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【ドラマ】『ワンモア』第3話 風間兄についての考察

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JアイドルのA.B.C-Zと名古屋のメ~テレが企画コラボしたドラマ『ワンモア』の第3話に村上新悟さんがゲスト出演しました。

このドラマの監督を務めたのは、NHK特集ドラマ『満願』第2夜「夜警」を担当した榊英雄さんです。村上さんはその時のご縁があって呼ばれたのかもしれません。ちなみに榊監督ご自身も第4話で出演されるようです。

※「夜景」の感想はこちら↓

私は岡山県在住なのでテレビ画面では見ることができないのですが(メ~テレのほかに、テレビ神奈川、ABC、チバテレビあたりが今のところ決まってるようですが、我が居住地域に流れ着くか否かは不透明です 苦笑)、「TVer」「Gyao」とった動画サイトの無料見逃し配信を見ることができました。ありがたい時代になったものだ(第3話はメ~テレ放送後から1週間無料配信)。

また、Amazon Primeではメ~テレ放送に先駆けて全話一挙配信されていました。私は一応アマプラには入っているのですが、ただ、放送前は「レンタル」扱いで有料だったことから・・・ケチってTVer待ちしてました(笑)。ドラマ放送後はレンタルから外れそうです。

第1話から配信で見ていましたが、夜間定時制高校に通う生徒や教師たちの様々な事情を繊細な視点で描いた良質な作品だと思います。初回で主要キャストの背景をさらりと見せた後、2回目からはそれぞれのキャラクターに焦点を当てたドラマといった感じで進行していくようです。その中であえて「主役」と位置づけられているのが、戸塚祥太くん演じる火村直哉かなと。
心に何らかの問題を抱える大人たちの葛藤や喜びを丁寧に紡いだ全7話の物語。1話にかかる時間は短めですが、そこで展開していくドラマはとても濃密だと感じました。A.B.C-Zのメンバーのお芝居もとても自然で熱意が伝わり好印象です(メンバー数人は舞台でも見たことがあるので演技力は心配していませんでした)。

第2話で描かれた塚田僚一くん演じる空田公平のエピソードもすごく良かった。愛妻を失くしてから男手ひとつで運送屋で働きながら娘(妻の連れ後)を大切に育てている公平の、健気で一生懸命な姿が胸を打ちました。学校に通えるありがたさを一番感じている公平は常に学ランで登校してるってエピソードも良かったし、ラストのちょっとほろ苦い展開もグッとくるものがありました。
塚田君は髪の毛をいつもの金髪から黒髪に染めての熱演です。髪の毛の色が違うだけでかなり雰囲気が違ったのでビックリしました。公平という役柄も塚田君の人柄みたいなものが滲み出ていてすごく良かったと思います。

以下、ドラマについて村上さん出演シーンを中心に少し考察します。超ネタバレしています。あしからず。

A.B.C-Z×メ~テレ企画ドラマ『ワンモア』第3話

2021年04月19日(月)深夜0:15~0:48 メ~テレにて放送(無料配信期間は04月19日~26日)

出演: 戸塚祥太(A.B.C-Z)、五関晃一 (A.B.C-Z)、塚田僚一 (A.B.C-Z)、河合郁人 (A.B.C-Z)、橋本良亮(A.B.C-Z)、 鈴之助、森田想、宇梶剛士、渡辺哲、ほか

サブタイトル:大人が初恋して何が悪い

第3話あらすじ

引きこもりで対人恐怖症だがIQ164の風間(橋本良亮)。父親は医師で大病院の理事、兄はその病院の外科医というエリート家族の中、常に兄と比べられ心を閉ざし、高校を中退後、ずっと実家の自室に引きこもってきた。そんな彼が定時制高校に通い始めたのは、家に居たくないから。
学校でもまったく喋らず、教師にもメールで返事をする。そんな男が恋をした!?言葉を発しない元引きこもりの風間は、そこで人の温かさに触れる。

<公式HPより引用>

全体感想

第3話の主人公は、橋本良亮くん(A.B.C-Z)が演じる風間翔

翔はIQはずば抜けて高いものの、父と兄が医者という家庭のなかで孤立感を深めてしまい気持ちが追い込まれて引きこもりとなってしまった青年。父親は常に優秀な兄と比較し責め続け、母親はまるで腫れ物に触るようにしか翔と接しようとはしない。あんな環境では、繊細な心の持ち主の翔くんが引きこもってしまうのも理解できます。

