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NHK大河ドラマ『青天を衝け』第3回ネタバレ感想 栄一、仕事はじめ

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第3回は渋沢家の朝のシーンからスタート。あれ??家康さんはどうした??とちょっと心がざわついてしまった…ということは、もうあの形が私の中でルーティーンみたいになっているのかも(笑)。

朝早くから渋沢家には藍の”すくも”作りのために職人さんたちが集まってきました。栄一、ゆっくりご飯を食べる間もなく作業場へ。今回も頑張って褌一丁で作業してましたが、吉沢亮くん、均等の取れた良い体してたなぁ。
ちなみに、”すくも”というのは藍の葉を干したものを水に濡らして発酵させたものだそう。100日後にこれを丸めて玉状にしたものを水に浸すと美しい藍の色が出てくるとのこと。染にかかるまで多くの手間と時間が掛けられているのですねぇ。その過程もとても丁寧に描かれていて分かりやすいです。

染め上がった藍の反物を見つめながら「藍だぁ…!きれいだなぁ~~」と惚れ惚れしている吉沢@栄一がとてもキラキラしていて可愛くて癒された~。 そんな栄一を厳しく指導する市郎右衛門ですが、栄一は仕事を任せてもらえている嬉しさで愚痴も言わずまっすぐそれに従います。その様子を温かい目で見つめている母・ゑいさんの視線がなんだか泣けたなぁ…。和久井さん、本当に良い表情をされるもので、ついついウルっときちゃうよ。

一仕事終えた栄一は、従兄弟の喜作に父のことを誇らしげに語る。それに対して喜作も「伊曾保(イソップ)物語の蟻のような人だとうちの父も言っていた」と答えます。イソップ物語はこの時代に庶民まで浸透してたみたいですね。そして、もうすぐ江戸に連れて行ってもらえることも嬉しくて話しちゃう栄一w。ワクワクが止まらないみたいだね。喜作も早く江戸に行けるといいんだけど。
それにしても、栄一はテンションが上がるとすぐに弾かれたようにどこかへ走って行っちゃうね(笑)。

以下、さらに第3回を見て気になったシーンもろもろネタバレあり

これまでの『青天を衝け』感想レポ

青天を衝け
青天を衝け
2021年度NHK大河ドラマ『青天を衝け』の感想レビュー

『青天を衝け』第3回 栄一、仕事はじめ

2021年02月28日(日)放送 NHKBSプレミアム 18:00~18:45 ほか

出演:吉沢亮、高良健吾、橋本愛、満島真之介、田辺誠一、草彅剛、和久井映見、小林薫、ほか

あらすじ

市郎右衛門(小林 薫)と初めて江戸へ行った栄一(吉沢 亮)は、江戸の華やかさに驚くとともに、父の姿に商売の難しさを知る。その年の藍葉の不作により窮地に陥った父を助けるため、自ら藍葉の買い付けに行きたいと考える栄一だが…。一方、黒船が襲来した江戸は、大騒ぎ。家慶(吉 幾三)が亡くなり、次期将軍候補に慶喜(草彅 剛)の名が挙がるも、慶喜は反発する。そんな慶喜の腹心の部下にと、ある男に白羽の矢が立つ。

<公式HPより引用>

OPが終わった後に突然登場した家康様(笑)。こういうイレギュラーもあるのか、油断できないなww。今回のテーマは「わたしのお気に入りの外国人」
ジパング(日本)を最初に発見しながらも到達できなかったマルコポーロ、関ケ原の戦いの頃にイギリスから漂着したウィリアム・アダムス(またの名を三浦按針。家康が気に入りすぎて家臣にしちゃった人)、鎖国された頃に日本見たさに遭難のふりしてやって来たアメリカ人のラナルド・マクドナルド(この時すでに家康さんこの世の人にあらず)。マクドナルドは幕府の要請で日本発のネイティブ英語教師になったそうな。

そして最後に紹介されたのが、黒船に乗ってやって来たマシュー・ペリーです。家康さん、この人はあまり好きじゃないんじゃないのw??

