【過去ドラマ】1998年度NHK大河ドラマ『徳川慶喜』32~37回

2019年から2020年にかけてBS朝日で再放送されたドラマ『ガラスの仮面』で、速水真澄を演じた田辺誠一さんへの熱が戻ってきました(笑)。

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ということで、これをきっかけに私が過去に見てきた田辺作品から、少し離れていた期間の田辺作品までww、いくつか振り返ってみたいと思います。ディスク化されている作品もあるので、興味がありましたらチェックしてみてください。

今回は、大河ドラマ『徳川慶喜』について少し振り返ってみたいと思います。

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1998年度NHK大河ドラマ『徳川慶喜』

概要

放送:1998年1月4日~12月13日(毎週日曜日)20:00~20:45 <全49回>

原作:司馬遼太郎「最後の将軍 徳川慶喜」

脚本:田向正健

音楽:湯浅譲二

主演:本木雅弘(徳川慶喜)

その他主な出演者:

菅原文太、石田ひかり、内野聖陽、鶴田真由、清水美沙、藤木直人、岸田今日子、佐藤慶、堺正章、若尾文子、大原麗子(兼・ナレーション)

260年余り続いた江戸幕府、最後の将軍・徳川慶喜(よしのぶ)を通して、日本史上最大の動乱期である幕末を幕府側から描いた作品。薩長同盟が結ばれ、倒幕の動きが激しくなる中、慶喜は第十五代将軍に就任する。たくましく生きる江戸庶民の日常や下級武士の生活を織り交ぜながら、国を背負い、命がけで時代と格闘した若き指導者、徳川慶喜の苦悩と葛藤の半生を描く。

<NHKアーカイブより引用>

大河ドラマ『麒麟がくる』での斎藤道三役の大熱演が記憶に新しいモックンこと本木雅弘さんが主演の大河ドラマ『徳川慶喜』。幕末の動乱期を江戸の町の庶民にもスポットを当てて描いた作品でしたが、全体的には少々作りが堅くてストーリーも分かりづらかったかなぁという印象が強いかも。
ただ、モックンが演じた凛とした慶喜はとてもカッコよかった。抑え気味の芝居が艶っぽくもあり魅力的でした。

インパクトがあったのは、藤木直人さんが演じる村田新三郎一色紗英さんが演じるみよ(新三郎の恋人)の泥沼の恋愛劇でしょうかw。水野真紀さんが演じるたみ(新三郎の妻)が絡んできて昼ドラも真っ青なすごい展開になってたのを思い出しますww。

あと、オープニングの幕末の写真が動き出す映像がとても面白かったんですよね。幕末期の写真を眺めるのが好きだったこともあり(写真集とか買って今でも持ってます)、毎回ワクワクしながら見ていました。

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キャストは重鎮クラスから当時の若手有望株の俳優さんまで多様に揃ってました。
慶喜の兄を演じた内野聖陽さんはこの頃まだ若手だったし、今ではベテランの域になってきた小澤征悦くんはこの作品で演じた新選組の沖田総司役で俳優デビューしていました。そしてもう一つ驚きなのが、今や様々な作品に引っ張りだこのあの俳優さんも出演していたことです。

第22回に近江屋というけっこう嫌味な町人役で若き日の吉田鋼太郎さんが1度だけ出演されているのです!この頃からセリフの端切れも良く、ちょっとの出演でも存在感を発揮していました。蜷川幸雄さんに鍛えられていた役者さんでもありますしね。

そして、もう一つの注目点が・・・ミュージカル俳優の山口祐一郎さん畠中洋さんが出演されたことでした。ストーリーは個人的にはあまり好みではなかった作品でしたが、この二人が出演されていたため最後まで完走。当時、舞台観劇にハマって間もない頃だったので二人が登場する回はけっこう集中して見入っていた思い出があります。

山口祐一郎さんは中盤から慶喜の側近となる水戸藩士の原市之進(44回で退場になっちゃうけど 汗)、畠中洋さんは会津藩主で京都守護職も務めた松平容保を演じました。二人とも凛々しくて本当にカッコよかった!

