NHK朝ドラ『おかえりモネ』第79話ネタバレ感想 溢れる想い

前回は感想書いてないけど、三生くんの「俺ら、もう、普通に笑おうよ…」という切実な想いに泣きました(涙)。
いつもムードメーカーだった彼が、いまもなお心の傷に捉われ続けている亮に「あの時怖いと思ってしまってごめん」と謝罪しながら、手を繋いでなくてもみんなの心は繋がってるからと訴える姿はグッとくるものがあったよ…。あの言葉があったから、人生を諦めているかのようだった亮の口から「腹減った」という一言が出たんだと思う。

被災した者の痛み、被災しなかった者の痛み、どちらの気持ちもデリケートすぎて簡単に語ることなんかできやしない…。「普通に笑えない」ことに苦しむ彼らの心の内を想うと居たたまれなくなりました(涙)。

それにしても、78回ラストシーンでの百音が涙を拭うシーンはハっとするほど美しかったな…。ああいった繊細な表現力は清原果耶ちゃん、素晴らしいと思う。

これまでの『おかえりモネ』感想レポ

おかえりモネ
おかえりモネ
2021年度前期NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の感想レビュー
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お腹が空いたという亮の言葉にみんなの心が和らぎ、みんなで外食しに行こうという流れに。「仙台のほうが美味しいものは多いけどね」とドヤ顔する三生に明日美が猛然と「東京は世界一のグルメ都市だぞ!!」と抗議するの、可愛かったww。すーちゃん、都会の生活を本当に楽しんでるんだよね。
とりあえず百音の提案で築地の場外へ行ってみようという流れに。あ、そっちなんだ。てっきり「もんじゃ焼き」のほうに行くと思ってたw。皆と一緒にワイワイ食べるなら「もんじゃ」のほうがいいような気がするんだけどね。

ちょうどその頃、百音の気象会社を訪れていた菅波も莉子たちからの「百音との恋愛事情聴取」から解放されてようやく帰れる運びになった様子(笑)。

最後に莉子から「永浦さんと連絡とってくださいね」と念を押された菅波でしたが、なぜかその答えに窮してしまいます(汗)。 その直前まで語り合っていた「誰にでも何かしらの痛みがある」というテーマについて考えてしまった様子。

「体の痛みも、心の痛みも、本人でなければ絶対に分からないんですよね…」

これは思わず「あるある」と頷いてしまうセリフだった。人それぞれ抱えている痛みは、どんなに寄り添おうとしても結局本人以上に分かることはできない。それゆえ、当事者でない者としては、どう接していけばいいのか躊躇ってしまうことがある。
菅波先生は百音に想いを寄せる自分を自覚してきているけど、今以上の関係に進展した時に彼女とどう向き合っていけばいいか戸惑う気持ちもあるんだろうなと思いました。これはちょっと難しい問題かもなぁ…。優しすぎるよ、菅波先生は。莉子たちもそんな菅波に何も言えなくなってしまってたし。

一方、気仙沼では新次が亮から入っていた留守番電話に耳を傾けていました。新次さんはまだ息子と直に話をすることに怯えていて、電話にも出られなかったようです…。留守電には、船に乗らなかったことの謝罪と、「親父もいい加減にしろ」という苛立ちの言葉が吹き込まれてあったらしい。たぶん、亮も今は父親とどんな気持ちで接していいのか分からなくて混乱してると思う…。

すると新次は耕治と亜哉子の前に美波の母から手渡されていた「死亡届」を広げて呟きました。

「俺がこれにハンコ押したら、亮を楽にしてやれるのかな…。そしたら、美波も喜ぶよな…」

何があっても愛する妻・美波さんの死を認めようとしなかった新次。でも、息子の悲痛な想いも分かっている。亮の気持ちを救うために決して受け入れようとしなかった妻の死を認めようと葛藤する新次…。それが彼にとってどんなに激しい痛みを伴うことなのか、耕治も亜哉子も分かってる。

