信哉から「咲太郎が警察に捕まった」と聞いたなつと亜矢美はビックリ仰天。
捕まったという割にはやけに落ち着いた様子のノブくんに違和感あったんだけど、もう釈放されたからだったのね。許可なしでサンドイッチマンやって迷惑かけたから事情聴取受けたって程度らしい。前作の萬平に比べたら蚊に刺されたようなもんだねw。
ちなみに「サンドイッチマン」というのは…体に2枚の広告板を挟んだ状態で宣伝する人のこと。お笑い芸人の”サンドウィッチマン”ではありませんww。咲太郎はサンドイッチマンとして煙カスミさんのショーの客引きをやってたわけですね。
煙カスミさんが歌ってたのは昭和28年に鶴田浩二が歌ってヒットした『街のサンドイッチマン』。余談ですが、大学の友達がよくカラオケで歌ってたのを思い出して懐かしくなった。”サンドイッチマン”という名前を知ったのもその時。私とほぼ同い年だったのに、なぜこの歌を知っていたのかけっこう謎。
信哉に連れられて咲太郎がサンドイッチマンをしている歌舞伎町を訪れたなつ。すると、看板挟んでタップを踊る咲太郎の姿がそこにありました。
岡田くん、タップも頑張ってたけどちょっとまだぎこちない!?でもそんなところも咲太郎っぽくてご愛嬌か。それにしても咲太郎、こういうの天職っぽいよね。スマートでカッコいいし何より生き生きとしてるのがいい。
と、私はけっこう好意的に見てたんだけど…なつは違ってました(苦笑)。怖い顔して兄の前に立ったかと思うと突然「なにしてんの!?」と詰問。
そのタイミングで酔っ払いが「この子も出演するのか?」となつに絡んできそうになったもんだから咲太郎が豹変して「この子に触るな!!」と突っかかる。レミ子さんの「あんたまだ客じゃないんだから!!」っていうツッコミはちょっとウケたけどw、結局最終的には信哉が「すいません、すいませんっっ!!」と尻拭いする羽目に。なんか見てるこっちがノブさんに「あの兄妹のせいで悪いねぇ…」と謝りたくなっちゃったよ(汗)。
レミ子さんの言うとおり、なつは正直言って・・・仕事の邪魔だよ!あれはよくないわ。
結局なつのせいで咲太郎は職場放棄して人目に付かない場所へ連れて行くことになってしまった。レミ子さんにとってもお仕事中だったのよね?これはかなり迷惑じゃね!?
なつは「お兄ちゃんが何してんのか全然わかんない!」と取り乱しますが、咲太郎としては自分の仕事をしているだけで悪いことはしていない。警察に注意されて今は正規の場所でサンドイッチマンやってたわけだしね。
で、咲太郎は「東洋動画に落ちたことで妹が情緒不安定になって突っかかって来てんだな」って思ったようで
「あんな会社、入らなくてよかったよ。俺たち孤児院にいた人間はいつまでたっても差別を受けることがあるんだよ」
と言ってしまう。あ…、つまり、自分が大杉社長と会った時になつが戦災孤児だって言っちゃったことが落ちた原因だって思ってるわけだね(汗)。そっちじゃないんだよね~~~、咲太郎よ。信哉はここで本当の理由を言いそうになりますが、なつに止められて飲み込んでしまいました。
そのあともなつは「お兄ちゃんは今何やってるのさ」の一点ばり。全く妹の趣旨が読み取れない咲太郎は、マダムへの借金返済のために働いているんだとムキになって答える。さらに、なつに迷惑をかけないためだ、とも。うん、いい心がけだとおもうよ、私は。
でも、なつは「私のためなの!?だったらやめてよ!!」と兄を責めてしまう。タップダンスを踊っている姿が昔と同じで「悲しかった」と…。この言葉にカチーーンときたのがレミ子さん。
「こっちだってね、生きるために人前で踊ってんのよ!!バカにしないでよ!!!」
いや~~、レミ子さんの喝、迫力があったねぇ!いや、ホントその通りですよ。なつのあの言い方だと、咲太郎やレミ子の仕事を見下しているような印象だったからね。それに対してなつは「バカになんかしてません!」と反論してたけど、何を言いたいのかが見えてこない現状であんないい方されたら誰だってそう捉えると思うぞ?