それにしてもペリーを演じてるモーリーさん、めちゃめちゃ自然体。流れるような英語のセリフが実に見事で(って、ネイティブなので当たり前なんだけどw)実に聴き心地がいい。心地よすぎてペリーの魂胆が頭に入ってこないよ(ヲイ 笑)。

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ペリーが日本に向けてまっしぐらに進んでいる頃、尾高惇忠は清国がイギリスに制圧されている様が描かれている本(いわゆる、アヘン戦争)を読み込んでいて危機感を募らせていました。

今の日本のままでは清国と同じ憂き目にあうのではないかと思ってたんだろうね。惇忠さん、こういう書物をたくさん読みこめば読み込むほど「攘夷」思想が高まっていくような気がします(汗)。

するとそこへ妹の千代が『論語』の「里仁」24章にある”師曰く、君子は言に訥にして行いに敏ならんことを欲す”という一節の意味を教えてほしいとやって来る。千代ちゃん、この頃たぶんまだ10代前半でしょう?漏れ聞こえてきた言葉に興味を持っているなんてすごいよ。
しかし惇忠は苦笑いしながら「女子のお前がそんなことを知ってどうする」と突き放してしまう。そんな兄の言葉にショックを受けた千代は「女子だって人だに…!人として知っておきたいと思っただけなのにそんなことを言うなんて、兄さまの言葉とは思えねぇ!!」と激しく抗議してしまう。

そんな千代に対し母のやへは「兄さまに向かって失礼を言うものではない」とやんわり注意するのですが、惇忠は妹の言葉にハッとさせられた様子で「千代の申すことは尤もです」と自らの言動を反省する。
女性が学ぶということにまだまだ理解が追いつかないこの時代、「女に学問は必要ない」という考えの人がほとんどだったと思います。そんななかで、惇忠は千代の「女だって人だ」という言葉を受け止めてくれた。それって、すごい懐の大きい人物じゃないですか!!女性の学びたいと思う権利を尊重してくれる惇忠兄ぃはとても先進的で素敵な人だなぁと思いました。田辺さんがそれを実に説得力ある存在感で演じてくれてますね。

今後は千代にも学ぶ機会を与えると優しく語る惇忠。尋ねられた言葉の意味も「ペラペラよく喋るより何も言わずに素早く行うほうが君子に相応しいという教えだ」と分かりやすく解説してくれる。さすが、毎週歴史の番組を担当してるだけあるわ~~ww(違←田辺さんはBSで日本歴史鑑定という番組のMCをずっと担当しています)。
それを聞いた長七郎は「栄一みたいじゃいけねぇってことだな」といたずらっぽく笑うww。たしかに栄一はお喋りだからねぇ。でもそれに対して千代は「栄一さんはよく喋るけど行いも早い」と即反論。千代ちゃんは栄一のことが気になってるみたいだね。

その栄一はと言うと…ついに念願の江戸入りを果たしていました!!

江戸に足を踏み入れた時の第一声が「とっさま、 江戸は今日が祭りか!?」だったのが可愛くて笑ったww。血洗島の田舎暮らしをずっと送ってきた栄一にとって、江戸の賑やかさや華やかさはまさにカルチャーショックだっただろうね。

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そして父に連れられて越後屋呉服店の前に立つ栄一。後の三越百貨店です。その店構えを見た栄一は「この町は商人たちが主役で生き生きしていてお武家様はまるで脇役だ!!」と興奮状態で父に語る。市郎右衛門としては、「武家が脇役」なんてワードを聞かれたらエライコッチャと気が気ではなかったのですが…折り悪くそこに、お武家様らしき人物が(笑)。
父の心配通り「聞き捨てならねぇな!」と気分を悪くしたその人に、さすがの栄一もビビりまくりww。市郎右衛門の「逃げるぞ…」の合図でそそくさと走り去るのがやっとでした。

この時に出会った武家の人こそ、後の栄一に大きな影響を与える平岡円四郎です。

どういうわけか平岡は現在文無し状態らしく、妻のやすに頭が上がらないようです(笑)。堤真一さんの江戸弁、いいですね!!今後の活躍に大いに期待できそう。

神田の紺屋町を訪れた栄一と市郎右衛門。現在も残る「紺屋町」の由来は藍を木綿に染める染物屋が軒を連ねていたことからきているそうです。公式SNS情報によると、当時の流行の最先端がこの町だったのだとか。今まで見たこともないような光景に興奮が止まらずテンションが上がりっぱなしの栄一w。

さっそく染物屋の店に武州の藍を営業しその良さをPRする市郎右衛門でしたが、品質の良さは認めてもらえたものの「うちの大店は阿波藍しか買わねぇからなぁ」と素っ気ない答え…。
阿波とは現在の徳島県。たしかに徳島の「藍」は今でも県の名産品として有名です。この時代はまだまだ武州の藍は知名度も低かったらしく、買ってもらうには相当苦労したと思います(武州藍が流通し出したのは明治に入ってかららしい←公式情報)。阿波藍、おそるべし!!