役者陣はとても充実していた印象の強い大河ドラマ。それだけにもう少しドラマとして柔らかい部分もあればよかったかなあとも思います。

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田辺誠一さん出演回

大河ドラマ『徳川慶喜』が放送されたのは1998年でしたから、ちょうどドラマ『ガラスの仮面』パート1が終わった後のタイミングでした。その頃はすっかり田辺ファンとなっていたので、毎年見ている大河ドラマに田辺さんが出演するというニュースを知った時には本当に嬉しくてテンション爆上がりしたのを思い出します(笑)。

田辺さんが演じたのは水戸藩士の藤田小四郎

水戸藩主の徳川斉昭の側用人だった藤田東湖の四男として生まれた人物です。父を安政の大地震で失った後は弘道館で学び、様々な激動の時代を目の当たりにしていくことで尊王攘夷(天皇を尊び外国を排斥する)の考えに大きく傾いていきます。彼の強烈な尊王攘夷思想はやがて大きな悲劇を生んでしまうのです。

田辺さんが出演したのは第32話と34~37話までの5回分です。8月から9月にかけて(公式HPには7月とありますが、実際登場したのは8月からだったはず)の出演だったので、ちょうど『ガラスの仮面』パート2が終わってから1か月半後といった絶妙のタイミングでしたw。
その頃まだ速水真澄のイメージが強く残っていたこともあり、大河で見せた田辺さんの激しい芝居に当時けっこう大きな衝撃を受けたことを思い出します。

ということで、田辺さん登場回のところだけをピックアップして少し紹介していきたいと思います。

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第32回「慶喜の悪酔い」(1998年8月16日放送)

田辺さん演じる藤田小四郎が、長州藩士の桂小五郎と小さな小屋で密会するシーンが初登場でした。

小四郎の亡き父・藤田東湖は水戸藩主・徳川斉昭に重用された人物でかなり熱烈な尊王攘夷思想を持っていました。安政の大地震に巻き込まれ不運にも志半ばで命を落としてしまいましたが、東湖の存在は広く知られていて彼を尊敬していた人も多かったようです。

そのうちの一人が、長州藩士の桂小五郎でした。小四郎の父・東湖から尊王とは何かを教えてもらったと熱く語っています。そんな桂に「このままでは攘夷はないがしろにされ、長州は朝敵の汚名を着せられるやもしれません!」と迫る小四郎。
会津と薩摩が手を組んだことを見過ごす結果になったことを激しく後悔していた桂は、お上(天皇)の存在がないがしろにされるかもしれないと危機感を抱いていました。小四郎も桂の力になりたいと考えていたことから、二人は尊王攘夷運動を起こす相談を秘密裏に進めていくのでした。

「それがしにも、決心がござる」

という藤田小四郎のギラギラした眼差しがとても印象的でした。「大事な話をするのにこのような場所しか用意できなかったのは心苦しい」と気を遣う小四郎でしたが「京では橋の下で暮らしたことが何度もある」と大きな心で受け止める桂。「まずは、東西で鬨の声を上げるべきでござる!」と本題に入っていく小四郎。熱い尊王攘夷への想いがほとばしっていましたが、ここはまだ序の口です。

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第34回「御所突入」(1998年8月30日放送)

第33回の新選組が活躍する「池田屋騒動」では藤田小四郎の出番はナシ。ちなみに、この作品で役者デビューした小澤征悦くんが沖田総司役として33回はかなり活躍しています(後に田辺さんと「TEAM」で共演してますね)。

ちなみにこの第34回から37回までは連続で登場するのですが、全部OPにピンで名前が出てるんですよね。それがとても嬉しかったのを覚えています(34回は畠中洋さんの次に名前が出てくるのも嬉しい)。

池田屋事件で新選組が尊攘の志士を襲撃したことで幕府と尊王攘夷派との対立がますます激化。その頃、天狗党を率いるようになった藤田小四郎は、幕府に攘夷を迫るため筑波山で出陣の準備を進めていました。
この動きを察知した慶喜の母・貞芳院は側近の永原帯刀を筑波山に派遣して挙兵をやめるよう説得させようとします。水戸での内乱は幕府の信頼を損ないかねないお家の一大事だったことから、何としても動きを抑える必要があったのです。

