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NHK大河ドラマ『おんな城主直虎』第12回ネタバレ感想 おんな城主直虎

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徳川と秘密裏に接触しようとしたことがバレて今川へ申し開きをしに向かう途中、直親は刺客に取り囲まれてしまいました。帰れる見込みのない出立でしたが、こんなに早く敵に囲まれてしまうとは…。

必死に戦う直親でしたが、味方も次々と刃に倒れついに万事休す。孤軍奮闘空しく討ち取られてしまいました(涙)。次郎、必死の水垢離の祈りもついに届くことはありませんでした…。

最後の力を振り絞り立ち上がった直親は、次郎の「どんな卑怯な手を使ってでも戻ってくるのじゃ!」という言葉を思い出したように朦朧としながら呟く。

「井伊は、どっちだ…?」

これが、井伊直親の最期の言葉となりました(涙)。直親が討ち取られた場所は、今の掛川駅付近と言われているそうです。

三浦春馬くん、短い間だったけど直親の様々な一面を丁寧に演じていてとても心に残りました。将来はさらに出演時間の多い大河ドラマの主要キャストに成長するに違いない、とこの時思ったんですよね…。でも、もうその願いは叶わない。もう一度大河ドラマで躍動する春馬くんの姿、見たかったよ…!!

これまでの『おんな城主直虎』感想レポ

おんな城主直虎
おんな城主直虎
2017年度NHK大河ドラマ『おんな城主直虎』の感想レビュー

『おんな城主直虎』第12回 おんな城主直虎

本放送:2017年03月26日(日)放送 NHK総合 20:00~20:45 ほか

CS放送:2021年04月22日(木)放送 チャンネル銀河 08:00~08:45

主な出演者:柴咲コウ、高橋一生、三浦春馬、市原隼人、小林薫

あらすじ

今川からの呼び出しに応じ、駿府へ向かった直親(三浦春馬)たち一行は、次郎法師(柴咲コウ)の必死の祈りもむなしく、道中の掛川城下で今川勢に取り囲まれる。しの(貫地谷しほり)は、こんな事態を引き起こしたのは次郎法師だと責めたてる。今川から嫡男・虎松の命も差し出すようにと命じられた井伊家。新野左馬助(苅谷俊介)は虎松の助命を願うため、駿府へ向かうが、引き換えに思いもよらぬことを仰せつかる。

<NHKオンデマンドより引用>

サブタイトルの元ネタ:「おんな城主直虎」(大河ドラマタイトル)

命からがら逃げ帰れた一人により、直親が今川の手の者に討ち取られた旨が知らされる。皆ショックで言葉を失ってしまいますが、そのなかでも特に直親を可愛がっていた直平の哀しみは相当なものでした。「こんなことなら切腹を申し付けられた方がましだった」と泣き叫ぶ声に胸が痛んだなぁ…(涙)。直平じいさんは自分より若い世代の身内をまたもや見送る立場になりましたから、その辛さは計り知れないものがあったと思います。

一方、直親帰還を祈るために必死に水垢離をしたことで生死の境をさまようことになってしまった次郎。その知らせを聞いて慌てて駆けつけた母の千賀は、直親を求めるように手を伸ばした娘を見て「直親、手を離しなされ!とわを連れていくでない!」と恐ろしい形相で必死に引き戻そうとします。娘の命を守るためならば亡霊に対しても鬼になる千賀さんの母としての強さを感じたシーンでもありました。

その頃南渓は傑山や昊天と共に直親たちが襲われた場所へ急いでいました。そして、掛川城の近くに差し掛かったところで、冷たくなっていた直親一行と哀しすぎる対面…(涙)。雪を被ったまま倒れている直親の体をさすりながら「ここは寒かろう…。井伊に帰ろう」と嗚咽しながら言葉をかける南渓和尚の姿に涙が出ました…。あまりにも、あまりにも辛い再会でした(涙)。

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一方の次郎は三日三晩生死の境をさまよった末に生還。すると外から「殿の御帰りじゃ!」という声が聞こえてくる。その声に導かれるように体を起こし裸足のままフラフラと駆けつける次郎…。そんな彼女が目にしたのは、物言わぬ姿となった直親の姿だった(涙)。

「亀・・・直・・・親・・・」

呆然としながら直親に触れようとしたその時、しのが「触るでない!私の夫じゃ…!」と猛然とその手を払い除けてしまいます。しのは次郎が政次の味方をしたことが発端で自分の夫が命を落とす羽目になってしまったと思い込んでいる様子。
もともと次郎と直親の関係に激しい嫉妬心を燃やしていましたから、今回の出来事でなおさら彼女に対する不信感を募らせてしまったしの。それは言いがかりに過ぎない、とも思えるけど、しのの精神状態も尋常ではないのでこれは致し方がないか…。

