NHK朝ドラ『おかえりモネ』第1週 ネタバレ感想と、『おちょやん』総括感想

新型コロナ禍の影響でいつもよりスタートが遅くなってしまいましたが、無事に放送開始されてよかったです。

2021年度AK制作の朝ドラは『おかえりモネ』。主演は清原果耶さん

作者はNHKの『透明なゆりかご』が話題となった安達奈緒子さんです。個人的にはTBSの『G線上のあなたと私』もとても好きだったのでとても期待しています。果耶ちゃんとは『透明な~』以来のタッグになりますね。

音楽は高木正勝さん。CM「南アルプスの天然水」で流れてくる音楽でも有名ですが、個人的にはアニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」の音楽がとても印象深い。ちなみにCMで流れているあの音楽はこの映画で流れていた楽曲が使われています。

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『おかえりモネ』の感想の前に…先日まで放送されていたBK朝ドラ『おちょやん』について少しだけ。あくまでも個人的感想なので悪しからず

まず、主演の杉咲花さんが本当に素晴らしかったですね。前からお芝居は安心して見ていられる女優さんだと思っていたのですが、今回さらに驚いたのは淀みない完璧な大阪弁です。
私は関東出身の人間ですが、夫の転勤で関西から西方面に住む期間がだいぶ長くなりました。その影響からか、大阪弁をストレスなく聞けるという感覚が分かるようになってきましてw。ホント、全くと言っていいほど違和感を感じませんでした。花ちゃんは関東出身の女優さんのはずなので、なおさらすごいなと驚きましたね。

数少ない好きだったエピソードは、シズさんが初恋の人と再会するも静かに別れを決意するシーン。それから、千代にずっと花を送り続けていた”花籠のひと”が実は幼い頃に敵対していた継母の栗子だと分かったシーン。ここだけは予想外で本当にグッときました。

しかしながら…、『おちょやん』のストーリーは個人的にほとんど肌に合わずじまいで終わってしまいました(苦笑)。登場人物のキャラが濃厚というかキツすぎたっていうのもあるし、関西色の強いテンポ感やストーリーも最後までほとんど馴染めずじまいで終わってしまった…。じっくり見ようとするとなんだか心が疲弊してしまうというか(汗)。

キャストの皆さんは本当にすごい熱演すぎるほど熱演だったと思うけど、ストーリーやキャラが好きかどうかと言われれば「ついていけない」としかいいようがなかったのが残念です。成田凌くんのお芝居も好きじゃなかったんだよなぁ…(完全に好みの問題ですが)。

それから、劇中劇が多い作品という印象が強かった『おちょやん』だったわけですが…個人的にどうしても受け入れられなかったことがありました。千代が出演した作品において、彼女が”個人的感情”を出してしまうシーンが多かったことです。
劇中劇が多い作品として『ガラスの仮面』がありますが、ここでは主人公のマヤは舞台上で役の気持ちのみを演じています。一度私情を出してしまったシーンでは師匠の月影先生に「破門」を言い渡されたほどです。

『おちょやん』の劇中劇に出演していた千代は、演技についての勉強をするシーンも少なかったうえ、”役”としてではなく”千代個人”としての感情を出すことが多かった。それが個人的にどうしても馴染めませんでした。

特に、小暮が助監督をしていた作品に出演することになったシーンで、千代がセリフを無視して自らの感情を語った場面は見ていてすごく腹が立ってしまった。あれでほぼ心折られたと言っても過言ではない(苦笑)。
あと、第20週で千代が舞台上で涙を流したシーンも全く感情移入できませんでした。お金払って見に来てる客の前で個人的感情を顕わにするっていうのが、たとえドラマでも嫌悪感しかなかったんですよね(汗)。

そんなわけで、『おちょやん』は個人的には残念なドラマということで終わってしまいました(苦笑)。『スカーレット』も最後のほう以外はあまり好きじゃなかったし(某若手役者のシーンが良かっただけにあの事件は残念至極だった 汗)・・・ここ最近はBK制作のドラマと相性がよくありません。私の周りはAKよりBK派が多いんですけどねww。
でも今年秋から始まるBK朝ドラは今住んでる岡山が舞台になるし、なんといっても「ちりとてちん」の藤本有紀さんが脚本担当するので期待したいところです。

でもその前に、今期AKドラマの『おかえりモネ』です!!こちら第1週見た感じではかなりの好印象だったので少し感想書いてみようと思います。

これまでの『おかえりモネ』感想レポ

おかえりモネ
おかえりモネ
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NHK朝の連続テレビ小説 『おかえりモネ』第1週

2021年5月17日~5月21日放送 天気予報って未来がわかる?

