前回、大切な家族を3人も立て続けに亡くしてしまった西郷家。
不幸の後にはきっといいことが待っていると信じて、家族みんなで手を合わせていましたが…須賀だけは表情が晴れません。自分が嫁いできた直後に吉兵衛さんと満佐さんが相次いで亡くなってしまったことを気に病んでいる様子…。須賀さんが責任感じることなんか、これっぽっちもないのにね😢。でも、彼女は近所の人から「不吉な嫁」と揶揄されていることも知っていて…どうしても前向きな気持ちになれない。
こういう時の近所の噂話ってホントに厄介ですよね…😖。他人は何とでも言えるし、そのことで傷つく人がいることなんて配慮してもいない。ただでさえ嫁に来たばかりで精神的な苦労も多いだろうに、こんなことを言われてしまうなんて本当に気の毒です😢。
これに対し、吉之助は
「誰が何と言おうと、おはんは不吉な嫁なんかじゃなか!!」
と真剣に諭してくれる。今年こそ良いことがあるはずだと笑顔を見せて一生懸命に須賀を思いやる吉之助の姿にジーンときました。あの、包み込むような屈託ない表情がすごく良いんだよねぇ、亮平くん。
須賀は不安な気持ちを拭い去ることはまだできていないようでしたが、吉之助のまっすぐな言葉に心惹かれていたんじゃないかな…。よか旦那様だと思うよ、吉之助…。
大河ドラマ『西郷どん』感想一覧
第8回 不吉な嫁
2018年2月25日放送 NHK総合
鈴木亮平・瑛太・橋本愛・桜庭ななみ・渡部豪太・塚地武雅・徳井優・渡辺謙ほか
あらすじ
須賀(橋本愛)が嫁入りした年は、西郷家に不幸が重なり、吉之助(鈴木亮平)にとって最も悲しい一年となる。暮らしはますます厳しくなり、須賀は隣人から“不吉な嫁”と罵られる。そんな時、ペリーの黒船が現れ、薩摩に戻っていた斉彬(渡辺謙)は江戸へ急ぎ戻ることとなり、そのお供に吉之助が選ばれる。家族は歓喜し吉之助も喜び勇むが、唯一須賀は猛反対する。旅費や江戸での生活費は全て自己負担であり、30両もの支度金を西郷家は用意できない、と。
公式HPより抜粋
🎀公式ガイドブック
西郷家の台所は相変わらず苦しい一方で、須賀さんが嫁入り道具として持ってきた、あのフカフカの布団も生活費のために質に入れてしまったようです😣。うう・・・切ない!!
愛想もなくて受け答えもクールだけど、本当はしっかり者で一生懸命なんだよね。そうまでしても西郷家のために頑張ってる須賀さんが健気。たぶん、吉之助のために頑張るっていう気持ちもあったんじゃないかな…。
そんな時、正助が「謹慎が解けて城勤めができるようになった!」と飛び込んできます。いや~、長い不遇の時代だったけど…ようやく正助も活躍できる時が来たんだねぇ!よかった。吉之助はそんな親友のことを全力で祝福します。何事も全力で一直線ですなぁ、吉之助は😁。
それと時を同じくして、浦賀にはとんでもないものが現れていました。
嘉永6年6月3日、ついに、浦賀に、黒船が・・・キターーーーー!!!
