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NHK大河ドラマ『青天を衝け』第22回ネタバレ感想 篤太夫、パリへ

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その頃日本の大坂城では、慶喜がフランス公使のロッシュ「これまでの政のやり方を改めたい」と相談を持ち掛けていました。

 ロッシュは、日本の生糸を融通してくれるならなんでも協力すると答えていました(日本の良質な生糸をフランスは欲しがっていました)。そして「ナポレオン三世のようにおやりなさい」と背中を押すのでした。

ある日の夕食。外国人公使を招いての食事会の席で、慶喜はオランダ語、フランス語、英語を駆使した挨拶を披露する。慶喜の聡明さをうかがわせるシーンでしたが、草彅くん、見事に演じ抜きましたねぇ!!3か国語でスピーチするシーンはさぞかし緊張感があって大変だったかと思います。

イギリス公使のパークスは慶喜の見事なスピーチに感動しつつ脅威も抱いていました。っていうか、あの食事の席で堂々とアーネスト・サトウに「シーボルトは上手く立ち回ってるのか」なんて話をしたら慶喜に勘付かれちゃうんじゃない(汗)??彼は英語もしゃべってましたから、そこそこのことは理解でちゃうんじゃないかと…。

ロッシュの後ろ盾を得た慶喜は次々に幕政を改革していきました。
そんなある日、薩摩国父・島津久光はかつての朝議参与のメンバーたちを二条城に集めることに。意見の食い違いで袂を分かつことになった前福井藩主の松平春嶽は、今ではわだかまりを持っていないようで良かった。前土佐藩主の山内容堂前宇和島藩主の伊達宗城も列席。久光はここで政治の主導権を一気に引き戻そうと画策していたらしい(四侯会議)。

「長州のことはどうするつもりだ!!」とまず勢いよく口火を切った久光。ところが慶喜は飄々とした顔で「まずは日本国のことが大事。この先は万事私にお任せを」と答え、全く動じていない様子w。さらには

「今日はみんなせっかく集まったのだからフォトグラフ(写真)を撮っていきませんか?」

と誘ってきたww。
山内、伊達、そして春嶽までもが「これは珍しい~~」と撮影機に興味を奪われてしまい政の話し合いどころではなくなってしまったww。これは久光、一本取られてしまったね(笑)。ということで、4人それぞれ写真を撮らせてもらうことと相成りました。

私はずっと島津久光の写真を見て「なんで国父様はこんな不機嫌な表情で写っているのだろう」と不思議に思い続けてきたのですが、今回の放送でその謎が解けました(笑)。

そりゃ、こういう顔になるわなwww(成志さんはちょっとデフォルメしてたけど 笑)。

その後も四公会議は久光の思惑通りに運ぶことなく崩壊してしまうことに(苦笑)。それにより、薩摩の討幕への動きが一気に加速していくことになります。

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一方血洗島では平九郎に篤太夫の”見立て養子”になってもらえないかという話が告げられていました。尾高の家を心配する平九郎に、母のやへさんは「お前はずっと武家になることを我慢して家のために尽くしてくれた」と理解を示してくれました。さらに惇忠も「お前は公儀から禄をいただく直参になるんだ」と告げます。その言葉に平九郎の胸は熱くなる…。ずっと憧れてた武士にとうとうなれるんだもんね。

千代は篤太夫が送ってきた形見の小刀を差し出し、娘にも父親の立派な覚悟について日々話していると告げる。まさか篤太夫がパリで胸がグルグルするような体験をしてテンションが上がってるなんて想像もしてないだろうからなぁ(汗)。千代さんや家族の心境としてはもう”お通夜”のような悲愴なものでしかない。
娘のうたでは跡継ぎになれないから「どうか頼む」と千代や市郎右衛門から必死に頭を下げられた平九郎は、渋沢家の養子に入ることを決めるのでした。

ていは片想いしてる平九郎と一つ屋根の下で暮らせることになるとテンション上げ上げの様子でしたがw、母親のゑいは「栄一のすることはもうかっさま頭が追いつかない!」と半ば匙を投げたかのように不機嫌になってしまいましたw。その気持ちはよく分かるよ。血洗島を出てからの栄一の変化はあまりにも目まぐるしすぎるからね(汗)。

その頃パリでは、使節団の滞在費用がひっ迫して経費節減に踏み切らざるを得ない状況になっていました。ということで、篤太夫はアパルトメントを見つけ愛蔵らと共同で生活することを提案。