「生きる」って、本当にこんなにも苦しいことなんだな…。新次さんの激しい葛藤も、それを友として見守る耕治さんや亜哉子さんも、辛すぎて本当に胸が痛かった(涙)。

決心がつかないまま、時間だけが静かに流れていく。届になかなか触れられない新次の気持ちも、ただ見守ることしかできない耕治や亜哉子の気持ちも、痛いほどわかるだけに見ていて胸が苦しくなりました…。

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汐見湯には築地場外でたくさんのお土産を購入してご機嫌な明日美たちが戻ってきた。未知もかなり買い物をしたようで皆の輪のなかで笑顔を浮かべていてちょっと一安心。しかし百音はその中に亮の姿がないことに気が付きます。そっと仲間の元から離れ、亮がいるであろう場所へ向かう百音に気づいてしまう未知…。これはちょっと、嫌な予感しかしない(汗)。

亮はランドリーコーナー部屋で座り、一人複雑な表情をしながらスマホを見つめていました…。そこへやって来た百音に、父親に電話をしてみたものの結局直接話をすることができなかったと寂しげな表情を浮かべるりょーちん…。心がかなり弱ってるよね、これ…。

百音はそんな亮にかける言葉が見つからず、しばらく二人で見つめ合う形になりました。それでも、「行こ」と笑顔で亮を仲間たちの元へと促そうとしたモネ。一度はそれに応じようとしたりょーちんでしたが、見つめ合った瞬間に湧き上がってきた想いに逆らえず思わず百音の手を掴んでしまった…。

「ごめんな…。俺、昨日なんか、モネに変なこと言った…?」

突然の出来事に驚いて固まってしまう百音でしたが、電話をかけたときに「やっぱりモネしか言える相手がいない…」と泣きそうな声で告げられた言葉を思い出し「別に、変なことじゃないよ。話したいなら聞くし」と微笑みながら答えました。これはあくまでも、りょーちんの気持ちを和らげようと思っての優しさからくる気遣いなんだよね…。

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だけど、りょーちんが本当に聞きたかったのはそこじゃない。悟ってほしかったんだよね、自分は百音にしか心を開けないこと…、自分にとって百音だけが特別な人なんだということを…。

「・・・分かってんでしょ・・・」

さらに自分の元へ百音を引き寄せ、必死に自分の想いを伝えようとする亮。「分ってんでしょ」という言葉は彼の届かない想いへの苛立ちみたいな感情も込められてる気がして切なかったなぁ…。「モネだけが特別なんだ」っていう素直な気持ちじゃなくて「察してるのに見ないふりするなよ」っていう捻じ曲がった想いの伝え方になったのがなんとも痛々しい。

でも、百音から返ってきた言葉は亮が期待していたものではなかった。

「”何でもする”って思ってきたよ、りょーちんの”痛み”がちょっとでも消えるなら。でもこれは違う。私は、りょーちんの事”かわいそう”とか絶対思いたくない」

百音は自分が島にいない間に起きた震災が原因で、島にいた友達と自分の間にある高く分厚い壁を感じてずっと罪悪感に苛まれ苦しんできました。亮に対してもそれは同じ。彼は母親を失い父親との関係もギクシャクしていますから、なおさらそんな彼の心の助けになることは自分ができる範囲で何でもやってあげたいという気持ちも強かったと思います。
百音も心の痛みを抱く者として、他人から「かわいそう」と同情されることがどんなに辛いことか分かっている。だけど、今彼の願いに応えるということは…同情という感情でしかないのです。なぜなら百音は、亮に恋愛感情を抱いたことがないし、これからもそういう感情にならないと悟っているから。彼女の心の中で、”菅波先生という存在”がとても大きくなっていたのだということを感じました。

しかし、亮は「それでもいい」と食い下がろうとする。追い詰められた表情のりょーちんがあのままキスまでいってしまうのではないかとハラハラしてしまった(汗)。民放なら、そこまでいってしまったかもなぁとも思ったりw。でも、百音はそれでも揺らぎませんでしたね。