清原果耶、坂口健太郎、浜野謙太、西島秀俊、鈴木京香、内野聖陽、藤竜也、夏木マリほか

まず目を惹いたのが、宮城県登米市の涙が出そうになるほど美しく雄大な自然の映像です。今回の朝ドラは”気象”が大きなテーマの一つになっているということで、自然の景色と繊細な天気の映像が見事に融和していて、主人公の百音の気持ちとリンクしているように見えるのが素晴らしい。

昨年から続く新型コロナ禍の影響から心がささくれ立ったり疲れたり、何かしら鬱々としたものを抱えがちな今日この頃…。でも、第1回で百音がサヤカに連れられ森に入ったあと空に浮かぶ彩雲に言いようのない心の高まりを感じた場面を見て、なんだか浄化されるような想いがしたんですよね。

あの時の、果耶ちゃんの透明感あふれる繊細な表情に心が震えました。きっといいドラマになるんじゃないかという予感がしましたよ。

それにしても、ナレーション担当の竹下景子さん。百音の祖母ということですがすでにもう亡くなってしまっていて…まさか、カキ養殖の祖父・龍己の傍にいるために「カキ」に生まれ変わっているっていう設定はビックリしたわ(笑)。っていうか、収穫されたらいなくなっちゃうんじゃない!?という心配もww。
でもおそらく、過去エピソードのなかで竹下さんご自身も登場されると思うのでその時を楽しみにしたいと思います。

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第2回冒頭で夏木マリさん演じるサヤカが百音に大きなヒバの木について語るシーンも印象的でした。

「焦らなくてもいい。ゆっくりでいいんだ」

表向きは明るくても心の中にどこか暗い気持ちを抱えている百音。そんな彼女へ別名あすなろと呼ばれているヒバの木のように、ゆっくりと自分と向き合えばいいと諭してくれているようでジーンときました。

それからもう一つ印象的だったのが、水産高校に通う妹の未知がテレビのニュースのインタビューを受けているのを百音が見つめる場面です。未知は「将来は研究者になって日本の水産加工業発展のため尽くしたい」としっかりした目標を語りました。最初は「うわぁ~」と妹の快挙を嬉しそうに眺めていた百音でしたが、ハッキリと将来の夢が定まっている妹を目の当たりにしたとき表情を曇らせてしまいました…。そして、かつて祖父と植樹をしたときのことを思い出す。

「じゃあ みんな誰かの役に立てんの?」

森林組合の仕事に就職はしたものの、妹のようなシッカリとした将来が見えない自分に心を曇らせてしまった百音…。まだ若いんだしそんなに焦って見つけることはないとも思いますが、彼女にはきっと、いち早く目標を見つけたい事情があるんだろうなと胸がチクリとするシーンでもありました…。

それにしても、気仙沼の家族がテレビに映る未知に興奮するシーンは面白かった!

特に、内野聖陽さん演じる父・耕治がスマホがなくて必死にガラケーでテレビ画面撮影しまくってておじいちゃんに「見えない!」ってド突かれちゃうのは笑いましたww。娘LOVEなお父さんって感じでいいですねぇ、内野さんのお芝居。今後に期待が高まります。

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そして第3回からいよいよ西島秀俊さん演じる気象予報士の朝岡覚が本格的に登場しました!それまではテレビの気象コーナーで映っていたのですが…、西島さん、めちゃめちゃハマってて本物のお天気キャスターのように思えてしまった!
ちなみに、今回の気象考証はNHKのお天気コーナーでおなじみの斉田季実治さんです。

朝岡はサヤカと知り合いのようですが、どのような関係性があるのかは今のところまだ語られていません。何か因縁があるのでしょうか。

百音は「誰かの役に立ちたい」という想いを昇華できない自分に鬱々とした気持ちを抱えていました。サヤカと森に入った時に見たヒバの木も伐られた後も能舞台に使われ役に立つ存在であることを知り、ますます迷宮入りしてしまった様子。そんな彼女に特にアドバイスすることもなく「悩めばいい」と見守る姿勢を見せるサヤカは素敵だなと思いました。

その翌日、森林セラピーに参加したいという朝岡を案内するため百音は森林組合課長の浜野謙太さん演じる佐々木翔洋さんと森へ向かいます。で、そのセラピーの企画の一環として”ラフターヨガ”というものを取り入れようとしているということで、なぜかせき込んでしまっている翔洋の代わりに百音がそれを教えることに(笑)。躊躇いながらも「わ~~っはっはっはっ!!!」と突然大声を出して笑いながら駆け出していく百音にビビってしまう朝岡が面白かったww。

