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NHK大河ドラマ『青天を衝け』第25回ネタバレ感想 篤太夫、帰国する

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函館では、「このまま黙って引き下がることができるか!!」と元老中の永井尚志板倉勝静が兵たちを前に鼓舞していました。

これまであまり前面に出ることなくおとなしい印象があった永井さんでしたが、ここにきて一気に荒ぶっててちょっとビックリw。
個人的には、永井様というと…正月ドラマ『新選組!!』で佐藤B作さんが演じた印象が未だに濃く残っています。一人だけ鎧姿で浮いててちょっと面白くもあったんだよなw。

あれ、そういえば…函館戦争には欠かせない榎本武揚はどこにいたんだろう??

蝦夷の地に徳川政権を樹立させようという趣旨に賛同した成一郎は、ギラギラした表情で集まった兵たちを鼓舞していました。その傍らにいたのは洋装姿の土方歳三

高良@成一郎と、町田@土方の並んだ画の煌びやかさ、最強ではないですかっ!!なんだこの、カッコよさは!!

土方は成一郎にニヤリと近づいたかと思うと…

「さぁて、行くか、もう一人の渋沢よ!」

と告げました。この時点では既に成一郎が篤太夫の従兄弟で親友の間柄だということを知っていただろうからね。成一郎もニヤリと笑いそれに呼応します。
このセリフの時、町田君、かなり声のトーン抑えてましたよね。そこがまためちゃめちゃカッコイイのよ!!『花子とアン』の時にとろけそうな屈託ない笑顔を浮かべていた郁哉くんと同一人物とは思えない。このあたりの表現力も、グングンアップしてるよね。そりゃファン増えていくのも納得だわ。

その後、篤太夫が帰国する2日前には土方隊が中心となり五稜郭を攻略。今でも五稜郭を目指し北上する者たちが後を絶たないという。虎之助は篤太夫が函館へ向かうのならばいっしょについて行く心づもりだと告げました。
しかし篤太夫は即座に「俺は行かねぇ!!」と否定。

この時の、乱れた髪の間から覗く吉沢@篤太夫の目にゾクっとさせられました。あの怒りとも哀しみともとれる何とも言えない感情が込められた眼力には驚かされます。「俺は戦うために日本に戻ってきたのではない」と訴えているかのようだった。吉沢亮くん、本当に素晴らしい!!

川村によれば、現在慶喜は水戸から駿府に移って謹慎している最中だという。いやぁ…慶喜さん、まさに”謹慎のスペシャリスト”と呼びたいレベルw。改めてここまでドラマを見てきて、こんなにも謹慎生活に出くわしていたのかと驚かされます。

篤太夫は成一郎に怒りにも似た感情をぶつけるかのような文を送りました。

「帰国していろんな話ができると楽しみに帰ってきたのに、戦うために函館へ向かったと聞いて遺憾千万だ。残された烏合の衆が集まったところで勝てるわけがない。もう、生きて会うことはないだろう。潔く死を遂げろ」

篤太夫はこの期に及んで未だに戦を続ける成一郎のことが理解できなかったのだと思います。それゆえあんなに辛辣な内容の文章になってしまったのでは。でも最後の「潔く死を遂げろ」の一文はあまりに冷たく突き放した言葉でちょっとビックリしましたね。そこまで言っちゃうんだ、と…。

その文を読んだ成一郎は逆に「あいつらしい」と笑みを漏らしていました。攻撃的な内容は直情径行的な篤太夫そのもので、懐かしさすら覚えたのかもしれないね。
そこへ、土方隊が松前城を落としたという朗報が入り、後れを取るまいと成一郎たちも立ち上がっていきました。この時の高良@成一郎がめちゃめちゃ精悍でカッコよかった!!