家にいるときはいつも家族と顔を合わせないようにビクビクしながら暮らしている翔。そんな彼が逃げるように通い始めたのが定時制高校でした。学校へ行けば親と顔を合わせなくても済むからね。しかし、常にヘッドフォンをつけて先生やほかの生徒との関わりを一切持とうとしない徹底っぷり。結局学校でも”引きこもり”のような状況は変わらなかった。
そんな彼が唯一の心の拠り所としていたのが、全日制高校に通う一人の少女を見つめることでした。それはやがて恋心へ発展。ある日、こっそりとその姿をスマホで撮影してしまいます。

定時制をバカにする全日制の生徒はそんな翔を問い詰めるのですが・・・もうこの全日制生徒のとあるグループの子たちが見ていてめちゃめちゃムカつくのです(苦笑)!!バカにするっていうか、常に見下してる感じ。あれがホント腹立つんだよねぇ。
これ、ドラマだけじゃなくて現実でもあるのかもしれない。学びに年齢は関係ないよ。自分たちが正義みたいに思い込んで定時制の大人たちを見下しまくるなんて最低の行為。

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周囲と接触を取りたがらない翔は学校でも精神的に追い詰められてしまうのですが、そんな彼に心を寄せたのは同じクラスの仲間たちでした。特に塚田くん演じる公平がめちゃめちゃ優しく寄り添おうとしてくれてて泣けます。彼は自分の家庭環境もあるし、他人の心を感じやすいのかもしれない。

そして、渡辺哲さん演じる最年長の生徒・片山昭三さん「自分の想いを手紙に書いてみたら」と提案してくれます。翔は、初めて自分に向けられた温かい気持ちに触れて心を動かされ、スマホで撮影してしまった初恋の君に手紙を書くことにする。でもその内容が「こっそり撮影してしまったことへの謝罪」「もう会いません」という決意っていうのが切ない…。人と接することに恐怖心を覚えている彼の、精一杯の誠意なんだよね。

ところが、初恋の子がその手紙を読んでいる時にまたもやあの、憎たらしい見下し生徒にそれを見られてしまう悲劇…。どうやってそのことが翔の知るところとなったのかはシーンが無かったので分からなかったけど、どうやら手紙突き返されたらしくて教室のゴミ箱に捨ててしまった模様…。
手紙を渡された女子高生の子は、自分が撮影されたと知った時に「どうでもいい」と告げ、定時制生徒は若い頃にちゃんと勉強していない人たちという認識のことを口にしていたことがありました。彼女が真面目ゆえの言葉でもありましたが、翔はその言葉を聞いて「自分には手の届かない人」と感じてしまったと思う。それだけに、どんな想いであの手紙を書いていたかと思うと…ホント辛い。

翔が教室のゴミ箱に捨てた手紙は、クラスのみんなの知るところとなってしまいました。みんな彼を必死に励まそうと言葉をかけるのですが、そのことがかえって彼の心を追い詰めてしまう結果に。
そして感情が限界に達した翔は教室で狂ったように叫び我を失ったかのように暴れまくる。

「ここにいるのはみんな、クズばっかなんだよ!!!!」

そこにいる全員を罵倒するかのような絶叫だったわけですが、みんなそのことよりも「翔が初めて言葉を発した」ということを喜んでくれた。渋々学びに来ていた戸塚君演じる火村直哉「お前が俺がクズだって思ってるのは伝わった」と静かに告げる。それは翔を責めているのではなく、彼が新しい一歩を踏み出したことを受け止めてくれた言葉のように聞こえました。

翔くん、これをきっかけに少しずつ心を開いていってほしいな…。初恋の子との新たな関係も期待したい。橋本君のとても繊細なお芝居がとても素晴らしかったです。あと4話からもTVerで見届けようと思います。

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村上新悟さん登場シーンについて

村上さんによれば、このドラマの撮影は昨年の8月に行われたそうです。ちょうど緊急事態宣言が明けて少しずつエンタメも動き出したころですよね。色々と対策も大変だったと思うしハードなことも多かったらしい。お疲れ様でした。

で、まず最初に驚いたのが・・・村上さんが「お父さん」役じゃなくて「お兄さん」役だったことです(笑)。最初にこの作品の情報が出たときは、役名を見た印象で”父親だな”って思い込んでたところがありまして・・・で、実際映像見たらお父さんは違う役者さんが演じててビックリwww。そのすぐわきを見ると、「兄」を演じてる村上さんが座ってるじゃありませんか(笑)。

村上さんが演じたのは、橋本良亮くんが演じた風間翔の兄・風間隼人。どこか遠くの病院に勤めていたらしく、普段はあまり家に帰ってこない設定だったようです。それが、第3話の今回、久しぶりに風間家に帰ってきたというわけ。

えーーーと、なんか、隼人兄さん、翔くんのお兄さんという割には・・・キャラ濃すぎないですかwwww。見た目、すごいギラついてるんですがwww。それに、年齢差どのくらいあるんだろう??のっけからそれが気になって仕方なかった(笑)。

