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NHK朝ドラ『エール』最終回感想(2020.11.27放送)古関裕而メロディーコンサート

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約2か月の中断期間を経て、朝ドラ『エール』、ついに大団円の日を迎えました。困難を乗り越えての最終回・・・なんとも感慨深いものがあります。

ドラマ本編は昨日終了したということで、今回はまるまる15分間歌のコンサートという異例の形で放送されました。音楽をテーマにしたドラマであると同時に「歌って芝居ができる役者」が勢揃いした作品でもあったので、こういうスペシャルな企画が実現したのではないかなと思います。

ドラマ本編ではなくコンサートで〆るという形には賛否両論あるかもしれませんが、私は『エール』らしくて素敵だなと思いながら見ました。それに、舞台で観ることが多かった役者さんたちがNHKで集って歌う姿が放送されるなんて、こんな夢のような企画本当に嬉しくてねぇ…。感無量でございました。

でも雰囲気的になんか、夜のゴールデン歌番組みたいになっちゃってましたけどね(朝見てるはずなのに気分は夜だった 笑)。

これまでの『エール』感想レポ

エール
エール
2020年前期・朝の連続テレビ小説『エール』の視聴感想

コンサートを行った場所はNHKホール。出演者は正装だったり役衣装だったり。司会を担当したのは主人公の裕一を演じた窪田正孝くんでした。

裕一とは違う、ビシッと正装が決まった雰囲気でめっちゃカッコよかったよ!

以下、楽曲シーンを振り返ってみます。

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とんがり帽子

歌:古川雄大(御手洗清太郎役)、井上希美(藤丸役)、小南満佑子(夏目千鶴子役)、エールに出演した子役たち

古川くんの爽やかで伸びのある歌声と、小南さん、井上さんの美しい歌声、そして元気な子供たちの歌声のハーモニーが素晴らしかったです。

モスラの歌

歌:井上希美(藤丸役)、小南満佑子(夏目千鶴子役)

絶品でございました!!!美しい歌声のハーモニーが本当に心地よくて…最高!!ぜひともこの二人が共演する舞台を観てみたいです。

福島行進曲

歌:古川雄大(御手洗清太郎役)

古川くん、本当に歌が上手くなったなぁと感動しました。爽やかな風が吹き抜けていくかのような歌声が本当に素敵。歌い終わった後にいっくんへバトンを渡しながら袖に下がる姿もカッコよかったです。

 

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来年のミュージカル『モーツァルト!』も俄然楽しみになってきました!

船頭可愛いや

歌:山崎育三郎(佐藤久志役) ギター/中村蒼(村野鉄男役)

いっくんの情感あふれる歌声が歌の世界観を広げていくようでとても聴き心地がよかったです。今回の朝ドラでは本当に大活躍だったし、演技の幅も広がったんじゃないかな。歌の表現力もさらにギアが上がったと感じたし、色々諸々最高でした。
このドラマのためにギターを猛特訓したという蒼くんの立ったままの弾き語りもめちゃめちゃカッコよかった!硬派な男!って雰囲気あったよ。最後の晴れ舞台、素晴らしかったです。

歌が終わった後に窪田くんが二人を称えて登場して福島三羽ガラス勢揃いになったのも感慨深いものがありました。

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フランチェスカの鐘

歌:堀内敬子(藤堂昌子役)

堀内さんは映像でのお仕事がとても多くなりましたが、もともとは劇団四季で数多くのミュージカルの舞台を踏んできた看板女優さんでもありました。ミュージカル『美女と野獣』のベル役は本当に可愛くて可憐で今でも思い出に残っています。まろやかで優しい歌声が本当に素敵!来年も石丸幹二さんと共演するミュージカル『パレード』再演への出演が決まっているので楽しみです。

それにしても、あのドレス衣装のインパクト…すごかった!!めっちゃゴージャスにきたな~とビックリしました(笑)。

イヨマンテの夜

歌:吉原光夫(岩城新平役)、BREEZE

今回のコンサートで一番インパクトが大きかったのは予想通り、岩城を演じた吉原光夫さんの破壊力抜群の歌声でしたね!!
吉原さんといえば、近年ではミュージカル『レ・ミゼラブル』でバルジャンとジャベールの2役を演じて大きな話題となりましたが、もともとは堀内さんと同じく劇団四季出身役者さんです。 四季で一番印象深かったのはミュージカル『ジーザス・クライスト・スーパースター』のユダ役でした。歌の迫力に圧倒されて感動したのを今でも覚えています。

 

