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【映画】セカンド・プロローグ ~扉を開いて~ 感想

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村上新悟さんが出演した短編恋愛映画『セカンド・プロローグ~扉を開いて~』が、2020年4月3日~6日まで動画サイトで限定公開されました。

もともとは2019年11月に日本芸術センター第11回映像グランプリ一般公開審査上映会作品として東京と神戸で1回ずつ公開された作品だったのですが(ほかの数作品も一緒に見るという条件付き)、私はどちらも都合がつかなくて行けずじまいでして(苦笑)。

さらに2020年4月頭には第11回ラブストーリー映画祭への招待作品として上映も決まっていたのですが、こちらも東京のみということで行けないなぁと諦めておりました。ところが、日本で新型コロナウィルスの蔓延が発生してしまった影響で映画祭そのものがなくなってしまう事態に…。とりあえずは延期という扱いになっていますが、いつ映画祭が行われるかは未定となっています。

そんなとき、”Stay Home”が叫ばれているなかで3日間限定で動画サイトにて無料配信を行うというニュースが飛び込んできました。たぶんこの作品はもう見ることはできないだろうなと諦めていたので、まさかの出来事にビックリw。ありがたいことに見ることができました。

村上さんの映画出演作見るのって…「ニワトリ」以来じゃなかろうか。あれは個人的にもう二度と見たくない作品って思っちゃったからなぁ(苦笑)。そのあとも作品の話題はあるにはありましたが、色んな大人の事情が重なったからか…(以下省略)、正直、公開されても行かな…(以下省略)。

そんな村上さん出演の映画関連では個人的に苦い想いをしていたので、久しぶりにザワつくことなく見れる作品がきたなと(あくまでも個人の意見ですのであしからず)w。

正式には延期された映画祭で上映されるところで見る作品でもあると思うので、今回はプレ上映みたいな感じだったかと。深いネタバレは書かないよう心がけますが、感想を書くうえでどうしてもストーリー内容に触れてしまっていると思います。さらにところどころ、ちょい辛口ですww、ご注意を(汗)。

映画祭に行く予定の方でネタバレを絶対知りたくない方はスルーしてください。

短編映画『セカンド・プロローグ ~扉を開いて~』

2019年11月に東京・神戸で一般公開審査上映会参加作品として初上映

2020年4月3日~6日に動画サイトYouTubeにて限定無料配信(4月4日視聴)

第11回ラブストーリー映画祭で上映予定(延期のため日程未定)

監督:辻本和夫

プロデューサー:須賀力

音楽:佐賀龍彦(LE VELVETS)

原作:高瀬由香「セカンド・プロローグ」(小学館Judy Comics「赤い雪が降る」所収)

あらすじ

横浜の片隅にある建築設計事務所「リグリー」で、営業補佐として働く香奈子。誤字脱字の多い年下の雑な営業と、奇抜なデザインばかりで顧客と折り合いの悪い設計士、そして数字に細かく大胆な勝負ができない社長とともに、今日も地味な雑務をこなしている。

かつては「勝利の女神」と仇名されるほどにプレゼンが得意な敏腕OLだった香奈子は、結婚を機に勤めていた広告代理店を寿退社する予定だった。仕事ができるゆえに、抱えていた残務や付き合いの宴席が多く、結婚後も帰宅が深夜になることがざらだった。帰りの遅い香奈子に業を煮やした夫が不倫の末に出て行った後、ようやく香奈子の退社が決まる。香奈子は仕事も恋も、夢見ていた家庭も失った。

すべてを失った香奈子は、友人のツテを頼って「リグリー」に入社。人生の目的を見出せないまま、変わらない日々を過ごしている。またいつか、私にも輝かしい日々がやってくるのだろうか。そんなきっかけを夢見ながら。

小さなつまずきをきっかけに、思い描いていた人生からドロップアウトしてしまった時。自分一人では立ち直れない時。周りの人の優しさや、励ましや、支えが、新しい人生を始めるきっかけになるかもしれない。心の扉に鍵をかけることなく、素直に周りを受け入れることで、人生が再び動き出す。一度は失ってしまった夢や希望を取り戻し、一人の女性が再び歩き出す姿を描いた物語。

閉塞感漂う現代において、失敗して勇気を失っている人に向けて届けたい。もう一度がんばろう。仕事も恋も失った30代の女性の再起を描く、直球勝負の大人の胸キュンラブストーリー。

<公式HPより引用>

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感想

最初にこの映画の情報を聞いた時、村上さんがついに”恋愛”映画…しかも、主役級で出演すると知って「おお!!」とテンションが上がりましたw。「ミセコド」は恋愛ものではありましたが、村上さんは直接そこには関わっていなかったので(執事だったしw)、本格的に恋愛感情が絡んだお芝居を見るのは私は今回が初めて。どういう風に映るのか、色々ドキドキしながらYouTubeクリックしました(笑)。

