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NHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第96回感想 瓜二つ

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これまでの『カムカムエヴリバディ』感想レポ

カムカムエヴリバディ
カムカムエヴリバディ
2021年度後期NHK朝の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の感想レビュー

るいは雪衣から、安子が家を飛び出していった当時は「たちばな」の再建のことしか考えていなかったはずだと告げられ動揺を隠せない。錠一郎はそんな彼女に、算太は通帳を返すことでるいと安子に謝りたかったのではないかと優しく語り掛けました。どんな事情があったのかはっきりとは分からなかっただろうけれど、こうやって人の心を思いやれる彼はやっぱり優しい人だなと思う…。

「すぐにそう言ってくれればいいのに」と俯くるいに錠一郎は「最後に少しだけ家族と過ごす時間が欲しかったんじゃないかな」と微笑む。あのダンスを見た時に彼の”家族への想い”を感じ取っていたのかもしれないね…。もっと算太と錠一郎が二人で語り合う時間があればよかったのにと思うと切なくて泣けてしまう(涙)。

その日の夕食は雪衣さんが腕によりをかけたご馳走三昧でとても華やか。ばら寿司とか美味しそうだったなぁ(ほかにも鯛やデミカツなど岡山名物がたくさん)。勇が錠一郎の名前の由来を「ジョー・ディマジオから取ったのか?」と聞いていたのはちょっと笑ったw。ジョー・ディマジオは1930年代から40年代にかけてメジャーリーグのヤンキースで活躍した野球選手。マリリン・モンローと一時期結婚していたことでも有名で来日経験もありました。
相変わらず野球とすぐ結びつけたくなっちゃうところが彼らしいなぁと思いましたが、なんかホッとしますよね。

相変わらずと言えば、錠一郎が食べ物を落として服を汚してしまうのも(笑)。るいはそれをあらかじめ予測していたかのようにハンカチをすぐ彼に手渡していてさすがだなと思いましたw。でも、シャツが派手すぎてどこが汚れたのか全く分からなかったww。っていうかジョーさん、落としたものちゃんと拾ってなかったような気が…(←食べ物は大切にしましょう)。

錠一郎からるいとの馴れ初めを聞いた勇は、思わず感極まって涙ぐんでしまいました。

「るいが岡山を出るといった日、わしには分かっていた。るいが居場所を知らせる気も、電話や手紙をよこす気もないことも…。もう二度と岡山に戻ってくる気がないことを…」

千吉さんの葬儀の日に旭川のほとりで二人でキャッチボールをしたとき、やっぱり勇はるいとの永遠の別れを予感していたんだ…。投げ返されるボールをキャッチするたびに「もう岡山には戻らない」という彼女の固い決意を感じ取ってしまったんだろうね。

それだけに、るいが家族を連れて会いに来てくれたことが何よりも嬉しかった勇。「こんな嬉しいことはない」と目頭を押さえて涙する姿に思わずもらい泣きしてしまった(涙)。彼もまた、安子やるいへの罪悪感に苦しんでここまで生きてきたのかもしれないね…。
勇の想いを噛みしめるように、るいは「長い間心配をかけてごめんなさい」と頭を下げるのでした。

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ひなたはふと棚に飾られた写真が気になり席を立つ。そこに並んでいたのは、千吉さん、美都里さん夫婦と、稔の遺影でした。

稔の写真を見た桃太郎は思わず「カッコいいなぁ」と感嘆の声を上げる。ひなたも「こんなん自慢のお父さんやん」と嬉しそうにしている。うん、確かに稔さんは良い男でしたわ。演じた松村北斗くん、ほんとに昭和の香りのする古き良き時代の色男がめっちゃハマってたよなぁ。稔の最期は戦死通知だけで知らされていたので、本当はどこかで生き延びたんじゃないかと思いたかったんだけど…やっぱりその展開はなかったのが哀しかったな(涙)。

ひなたはそこに祖母の写真がないことに違和感を覚える。安子のことが話題に上るとみんな一斉に口をつぐんでしまうわけで…、何も知らないとはいえ、ひなた~~~って思ってしまう(苦笑)。
そんな重い空気を察した雪衣が気を利かせて結婚の日に撮影した家族写真を出してきてくれました。こういう気が利くところは変わってないなと思います。

この時ひなたは初めて祖母の顔を知る。若き日の勇の姿を見て思わず今のおじいさんになった勇と見比べてしまうひなたにちょっと苦笑いw。

この年の夏で稔の50回忌を迎えるとのこと。稔だけではなく終戦の日に亡くなった人みんなの、と語る勇の言葉が重く響いてきました…。出来ればその日までいてほしいと告げられ、るいたちはしばし岡山に滞在することを決めたようです。

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翌朝、勇は桃太郎と家の前でキャッチボールをしている。この時、桃太郎は勇に自らの失恋体験談を語りました。その話を聞いた勇は苦笑いをしながらかつての自分と重ね合わせるようにアドバイスを送る。

「女子を好きになった時は、先延ばしにするんじゃない。絶対報われないぞ」

あ~~、そういえば…勇ちゃんも「甲子園に出ることが決まったら安子に告白する」って思ってたもんなぁ。だけど戦争の影響で甲子園出場がダメになっちゃって、落ち込んでたところを安子に慰められ想い溢れて抱きしめたら拒絶されたんだっけ(さらに時を経てもう一度告白しても色よい返事がもらえないままロバートに取られる形になっちゃったしね 汗汗)。
勇と桃太郎は野球だけじゃなくて恋愛経験でも繋がっていたのかと改めて思っちゃった。だからこそ彼の言葉の信憑性ハンパなかったわw。まだまだ若い桃太郎には自分のような失敗をしてほしくないが故のアドバイスでしたね。