もはや自分でコーヒーを煎ることを覚えた篤太夫、パリでの生活にしっかり順応してるのがすごい。ベッドで寝ることも平気みたいですねぇ。

昭武にも新しく住まいを探さねばならなくなった篤太夫は、ようやくそれに見合う物件を見つけたようですが、そこでひと悶着が発生したらしい。

どうにか自分が見つけた物件に決めたかった篤太夫は通訳を担当する山内文次郎に不動産屋に値切ってもらえないか交渉してほしいと打診。ところがそれを聞いた文次郎は「断るっっ!!!」と烈火のごとく怒りだしてしまう。武士としてのプライドが高い彼としては、商人相手に値切るなど断固了承するわけにいかなかったのです。

「死んでもできぬ!!!断じて断るっっっ!!!」と文次郎から猛烈に拒絶された篤太夫はあまりの剣幕にビクリ仰天(笑)。そこをなんとかと必死に頼み込む篤太夫でしたが、全く聞き入れてもらえない。篤太夫はもともと農民でしたから、商人に値切ることに対して全然抵抗感じなかったんでしょう。文次郎がなぜそこまで強硬に武士としてのプライドに拘るのかも理解できないところは大きかったと思います。

全く埒が明かない話し合いに苛立った篤太夫は「何しに来たんですか、あなた!!!!」と食って掛かる(笑)。たしかにその通りだわwww。すると文次郎も負けじと「お主、やる気か!?」と刀に手をやってしまう始末。そうなると「そう出ますか、なら俺も!!!」と篤太夫の闘争本能に火がついて収集付かない状況に(笑)。

物件紹介してくれたおじさん、ポカーーン状態wwww。結局値切ってもらえなかったらしいんですが、どうやってあの場が納まったのかが気になるわ(笑)。このシーン、面白すぎて爆笑しちゃったよww。

篤太夫は侍は金に頓着がなさすぎると呆れ顔。倹約しなきゃいけないのに、フランス人に言われるままホイホイ金を出すことを美徳としてることが信じられない様子です。でも当時彼のような考えを持っていた人物は少なかっただろうなと思います。

そんな時、山内六三郎がアパルトマンの住人から”ポトフ”を分けてもらったとホクホク顔でやって来る。「困ったことがあれば何でも言ってください」ととても親切なご家族。恥ずかしそうに「ボンジュール」と挨拶する娘さんに、篤太夫も覚えたてのフランス語で「ボンジュール」と返すのが可愛かったw。
その時、フランス人と親しそうに会話をする六三郎を見た篤太夫は彼に値切りを交渉してもらおうと思い立ちました。その目論見は当たり、無事に値下げしてもらえることになったようです。

さっそく新しいアパルトマンに昭武を案内する篤太夫。でもそこには水戸のお付きたちも一緒についてくるわけで…なんだかきな臭い予感が…(笑)と思ってたら、さっそくきましたwww。
「民部公子様をこんなしみったれたところに住まわせるつもりか!?」と迫る水戸藩士。篤太夫としては自信をもって選んだ物件だけにこの言い草は納得できません。たとえ恫喝されても全く怯まず「しみったれただと!?」と戦闘モードに突入。こういう物怖じしないところが彼の凄いところだとも思います。

まさに一触即発ムードになったその時、「待て」と昭武が言葉を挟んできました。

「ここは、兄上がお住まいになられるところよりずっと立派なところではないか!私にはもったいないくらいだ」

「兄上がお住まいになられているところより云々」っていうくだりにはちょっと「ん!?」と思わなくもありませんでしたが(笑)、篤太夫が見つけてきた物件に対して「ご苦労であった」と礼を述べるあたり人間ができてるなぁと感心させられました。
当の昭武が「気に入った」と言うことで、もはや水戸藩士のお付きたちはそれ以上文句を言うこともできずチンマリするしかありませんでしたw。まぁ、彼らも必死にプリンスをお守りしようと頑張ってパリまで渡ってきてますし、こういうことも仕方ないのかなとも思います。

その後篤太夫たちは公務の合間を縫ってパリの街を見学しました。ここからの場面もナポレオン三世謁見シーンと同じくフランス現地の映像と日本でグリーンバック撮影した映像をミックスした場面ですね。

ナポレオン一世の棺が安置されたアンヴァリッドのドーム教会を訪れたシーン。

上から覗き込む篤太夫の場面もそのひとつです。

多少の色の違いは感じますが、見事に篤太夫がナポレオン一世の棺を覗き込んでいるように見えますね!吉沢亮くんの驚愕する表情が実にリアルで全く違和感がなかったよ!