ペリー提督率いるアメリカ艦隊が幕府に開国を求めてやってきます。
老中の阿部正弘のもとには、ペリーから「白い布」の贈り物が届けられていて…。海外では白旗を掲げることは「降参」を意味していることから、その”贈り物”を掲げないとすぐに攻撃するぞと脅しをかけられていました😫。当時、こんなもん突きつけられた幕府はさぞかし混乱したでしょうなぁ…。まともに外国と向き合ってきていませんからなおさら(汗)。
黒船来襲の知らせが斉彬に届いたのは、参勤交代の帰路で尾道に差し掛かっていた頃。血相を変えて報告する山田さんに対し、「思ったより早かったな…」と全く動じている気配のない斉彬さんww。なんでこんな平然としていられるのか、山田さんからしたら不思議で仕方ないよな😅。
でも、前々から斉彬は外国船が日本にやってくることは薄々予想していたし、黒船の形についても以前ジョン万次郎から話も聞いていたのでいまさらビックリすることでもない。予想外だったのはちょっと早く来たことくらいw。悠然とお紅茶飲んでる姿がなんだか破天荒キャラっぽくて面白かった😁。
薩摩に帰還するなり、防御策などにさっそく取り掛かる斉彬。危機管理対策をしっかりぬかりなくやろうとするところは、お父ちゃんと違うところですかね。これ、斉興さんだったら「こっちには来ないから平気」とか言ってスルーしそうだしw。
しかし、斉彬は黒船がすぐに攻撃に出てくることはないと予測。メリケンと今戦をしても勝ち目がないことは万次郎から聞いて理解していましたから、それならば自国の守りをガッチリさせておいて万が一開国した時には「対等な立場」として真っ先に交渉できると踏んでいるようです。つまり、斉彬は常にその先を見つめているわけですね。こういうところも斉興と違う部分だったりします。
黒船来航であわただしくなった薩摩。そんな折に吉之助は桂久武から呼び出されます。
ハンバーグ師匠(井戸田潤さん)、再びっwww!!!今は吉之助の上司になっているらしい。
斉彬が老中の阿部さんから直々に来てほしいと言われたということで、またすぐに江戸へ発たねばならなくなったそう。で、そのお伴として吉之助も一緒に来てほしいという御沙汰があったらしい!「斉彬さま、直々」という言葉を聞いて、吉之助の気持ちが高ぶらないわけがありません(笑)。あまりにも嬉しすぎて、細かい準備のこととか全くこの時は考えもしていなかったわけですよ😅。でも、斉彬LOVEの吉之助ですから…そこまで気持ちが上げ上げになっちゃう気持ちは何だかよく分かるw。
超ハイテンションで西郷家に飛び込んできた吉之助w、まずは、墓前の両親に報告(爺様も入れてあげてよww)。他の家族からしてみれば、ポカーーンですよね、最初はww。
家族への報告は・・・
「ちゅう、こっちゃ!!!」
のみwwww。うん、まぁ、こういうところも、らしいって言えばらしいかな😅。皆吉之助が斉彬について江戸へ行きたいと思っていたことを知っていたので、それはそれは大喜び!一気にお祝いムードに包まれます・・・が、ただ一人猛反対したのが須賀です。なぜか・・・。
「支度金がいくらかかると思ってるんですか!?30両でございもす!!」
うん、やっぱりね、吉之助よ、肝心なところを考えてなかったね(苦笑)。この時代、殿さまについていくためのお金はみんな自腹だったそうですから😅・・・私物を質に入れて金策している西郷家にはとうていそんなお金出せそうもないのです。
それでも、他の家族たちは何とかお金を工面して吉之助を江戸に送り出したい気持ちでいっぱいです。しかし、現実問題としてそれはかなり困難を極める状況…。「借金すれば!」と提案するきみさんの言葉にも「この家にはまだ返してない借金が山のようにあるって聞きもした」とピシャリw。
そうだよ、あの100両!!こんな貧乏暮らしになったってことは、割かしすぐに消えたんだな、きっと(苦笑)。その返済もままならないのに誰が貸してくれるんだ!?っていう須賀さんの主張は至極ごもっとも。彼女はちゃんと現実を見てるんだよね。須賀さんの言うことは正しいのです。
もう一つ、須賀が懸念しているのが…吉之助がいつ江戸から帰ってくるのかということ。借金まみれの家にいつ帰ってくるか分からない吉之助を待つのは御免こうむるっていうのも、すごくよく分かる。
彼女の本音としては、貧乏な家云々よりも、吉之助との時間をもっと一緒に過ごしたいって気持ちが強かったと思うよ…。まだ新婚だしね。
その夜、吉之助は正助に斉彬から直々に江戸同行するよう内々のお達しがあったことを告げます。しかし、大喜びしてテンション上げ上げになってもいい状況なのになぜか表情が暗いのが気になる正助。理由が「金がない」ということと西郷家のためだというのは理解したものの、それが原因で諦めようとしている吉之助のことが正助は許せない。彼からすれば、斉彬から直々に同行の沙汰が下ったことは嫉妬するほど羨ましい出来事。その絶好のチャンスを無にしようとする吉之助のことがどうしても許せなかったのかもしれないなぁ…。
「そんなに行きたいならばお前が行けばいい」
この言葉をきいた正助はついにキレて吉之助に殴りかかってしまいます。この時の正助の気持ちはよく分かる…。できることなら自分だって行きたい、でも、斉彬に選ばれたのは親友でライバルの吉之助。西郷家のためを想う気持ちも分かるけど、「選ばれなかった」自分に「お前が行けばいい」なんて言われたら…そりゃ、食って掛かりたくもなるよなぁ😣。
そんな二人の大ゲンカに、須賀が血相を変えて割り込んできます。あの状況下で迷いなく行けるって、須賀さん、肝が据わってますなぁ~!!