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ドラマでは歌う機会がほぼなかったので(鼻歌はありましたが)勿体ないなぁと思っていたのですが、今回そのベールが解かれ大いに実力発揮された姿を見てなんだか胸熱くなった。四季を出てしばらくは苦労も多かったようですが、レミゼなど大きな舞台で活躍されるようになり・・そしてついにNHK朝ドラデビューも果たされ、今まで以上に注目を集める存在になりました。
来年の『レ・ミゼラブル』出演も決まっていますし、直近では三谷舞台にも出演されるとのこと。私生活ではお子さんも生まれたばかりですし嬉しいことが続きますね。今後のさらなる活躍を期待しています。

ちなみに、ミュージカル映画『美女と野獣』のガストン役の日本語吹き替えも担当されています(主役の野獣役はプリンス久志こと、山崎育三郎くん)。

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高原列車は行く

歌:薬師丸ひろ子(関内光子役)

薬師丸さんの歌声って本当に優しくて包み込まれるような感動がありますよね。軽やかな癒し溢れる歌いっぷりがとても素敵でした。

劇中ではいつの間にか天国へ旅立ってたということになってしまった光子さんでしたが(汗)こうしてまた最後に元気な姿が見れて嬉しかったです(役衣装でしたのでなおさら)。司会の窪田くん、そして紹介に加わった佐久本宝くん、松井玲奈さんに微笑みながら歌っている姿もとても印象的でした。

栄冠は君に輝く

歌:森山直太朗(藤堂清晴役)、山崎育三郎(佐藤久志役)

♪栄冠~♪はドラマのエピソードでもかなり濃く描かれていたので必ず出てくるだろうなと思っていましたが、こんな感動的なアレンジで来るとは思いませんでした。直太朗くんのアコースティックギター が優しく場内を包み込み、これまで知っているのとは全く違う曲を聞いているかのような印象を与えました。温かく優しい、藤堂先生そのもののような歌声に感動!
そしてさらにそこに、いっくんが再び加わってきて二人の素敵なハーモニーも!!なんて贅沢な時間なんだろうと胸が熱くなりました。

今回の朝ドラで一番驚いたのが、森山直太朗くんの自然体な演技でした。藤堂先生としての違和感が全くなかったです。本当に素晴らしいお芝居だった。これからも時々役者としてドラマに参加してほしいなと思ってしまいました。

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長崎の鐘

歌:二階堂ふみ(古山音役)ほか出演キャスト全員、指揮/窪田正孝(古山裕一役)

ここまで歌のプロキャストが次々と完璧な歌唱力で登場してきたので、一番最後のトリとしてふみちゃんが歌うのはちょっとハードルが上がってしまったかなぁとは思いました。この役を演じるにあたってものすごい血の滲むような努力を重ねてきたとのことですが、やはり百戦錬磨な歌のプロに交じってしまうとどうしてもその差は見えてしまうかなと。

でも、ここで注目したいのはふみちゃんの歌唱力、という点ではなく、「裕一と音」としての関係性なんですよね。ちょっと緊張気味な音を、後ろで指揮をしている裕一が時々優しい眼差しを送っていて…。間奏のシーンでは二人が笑みを浮かべながら見つめ合う自然な姿もあったりして、それだけでもう胸が熱くなってしまいました。
ドラマでは音が自分の実力不足を悟り歌手をリタイアしてしまいましたから、こうしてコンサート形式の中で「裕一の音楽を大舞台で歌う音」という果たせなかった夢が実現したことは本当に嬉しかったです。素敵な”ラストシーン”でした。

あと、ふみちゃんが歌っている後ろで母親の光子を演じた薬師丸さんが”娘が歌うのをドキドキしながら見守る眼差し”で見つめていたのも印象深かったです。

最後は全員で歌い上げた♪長崎の鐘♪は平和への希望が込められた素敵な合唱となりました。

以上で、朝ドラ『エール』大団円です。キャストの皆さんの溢れる笑顔が最高でした!

今回の朝ドラで私が一番嬉しかったのは、ミュージカルを中心に活躍している役者さんがワンサカ登場してきたことです。しかもNHKで!!ストレートプレイを中心にしている舞台役者さんは映像の世界にも多く進出されていますが、ミュージカルを中心にしてる役者さんが映像作品に出るというのは少し前の時代だったら夢物語に近かった。
今回のコンサートに出演していたミュージカル役者以外にも、柿澤勇人くん海宝直人くんといった期待の若手実力派が登場したことも大きな収穫だったと思います。

ミュージカル役者さんたちのポテンシャルの高さがこのドラマで証明されたんじゃないかなと。知る人ぞ知る存在だった皆さんがこれを機にさらに大きく羽ばたいてくれたら本当に嬉しい。

朝ドラ『エール』、本当に最高の作品でした!!ありがとうございました!!

Bitly

ドキュメンタリーブックも発売決定!たのしみ~。

次の大阪制作朝ドラ『おちょやん』はまずは様子見で。大人編に入ったあたりで感想を書くテンションになるかどうか…。良いドラマになることを期待しています。

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