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朝の連続テレビ小説『なつぞら』第12回感想(2019.04.13放送)おじいちゃん

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なつの子供時代エピソードも今回が最後。基本的に子役時代はいつもはあまりテンション上がらずに見ていましたが、このドラマは心を動かされることが多かった気がします。どうかこのままの路線でいってほしい…。

子役さんたちは最後になりそうなので、少し振り返ってみたいと思います。

天陽くんの家の事情がかなり厳しいことを知ってしまったなつ。

山田家ももともとは東京に住んでいましたが、戦争によって家を焼かれ北海道にやってきました。しかし、生活のために始めた開墾はうまくいかず今では放置したままになっている。父親の正治は代わりの職として郵便配達の仕事に就き、母親も近くの畑を手伝いなんとか食いつないでいるという状況。
それもいよいよ厳しくなってきたようで、北海道を離れなければいけないかもしれないところまで追いつめられていました。天陽はなつにだけ、本当は北海道に残りたい気持ちをぶつけていたのでした…。

NACSの戸次重幸さんが演じる優し気な郵便屋さんの笑顔に癒されてきたけど、背景にはそんな苦しい事情があったとは知らなかったのでけっこうショックでした(涙)。

天陽を助けたいなつは泰樹に必死に助けを求めたところ、最初は断ったものの結局はなつの言葉に心を動かされて翌朝「土を見に行く」と折れました。孫のようにかわいいと思うなつに「うそつき!!」と怒鳴られたのがけっこう衝撃だったのかもしれないね。ジジの弱みってやつでしょうか。

笑顔で「ありがとう」と頭を下げるなつに目を合わせず「わかったらさっさと働け!」とツンなところを見せてしまう泰樹さんがなんだか可愛い。照れてるんだろうね。不器用なデレっぷりが好きw。

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実際に山田家が開墾しようとしていた場所へ行って土を確認してみると、やはり泰樹の見立てでも「このままの土では作物は育たない」という厳しい判定。でも、がっかりしていると


「このくらいの土、わしはなんぼでも開墾してきた」

とぶっきらぼうながらも頼もしい一言を添える泰樹おんじ。この人に任せたらどうにかなりそうって思える貫禄がすごいよなぁ、草刈さんのお芝居。こういうところがなんだか「真田丸」の昌幸パパに通じるものを感じる。

その言葉に顔を輝かせるなつと天陽でしたが、天陽がやる気があっても父親がどう考えているかが問題。ということで、両親にも話を聞いてやるという…泰樹おんじの出血大サービスっぷり。なつの泰樹株はますます上昇するばかりですなw。
ひょっとして、内心はそれも計算に入っていたりして(笑)。


その帰り道、馬車に揺られながらニコニコと泰樹の顔を覗き込むなつ。

その視線がちょっとこそばゆいと思いながらも内心では嬉しくて仕方ないであろう泰樹おんじ。この二人のなにげないツーショットがほのぼの温かくてよかったなぁ。
なつはこの時から泰樹への信頼度が絶対的なものへと変わっていたのかもしれません。言葉にしなくても気持ちが分かるようになったって、なつも回想で語ってたしね。

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その夜、なつと泰樹は富士子や剛男と一緒に山田家を訪れる。

初めて山田家に来た剛男や富士子はけっこう衝撃を受けた様子。

「この家でよく我慢なさいましたね。あなた方は強い…!」

とねぎらいの言葉をかけた剛男でしたが、悪気は全くないながらも「この家でよく我慢しましたね」とはちょっとデリカシーに欠けるというか(苦笑)。人によってはあの言い方されたら怒るかもしれないんじゃ…と思うとけっこうハラハラする。

とはいうものの、正治から聞く北海道での生活は想像以上に過酷だったんだなと思いました。「実際起きると子供の背中に雪が積もっていたことがあります」っていうのはかなり衝撃的…。
でも、実際はそんな生活を余儀なくされていた人も大勢いたのだと思います。それほど北海道で冬を越すということは大変なことだったのでしょう。

で、剛男さんはこの後また「酪農初めてみては?」って親切心から勧めるんだけど…「牛をどうやって手に入れたらいいんですか?」と返されると何も言えなくなってしまう。
良かれと思った提案っていうのはすごくよく分かるんだけど、相手の事情を本当に理解しないままだとかえって傷つける結果になっちゃうわけで…ほんとハラハラするよ(汗)。