「ダンナさぁは、私のために、江戸行きを諦めてくれたとでございもす!!夫婦のことに、他人は口を挟まないでもらいたかっっ!!」
おっとこ前だよ、須賀さん😃👏!!
吉之助の気持ちを分かっているからこそ、庇ったんだよね。自分が吉之助から大きな愛情を受けてるって知ってるから、そんな吉之助を須賀も好きだから、怒り狂う正助に堂々と主張することができたんだと思います。
が、正助からすれば、「こげな嫁の言いなりになりおって!!」っていう気持ちにさせられちゃうわけでね😅。まぁ、正直な気持ちなんだろうけど(苦笑)。
だけど、この正助の不用意な一言に吉之助が食って掛かっていってくれたことは個人的に嬉しかったりしましたよ。吉之助はちゃんと須賀さんのことを愛してるんだって思えたので☺。
まぁ、その後の猛者みたいな二人の大ゲンカの迫力はすごすぎましたけどねww。どうやって収束したんだ、あれ😅←止めようとした人みんな投げ飛ばされてたからw。
その翌日、またもや「ハンバーグ師匠」・・・じゃなかった、桂久武から呼び出された吉之助。なんでも、江戸行きの前に於一改め、篤姫の警護役として指宿まで行ってほしいという事らしい。いよいよ正式に斉彬の養女になるべくお城に来ることになるようです。その道中の警護を篤姫直々にお願いされちゃったというわけですね。
「おはんは人気があっとじゃのぅ~~」
っていう久武さんの気持ちはなんかよく分かる気がするww。多少嫉妬もあるよな、あれは。
その頃、なんとか吉之助を江戸に行かせたい西郷家は家族総出で金策に乗り出すわけですが・・・内職を重ねたり家にあるものを売ったりしてもたかが知れた金額しか入ってこないことは見えている。
それでもみんな必死になって何とかしようとしていたなか、「こんなことをしても無駄だから里に帰らせてもらいます」と一人席を立って西郷家を出て行ってしまう須賀…。でもこれはきっと、何かの意図があってのことなんじゃないかなと思えたんですよね。須賀は現実主義者だけど吉之助のこともちゃんと愛してましたから…。出て行った須賀のことを誰も止めなかったけど、誰も後ろ指差すようなことも言いませんでした。彼女の気持ちも少しは分かってくれてるってことなんだろうか・・・。
須賀が出て行ってしまい、西郷家はいよいよ大変な状況になっていくのを見ていた正助はついに行動に出ます。有馬や新八に吉之助のための金を願い出たり、豪商人の板垣のところへ借金を願い出に行ったり…。
板垣さんといえば、西郷家に100両を貸してくれた太っ腹なお方でしたよね。そこに再びまた借金のお願いに行ったのか、正助は😅。
「まずは100両の借金を返してからというのが筋」
と、最初はまっとうな回答をしていた板垣さまではありましたが…吉之助と同じく玄関に這いつくばってなんとか貸してほしいと頭を下げまくる正助の姿についに根負け😅😅。さらに
「私も西郷吉之助様が好きでございもす😊」
と惚れちゃった宣言まで飛び出してww、5両を餞別だと言って差し出してしまいました。それでいいのか、板垣さまーーーー😅、と、ツッコミ入れたくはなりましたがwwドラマの展開上、まぁ、仕方ないかなとも思ったり(笑)。
西郷家がそんな大変なことになっているとは知らない吉之助は、篤姫のお伴道中真っただ中。
相撲の一件以来吉之助に目をつけていた篤姫は立ち寄った海岸で彼を呼び出します。吉之助的には、なんで自分が篤姫からこんなに目をかけられてるのかイマイチ分かっていない様子ですけどねww。
篤姫は、これから斉彬の養女になった後に江戸へ行くことになっていることを吉之助に告げます。この時点ではまだ将軍に嫁ぐことは知らされていない篤姫ですが、大きな仕事をしなければならないことは理解していたようです。壮大な話に呆然とする吉之助でしたが…
「西郷、次は江戸で会おう。共に、お殿様のために尽くそうぞ!」
