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2015年『相棒season13』第10話

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村上新悟さんが出演された『相棒』シリーズの2回目が2015年のお正月に放送されたseason13「ストレイシープ」です。前回登場した時の右京さんの相棒は及川ミッチーでしたが、今回は3代目の成宮君にスイッチしていました。
私は成宮君がけっこう好きで彼が初参加した時の相棒シリーズ(season11)は全話見ていたのですが、その次のシーズンからはちょいちょいくらいしか見なくて、いつの間にか甲斐亨くんの相棒シリーズも終わってしまいました(最終回はあまりにもありえない展開だったようで話題になってましたね

そんなわけでリアルタイムでは見れなかったのですが、先日、幸運なことにうちの地域でこの回の再放送がありまして録画することができました。「相棒」の再放送は某事件の影響で軒並み停止を食らっているらしいので(season13は影響なさそうでしたが)、巻き込まれずに放送されてよかったです(汗)。

『相棒』season13 第10話 ストレイシープ

主演: 水谷豊・成宮寛貴
2015年1月1日放送

正月スペシャルということで3時間くらいの長丁場。事件が3つか4つくらい起こっているので最初はちょっと頭が混乱しそうになったんですが、繋がった後のクライマックスでの展開はなかなか見ごたえがあったと思います。
「ストレイシープ」とは、聖書のマタイによる福音書の一説で“迷える子羊”という意味。

100匹羊がいてもし1匹逃げ出したらあなたは99匹の羊を置いてその1匹を探しにでかけるだろうか

いやぁ、重い言葉ですよね、これ。どうしたらいいか分からず迷っている人のことを指す。人は迷う生き物だから誰か(牧師)に導かれる存在っていう意味が込められているようです。つまりは人は孤独な生き物だってことです。私はキリスト教系の学校に長く通っていましたが、この言葉は全く覚えていません。
「導く存在」というのが、この物語の中で大きな核となっています。

事件の発端は富士樹海での集団自殺。人生に失望し「迷える子羊」となった6人が樹海で偶然出会い、そして命を絶つ。しかし、新井亮一西田悟巳だけは何の因果か生き残ってしまう。死んだうちの一人は犯罪の神様と崇められ他人の復讐を請け負っていた人物。他の3人は誰かに何かしらの恨みを抱いたのちの自殺だった。
ということで、その恨みを抱いたまま死んだ3人の復讐劇ともいえる事件が何者かの先導で行われていきます。右京たちはそれぞれの事件を未然に防ぐべく奮闘しますが、やがてこれらは誰か影の実力者によって引き起こされていることにたどり着く。

樹海で恨みを抱えたまま死んでしまった人たちですが、なんかこう、それぞれ納得できない理由だったような気がしたのがモヤっときたかなぁ。死んでしまいたいほどの恨みか!?みたいな。特に右京さんに恨みを抱いたっていう青年、あれはちょっと、同情できないよなぁ。
あと、三浦浩一さんが演じてた議員さんの末路…あれは正直、笑ったwww。深刻なシーンだけど、あの画は笑えた。

そして、復讐事件とは別にもう一つ西田悟巳の自殺という事件が絡み、やがてそれは集団自殺の一件と深く関わっていくことになります。悟巳の自殺事件には右京さんとのちょっとした恋愛エピソードみたいなのもあって切ない結末になってました。右京さんの気持ちは最後まではっきりとは描かれていませんでしたが、悪い気はしていなかったようにも想えて…なんか哀しい幕切れって感じでしたね。

その二人の関係に絡んでくるのが新井亮一、今回の事件の重要人物です。彼がなぜ自殺という道を選ぼうとしたのかが最後まで謎だったのは気になったかな。でも、新井の屈折した想いもなんか痛くて切なかった…。人間の感情って本当に複雑だよねって見ていて思いました。演じてた平岳大さんがとてもよかったです。お父様の分までこれからも味のあるいい役者として頑張ってほしいですね。


だいたいの大筋はこんな感じですが、これだけ読んでも分からないと思うので、気になった方はDVDをご覧くださいませ。

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さて、村上さんはどこで登場していたかというと…第一の事件に絡んでました。ということで少し考察してみたいと思います。

村上新悟さんが今回演じたのが越本という男。前回登場した時はすでに刑務所の中の人でしたが、あの時はどちらかというと善人に近いキャラだったと思います。ところが、今回はそれよりかはワンランク悪人度が上がっている感じでしたw。