貞芳院からの手紙を読んだ小四郎たちでしたが、「我々は斉昭公の遺志を継ぐために立ち上がったのだ、もう後には引けん」と全く聞く耳を持とうとしません。そんな彼らに「幕府に勝てる見込みはないからもう一度考え直せ」とさらに説得しようとした永原でしたが…小四郎は「その方のような軟弱者に何がわかる!!」と激高。

「我らは勝ち負けで立ったのではない!!国の行く末を想い、国体護持のために立ち上がったのじゃ!!お上のご心痛を想え!!幕府の裏切りを想え!!!帰れっ!!!」

誰が何と言おうと揺るがない尊王攘夷の想い。ギラギラした眼差しをクワっと見開きながら永原に食って掛かる藤田小四郎の熱さが非常に印象的でした。当時はこんな熱い田辺さんの芝居をあまり目にしたことがなかったので非常に新鮮でしたね。この後さらに激しさが増していくことになります。

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第35回「母の苦悩」(1998年9月06日放送)

池田屋事件や八月十八日の政変などにより追い詰められていた長州は実権を取り戻すべく京へ挙兵、ついには御所に発砲する事件へと発展してしまいます。世にいう、禁門の変(蛤御門の変)です。慶喜たちはなんとかそれを抑え込みましたが、油断ができない状況です。

そんな慶喜がもう1つ頭を悩ませていたのが、天狗党の挙兵問題でした。慶喜は水戸藩出身でしたから、天狗党が挙兵し抑え込みにかかった幕府軍を追い返したという知らせに頭を抱えてしまいます。幕府軍に反旗を翻したことで天狗党が壊滅させられてしまうのではと危惧していました。
さらに水戸藩内では天狗党の乱をきっかけに幕府寄りと反幕府派の対立が激化。内乱状態に陥ってしまっている。同じ水戸藩でありながらも、幕府に逆らう天狗党が朝敵として討伐されてしまうかもしれないことを慶喜は一番恐れていたのです。

その頃水戸ではついに勢力を拡大させた天狗党が水戸城にまで迫り、ついには戦へと発展してしまう。武田耕雲斎は何とかこの状況を鎮めようと藤田小四郎の元へ駆けつけますが「城のほうから撃ってきたのでござる!!」と掛け合おうとしない。それでも何としても止めさせるのだという耕雲斎の説得でようやく小四郎はストップさせる命令を出すのですが…時すでに遅し。収拾つかない状況になってしまいました。

耕雲斎は小四郎に「水戸城に鉄砲を撃つということは、斉昭公に鉄砲を向けたことと同じではないか!」と激しく叱責しますが、それでも彼の信念は揺らぐことはありませんでした。

「我らは斉昭公のご遺志を継いで挙兵したのでござる!諸生党(幕府寄りの水戸藩士)の者たちは幕閣たちと結託し、御上を無視し、偉人どもにこの国を売り渡そうとしておりまする!そのような腐った者どもは叩き潰さねばなりませぬ!今や我ら攘夷激派は水戸の者だけではありません。全国から集まりし、千人からの激派でござります!!」

時を待てと再度説得しようとした耕雲斎にも「武田殿はいつからそんな弱腰になったのですか!!死を恐れてこの国を変えることはできませぬ!!」と食って掛かる気の強さ!!いや~、非常に刺激的でしたね。粗削りではありますが、自分の行いは正しいのだと信じて疑わない強さや過剰なる正義感がひしひしと伝わってきました。

全く状況を打破できないことに痺れを切らせた貞芳院は、危険を顧みずに銃弾が飛び交う水戸城の門前に立ちます。貞芳院の姿を確認した小四郎たちはさすがに驚いて銃を撃つことを必死に止める。ようやく静まり返ったなか、必死に「同じ水戸に生まれた者同士、話し合えば分かり合えるのではありませんか!?」と訴え続ける貞芳院。小四郎たちはただ黙ってその声に耳を傾けるのでした。

その後、幕府の討伐軍が水戸に入り天狗党は劣勢に追い込まれていきます。それを知った貞芳院はなんとか彼らを救いたいと考えますが、禁裏を守る立場の慶喜に仲介を頼むわけにもいかず(朝敵となった長州と同じ穴の狢である天狗党に肩入れすることができないため)絶望感に襲われるのでした…。

田辺さんの出演回はあと2回。続きは次のページにて。