そう篤姫に告げられた吉之助の心にまた「江戸へ行きたい」という猛烈な想いがこみあげてきました。この先、西郷と篤姫は色々とありますからね。その伏線でしょう。幕末の大きな転換期での二人のやり取りに期待したいところです。
任務を終えて吉之助が西郷家に戻ると、正助が20両を用意できたことを告げるために待ち構えていました。遠慮する吉之助に「受け取ってもらわにゃ困る!」と強い口調で迫る正助。そりゃそうだよなぁ・・・、吉之助を江戸に!の一念だけで皆が必死に集めたお金だもの。何としても受け取ってもらわなければ皆が報われない。自分の悔しい気持ちを押し殺して
「斉彬さまと、江戸へ行け!!」
という正助の熱い友情に感謝した吉之助は20両を受け取る決意をします。こんなにみんなから愛されて、吉之助は幸せ者だね~。ただ、正助との殴り合いは二度とごめんじゃと話してたけど…遠い将来、きっとそれより辛いことも待ってるわけで…それを想うと少し切なかった。
その日の夕刻、須賀が父親と共に西郷家を訪れる。「里に帰る」と言って出て行ったことを知らない吉之助は突然離縁を切り出されて混乱してしまう。父親が「おはんの嫁にはふさわしか女じゃなか」と頭を下げますが、吉之助は必死にその言葉を否定する。ちゃんと吉之助は須賀さんに愛情注いでたものね…。しかし、
「吉之助の嫁にはなったけど、西郷家の子守になったわけではない」
と須賀が言っていたと聞いて言葉を失ってしまう・・・。こんなわがままな娘のことは忘れて江戸へ行ってほしいと懇願する父親。須賀の態度もそれに倣い頑なです…。
でも、貧乏は恥じることではないと嫁いできた日に言っていた須賀の言葉は吉之助の心の中に響いていたはず。おそらく、彼女の「わがまま」はすべての想いではないと信じていたんじゃないかなぁ…😢。
「手切れ金」を渡すから、これできれいさっぱり縁を切ろう・・・と、あくまでも”悪い嫁”を装い続ける須賀。そんな彼女の顔を悲しそうな目で見つめる吉之助も切ない…。だけど彼はたぶん、こう言われても須賀はそんな薄情な女ではないって信じていたんじゃないかな…。
須賀が西郷家を立ち去った後、しばし呆然としていた吉之助でしたが、ふと、「手切れ金」に視線が行く。その意味を、本当の意味を悟り、飛び出していく吉之助。
「あいがとな・・・」
こういうことに疎い奴じゃなくてよかったよ😢。本当の須賀を理解してたからこそ、吉之助は彼女が出て行った際に置いていったお金の意味を悟ることができたのではないだろうか。
そのお金は「手切れ金」ではなく、江戸へ行くための「餞別金」であることを・・・。
帰りの道中、須賀は父親にだけ本心を明かします。
吉之助の優しさに惹かれていた須賀は、江戸へ行ったら暫く会えなくなることが耐えられなかったんですよね…。西郷家の財政状況のこともあったと思うけど、本心では、吉之助ともっと一緒の時間を過ごしたかったのです。
このまま自分が傍にいたら、江戸へ行くなと引き留め、彼の足手まといとなってしまう・・・。愛する人のために、須賀は自らの身を引いてしまったのです😭😭。ちゃんと彼女は、吉之助のことを愛していたんですよね…。
「日本一の婿殿を、こっちから離縁してやりもした…!」
須賀さんのこのセリフと涙に、見ているこちらも思わずもらい泣きでした😭。うう・・・切ないよ、須賀さん・・・。辛かったね・・・。でも、吉之助はその想い、わかってくれてると思うよ・・・。次こそは幸せな結婚をしてほしいよ・・・。
その次の年、多くの人の想いを背負って、いよいよ吉之助は江戸へ旅立ちます。
西郷どん、チェスト!!きばれーーー!!!と、西田さんのナレにも気合が入っておりました(笑)。立派な働きをして来いよ、吉之助どん!
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