同じころ、江戸ではもう一人全く違った意味で胸の中がグルグルしまくっていた人物がw。未だに慶喜からは全く相手にされていなかったとみえる正室の美賀さんです。
美賀姫様、ご乱心!!「何故じゃぁーー!!」と打掛で暴れていたかと思えば、抑えられて脱皮した瞬間に短刀を引き抜き脅迫というスゴ技を披露(笑)。こちらのグルグルに比べたら栄一のグルグルは可愛いもんだよww。それにしても川栄さん、大熱演の暴れっぷりでしたねぇ。98年の大河の時の美賀さんも嫉妬はしてたけどここまで暴れていたのは記憶になかったのでビックリしました(笑)。
ところが、当事者の慶喜さんはというと全く動じる気配がなくて「なんか暴れてんな…」くらいのローテンションっぷりwwで関心を示そうとしません。美賀姫渾身のご乱心も慶喜には効果なしということか(汗)。あまりに興奮して美賀さん卒倒しちゃいましたけど、慶喜は興味なさげだったもんなぁ(苦笑)。あれじゃ発狂したくもなるよ~。
実際の美賀さんも相当なストレスを抱えたらしく、自害までしようとしたという記録があるらしい。慶喜の嫁になるにはよほどの精神力がないとダメだったってことなんですかね(汗)。
そんなこんながあった翌年の安政4年。水戸藩邸では恒例の正月行事が行われていました。斉昭は毎年正月に後続出身の妻・吉子を上座に座らせて酒を賜っていたそうです。奥さんをとても大事にしている良きダンナというのもあったかもしれませんが、そこには彼女が「皇族出身者」という事情が大いに関わっていたんだなと思いました。
行事が終わった後慶喜を訪ねた吉子は、斉昭が最近情緒不安定気味になっているのが心配だと不安を漏らします。東湖亡き後、斉昭の「尊王攘夷」思想は爆走を続けていたことから気持ちのコントロールも効かなくなっている様子(汗)。さらには体調も崩しがちとあっては妻の心配も募るというものです。そんな母の言葉を受けて慶喜は「私から話しておきましょう」と安心させるのでした。
そんな吉子の良妻っぷりを慶喜はどこか羨ましく思っている様子。今まで出会ったことがないようなニュータイプの正室・美賀にどう接していいのか分からないと愚痴を漏らしています。あ、一応は気にしてあげてたのねww。分かりにくいわーーーww。そんな読めない不敵さが面白いけど。そんな息子に母は…
「私は嫁ぐ夫に恵まれただけですよ。夫が素直で良き心を持てば妻もおのずと良妻になるのかもしれません」
と優しく微笑みさりげなくアドバイス。吉子さんはやっぱり超良妻だと思いますよ。斉昭さんはそんな吉子さんに心救われてるところも大いにあるんじゃないかな。慶喜もこの言葉を受けてもう少し美賀と向き合うようになってくれるといいのですが。
その後斉昭は二人の息子を呼び寄せ「天子様のいる京」に向けて手を合わせるよう求める。
そして「これは義公(水戸光圀)以降代々引き継ぐ我が水戸家の掟である」と説きます。さらに
「万が一朝廷と徳川が敵対することがあったら、徳川宗家に背くことがあっても、決して、決して、天子様に向かって弓を引くようなことはあってはならん!ゆめゆめ、忘れることのなきよう」
と熱く語りました。これは後々の大きな伏線になりそうですね!そういうことだったのかー!とすごい腑に落ちてしまった。慶喜は幼いころから父の言いつけをなんだかんだ言いながらも忠実に守っていたようですから、この日の言葉も深く胸に刻んでいたと思います。「そのとき」が来たら、きっとこのシーンが頭に浮かぶに違いない。
数日後、水戸藩邸を訪れた阿部に慶喜は「父は老いたし体も弱くなったので、もしも辞職願が出されたら受けてほしい」と頼みました。息子としての役目だと思ってのことだろうけど、それを斉昭が聞いたら怒っただろうね(苦笑)。しかし、斉昭よりもさらに顔色が悪かったのが阿部さんです(汗)。
顔色が悪いだけでなく、どことなく頬がこけて覇気のない様子がとても気がかり…。ペリーに続きハリスにも対応する羽目となり、責任ある立場の阿部さん的には精神的にかなり参っているようでした。
それに加えて薩摩や越前からは「誰かさんを将軍に」と矢の催促と来てる。この誰かさんっていうのが、目の前にいる慶喜なんだけどw・・・「その誰かさんは全く威厳などありません」とあくまでも将軍職には全く興味を示さない。これ以上阿部さんのストレス増やさないであげてーーって思っちゃったよ(苦笑)。