次郎はそんなしのの罵る言葉を受けて「その通りじゃ」と力なく答える…。そう答えるしかなかったよね…。しかも直親が最後に次郎に「一緒になろう」なんて約束して出て行ったこともあるし、罪悪感は相当だったと思うよ。二人の気持ちが分かりすぎて辛い(涙)。

直親らの葬儀の経が読まれている頃、次郎は一人井戸の傍で泣きながら経を詠みました…。それは、旅立つ前に直親が望んでいた、検地の折に川名で次郎が詠んだものでした(涙)。あの時は「縁起が悪いから」と拒否したけれど、結局は直親を弔うために詠むことになろうとはねぇ・・・哀しすぎ・・・。

これだけでも十分重く辛い展開なのですが、井伊にはさらに苦難が降りかかってきます。

葬儀の最中、今川から「直親の息子の虎松を殺害するように」との文が届けられる。しかしこれは以前、直親の父が今川に討たれた時と同じパターンだということで直平たちも予測はできていた模様。しのはまだ幼い息子を一人逃がすことに猛反対しますが、そんなことを言っているうちに虎松は捕らえられ殺されてしまうかもしれない。
それでも必死に連れて行かないでほしいと懇願するしのを目の当たりにした新野は「某が駿府へ命乞いに行ってまいります」と申し出る。新野さんは今川の目付という立場だったので、自分が犠牲になればなんとかなると思ってのことでした。うう…それも切ない(涙)。そんな新野の覚悟と説得により、しのは泣く泣く虎松を手元から離す決意をします。

さっそく駿府へ赴いた新野は氏真に虎松の命乞いを試みるのですが、怒り心頭の氏真は全く聞く耳を持ってくれません。そこで最後の手段と「某の首を」と申し出るのですが・・・、「年老いたおぬしの首など何の役にも立たない」とつれないお言葉。
それでも頭を下げ続ける新野に、氏真は「それならわしの欲しい首を取ってこい!」と告げます。氏真が一番欲していた首は虎松のものではなく・・・裏切った張本人の「松平元康」だったのです。直親の首を取らなかった理由もここにあったわけか。だったら殺さなくてよかったのに(涙)。

井伊谷に戻った新野はその旨を説明し謝罪しますが、直平は「虎松の命が助かることになったのだから上々だ」とホッとした様子でした。これ以上、自分より年下の者を失いたくなかったでしょうから安堵しただろうね。

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その頃氏真は闘鶏を楽しみながら「新野のやつ、そなたの読んだとおりに出てきおった」とニマニマしていました。誰かの指示通りに事を運んでいたということか。で、その指示を送っていた相手というのが…

今川方へ就かざるを得なくなった政次でした。彼は次々と元康を追い込む作戦を伝授していたようで、しかもそれが悉くヒットしていた様子。さすがキレ者。さすがの元康も進軍を止めざるを得ない状況に追い込まれたようでした。

「悪い奴じゃのぅ、そなたはwww」

氏真、政次への最大の賛辞を送り高笑いwww。こうして政次は氏真の信用を見事に勝ち取ったのでした。彼が井伊を守るために選んだ道は、今川の信頼を得るという茨の道。今川の信頼を得れば井伊に対する圧力もコントロールできそうだしね。でもそれは井伊を裏切ったということにも繋がるわけで…、ここから彼の長く辛い道のりが始まってしまうのです。

虎松やしのはその後、新野の屋敷に身を置いて安寧に暮らしているらしい。さらになつや亥之助も一緒に身を寄せていたようですが、次郎だけは一人そこから距離を置いていました。そんな娘を母は気遣い一緒に顔を見に行かないかと誘いますが、「いづれ…」としか答えられない次郎。
一人悶々と自分を責め続ける次郎に、南渓は直平が戦へ出ることになったので酒を届けてほしいと頼みました。まさかの大爺様の出兵要請に驚きを隠せない次郎。見てるこちらも「えぇ?なんで大ジジ様が!?」とやりきれない気持ちでしたよ…。

次郎が直平の元を訪れると、新野、中野も加わって楽しく男子飲みの真っ最中w。これから戦に出るというのが信じられないくらいのほのぼのさに次郎ならずも私もビックリしたよ(汗)。
今回の戦は虎松の命を助けるための「条件」とのこと。今後今川の戦に出陣することと引き換えに虎松の命が繋がれたというわけ。氏真が狙い撃ちしたいのはあくまでも元康ですから、井伊のことはそんなに重要視してなかったのかもしれないですな。そもそも井伊で戦に出れる男といえば、もう直平、中野、新野といった重鎮クラスしか残っていなかったので、大爺様も行く羽目になったのですが、そこに悲壮感はありませんでした。

