想うと泣ける…。

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前回は手紙の内容は映像でちょこっとしか出てこなかったけど、今回はしっかりとその内容が明かされます。その文面・・・最初はなつの声で読まれていたんですが、次第にそれに重なって聴こえてきたのは・・・

語り担当のウッチャンの声でした。

2週目に入ったあたりから、なんとなく語りの内村さんは「なつたちの戦死した父親」じゃないかなって思っていたので「やっぱり」という想いはありましたが、それでも泣けて泣けて仕方なかった(涙)。声が、本当に優しいお父さんのものなんだもの・・・。
厳しい戦場の中で、片時も忘れなかったであろう家族への想いが痛いほど伝わってきて涙が止まらんかった(涙)。

「一緒にまた浅草に行こう。一緒に神田祭にも行こう。うちは商売をしてゐたから、お祭にみんなで行くなんてなかったものな。これからはいつも一緒だ」

この文面で涙腺が崩壊してたんですけど…さらに大崩壊に至るのが、最後の一枚に描かれた”幸せな家族”のイラストが動き出す場面です。
なつの家は商売をしていたので家族で一緒にお祭りに出掛ける機会はなかったと書いてあるので…あのイラストは父がずっと思い描いていた「願望」だったんですよね…。それがこの時、なつの頭の中で生き生きと動き出す。

優しい両親、陽気な兄、可愛い妹、そして・・・なつ。

念願だった家族で行くお祭りの風景。

ずっとずっと、こんな日が来ることを願ってた。でも、それは現実では叶えられることがなかった。戦争という残酷な現実のなかで、父は戦死し、母は戦火のなか命を落とし、兄妹はばらばらになってしまった。

なつの「夢」の中でだけで実現した、家族との優しく幸せな時間・・・。みんなで歌うエノケンの♪私の青空♪が心にジンワリと沁み渡る(涙)。

もうなんていうか、あの手紙を書いていたなつの戦死したお父さんの気持ちを考えたら・・・涙がいくらあっても足りないくらいに号泣してしまった(涙)。

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なつが家族との幸せな時間を思い描いていた時、なつを探しに来ていた柴田家の声が耳に入る。
ふと気が緩んですがりつきたい気持ちが沸き起こったものの、それを一瞬押さえてしまうなつ。しかし、どうしようもない自分自身の家族への想いは押えることができず、それと同時に「なぜ自分には温かい家族がいないのか」という怒りに似た感情がこみ上げてくる。

この時の、小なつちゃんの表情の変化がとても印象的だった。

初めて自分の素直な感情を表に出し、封印していた気持ちを吐き出しながら涙を流すなつ。

「どうして…どうして私には家族がいないの…!!」

そんな彼女の姿を目の当たりにした泰樹おんじは、心を震わせ思わず「もっと怒れ!!」とたきつける。今まで抑えていた気持ちを全部吐き出させて気持ちを楽にしてあげたい想いでいっぱいになったんだと思う。
それに応えるように無我夢中で「ばかやろー!ちくしょーー!!」と溜めこんでいたものを一気に吐き出すなつ…。彼女がどれだけこれまで気持ちを押し殺していたのかを痛感させられるように剛男や富士子たちも言葉を失っていました。

そして、無我夢中でなつが飛び込んでいったのは・・・「堂々と生きろ」と言ってくれた泰樹の胸の中だった。

家族がいない現実に耐えかねて泣きじゃくるなつを、優しく包み込むように抱き留める泰樹おんじにまた涙腺大決壊(号泣)。

「お前にはもう、そばに家族はおらん。だがわしらがおる・・・一緒におる」

その言葉を聞いた時、なつは初めて泰樹のことを「おじいさん」と呼びました。

なつの本当の家族になることはできない。でも、なつが寂しい想いをしないようにずっと寄り添うことならできる。居場所はここにある。

泰樹おんじがなつに語った言葉はとてもまっすぐで温かい。下手に「本当の家族になろう」といったその場しのぎの言葉を出さなかったことがすごく良かった。

富士子は最初なつを受け止められるかという不安を口にしていましたが、この時のなつの姿を見て心が決まったようですね。なつと夕見子の手を同時に取ったシーンはとても印象的でした。

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なつのことを気にかけてくれていた【雪月】の面々も一安心。店先でアイスクリームを柴田家にサービスしてくれたようです。この雪月の職人さん雪之助を演じるのがNACSの安田顕さん。和菓子職人姿がよく似合ってる。

それにしても、泰樹おんじと雪月のとよさんとの丁々発止のやり取りは毎回面白いですなぁ。このドラマ『真田丸』のスタッフもけっこう多く携わってるらしいから、このシーンは特に思い入れあるんじゃない!?なにせ、真田丸では草刈さんと高畑さん、夫婦役だったからねw。

今回笑ったのは、富士子が泰樹について「甘いものに弱い」みたいな発言をしたのをとよさんが聞いて冷やかした時の泰樹おんじの反応。


「あんたが一番うるさいっっ!!!」

草刈さんの台詞の言い方がやけに実感こもってて思わず吹いちゃったよwww。今後もこの二人のやり取りに期待大w。とよさんはきっと泰樹さんのことを同志以上の感情で見てるよね(笑)。

あと微笑ましかったのが、夕見子が苦手な牛乳で作ったアイスクリームを食べてるのをなつが嬉しそうに見てたシーン。相変わらずのツンデレっぽい夕見子の態度だったけど、明らかに以前とは違う感じなのが良いよね。

それから、照男くんが思い切って泰樹おんじに「搾乳教えてください」って言えたこと。これまで任せてもらえなくてなつに嫉妬してしまってたこともあったから、OKもらえて喜んでる顔見た時は何だか見ているこちらもホッコリしたよ。
照男くんはこの後成長した後にちょっとした事件があるから、その時の反応が楽しみだったりします。

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柴田家にもどったなつは、心配をかけた悠吉と菊介親子に謝罪。

「おやっさんが搾乳の時間にこの牛舎を空けるなんて滅多にないことだ」

となつを諭す悠吉さんの言葉が重いです。泰樹さんにとってなつはそれくらい大切な存在ってことだよね。彼女も今回のことでそれは骨身に沁みて分かったはずです。

菊介さんの「俺たちは仲間だろ!」っていう言葉も嬉しいです。子供としてじゃなくてちゃんと一人の人間として見てくれてる。ホント良い人たちで泣けます。

生まれたばかりの仔牛に「私が大丈夫なら、きっとお兄ちゃんや千遥も大丈夫。私はここにいる。いてもいいよね?」って語りかけるなつの言葉も印象的でした。今度こそ柴田家が居場所だって思えたってことだよね。
咲太郎くんたちもどうか無事でありますように…!

そんななつに、泰樹はバター作りの”バターチャーン”を見せて夢を語る。世界一のバターを作りたい、となつに目を輝かせながら語る泰樹おんじがなんだか微笑ましい。
なんかこのシーン、「マッサン」で鴨居の大将がウィスキーへの夢を語ってたシーンに似ていて過っちゃったよw。

 

はぁ~~、第9回は本当に感動的で良いエピソードでした。次はたぶん、大人篇からちょいちょい書いていく…予定。このままの路線でドラマが続くことを切に祈るっ!!←まだ不安は拭えてない(苦笑)

ドラマガイドも発売中。
100作目ということでけっこう内容が濃いですよ。↓

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