正治の気持ちはすっかり諦めモード全開で、柴田家が訪れたことに関しても「迷惑」という感覚のほうが近い。ろくに事情を理解できない人たちにあーだこーだ言われるのはやりきれないって気持ち、わかるよ…。
北海道を離れるという気持ちはもう固まっているようで、妻のタミさんも夫の辛さが痛いほどわかるゆえにそれに従おうとしている。「残りたいと話した子供の言ったことに真剣に向き合うこともない」と投げやりな言葉をかけてきた正治。

しかし、泰樹は真っ向から「あんたの息子の事情も真剣に聞いてやれ!」と反論する。一人の人間として子供の意見も聞くべきだと語る泰樹さんの言葉はずしんときます。こういう考えは今に通じるものがありますよね。

数年は土をよくすることはできないけれど、確実に良くしていく方法はあると語る泰樹おんじ。開拓者としての言葉は本当に頼もしい。
その言葉に希望を抱いた天陽は改めて父親に「やってみたい」と強く自己主張する。たとえ自分だけでもいいから北海道に残って農業をやってみたい…、もしかしたらこれが天陽が初めて自分の意思をはっきりと親に主張したときなのかもしれないね。

それでも「みんなの事情を考えろ」と息子の話に耳を傾けようとしない正治。その言葉に泰樹は「大人の事情なんかくそくらえだ!!」と激しく反論します。
大人の事情によって子供が振り回されてきた現状を見てきたからこそ、正治の聞く耳を持とうとしない態度は腹が立って仕方なかったんだろうね…。今こそしっかりと大人が子供の話を聞かなければいけないのではないか、という泰樹に言葉を失ってしまう正治…。

その様子を横で見ていたタミさんは「あただって本当は、ここにいたいのよね?」と優しく正治に寄り添う。どうしようもならない現状に絶望した正治の心の苦しみを一番理解していたのはやはり奥さんであるタミさんでした。
北海道を離れる気持ちを固めたのは、家族を守りたい一心だったことをタミさんは分かってくれていた。その想いに思わず正治は涙します…。つらかったね…正治さん(涙)。


朝のBSで「なつぞら」の前に「おしん」が放送されていて、その子供時代をタミを演じてる小林綾子さんが演じてて。

ちょうどそのおしんが耐えに耐えてるシーンが続いてたこともあり、なおさら今回の場面は身につまされる気持ちにさせられてしまった。
やっぱり小林綾子さんは大人になってもお芝居が上手い。引き込まれる。夫を想う気持ちが痛いほど伝わってきて泣けた(涙)。シゲさんの芝居もそれに引っ張られる感じですごくよかった。

さらに温かい気持ちにさせられたのが天陽の兄の陽平くんの弟想いの発言。大事にしていた馬が死んでしまったことを誰よりも一番に悲しんでいた天陽の姿を見ていた陽平。それだけ農業への想いが強いことを知っていたがために、お父さんに直訴してくれてたね。
家は貧しいけど、みんなそれぞれを思いやるとても素敵な家族だなって思いました(涙)。

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泰樹の言葉や天陽の気持ちに心を動かされた正治は、もう一度土地の開墾に乗り出すことを決意。
その後、泰樹をはじめ大勢の助っ人が集まり一丸となって土地の改良のために協力していきます。みんな、なんて良い人たちなのーーー!!!こうやって支え合って北海道は開拓されていったんですね。

天陽は泰樹から一頭の馬を贈られました。お金を気にした天陽でしたが「馬を育てて稼いだ時に返せばいい」と太っ腹発言をする懐の大きな泰樹おんじ。素敵すぎ!カッコいいぞ、泰樹おんじ!
そう思ったのは視聴者だけではなかったようで、そばで見ていたなつは大感激。想いが溢れてまっすぐ泰樹の胸に飛び込みます。


「おじいちゃん、だいすき!!」

あああーーー、このシーンがすごく泣けた(涙)。泰樹おんじ、あまりにも嬉しくて笑顔が隠しきれてないw。今まで「おじいさん」呼びだったのが、ここにきてついに「おじいちゃん」に昇格ですもの!これはもう、なつへの愛しさ爆発だよね。めっちゃジーンとくる良いシーンでした。

そして時が経ち・・・9年後

すっかり成長したなつが馬に乗って天陽のもとへやってくる。

ここからいよいよ、広瀬すずさんにバトンタッチですね。

荒れ地だった山田家の農地には見事にジャガイモの花が育っていました。


その畑の中にいる青年・天陽。こちらも吉沢亮君にバトンタッチ!子役の天陽くんと雰囲気がすごく似てて違和感がないね。

次週、いよいよ本筋へと突入ですね。どうかどうか、変な方向へ脱線していきませんように。

 

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