以下、けっこう辛口意見になりますのであしからず。

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父親は翔が引きこもりになったことを憂えているので、兄の隼人にめちゃめちゃ期待を寄せていました。かなり優秀なお医者さんのようです。が・・・あまり医者っぽく見えない(苦笑)。どっちかというと破天荒系に見えちゃって、父さんに心配かけるキャラなんじゃね!?みたいに思ってしまったw。どういう設定と役作りであのような雰囲気に仕上がったのかちょっと(苦笑)。

翔がこっそり誰もいないのを見計らって冷蔵庫から食料を調達している間に、勝手に部屋に侵入している兄・隼人。しかも、最初にかけた言葉が「お前、ずっとゲームしてんの?」っていう無神経さ。たしかに翔は引きこもりの時間の殆どをオンラインゲームに費やしてたけど、久しぶりに帰ってきてその一言は刺激が強すぎるよ(汗)。
そんな弟にため息交じりに「昔は一緒にやったよな」と告げる隼人。ここまでは完全に小馬鹿にしたような態度でけっこうムカつくキャラw。

怯えて兄から距離を取る弟に、近々父親の病院に移ることになったことを告げる隼人。それは即ち、院長である父親の後を継ぐレールに乗ったことを意味していました。しかし隼人はそのことをあまり喜ばしく思っていない様子。まるで「おまえは気楽でいいよな」って言っているかのよう。
その態度を見た翔は感情のコントロールが効かなくなり狂ったように隼人に掴みかかってしまいます。この取っ組み合いのシーンはめちゃめちゃ迫力ありました!!っていうか、橋本君の我を失ったような激しい勢いを村上さんが決死の想いで凌いでるって感じだったな(汗)。

自分に掴みかかり暴れまくる弟に対し、隼人は「いつまで引きこもってるつもりだ!?いい加減、目覚ませ!!!」と怒鳴りつける。兄は兄で、弟が引きこもり続けていることを心配していたのです。
という、けっこう迫真のシーンでもあったわけですが・・・、村上さん、叫ぶだけでいっぱいいっぱいって感じに受け取れてしまって思わず苦笑いしてしまった。外に出された後の

「甘えるのもいい加減にしろー!ずっと時間が止まったままでいいのかーー!」

というセリフも、なんか、、、ぼう・・・・・

押さえた感情の時はあまり違和感ないんだけど、感情が盛り上がった時の芝居が相変わらずとても雑。なんていうか、力が入りすぎちゃってるように見えてハラハラする。なんであんなガチガチなんだろう。

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そして翔が初恋の子への気持ちをクラスのみんなに悟られて試み出して帰ってきたシーン。

誰もいない台所で水をがぶ飲みする翔でしたが、冷蔵庫を閉めた瞬間に暗闇の中から

「翔、いつまで逃げてるつもりだ?」亡霊のように現れる隼人にビックリwww。兄さん、なんでそんな暗闇からホラーな登場を(笑)。っていうか、翔くんがそこに現れるまで電気消えたままそこに待機してたの!??怖すぎるんだけど(汗)。

翔は家族と顔を合わせることを極端に嫌っているし、兄に無断で部屋に侵入されたこともあるので一目散に逃げだします。しかし、階段を駆け上る弟の背中に隼人は自らの気持ちを打ち明ける。

「俺だってお前と比べられるのが嫌だった!でも、俺には引きこもることができない…。だからずっとお前が羨ましかったよ」

父親からの重すぎる期待を一身に浴びていた隼人も、本当は精神的に追い詰められていたのです。でも彼は兄としての責任感があったからか逃げることができなかった。息子二人の本当の気持ちを親が知らないという悲劇…。一度じっくり向かい合って話し合ったほうがいいような気もします。

隼人はさらに「お前は自由だ。だから時間を無駄にするな」と言葉をかける。めちゃめちゃ弟想いのいいお兄ちゃんではないですか!翔くん、お兄さんの気持ちも分かってくれるといいなぁ…。いつか二人で笑って話せる日が来てほしい。

と、そんな良いシーンだったわけですが・・・やっぱり、大声を出した時のセリフ回しがすごく単調に聞こえて仕方ない。表情も以前見たことあるような感じだし…。一生懸命気持ちを作ってるのは伝わるんだけど、力が入りすぎてるからかセリフや表情に役柄の色が見えてこないんですよ。そもそも「必死に演じてる」っていうのを見ている者に感じさせる時点でダメだと思う。まぁ、そう見えない人も多いと思いますが、私はそう感じてしまったので。

お芝居のバリエーション…、もっと増やしてほしい。あと、もっと自然にセリフを・・・。

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