「これで救われる?」

ジッと亮のほうを見据えたまま告げた百音のこの一言は、彼の想いを止めるのに十分な威力を放っていました。少しでもりょーちんへの恋愛感情があったら、あの言葉は出てこないよね。同情心で付き合うことになっても、お互いに傷つく未来は目に見えている。特に亮は救われるどころか、さらに闇落ちしてしまう危険が大きい。
百音は亮の自分に対する特別な感情を拒絶しました。あの場で揺らがなかった百音の気持ちは強い。だけど同時にそれはりょーちんに対する優しさでもあったと思うよ…。大事な友達だからこそ、彼に嘘はつきたくなかったんじゃないかな。

そんな百音を目の当たりにした亮は、掴んでいた手を放し「怖い」と告げました。

「ごめん。俺、誰かを好きとか、もういいんだった。死ぬほど好きで大事な人がいると、その人が目の前から消えたら、自分が全部壊れる。そんなの怖いよ…」

大好きなお母さんを失ったあの日から、「もう誰のことも好きにならない」と心に決めたのかもしれない。ずっと心にしまい込んでいた孤独を、自分の中にあった弱さを、百音の前でだけ曝け出す亮…。彼にとっての心の支えは百音だけなんだなということを思い知らされた気がしました。
だけど、モネはりょーちんだけの特別にはなれない…。今後りょーちんとどう接していけばいいのか悩んでしまうかもしれないね…。うーーん、切なくて、そして、難しい・・・。

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その日の夕方、帰り支度をしていた未知は築地場外で大量に買い込んだ土産物をカバンの中に必死に詰め込もうとしていました。あまりにもたくさんの海産物の土産を見た百音は「みーちゃん、本当に頭の中魚でいっぱい」と笑ってしまう。そんな姉に未知は「好きでやってるんだから、笑わないで」と告げました…。その言葉はどこか突き放したようで冷たい。

「私は、私のやりたいようにやる。りょーちんのことも…。ごめん、さっき聞いてた」

やっぱり、未知は百音と亮のやり取りをこっそりと聞いてしまっていたんだね。そういう予感してたんだよ…、あの扉の向こうにおそらく、と(汗)。その言葉を聞いて青ざめる百音。未知はさらに「どうにかなりそうでハラハラしちゃったよ!姉のああいう場面を見る妹の気持ち、察してよ…」と百音に苛立ちをぶつけてしまう。
いや、それはちょっと…みーちゃん、あんまりでしょ(汗)。百音は未知に聞いてほしくてあんなやりとりしてたわけじゃない…っていうか、聞かれるとも思ってなかったわけですから。

黙り込んでしまった百音にさらに容赦なく「なにあれ…」と憤りをぶつけてくる未知…。亮への想いが通じないことへの苛立ちは、自然と彼の想い人である姉へと向いてしまう。百音が亮の想いを拒絶した現場を見てしまった未知は、姉が助けを求める彼のことを傷つけたのだと解釈してしまい許せなかったんだろうなぁ…。

「お姉ちゃんは、正しいけど冷たいよ。私が傍にいる」

未知の冷たく刺さる言葉に、百音は何も言えなくなってしまった。この時彼女の脳裏には、これまで菅波に対して「先生はいつも正しいけど冷たい」と言い放っていたことが過っていたかもしれない。まさかそれと同じ言葉を妹から突きつけられてしまうとは…。

百音はこの時初めて、「正しいけど冷たい」という言葉の鋭さを実感したんじゃないかな。菅波先生にそれをぶつけてしまっていた自分を顧みてショックを受けたかもしれない。

百音が亮の想いを受け入れなかったのは、彼の為を思ってのことだったと思います。同情で彼の気持ちに応えるようなことは絶対にしたくなかったから。
だけど、助けを求めるように弱みを曝け出して百音に想いを伝えようとした亮を目の当たりにした未知としては、それがとてつもなく「冷たい」行為にしか思えなかった。自分の前では決して見せなかった表情を、姉の前では見せていた亮。それなのに、なぜその想いに応えてあげないのか…、姉への猛烈な嫉妬心が募り、やがては憤りへと変わってしまったんじゃないだろうか。

でも、そんな気持ちで接してもみーちゃんの想いはりょーちんには届かないと思うよ…。自分の想いを優先させている状態では、亮の心と本当に向き合うことにならない。早くそのことに気づいてほしいな。

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