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その頃江戸城では徳川家慶が重い病の床にありました。前回見たときにはお元気そうだったのに、もう体調を崩されてしまっているとは(汗)。家慶から大事にされていた慶喜は心配そうに見舞いに訪れていました。そんな彼に家慶は、斉昭のほうが君主に相応しいという噂を耳にしていたが故に嫌ってしまったと告白。

その斉昭さんはと言うと、大胆な筆遣いで迫力の習字中!!そこに書いた文字は…「尊攘」

文字の中に斉昭の激しい感情がこれでもかってくらい込められてますな(汗)。なんか、これ見たら呪われそうな勢いww。ちなみに、現在水戸の弘道館に掲げられている「尊攘」の掛軸は斉昭が松延年に命じて書かせたものだそうな。

病で気弱になった家慶は、以前は嫌いだった斉昭のことを「今では悪い男ではなかったのかもしれぬと思えてくる」と力なく語る。それにしても家慶を演じている吉幾三さん、めちゃめちゃ雰囲気出てますよねぇ。この回で退場されるのが勿体ない。

その三か月後、ついにペリーが浦賀港にやってくる。血洗島でも瓦版が出回り喜作もそれをなんとかゲットすることができました。そこに描かれてるペリーは「ペルリ」とあってまるで恐ろしい天狗のような顔をしている。当時の人の外人のイメージってこんな感じだったんでしょうね。
その内容に衝撃を受けた喜作は急いで尾高家の道場に駆けつける。喜作の話を聞いてみんな興奮状態になりますが、どちらかというと「そんなデカイ船、一度でいいから見てみたいなぁ」といった憧れ的なものが大きいように思います。日本の危機…と考えてる人は少なかったのでは。喜作なんか栄一に「もう少し長く江戸にいたら見れたかもしれないのに~~」なんて悔しがってますしね(笑)。

長七郎は急いで惇忠にその瓦版を見せに帰ります。惇忠は黒船がやって来た意味を把握していたようで、「水戸様の言う通りのことが起きた」と危機感を募らせる。アヘン戦争で清国がイギリスの属国になった書物を読み込んでいた惇忠は「今こそ人心を一つにして戦わねぇと…!!」と何やら行動を起こす気配が見えてきた。そんな兄を間近に見た長七郎も事の重大さを把握したようでした。
栄一は後に、この惇忠の思想に大きく影響されていくことになります。メラメラと攘夷に向かっていく惇忠兄ぃが今後どうなっていくのか気になりますね。

出番が来たとばかりに斉昭は大砲を次々に献上。「今こそ外国船(夷敵)を打ち払うべし!!」と強硬に幕府に主張しまくり、黒船に怯えていた庶民の人気を一身に浴びていました。鼻息荒くまくし立ててる斉昭さんの姿が目に浮かぶようだ(笑)。
その話を聞いた家慶は苦しい息の中で「この国難に当たっては、斉昭の力を借りるように」と老中の阿部に伝えます。そして慶喜に「徳川を頼む…」と力を振り絞るように懇願、その10日後に亡くなってしまいました。吉さん、熱演でした!!

家慶からもらい受けたカナリアの鳥籠を脇に置きながらボンヤリ庭を眺める慶喜の背中がなんだかとても寂しげで切なかった…。

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家慶が亡くなってしまったことで、今までヌクヌク自由を謳歌していた家祥もそうはいかなくなってしまいました(汗)。とりあえず、より多くの人の意見を聞くために意見書を集めることに。錚々たる面々の中にはうどん県の副知事…じゃなくて、要潤さん演じる福井藩の松平慶永(後の春嶽)の姿もあり!意味深な視線を慶喜に送っていましたが、はてさてその意味とは何ぞやw。

斉昭は謹慎開け早々に海防参与という重要ポストを与えられることに。そして同じく謹慎生活を余儀なくされていた藤田東湖も解放されて斉昭の元へ。二人の感動の熱い対面が果たされました。このアチチな二人が後々色々と行動を起こしていくのかと思うと、なんだか見ていてハラハラしますw。
で、このとき東湖さんが江戸市中に出回っている錦絵を持ってきたのですが…

斉昭を諸葛孔明にたとえたものだそうで、もうこれ、まんま、コスプレした竹中直人さんじゃないか(笑)。あまりにもそっくりすぎて思わず吹いちゃったよwww。まぁ、とりあえずそのくらい当時は斉昭の人気が高かったということで。

そして攘夷の機運が盛り上がってくるなか、武蔵の国でもある一人の男が長い牢獄暮らしから解放されることになりました。幼い栄一が牢の外から会話をした相手、砲術家の高島秋帆です。牢から出された高島は江戸に向かい入れられることに。やって来たときには罪人籠に入れられていたのに、出て行くときはまさかの馬付き。人生何があるか分からない。