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その頃、血洗島には篤太夫が日本に戻ってきたという知らせが届いていました。市郎右衛門やゑいは大感激して千代にその文を手渡します。千代もようやく愛する人と再会できる喜びで胸いっぱいの心境になっていました。尾高家にもこの件を知らせるべく家を駆けだしていきます。

しかし、ただ一人だけその輪から離れたところにいた人物がいました…。平九郎と将来を誓い合っていた妹のていです…。一人暗い目をして恨めしそうに千代を見つめていた姿が哀しすぎる(涙)。きっと、篤太夫のことも恨みに思っているだろうなぁ…。養子にという話さえなければ…ってどうしても過るよね…。

市郎衛門やゑいも、尾高家のことは気にかけていました。平九郎の死に加え、牢から出された長七郎もあまり芳しい様子ではないらしい…。息子の帰還は嬉しいけれど、尾高家のことを想うと手放しでは喜べない状況でした。ていの心中を慮り複雑な表情をしていたゑいさんの表情が印象的だったな…。親として娘のために何ができるのか…まだ何も見つかっていないと思う。

実家の尾高家に駆けつけた千代は篤太夫が帰国したことを知らせますが、長七郎は亡霊のような虚ろな表情を浮かべていました…。そんな兄に、「栄一さんが命を捨てずに踏みとどまったのも、今の道を選んだのも兄さまのおかげだ」と感謝の気持ちを伝える千代。
しかし長七郎は呆然としながら「俺は死に損なった。このまま生きていても母様や兄ぃに迷惑をかけるだけだ」と力なく答える。そんな弟に惇忠は「お前が戻ってきてくれて俺や母様がどれだけ救われたことか!!」と励ましの言葉を掛けますが、今の彼にその言葉は響かない…。

飯能戦争で新政府軍の掃討攻撃に出くわした惇忠は、成一郎らと伊香保で身を隠した後に無事落ち延びることができたようです。成一郎は途中で江戸へ向かい函館へ向かう榎本の軍と合流しました。あの状況で生き延びられたことがすごいと思う(汗)。

長七郎は惇忠に向かい、生気のない表情で問いかける。

「兄ぃ…、俺たちは何のために生まれてきたんだべなぁ…」

過酷な運命に翻弄されてきた長七郎のこの言葉は果てしなく重い…。国のためにがむしゃらに突っ走ってきた長七郎でしたが、国のために働いたという充実感を得られないまま生きながらえてしまったことがずっと彼の重荷になってきたような気がします。もしあの時、盟友の河野顕三と共に坂下門外の変に関わっていたら…。たとえあの時命を落としたとしても、長七郎にとってはその方が幸せだったのかもしれない。

長七郎の運命を翻弄してしまった要因にもなった惇忠は、弟の「何のために生まれたのか」という問いに何も答えてやることができませんでした…。惇忠も己の信念を貫いて生きてきたし、正しい道だと信じて皆を先導して突き進んできました。が、結果的にその想いは弟たちの運命を大きく翻弄し悲劇に向かわせる結果になってしまった。それはきっと、惇忠にとっても大きな心の傷になっていたんじゃないかな…。

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そして季節は春、梅の咲く時期になりました。篤太夫は約束通り徳川昭武に会うべく小石川にある水戸藩邸を訪れました(まだ江戸にいます)。

この時手土産としてスナイドル銃を持参します。昭武も大いに興味を抱いた様子。

篤太夫は、パリ在住の時に儲けた株の一部のお金(約8000両)を出してスナイドル銃を購入。小石川にいる昭武に「水戸への土産に」と手渡しました。

昭武は篤太夫に帝と対面した時のことを話す。それによると…なんと、函館の榎本軍との戦いに水戸から兵を出すよう命じられたのだという。函館には元公儀の忠臣たちが大勢いる。そんな彼らを昭武自らが成敗しろというのはあまりにも惨いこと…。篤太夫は朝廷のやり口に大きなショックを受けました。

すると昭武は真顔になり、「今一度頼む。この先も水戸で私を支えてほしい」と懇願。パリで同じことを打診された篤太夫は答えに窮してしまいましたが、日本に戻り様々な過酷な情勢を知ってしまった今ではこれを断ることはもうできない。やりたいことをやる、なんて言ってる場合じゃないことも思い知っただろうしね…。
今度は昭武の願いを聞き入れることを了承した篤太夫でしたが、そのためには慶喜の意見を聞かなければならないと告げます。こういうところ、頑固で真っ直ぐだよね。昭武も「え…」って感じでちょっと複雑な表情を浮かべていました(苦笑)。