昨年の上映会で一足先に見られたファンの声で評判が高かったのが冒頭シーン。村上さん演じる大場颯爽と自転車を飛ばして会社へ向かう場面だったかと思います。カメラワークもよく、めっちゃキラキラして見えた!久しぶりにあんな爽やかな村上さんの役を見た気がして嬉しかったです。
会社に出社した時の大場もさりげなくて自然。主人公の香奈子に自分の存在を知らせるためにジッパーをこっそり開けるシーンとかは面白かったw。

途中入社の香奈子の歓迎会をするシーンに出てきた居酒屋さんは、村上さんがよく行かれているお店ですよね。さすが勝手知ったる…って感じでww普通に飲みに来た感があり自然体のように見えました。
で、この歓迎会の時に香奈子の素性が分かるんですが…そのあとに同僚女性から「大場さんは彼女タイプなんじゃないの?」とツッコミ入れられて動揺もせずに「ああ、そうだよー!」と返していたのにはちょっと驚いたwww。なかなかにストレートな奴だなと(笑)。でも、あんな軽い感じじゃ相手は本気に取らないけどね。少なくとも私だったら「社交辞令だな」って受け取る(笑)。

で、香奈子は過去に受けた心の傷がまだ完治してなくて仕事で大きなミスをしてしまう。それを大場が厳しい口調で叱る場面が出てくるんですけど・・・ここのセリフ回しがどうも個人的には違和感感じちゃったんだよなぁ。特に、セリフの間の取り方がどうしても不自然に聞こえてしまう。
力が抜けてる時の村上さんの芝居にはあまり違和感ないんだけど、感情が昂ったりする芝居になると私はどうしてもそのセリフの感情の乗せ方とか…間とか…表情とか…が気になって仕方ないんですよ(汗)。悪い言い方をすると、浮いて見えてしまう。あくまでもこれは個人の感想ですが。もっと、相手役さんとの距離感を大切に演じてほしいなっていつも感じてしまう(苦笑)。

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香奈子が仕事のミスをしたことで大場との間がちょっとギクシャクした空気になってしまうのですが、叱った後に泣きだした彼女を見てすぐに「怖がらせちゃった?」って謝るんですよね。やっぱり泣かれると男性としては「言い過ぎたかな」って動揺するのかなって思いながら見たww。

で、一人で帰るという彼女を「送る」と言って車に乗せるわけですが・・・家の近くまで行くのではなくて向かったのはなぜか。彼女の気持ちをリセットさせてあげようっていう意思があってそういう展開になってるんでしょうけど・・・あれはちょっと反則行為のような気もしたぞ(苦笑)。
で、二人でちょいちょい語ってるうちに・・・ってなるわけですが・・・

え!??もう!????

というのが私の正直な感想(笑)。短編映画で時間がなかったこともありますが、なんていうのかなぁ・・・二人のアプローチへのフォーカスが足りない気がして・・・そこであんな盛り上がるかなぁ??という疑問ばかりが浮かんでしまった(苦笑)。大場の彼女に対する矢印はこうなる前からもう少し分かりやすく見せてもらってたほうがよかった気がします。「嘘じゃないんだ」っていう彼のセリフもなんだか軽く聞こえてしまったし…。

ただ、村上さんの恋愛表現の場面は優しくて温かい雰囲気が出ていてよかったです。まぁ、観ててちょっとこっぱずかしい気持ちにはなりましたがwww。それだけに、もっと段階を経たうえであの場面を見たかったなぁと。それが見えてこないので気持ちの交流みたいな部分が薄く感じられてしまったのが残念です。

この場面の後から二人の仲はけっこう良い感じになってるわけですが・・・そこにはあまり恋愛的な空気は見えてこなかった気がする。すでにパートナーになってます、みたいな安心感的な雰囲気がww。そんなに恋愛って簡単じゃないと思うんだけどね(苦笑)。まぁ、短編映画だからそういった感情を丁寧に描くのは限界があるかな。

コンペに出す設計図を必死に練りながら書き込んでいく大場のシーンは良かった!デスクワークの場面がけっこう出てきたんですけど、この場面での村上さんの芝居は妙な力も入ってなかったし自然に見えて好印象でした。

そしてラストシーンのふたり。あの〆方は個人的には嫌いじゃない。むしろ、良い場面だなって思いました。画の魅せ方も奇麗だった。
でも、そこに至るまでのふたりに焦点を当てた物語性がどうしても物足りなく感じてしまい、その気持ちを最後まで引きずって見てしまったので・・・「うーーん・・・そうなのね」で終わったかなぁ。

村上さんはこの映画の中ではほぼ出ずっぱりと言っていいほど出演時間が長いので、ファンとしては嬉しい。それだけにもっと”ドラマ”的なシーンや芝居があればなぁという想いは残りました。
他にもちょいちょい村上さん出演シーンは出てきてましたが、それは延期された映画祭で確認してみてください。

LE VELVETSの佐賀さんが作曲したピアノの優しく穏やかな旋律はとても素敵でした。

一日も早くコロナの影響が収まり、新しい村上さんのお仕事を見ることができる日が訪れるよう祈るばかりです。

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