「お兄ちゃんのやりたいことが分からないと言ったんです!」
咲太郎がムーランルージュを復活させたいのは亜矢美のためです。つまり、他人の夢のために咲太郎が空回りしていることが、なつには我慢がならなかったというわけか。
いや、でも、なつだって北海道にいる時にずっと「自分のため」という概念が持てなかったじゃないか。夕見子からも「自分のために頑張りなよ」って指摘されてたよね?なのになんでそんな頭ごなしに兄のことを責められるんだろうか…。今なつは自分の「アニメーターになりたい」って夢ができたけど、だからって兄が歩んでる生き方をあんな強く否定するなんて、ちょっと酷すぎやしませんか?
あなたには言われたくない
と、私は思った。なつってけっこう無神経なんだよねぇ…。まぁ朝ドラヒロインあるあるで今に始まったわけじゃないけどw。
この修羅場のせいでまた警察が駆けつけてきちゃって「女の子泣かせて何やってる!?」みたいに周囲がトバッチリ受ける羽目に(苦笑)。いや、この時泣きたかったのは咲太郎だったと思うがね。あと仕事を馬鹿にされた挙句職場放棄せざるを得なくなったレミ子さんも。
みーーんな、なつのせいで巻き込まれて・・・って今回は思っちゃったわ。私、あんまり広瀬すずさん好きじゃないからなおさらなんだよねぇ・・・。でもまだ「半青」よりかはイケると思ってるので見ますがw。
結局警察のお世話にはなったようで、マダムが身元引受に行ってくれたようです。やさしいよね~~・・・って何度この言葉を言ってるっけw。
なつは、咲太郎が自分の人生を生きられないのは、自分が東京に来たせいなのかもしれないと話す。そういう風にちょっと自分を悲劇のヒロインっぽく話すのもあんまり私は好きじゃないぞ。
そんな彼女にマダムは「咲ちゃんは自分のためより人のために生きるのが好きなのよ。そういう人もいるのよ」と優しく諭す。かつてムーランルージュが潰れた時に、川村屋の先代は気に入っていた咲太郎をスカウトして正社員にさせようとしたそうですが、「亜矢美の居場所を作ってやることが今の自分の夢だから」と言ってその話を蹴ったことがあるらしい。
「バカなところもあるけど、人を想う気持ちは純粋すぎるほど真っ直ぐなの」
マダムは咲太郎のことを良く分かっててくれてるんだね。これまでの問題行動も、人のために一生懸命になりすぎて空回りした結果のものばかりだからなぁ。
するとそこへ半ば強引な形でオシャレした亜矢美さんがやってくるw。警察の件で咲太郎も世話になったからというお礼だったようですが、それだけではということで1万円も持参。咲太郎の借金返済の一部として受け取ってほしいと迫るのですが、マダムとしては亜矢美から受け取る義理はないわけで必死に拒み…ついには押し問答状態に。
このやり取りの最中、亜矢美さんがある爆弾発言を投下w。
「いくらマダムが咲太郎に恋をされていたからといって、咲太郎のしたことは許されません!」
おおーーーっと、そうきたか(笑)。マダムは亜矢美の「恋してる」発言にムキになって必死に「してませんからっっ!!」と抵抗しまくってたけど、亜矢美のゴリ押しがハンパないw。今は否定してるけど、これがきっかけでもしかしたら今後意識しちゃったりするんじゃないか!?
これ、将来万が一おめでたいことになったら…超美男美女カップルの誕生じゃないかw。けっこう期待してる(笑)。
マダムとの押し問答のあと(まったく解決してなかったけどw)亜矢美はある1枚の絵をなつに見せる。それは、戦死した父が子供たちに向けて書いた手紙の最後に添えられていたものとそっくりな幸せな家族の絵だった。
咲太郎!!めちゃめちゃ絵心があるじゃないか!!しかも、思い出しながらでこのクオリティの高さ!!ちょっと…なつじゃなくて、咲太郎がアニメーター目指したほうがいいんじゃない!?
亜矢美は、咲太郎はこの絵を描いてそれを支えにこれまで生きてきたことを告げる。なつは兄との心の距離を感じていたようでしたが、咲太郎のなかにもいつも在りし日の家族の姿は刻まれていたんだよね…。
「あいつは今でも一所懸命生きてるんだよね…。それだけは、分かってあげて」
亜矢美の言葉はなつの胸にも届いた様子。なつよ、次に咲太郎に会うときは、頭ごなしにその生き方を否定したことは謝ってほしいぞ。
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