斉昭は阿部の政策にいちいち食って掛かって反発をしていましたが、体調が悪いと聞くと「牛の乳」を送ってくれる優しい一面があったようです。政治的には相いれない部分が増えてしまいましたが、もともとはお互いに通じていたところが多かった二人。心の底では仲間意識があったんじゃないのかなと思った…。「ご老公の字だ」と斉昭の文字を見て柔らかく微笑んだ阿部さんの笑顔が儚くて切なかった(涙)。
「私は、誰か様と共に一度ご厚誼で働いてみたかった気がします。この国は変わろうとしている。新しい世が始まろうとしているのです」
阿部の言葉はまるで遺言のようにも聞こえて泣けたなぁ…。慶喜と一緒に国造りをしたいという気持ちがあったんだよね。その願いをかなえてあげて欲しかった…。
その頃血洗島にもちょっとした変化が起こっていました。長七郎の剣術の腕を高く買った範之助は江戸で修行してみないかと誘ったらしく、惇忠もそれを許したという。いよいよ長七郎が江戸へ旅立つことになるのかぁ。栄一はそんな彼のことが羨ましい様子。しかし母のゑいは市郎右衛門に息子が江戸に行きたがっている姿を見せたくなくてソワソワしていました…。栄一は大事な渋沢家の跡取り息子ですからね。市郎右衛門の期待を裏切らせてはいけないと思っていたのかもしれません。
一方喜作は江戸へ旅立つ前の長七郎に「江戸から戻ったら俺と勝負してくれ」と申し出ていました。喜作が長七郎との勝負にこだわる理由はただ一つ。
「お前に勝って、お千代を嫁にもらいてぇ!」
青天を衝け:第6回「栄一、胸騒ぎ」 千代の告白に栄一は胸がぐるぐる 突然の出会いも!? https://t.co/JzQ3BJ6q8v
— MANTANWEB (まんたんウェブ) (@mantanweb) March 21, 2021
ちょうどそこへ通りかかった時に喜作の言葉を耳にしてしまった栄一はビックリ仰天です(笑)。 栄一が「胸がグルグルするぅ~~」と動揺しまくっている間に、喜作はさらにその何歩も先を行っていたわけですなw。淳忠が「長七郎に勝ったやつにしかお千代はやれない」という言葉を真に受けている喜作の気持ちは堅い。未だに”恋心”すら理解できない栄一とは違って男らしいねぇ。
しかし哀しいかな…、千代が本当に慕ってるのは栄一なんだよぉぉ…(汗)。しかも栄一もドギマギしてるわけだから、何気に両想いっていう高すぎる壁がある。喜作に勝機はあるのだろうか。
喜作の想いを知った栄一は心の動揺を抑えられないまま藍の買い付けに向かう。途中の道端で休憩し用を足そうとしていたその時、狩りに向かう侍一行が現れた。なんとそれは、慶喜ではありませんかっ!!『青天~』第1話の冒頭シーンが二人の初対面だと思っていたら、まさかの初対面がここで会ったとは驚きましたねぇ。
慌てて用を足すのをやめようとする栄一でしたが、慶喜は「構わぬ」と言って栄一の横に立ち同じように用を足し始めるwww。
えぇーー!!!二人の初対面は、まさかの、連れ〇ョンだったとはぁぁーーー(笑)!!!
予告で見た涼しい顔した慶喜とオドオドする栄一のシーンがまさかの・・・だったことが今回一番の衝撃でした(笑)。いやぁ、予想外すぎて面白かったっ!!
長七郎・・・もとい、満島真之介くんのテンション高い呟きがさらに笑えるwww。
突然の出会いは、
ま、さ、か、の、連れ◯⚪︎◯..
栄一の目線たまに下に..キャーーーー(黄色)ギャーー(悲鳴)#青天を衝け#吉沢のお亮#草彅のつよぽん@nhk_seiten
— 満島真之介 Official (@mitsushimax) March 21, 2021
私がツッコミたくても書けなかったことがまんま呟かれております(笑)。
しかし、このシーンの後に深刻なシーンが待っていました。
体調が悪いなか必死に異国との対応に追われていた老中・阿部正弘がついに倒れてしまった…。あれはストレス性の病だよなぁ。さぞ苦しかったと思うよ(涙)。一説には肝臓がんに侵されていたというものもあるらしいですね…。もっと有能な側近がいてくれたらと思ってしまいます。
そしていよいよ、岸谷五朗さん演じるあの方が本格的に動き出すわけですな。波乱の幕開けです。
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