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運命のクロスヒストリー「徹底捜査 忠臣蔵」

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年明け最初の村上さんレポになります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

ちょっと時間が空いてしまいましたが、2018年のド年末にNHKで放送された「運命のクロスヒストリー」のなかの再現ドラマに村上新悟さんが登場されたので少し振り返ってみようと思います。

世間では知られていない「本当の」忠臣蔵について深掘りする歴史バラエティ番組で、なぜ吉良邸討ち入りが行われたのか…の部分について特集する内容でした。

ドキュメンタリー、バラエティ実験、再現ドラマ・・・といった形で構成。勉強になることも多くなかなか面白かったです。

運命のクロスヒストリー「徹底捜査 忠臣蔵」

2018年12月30日(日) 21:00~21:59 (NHK総合)

【司会】カズレーザー加藤綾子

【スタジオゲスト】高橋英樹・春日俊彰・山本博文(東京大学教授)

【再現ドラマ出演】

  • 大石内蔵助:前川泰之
  • 仙石久尚:村上新悟
  • 吉良左兵衛:濱田龍臣
  • 浅野内匠頭:越塚学
  • 阿部正武:浜田晃
  • 吉良上野介:金田明夫

【語り】林原めぐみ

個人的には、声優の林原めぐみさんが「語り」を担当されているのがけっこうテンション上がりました。落ち着いた口調での語り口がよかったです。

一般的に「忠臣蔵」というと、勧善懲悪ものとして語られているものが多いですよね。

吉良上野介に嫌がらせを受けてきた浅野内匠頭が鬱憤を爆発させて”松の廊下”で刃傷事件を起こす。その罪で浅野はその日のうちに切腹させられ、斬られた吉良には何のお咎めもなく浅野家だけが取り潰しになってしまった。
浅野の家臣たちは大石内蔵助を中心に主君の仇討を決意。事件から1年後の12月15日早朝に見事本懐を果たし、その後討ち入り参加した四十七士は切腹を命じられる。

大まかに言うとこれが世の中に浸透しているお話。浅野は犠牲者で、吉良は極悪人。吉良を討ち取った大石以下の赤穂浪士たちはヒーローという描かれ方をしているものがほとんどです。
が、この勧善懲悪的ストーリーは実は『つくりもの』であると云われています。歌舞伎で面白くなるように脚色されたっていうのは私も聞いたことがありましたが、それ以外にも様々な”裏”があったことがこの番組で色々と検証されていきました。

以下、村上さんが登場した再現ドラマの部分を中心に振り返りたいと思います。

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松の廊下事件

まずは松の廊下での事件発生シーンからスタート。浅野にやられた吉良は瀕死の重傷を負ってしまいますが、この件について幕府側は「武士同士のケンカ」に当たるものだったのかの審議を行います。もしもそれが成立したら、”喧嘩両成敗”にのっとって双方とも処分を受けることになりますからね。

で、幕府での審議場面が出てきたところに・・・

村上新悟さんが演じる大目付・仙石久尚が登場!最初は赤穂浪士の中にいる人物を演じるのかと予想していたので、まさかの幕府側人物でちょっとビックリしましたw。それにしても月代姿が似合いますよねぇ、村上さん。

判断材料になったのは、吉良に反撃の意思があったかどうかということでした。すると「吉良は刀に手をかけていなかった」という目撃証言が出てきて、仙石はその言葉に思わず

「ありえぬ・・・」

と渋い顔で呟きました。ここ、ピンで抜かれてて…NHKさん、わかってらっしゃるって思っちゃったわww。

吉良が刀に手を掛けないということは武士としては不名誉で、あってはならないことでした。吉良に抵抗する意思が見られなかったことにより、”喧嘩両成敗”という判断を下すことができない状況となり、老中の阿部さんからプレッシャーをかけられる仙石さん(汗)。

浅野の一方的な殺人未遂事件とするしかないのかと思われたのですが、なんと吉良は持ち直した後の事情聴取の時に「浅野殿のご乱心だったのでは」という発言をしていました。
”乱心”とはつまり”突発的精神疾患”を意味していることから、吉良は「できるだけ浅野には穏便な処置を」という思惑を持っていたと推測できるというのです。これはけっこう驚きの事実でした。事件を大事にしたくなかったようですね。

ところが、当の浅野は「乱心ではない!!」と強い調子で反論。吉良への恨みつらみをぶちまけ、本懐達成できなかったことが悔しいと息巻いていた(汗)。吉良さんの配慮云々以前に、浅野氏の中では「あいつ絶対許せない!!」といった怒りの感情でいっぱいだったわけですね。
これではもう、穏便に済ませることは不可能。将軍・綱吉も自分のテリトリー内で殺人未遂事件を引き起こされたことにプライドを傷つけられたとして怒っていたとされ、浅野のみ即刻切腹、そして赤穂藩取り潰しという裁きが下されてしまったようです。

この決定について、仙石さんは最後まで「もっと調べを尽くすべき」と意見していましたが…

老中阿部様より「上様の御威光なるぞ!」と一喝され何も言えなくなってしまいました。仙石さん、頑張ったんだけどねぇ…、こうなってはもう万事休すでした。

その顛末を一番無念に思っていたのは実は吉良だったのかもしれない、という解釈は実に新鮮でしたね。実際に吉良さんは民衆に好かれるような人物だったという話もあるので、これはかなり信憑性のある説だなと思いました。

ところが、そんな吉良の胸の内を露知らぬ赤穂浪士たちは怒り心頭。彼らは武士の面目のためにも仇討をするべしと騒ぎ立てていましたが、大石内蔵助だけは「私情からの仇討はもってのほか!」と一喝。

「これは家同士の喧嘩ということだから、相子にはしなければならない」とニヤリ。大石は家と家との戦としてこの事件を捉えていたようですね。

ちなみに大石内蔵助を演じていたのが前川泰之さん。村上さんとは「真田丸」「大江戸ロボコン」に続いて3回目の共演ということになります。ご縁がありますね~。ブログにも触れてくださってました。

こうして、赤穂浪士たちは討ち入りへと突き進んでいくことになったわけです。

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