篤太夫は、慶喜に直接昭武が無事に帰国した報告をしたいと願い出る。昭武も慶喜に会いたいという気持ちはありましたが、水戸藩主を継いでしまった今は”朝敵”とされてしまった兄に会うことは許されない。
そこで昭武は慶喜宛ての文を書き篤太夫に託すことにしました。その返事を必ず自分の元へ届けるようにとも。なんとしても篤太夫を手元に置いておきたいという昭武の必死な願いが滲み出ている気がしました。

それと同時に旅の残務整理にも忙しくしていた篤太夫。数か月かかった作業もようやく佳境を迎えたようです。フランスから持ち帰った荷物を前に「せっかくフランスまで行かせてもらっていたのに、何も成し得ないまま幕府が終わってしまった」とため息をつく篤太夫。そこへやって来た商人と書面を交わした時、ある紙幣が目に留まる。

すると、離れた場所から初老の男が「新政府から出された太政官札でございやす」という声が聞こえてきた。

その男によると、”太政官札”を自分のところで扱ってはいるものの「全く信用がない」ということで全然浸透していかないらしい。「金もないのに御一新を実現したからだ」とさらに辛辣な意見を言いながら近づいてくる男。

その人の名は、三井組番頭・三野村利左衛門。イッセー尾形さん、クセの強そうなキャラが最高です!!今後の篤太夫(栄一)との対峙も楽しみ。

三野村利左衛門はかつて小栗忠順のもとで奉公をしていた経験がありました。小栗が無実の罪で処刑された後、その妻子を引き受け手厚く保護したそうです。
苦境にあった三井を立て直した才を見込まれた三野村は中途でありながら正式採用され、ついには番頭まで昇りつめました。

ちなみに「大坂でも鴻池や加島屋がひどい目に遭った」というセリフがありましたが…、ここに出てきた「加島屋」とは…朝ドラ『あさが来た』で主人公あさ(広岡浅子)が嫁入りした「加野屋」のモデルになった両替商のことですよね。広岡浅子はこの時陣頭指揮を執ってピンチを乗り切ったという逸話が残っています(朝ドラでも描かれてました)。

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同じころ、函館で激しい戦闘を繰り広げていた成一郎。彼はその前に函館から篤太夫に宛てて返事の文を出していました。

「俺は今、己の全てをかけて戦っている。命を懸けて徳川と上様をお守りする所存だ。お前は、上様の本当の心根を分かっていない!徳川家臣として、朝敵の汚名をそそぐことなくして、どうしてこの先を生きていけよう。俺は、俺の道を行く!」

あくまでも徳川のために最後まで戦う覚悟を綴った成一郎。その最後には…

「もう会うこともなかろう、さらばだ…、篤太夫」

という惜別の言葉が(涙)。でも、あの戦の状況を見ると…成一郎が生きて帰るのは非常に厳しいことが伝わってくる。しかもよく見ると…関門が見える。まさか、あの、一本木関門か!?と思ったその時、ついに成一郎が敵に追い詰められ万事休すに(汗)!!

しかし、一発の銃声がそれを救うこととなりました。その人こそ、土方歳三!!
寸でのところで助けてもらった成一郎は、土方の銃の腕前に感心する。土方も成一郎の剣の腕前を評価しますが、成一郎自身はもう剣は戦の役に立たないことを自覚したようです。そんな彼を見て笑いながら土方は「俺は古い戦い方は捨てた」と告げる。その潔さが彼の強さでもあると思いますね。

「行くぞ、同志よ!!」

スナイドル銃を肩に担いでニヤリと笑いながら成一郎を誘う町田@土方が異次元レベルのカッコよさでビックリしたわ(笑)。めちゃめちゃハマリ役だよね。ここまでとは予想してなかった。これはますますファンが増えていく予感がするぞ!?

ということで、ここはまだ”一本木関門”じゃなかったようでホッとしました(汗)。それは次回出てくるのかな…。

それにしても、函館戦争に榎本武揚が出てこないのはやはりちょっと寂しい。榎本は渋沢栄一とは関わりがなかったからかもしれないんだけど…、大河ドラマの主人公にしてもいいんじゃないかと思えるほどの人なので、本音を言えば函館戦争のシーンで出てきてほしかったなぁ。

同じころ、篤太夫は6年ぶりの故郷・血洗島へと歩みを進めていました。虎之助くんも一緒について行ってるみたいですね。おそらく、喜びと辛さが入り混じった期間になるに違いない…。

ということで、2週お休み。早く続きが見たいです。

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