その頃るいは、恐る恐る母と一緒に暮らした部屋の中に入っていきました。そこにはこれまで忘れ去りたいと思ってきた母との思い出がたくさん詰まっている。小机の前に座ると、母を待ち続けていたある雨の日のことが脳裏をよぎる…。るいにとって一番辛い思い出ですよね…。

そっと引き出しを開けると、一冊の英語の辞書が入っていた。

それは、勇が安子に英語の勉強の参考にしてと渡してくれた英和辞典…。これまでずっとその引き出しの中に入ったままだったのか。色褪せながらもそこにはしっかりと稔の直筆による名前が残っていて…なんだかそれだけで泣けてしまう(涙)。るいはそれを手に取りながら父と母についての想いが溢れてくるような感覚にとらわれていました。

と、そこへひなたが不思議そうな顔をしながらやってくる。なんだか間が悪いなぁ、ひなたよ(苦笑)。慌てて辞書をカバンの中に入れたるいは、「お父ちゃんと出かけてくる」と立ち去ろうとする。そんな母にひなたは「お母ちゃんのお母さんって生きてるの?」と尋ねる。
お盆ということもあり聞いておきたいというひなたでしたが、るいが安子に対して複雑な想いを拭いされていないことはまだ知る由もない。だけど、祖母の話になると空気が重くなることはなんとなく察していてそれで気になったのかもしれないね…。そうあってほしいけど(苦笑)。

ひなたは母が暮らした部屋でその痕跡を知りたいと思ったからか、写真などを探してみるという。るいは「散らかさないでね」と少し笑いながら出かけていきました。

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るいは錠一郎とある喫茶店を訪ねようと岡山の町に出ていました。定一さんが亡くなった後は店じまいしたと聞いていたものの、小暮さん情報によると定一さんが経営してた時と同じ名前の喫茶店が岡山にあるとのこと。錠一郎は今でも小暮さんと連絡を取り合ってたんですね。ということは、トミーともたまに連絡してたりするのかもね…。それを想うとなんかホッとするな。

半信半疑ながらも教えてもらった場所を訪れると…確かに「ディッパーマウスブルース」という名前の店が存在していました。とりあえず中に入ってみようと入店すると、定一さんの生き写しのようなマスターが接客してるじゃないですか!!

るいと錠一郎が「定一さん!?」とビビッて固まってしまうのも無理はないレベルのソックリっぷりw。彼は定一の息子の健一。あの、安子が消えた日に帰って来た健一くんか!!まさか世良公則さんが二役を演じられるとは。だけど、前野くんの時の面影がちゃんと残ってるところがすごい。

定一さんは戦後しばらく経っても息子の消息が分からず一度は死んでしまったのかもしれないと諦めの境地に至ってしまってましたよね。だけど、進駐軍のロバートが親身になって健一に関する情報をずっと集めてくれていました。そしてある日突然ひょっこり戻ってきたあのシーンがあったので、私はてっきりロバートが見つけ出してくれたのかと思ってました。

でも真相はというと…、健一は終戦直後に岡山に戻ったものの行き違いで定一に会うことができず復員船が到着した横須賀に居ついていたのだという。健一も父親が死んでしまったと思いこんじゃってたのか…。
だけど、ある時ふいにダメ元で岡山へ戻ってみると…そこには父が座っていた。ロバートがっていうんじゃなくて、神のお告げみたいな感じだったのだろうか。まさか行き違いでお互いに死んでしまったと思っていたなんて。再会できた時の喜びは表現しがたいほど感動的なものだったに違いありません。

今のお店は、健一の孫の慎一が「ひい爺ちゃんの店を一緒にやろう」と言ってくれて始めたのだという。きっと、ひい爺ちゃんのこと慕ってたんだろうね。優しいお孫さんじゃないか…と思ったら、その人が店に帰って来た。

おおっと!!若き日の健一を演じていた前野朋哉くんではないですか!!そう来たか。また世良さんと前野くんのほのぼの親子姿が見れて嬉しい。

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慎一は定一の遺影の前にお供えするおはぎを買ってきていました。

ん!?おはぎ…??しかも、包み紙をよーーく見てみると…「たちばな」とあるではないですか!岡山で「たちばな」のお店が再建されているのか??その時代のことを知るまだ登場していない安子編の人物といえば…きぬちゃん。彼女は豆腐屋さんだったけど、もしかして縁のある人が経営している店なのだろうか?きぬちゃんが産んだ子供のこととか…彼女に関しては色々と気になっているんですよね。
それから金太さんが出会ったおはぎを盗もうとした少年のことも気になります。彼は託されたおはぎを全部売ってたよね。でも、それを知らせに行ったら金太さんが倒れてて…。そっちの可能性の方が高いかも。

健一は、安子の娘が錠一郎と結婚して一緒に店を訪れてくれるなんて…と感慨深そうにしていました。そのうえで、安子のことは”娘を捨てて進駐軍とアメリカへ行った”という悪いうわさも聞いたけれど「安子ちゃんはそんな子じゃない。私が保証する」とハッキリ告げる。

「なにせわしは、安子ちゃんと稔さんの初デートの目撃者だからな」

あ、そうだったわ!!稔さんがコーヒーを注文した時にテーブルまで運んできてくれたのは健一くんだった!!

あの時は安子と稔にスポットライトが当たっていたけれど、別のカメラでは二人のやり取りをしているのを健一が微笑ましく見つめてる画も撮っていたのか!!!あの何気ないほのぼのシーンがこんな重要な意味を持ってくるとは驚きです。

果たしてるいは、母の過去を受け入れることができるようになるのでしょうか。気になります。

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