そして、第4話の冒頭で朝岡も強引に”ラフターヨガ”を体験させられることに(笑)。最初はめちゃめちゃ嫌がっていたのに、いざやってみるとけっこう気持ちよかったらしく晴れやかな顔つきになっていましたw。百音と朝岡が大声上げて笑いながら小走りに進んでいく姿は何とも滑稽で面白かったなあw。

で、ついでに想いの丈も叫んじゃいましょうということになり・・・躊躇いながら朝岡さんもチャレンジ。彼が吐き出したかった想いとは…

「天気予報の放送枠、日本全国の予報で2分30秒は短すごるぅぅ~!!」

でした(笑)。これ、気象予報士さんたちのリアルな願望だったらしくてw。

NHKの気象担当の檜山さんも同じ思いを抱えているようです。予報士の方たちはもっとたくさんの気象の情報を多くの人に知ってほしい気持ちが強いんでしょうねぇ。地方局ニュースではけっこう枠とって気象コーナー作ってるところも出てきました。岡山や前住んでいた香川もかなり時間割いてて面白いですよ。

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朝岡が思いのたけを叫んだあと、カフェの声が聞こえると告げた百音。そんな遠くの声が聞こえるなんて、めちゃめちゃ鋭い感性の持ち主なの!?と驚いていると、朝岡さんが「もうすぐ雨が降るんだと思う」と言い出して山を下りることになります。

天気を細かく予言しまくる朝岡の言葉に百音は驚きを隠せず。この時の百音ちゃんの反応がとても自然でピュアでほっこりしてしまった。

そして森林組合事務所に就いた頃、本当に雨が降り出します。しかも、振り出してくるタイミングまでピシャリと当たってる。驚く百音たちに気象は人間に備わった能力でもあると語るシーンも印象的でした。 たしかに雨が降りそうだなと感じたときに急に偏頭痛が起こることってありますからね。転機と人間のつながりを改めて教えられた気がしました。

ちなみに、せき込んでいた翔洋は実は花粉症だったことが判明。さらには雨も止む気配がなくて、その日の夜に登米能に出る予定でめちゃめちゃ張り切っていた翔洋は凹んでしまう。そんな彼のために、百音は朝岡に天気の予想をしてもらうことを思いつきました。朝岡さんはどこにいたのかというと…

「石ノ森章太郎ふるさと記念館」

ここで原画展をやっているということで、大の石ノ森章太郎ファンだったらしい朝岡さんはめちゃめちゃはしゃぎまくってテンション爆上がり状態(笑)。スーツでビシっとしている姿からは想像できないようなオタ活っぷりで思わず吹き出しちゃったよwww。

そんなところへ百音がやってきて、夜に行われる予定の登米能ができるかどうか天気の予測をしてほしいと言ってくる。その時の「見られてしまった…」的に気まずい表情をした朝岡さんが可愛すぎた(笑)。

石ノ森章太郎グッズを抱えTシャツまで着替えちゃってる朝岡さんでしたがw、百音のリクエストに応えて細かく予想してくれました。そしてまたしても、雨が止む時間帯まで細かく言い当てる。気象予報士さんって本当にすごいよなぁ~。

本当にその時間に雨が止んだことに感動することしきりの百音。「天気予報って未来が分かるんですね!」とランランと目を輝かせる彼女に、朝岡は山のほうに虹も出ていることを告げます。それはまるで百音の心模様を表しているようで、なんだか心がほっこりしました。

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第4話と5話の冒頭で登米能舞台の映像が流れましたが、雨上がりの空気と荘厳な雰囲気の能舞台の映像には息を飲むものがありました。翔洋さんは組合にいるときと全く違う雰囲気で凛としていてカッコいい。本当に能を愛してるんだなぁっていうのが伝わってきました。

能が終わった後のお疲れ様会の席で、百音は”ラフターヨガ”を実践してみたりと明るく振舞います。サヤカは皆の話から少し離れた場所で百音の祖父・龍己と電話で会話をしている。明るい声で笑う百音の声を電話越しに聞いた龍己は久しぶりに聞こえた孫の元気そうな様子に目を潤ませていました…。

皆の前では明るく元気な女の子でいる百音ですが、高校を卒業したらどうするかを話し合っていた時に暗く沈んだ表情で「島を離れたい」とポツリと告げたのでした。中学校時代は吹奏楽部に入り張り切っていたという百音。しかし、あることがきっかけで家族からも、島からも離れたくなったようです…。それが彼女の心の奥に潜み時々見え隠れする”影”なんだろうな。
そんな姿を見ていた龍己は、なおさら今聞こえてきた孫の明るい笑い声が沁みたんだと思います。そしてその会話を隣の部屋で感じていた父・耕治も…。