それにしても年も年だし、次郎は心配で仕方がない。「もしも戻ってこれなかったら…」との不安が消えません。そんな彼女に直平は笑いながらこう告げる。

「仮にそのもしもがあったとしても、それはもはや天命じゃ。どこかの誰かのせいなどではない。仏様がお決めになったことじゃ」

そのメッセージは直平自身というよりも、自分を責め続けている次郎に対する言葉だったように思います。中野も「守るべき者を守るために死んでいける男は果報者でござるのですよ」と優しく告げました。みんながみんな、次郎のことを想ってくれてて泣けます(涙)。
そして直平は、戦に行く前に叶えたかった「願い」を語る。それは、一度、ひ孫の次郎と酒を酌み交わすということだった。

「実はわしはずっと、そなたが男子であればと思うておった。なれど、女子でよかったぞ!そなたとは、逆縁にならずとも済みそうじゃ!」

これまで自分より若い世代の身内を何人も見送り続けてきた直平。次郎が男子であればと思うこともあったけど、今となっては女子であったことで、大切なひ孫を失わずに済むことが何よりも嬉しかったのでしょう。大爺様の温かい言葉が沁みて・・・もう、このセリフは泣けて仕方なかったーー(涙)。今生の別れって悟ってるからこそなんだもの・・・。

その後、戦に出陣した直平は陣中で不審死を遂げたという。その死は「毒殺」とも「討死」とも言われていて未だにはっきりと原因が分かっていないらしい…。さらに別の戦に出陣した中野、新野も討死となり井伊谷に戻ってくることはありませんでした(涙)。

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直平、中野、新野が今川方として出陣し命を落としたのと引き換えに、小野政次が3人の目付と共に井伊谷へ帰還しました。大爺様たちの働きぶりが「忠義」とみなされたことの見返りらしい。しかし、久しぶりに戻ってきた政次は暗い目をして感情をどこかへ捨ててきたような冷酷さが漂っている…。直親を見捨てたあの日から、政次は「井伊の敵役」として生きていく道を選んでしまったんだよな…。
千賀はそんな政次を「裏切者」として見ているようで冷たく接しますが、全く動じる様子もありません。

そして政次は淡々と「太守様の御意向」を千賀に告げました。それは、政次が虎松の「後見」となること「家督は虎松様、某はただの後見にてございます」と尤もらしいことを言っていますが、それは即ち、今川をバックにつけた政次が井伊の家を支配することを意味していました。千賀は猛然と抗議しますが、今川からの「お下知」だと書状を差し出されると何も言い返すことができない。

これ、真っ黒になった政次が井伊を乗っ取る計画を進めてるように思えるんですけど(現に、井伊の殆どの人間がそう思ってた)、政次は実は心の底では”井伊を守るため”に虎松の後見に就くことを了承してるんですよね。今川と繋がりを持ってることでいざとなった時に守るべき対処ができると考えてたと思う。でもその真意は誰にも分らないし、政次も悟られないようにしてるから伝わらない。切ないです…。

政次はその後、次郎や直親と最後に語り合った井戸へ足を向ける。するとそこには酒を飲んで気を紛らわそうとしていた次郎がいました。政次の姿を見て「生きておったのか!?」と驚きを隠せない次郎でしたが、感情を見せず淡々とこれまでのことを語る彼に不信感を募らせてしまう。なぜみんな死んでしまったのに、政次だけが生き残っているのか…彼女のなかで疑念ばかりが大きくなる。

「裏切るつもりで裏切ったのか、それとも裏切らざるを得なかったのか!?どちらじゃ、鶴!!」

泣きながら、半ば抗議のように政次に詰め寄ってしまう次郎。しかしそんな彼女の手を冷たく払い除けた政次は・・・

「恨むなら直親を恨め。下手を打ったのはあいつだ」

と、冷たく言い放つ。それは、そうなんだけどさ・・・、政次も了承したことだったし・・・。でもやっぱり、この場ではそう言って次郎を遠ざけるしかなかったんだろうなぁ・・・。

「何度も同じことを繰り返し、井伊は終わるべくして終わったのだ」

この言葉は非常に重い。政次は間違ったことは言っていない。次郎もそれが分かるからこそ、何も言い返すことができず悔し涙を流すしかなかった。でも、政次との久しぶりの再会がこんな哀しい場面になってしまったことは本当にやりきれない想いでいっぱいだったと思うよ・・・。

その頃、千賀は虎松の後見の件についてどうしたらいいか南渓の知恵を借りようとしていました。すると南渓は意外なことを口にする。

「次郎は井伊の家督を継ぐ者の名じゃ」

千賀は女子である次郎にその任を負わせるのかと狼狽えてしまいますが、南渓は次郎の子供の頃からの武勇伝を語り「あれは女子であれこそ次郎。次郎の器じゃと思わぬか?」と告げる。いよいよ”おんな城主”への道が次郎へと切り開かれる展開となりました!