村人たちがその姿をひれ伏して見送るなか、栄一はその人がかつて幼い時に語り掛けた人物だと悟り思わず駆け寄ってしまいます。いぶかしげな表情をしていた秋帆でしたが、「誰かが国を守らねばって!」という栄一の言葉を聞いてハッとします。

栄一のことを思い出した秋帆は彼の傍に駆け寄ると「私はあの夜、お前の言葉に力をもらった!そしてどうにかここまで生き延びた」と語り掛ける。そして日本のためにすべてを捧げる覚悟を語った後、栄一の肩を力強くたたきました。

「おまえも励め!必ず励め!!頼んだぞ!」

あの幼い日のことを覚えていてくれただけでなく、「日本のためにお前も励め」と激励してくれた秋帆。栄一はあまりの予想外の出来事に感極まって言葉を失いその場で見送ることしかできませんでした。この時の言葉は、おそらくこの先ずっと栄一の支えになっていくんじゃないかな。
それにしても、玉木宏くん、カッコよかったですねぇ~~。とても凛々しい侍姿がハマっておりました。が、実際には高島秋帆さん、この時もう60過ぎだったそうな(汗)。玉木くん、『あさが来た』の時には実年齢より若すぎる役からスタートでしたが、大河ドラマでは実年齢よりはるか上を演じることになるなんてねぇ(笑)。

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栄一がぼんやりとかつて秋帆から告げられた「誰かが守らねば、この国を」という言葉を噛みしめている頃、畑では大変なことが起こっていました。藍の葉がほとんど虫にやられて使い物にならなくなってしまったのです。大事な収入源が大ピンチに…。この時代はまだ今のような農薬も開発されていないでしょうし、畑を管理することはとても大変だったと思います。
とりあえず無事な藍の葉を刈り取ることになり栄一も必死でそれを手伝いましたが…とても数が足らない状況。市郎右衛門は信州や上州へ出向き藍の葉を買ってくることを決断せざるを得ませんでした。栄一も父の手伝いに行こうとしますが、「子供の使いでできるもんじゃねぇ」とすげなく断られてしまいガックリ。栄一としては、いつも父から子ども扱いされてしまうことが悔しくてたまらないといったところでしょう。しかしゑいは何かを悟ったように「当てにされてねぇことはないと思うけどね」と告げます。それが何を意味するのかは今の栄一にはまだ分からない。

逆に「当てにされては困る」立場にいるのが慶喜です。この「当てにされる、されない」のワードで栄一と慶喜のシーンを繋ぐ演出は対比としても見やすいしすごくスムーズだったなと思いました。

「私にはこの先、将軍になる見込みはございません」とシレっと言い放った慶喜にショックを隠し切れない斉昭。自分の果たせなかった夢を息子に託してた節が大きいですからねぇ。これはかなり精神的打撃大きかったと思うよ(汗)。それを見かねた東湖はすかさず「越前守様(慶永のこと)は後の将軍になってほしいと仰せでございます」と猛プッシュww!!まるでデキる秘書のような存在ですな、東湖さんはw。
しかし、それでも全くなびく様子のない慶喜は「父上は私を傀儡とし、ご自身が将軍になられたいのでありましょう」とこれまたシレっと確信を突くことを言い放ってしまう。

斉昭さん、予想外の息子の言葉にショックが大きすぎて二の句が出てきません(笑)。っていうか、ほぼ図星突かれたんじゃないの、これw。

さらに慶喜は自分の代わりに一橋家から立派な意見書が提出されたことを告げると、その意見書を斉昭の目の前でビリリと破り捨て「私は嘘偽りを好みません!」と冷たく言い放ちその場を立ち去ってしまいました。
父ちゃん、もう、ショックすぎて引き留めることすらできませんでしたわ(笑)。ここまでされると、さすがに斉昭さんがお気の毒に見えてしまいますw。

ワナワナと震えながら「あやつを支え直言の臣を唱える者はおらんのか…!」と唸る斉昭。”直言の臣”とは、主人のために処罰を畏れずズバっと自分の意見をぶつけることができる人のことだそう。それってつまり、『麒麟がくる』の十兵衛光秀みたいな人ってことじゃないのかなw。彼はどの主君にもズバズバ意見しながらも好かれてましたからね~。そんな人、この時代にもいるのでしょうかw。