翌朝、朝岡は帰る前に行きたい場所があると告げます。それは、北上川の移流霧

明け方まだ薄暗い時間に景色を眺めていると、辺り一面が霧で包まれていきます。幻想的な光景を目の当たりにした百音は心を震わせます。そして霧の隙間から太陽が顔をのぞかせた瞬間、百音の脳裏に2011年3月のことが蘇ってくる…。

故郷の気仙沼の海に見られる「けあらし」という現象が幼いころから好きだった百音。海から昇る朝日を見るのも大好きだったと呟きます…。しかし、その表情に明るさはない。

「 でもあの日…、私…、何もできなかった…」

そうつぶやくと同時に、百音の瞳から涙がハラハラと零れ落ちました…。このシーン見たとき、私の心もすごく揺さぶられて涙が出ました…。なんと繊細な表現力!!そして透明感!!!あのお芝居は、果耶ちゃんでなければできなかったとすら思います。

あの時百音の瞳に映っていたのは、北上川の移流霧ではなく、3月11日に見た気仙沼の悲惨な光景だったんだと思います。その実際の光景の映像は流れていなかったけど、あの時の百音の表情からそれが鮮明に伝わってきた。百音の心に巣くう「闇」はきっとあの日にあるのだろうと思えてとても切なかった…。

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そんな彼女に朝岡はただ一言

「霧は…、いつか晴れます…」

とだけ静かに告げました。ここのシーンも本当に素晴らしくて思わず涙が出ました。朝岡もサヤカも翔洋も、百音の心の傷を察していたはず。でもあえて、下手に慰めるような言葉は誰もかけようとしませんでした。その痛みが伝わっていたからこそ…。
朝岡さんの「霧はいつか晴れる」という言葉が、百音の心の傷に優しく寄り添っているようで…。ただそれだけで十分だったよねって思ったな。

百音はこれまで連れ戻そうと何度も電話をかけてきた父を無視し続けていました。そんな父に景色が明るくなった頃、ふとスマホからメールを送ってみる。そこに打ち込んだ言葉は…

「わたしは、ここにいます」

百音の、精一杯の父への返事。今自分が立っている登米で、なにかを見つけようという彼女なりの決意が込められているように思いました。朝岡さんのあの言葉が百音の背中を押してくれたのかもしれないね。小さいけど、大きな一歩。

そして朝岡が東京へ帰る時間がやって来ます。百音はいつか森で見た彩雲の写真を見せ「見るといいことが起きるのは本当ですか?」と尋ねてみる。それに対して朝岡は「迷信でしょう」とバッサリ否定(笑)。
でも、少しがっかりする彼女に「雲がきれいだと思えた時点でその人は前向きになれていると思う」と素敵な言葉を残してくれます。こういうフォローがいいよなぁ。

もう一度彩雲を見たいという百音に、「10分後に風車の方向を見て」とアドバイスする朝岡さん。「外れたら電話をください、謝ります」と名刺を渡してくるところがなんとも可愛らしい。きっとその名刺は今後大きく彼女に影響するアイテムになるような気がします。

そして、朝岡が予言した通り10分後に風車の上空を見ると美しい彩雲が浮かんでいました。驚き、感動を体いっぱいで表現する百音の姿にまた胸がジーンと熱くなってしまった。もう、ほんとに、ピュアそのもの!!こんな風に心から笑顔になれる瞬間がもっとたくさん訪れてほしいと願わずにはいられない。清原果耶ちゃんが演じる百音、本当に初回から素晴らしかったです!!

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ドラマの展開としてもう一つ楽しみにしているのが、坂口健太郎くんが演じる診療所にやって来る医師・菅沼光太朗と百音の関係です。

光太朗は東京の大学病院から1週おきに登米の診療所へやってきているのですが、常に不愛想で空いた時間にはずっと医学書などに没頭しています。あの様子だと、かなり嫌々出張している感ありあり(汗)。

たびたび食事を運んでくる百音ですが、彼女にも全く心を開こうとしない光太朗。 それでも、彼女の投げかける質問には苦い顔をしながらもちゃんと答えてくれるんですよね。
医者になろうと思った理由については「人を救いたいと思ったから」。診療所に来ようと思った理由については「何かあるかもなと思ったから」。ぶっきらぼうながらも無視せずに答えてくれているところに今後期待が持てそうかなと思ってしまう。

それに診療所に来た理由を「なにかあるかも」って語っているということは、彼自身も何か心に抱えているものがあって、そこから一歩踏み出したい気持ちがあるのかもしれないかなと。

今後の百音との関係がどう変化していくのかとても楽しみになりました。

ということで、今回の朝ドラはじっくり視聴できそうです。毎回は無理だと思いますが、気持ちが乗った時には感想を書いていくかもしれません。

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