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ところが、次郎は政次の言葉に心を完全に乱されてしまい昊天の槍を奪い取って政次を襲いに行かんとする勢い(汗)。槍を向けられた昊天さん、とんだとばっちりだよ~(汗)。
そんな彼女を見た南渓は、自分もそれに加勢すると叫びます。でもそれは本気ではなかった…。次郎の目を覚まさせるための芝居だったんですよね。次郎は突撃することを躊躇い、立ち止まり、そして狂ったように昊天の槍を地面に突き刺しまくります(汗)。

「私の槍・・・・」

めちゃめちゃ深刻なシーンなんだけど、昊天さんのこの時の様子を見たときは思わず苦笑いww。もう、ほんと、とんだとばっちりだよねぇ(汗)。奪われた上にガシガシ地面に突き立てられて、あれじゃ使い物にならない(っていうか、完全にぶっ壊れてた 汗)。あとで、ちゃんと弁償してあげてほしいぞw!!

それにしても、「槍」というアイテムをここで出していたとは…。すべてを見届けた後にこのシーンを見ると、すごく運命的な伏線のように思えてしまいます。

次郎はぐちゃぐちゃのやり場のない感情を泣き叫ぶ。自分には「災厄」をもたらす力しかないのだと・・・。しかし、「これ以外我に何ができると言うのじゃ!!」と自暴自棄となり泣き崩れた彼女に小坊主の一人がポツリと言葉を掛けました。

「あの…、竜宮小僧では?次郎様、井伊の竜宮小僧では、ございませんでした、か?」

たどたどしいセリフ回しではありましたが(笑)、「井伊の竜宮小僧」というパワーワードをここで出してきたのはグッジョブだったぞ!!次郎が我に返るきっかけになりましたからね。
南渓は「失った者たちはもう帰ってこない」と語ったうえで、「生きている者は死んだ者を己の中で生かすことができる」と諭します。次郎にできる今のことは何か・・・自問自答の機会を与えました。その言葉を聞いた時、次郎のなかで幼い頃に許嫁の亀を逃がす直前に約束した「我が亀の手足となる」という言葉が甦ってきた。

「亀にこの身を捧げる…。亀の魂を宿し、亀となって生きていく…」

次郎のなかで、直親・・・亀之丞は忘れたくても忘れられない最愛の人だったんだなと改めて思い知らされた。それだけに、彼の死のショックからどうしても立ち直ることができなかったんですよね…。でも、「生きている者は死んだ者を己のなかで生かすことができる」という言葉を聞いた時に、自分のなかで直親を生かす道を彼女は見出したのでしょう。心のなかで彼と共に生きることで、乗り越えようとしたのです。

亀となって生きる…それはつまり、還俗して虎松の後見となり、井伊の表舞台に城主として立つことを意味していました。

後日、千賀は次郎に直親と夫婦約束をしたときに作らせた朱色の着物を着せてやることに。それを纏った次郎は、直親と「無事に戻ったら一緒になろう」と約束した日のことを思い出す。この着物は彼女にとって”直親”そのもののように感じられたのでしょう…。

その頃、南渓は集まった家臣たちに「虎松の後見となる者を推挙したい」と口火を切る。

「その者の名は、井伊直虎と申す」

聞いたことのない名前にざわつく家臣たち。その名前に心当たりを付けたのは、政次だけでした。そしていよいよ、主役の登場です!その姿を見て、驚きのあまり言葉が出ない一同。そんな微妙な空気を切り割くように、彼女は第一声を発する。

「我が、井伊直虎である!これより井伊は我が治めるところとなる!」

ついに、井伊直虎、爆誕!!!

この満を持しての登場の仕方の演出、音楽、全てが最高でした!!!今見てもゾクゾクしますね。大好きなシーンの一つです。

しかし彼女にはこれから様々な困難が待ち受けています。特に、家臣や領民からの信認を勝ち取るまでには長い時間がかかることに(汗)。時間不足のためそのあたりの感想が追加できない(当時しばらく書いてなかった 苦笑)のが残念です。15話感想はなんとか手を付ける予定です。

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