一方の栄一はどうしても諦めきれずに母に信州へ行かせてほしいと必死に頭を下げていました。しかしそんな弟の姿を見た姉のなかは「あんたみたいな子供に誰が売ってくれるんだ」と素っ気ない。でも、母のゑいはそんな姉に同調しながらも心が揺れている様子。
そして、栄一が諦めかけたその時…「行っといで。かっさまの胸の中がおまえを行かせてみろと言ってるに。決して無駄にしたらいけんよ!」と銭を手渡すゑいさん。「とっさまの助けになりたい」という栄一の真っ直ぐな想いに胸打たれたのでしょうけど・・・かっさまの懐の大きな愛情があのシーンにすごい込められててウルウルっときちゃったよ(涙)。このドラマ、この先何度和久井さんに泣かされるんだろうか…。

そしてついに栄一は単独で信州まで藍を買い付けに行くことになりました。

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「いやんばいす~~(こんにちは)」とニコニコしながら信州入りした栄一、全く緊張している様子なし。そこからして既にすごいよ。しかも「どうだい?いい藍は取れたかい?」とやたら馴れ馴れしく近づいてくる栄一の姿に村人たちは不信感を募らせていきます。
演じている吉沢亮くんの見た目が青年ぽいので実感はあまり沸かないんですがw、栄一、この時まだ13歳~14歳の少年です。今でいう、小学校出たばかりの男の子が藍を買い付けに来た、みたいな感じでしょうか。実際、当時の村の人たちもやたら大人びた口調の栄一少年を見たとき「妙な子供が来た」と騒めいたらしいですね(笑)。

最初は軽くあしらっていた農民たちでしたが、勝手にどんどん畑に入り「こりゃ肥やしが少ないなぁ」などといっちょ前の指摘をしてくる栄一に次第に耳を傾けるようになります。ポカーンとしながらも、こいつは只者じゃねぇと気づき始めた農民たちの反応が面白かったw。

そしていつの間にか栄一の周りには多くの藍の葉と村人たちが群がるように。

栄一の子供とは思えない大人顔負けな見立てに、村の人たちは魅了され相談まで持ちかけてきていました。 ずっと父の脇で見てきたことを見事に実践してのけた栄一…この時まだ13歳ちょっと!!しかも堂々とした商いっぷり。彼の商才が開花した瞬間でしたね。それだけとっさまの仕事をよーく見ていた証拠だよ。

大人も舌を巻く目利きっぷりで見事に大量の藍の葉を買い付けることに成功した栄一が血洗島に戻ってくると、父が少し怖い顔をしてそこに立っていました。栄一はひたすら頭を下げて謝り、ゑいも「私が行かせてしまったから」と必死に栄一を庇う。
市郎右衛門は黙って栄一が買い付けてきた藍の葉を査定。それぞれの値段を聞いた後、多少の指摘をしながらも今回の出来事には納得した様子で息子に声を掛けました。

「よくやった…!うん、悪くねぇ。明日から村を一緒に回るんだいな」

今まで子ども扱いばかりされていた父親から、初めてちゃんと認めてもらえた栄一!!「よくやった」って言葉に愛情も込められてて、思わずウルウルっときてしまった(涙)。市郎右衛門さん、息子の成長がとても嬉しかったと思うよ。

最初は初めて父から褒めてもらえたことが信じられずビックリして返事もろくにできなかった栄一でしたが、次第にそのことへの喜びが体中を駆け巡り「へぇ!!!」ときらっきら輝く笑顔で答えるのでした。あの時の吉沢くんの表情が何とも言えない喜びに満ち溢れててめちゃめちゃ良かったなぁ。見てるこちらも思わず胸が熱くなっちゃったよ~!
そして、感情が爆発するとすぐにどこかへ爆走していく栄一くん(笑)。でもその若さが眩しくて泣ける!!

そんな感情爆発型で「動」の栄一に対し、慶喜はひたすら「静」の人。気持ちを集中させて矢を放つ後ろ姿は実に美しい。

で、なんとこのシーンで草彅くん、一発で的に命中させたらしいですね!!放送では非常に渋い表情をしていますが、内心ではビックリして笑いそうになってたんだとか(笑)。いや~、さすが持ってる男だなぁと思いました。

そんな慶喜を支える人材として、平岡円四郎に白羽の矢が立ちました。慶喜の小姓(身分の高い人の雑用係)に抜擢された円四郎でしたが、最初は全く乗り気じゃない様子。しかし、勘定奉行の川路から強行に会うだけでも会ってみろと押し切られ、どうやら渋々受けることになりそうですw。

栄一は商いの楽しさを知ったことでますます「国のために励む」決意を固めるのでした。この時は彼の視線の先には明るい未来が広がっているように見えましたが、次週はその気持ちが揺らぐ事態になりそうな予感がします(汗)。

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