越本は第1の復讐事件で利用されちゃった男です。
第1の事件は男児誘拐事件。離婚した母親に対する恨みを持って自殺した人の意を受けて新井亮一が仕組んだ事件でした。男の子の母であり別れて暮らす実業家の梶井素子に身代金1億2千万を用意させ受け取り場所を次々に指定していく謎の男。右京たちは素子の後を気づかれないようについてまわり(かなり目立ってた気もするけどw)犯人を追いつめようとしますが、最後にたどり着いた受け取り場所に大勢の素子と同じ服装(服も指定されていた)の若者が待ち受けていて一瞬見逃してしまいます。

これね~、壮観でしたよ、白いパーカーを着た大量の若者がわらわら突然出てきたんで。どうやら新井が「フラッシュモブやるからここに来て」みたいに指定して呼んだらしいですけど、なんか、突拍子もない感というかちょっとあの光景は笑えたかもw。

で、一瞬見失った隙にお金を持って逃げられたわけですが、この金を持って逃げ去る男というのが村上さんが演じる越本です。右京の瞬時の判断で、逃げ切れそうな雰囲気だったのに見つかってしまう越本。けっこうオタオタした感じの走り方だったので致し方なしかw。


バイクに乗って逃げる越本を右京さんと甲斐くんが必死の追撃!まぁ、これ運転してるのスタントさんだったと思追いますがw、村上ファンとしてはこの映像を見て、「逃げろ、越本!」な心境になりましたね、ハイ

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で、結局追いつめられてバイクが転がって走って逃げようとしたところを甲斐くんに確保されてしまうわけですが、その直後に大量の身代金と共にバイクが大爆発!!ちょっと、あのまま乗ってたらヤバかったんじゃないの!??とその時は思っちゃいましたよ。


怪訝な顔してますがwww、何気に君、捕まって命拾いしたかもよ!?って思ったw。

そして尋問が始まるわけですが、シレ~っとした感じで
「知らなかったです、故障したから降りただけで。あんな爆発するなんて。ホントに何も知らないんです」
と自分関係ないアピールを続ける越本くん。梶本のリュックを受け取って帰るように言われただけだと、あくまでも知らなかったということを強調してました。どうやらこの仕事を受けたのは、多額の借金チャラにしてやるっていう甘い言葉に乗ったってことだったらしい。生活乱れてた奴だってことで良い道具として使われちゃったわけだね。

が、相棒二人をなめちゃいけません。その後の調べで、やっぱり越本は何か隠しているんじゃないかという結論に到達。再度右京さんたちからの尋問を受けざるを得なくなることに。最初は「金も誘拐も知らないって言ってるじゃないですか!」と強がっていましたが…

右京さん
「バイクが故障したのはうそですね?」
甲斐くん
「黙ってたら君が主犯になるかも」

二人からこう攻められ、もはや本当のことを言わなければいけなくなると観念させられる越本くん、万事休す

本当はわざと捕まるために本気で逃げるつもりはなかったのではないかという鋭い質問をされると

「俺は指示通り動いただけです。バイクを捨てて逃げろと言われました。もし捕まったらバイクを捨てて逃げろと。他のことを知らない僕には罪はないと言われました」

あ~、やっぱりね、みたいな。借金チャラにしてやるって甘い言葉に乗って、罪がないからって言葉信じて、そしてこの末路。まぁ、哀れっちゃ哀れですが、バカと言えばバカな男でした(苦笑)。
でもあの時、ちょっとでもバイク捨てて逃げるタイミングが遅かったら…越本くんも巻き添えで死んでたんじゃないの!?だって、もう逃げた時点で新井たちの越本に対する利用価値は終わってるわけですから。考えようによっては、本当にあの時捕まって正解だったんだよ、越本くん。その後更生してくれることを祈るよ。

ということで、村上さんの出番はここまでです。短いって言えば短いですが、映ってる時間帯は(スタントの人がやってると思われる逃走シーン含めてもw)意外と多い方だと思います。セリフもけっこうありましたし。見る価値はあると思います。
ちなみに、この時の村上さんの髪型ですが…、ちょうど『花燃ゆ』で坊主姿になった後髪の毛が生えてきたかな~的な頃じゃないかと思われます。スタパで「マリモみたいになっちゃった」って言ってましたがw、それはたぶんこの直後くらいだったのかも。

あ、そうそう、この物語のクライマックスで…

凄腕の素破…もとい、スナイパー寺島進さんが登場してました!!なかなかカッコいいので、真田丸で寺島さんのファンになられた方にもお勧め作品かもしれません。ぜひ。

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