 セントヘレナ島で亡くなったナポレオンの遺体は1840年にフランスに返還され、1861年にドーム教会に安置されました。それを囲むようにナポレオン2世やルイ14世の関係者などの廟も置かれているそうです。

ナポレオンの棺を見下ろしながら昭武を囲んだ水戸藩士たちが「2500年を誇る我が国の天子様に比べたら3世しか続いてないナポレオンなど大したことない」とほざいてるのがまた…(苦笑)。デリカシーがありませんなぁw。

さらに「廃兵院」を目の当たりにするシーンも合成ですね。

戦で負傷した兵たちが暮らしている場所だと案内してくれたカション神父から聞いた篤太夫と医者の凌雲は思わず足を止めて見入ってしまいます。さらに、彼らは国のために戦っているので傷ついた人たちのために国がお金を出すのは当たり前だと聞いて大きな衝撃を受ける。国が治療費を出してくれるなんて、篤太夫たちには目から鱗な出来事だったと思います。
「これなら家で寝てるよりもよほど早く治るし、兵たちも心安んじて戦に出ることができる」と興奮したように筆を走らせメモる篤太夫。この時の光景もきっと後々の彼の事業に行かされるのではないかと思われます。

また、同じく高松凌雲もこの光景を見て大きなカルチャーショックを受けた様子でしたね。彼も帰国後にパリで体験した出来事が大きく影響していきます。

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ダンスホールを訪れたシーンはおそらくスタジオ撮影。でも、見事にパリの雰囲気が漂う映像美になっていました。

初めて目の当たりにする西洋の社交ダンスに篤太夫たちは目を丸くしている様子。そんな時、二人のご婦人がキョロキョロしていた昭武にダンスを誘うため手を差し出しました。きちんと礼儀にのっとった行為だったわけですが…ここでまたもや水戸藩士の猛者たちが立ちはだかります(笑)。

「下賤な女子め!!こちらは高貴なお方であるぞ!!」と猛抗議しまくりますが…西洋人たちにとってみれば、彼らのほうこそ”野蛮人”って思っちゃっただろうなぁ(苦笑)。日本語なんか何言ってるか分からないし、ましてや日本の事情なんて全く知る由もない。昭武に彼らが付いている限り、どんどん悪い印象がついてしまうんじゃないかと心配になってしまった(汗)。

結局その後誘いにくる者は現れるはずもなく…ただ溜息をつくしかない昭武が気の毒だった。でもあくまでもお付きの水戸藩士の猛者たちは昭武を守りたい一心での行動や言動ですからね(汗)。昭武としてはそれが分かってるが故に咎められないのかもしれない。
でも、なにかあるたびに「無礼者ーー!!」って立ち上がって威嚇する水戸藩士の皆さん、ちょっと面白いし可愛くも見えてくるのが不思議(笑)。そもそも異人を嫌ってる彼らがこれまで刀を抜かずにいることがすごいと思いますよw。

一方の篤太夫はというと…日本では見たことのない煌びやかなご婦人方を目の当たりにして「美しい…」と鼻の下を伸ばしておりましたwwww。おおっと・・・、これは、将来の片鱗が出ちゃってるってことかな(笑)。まぁ、大河ではそんな濃厚には描かないと思いますけどww。
愛蔵に「何を見惚れてる」と呆れたように指摘されてようやく我に返った篤太夫。「見惚れているなど!!」と必死に否定はしたものの、ドラマを見ている我々にはその言い訳は通用しませんぜww。

篤太夫が日本では考えられない男女の在り方に感心していると、凌雲のもとにご婦人からお誘いがかかって一緒に踊ることになっていましたw。社交ダンス初体験の凌雲さん、たどたどしい動きながらもまんざらではない表情してたのが可愛かったですw。

ところが、事態は楽しいことばかりではありません。愛蔵によると、昭武の諸国訪問がもうすぐ始まるという時にも関わらず、幕府からは何の音沙汰もないという。しかも、600万の借款の話も一向に進む気配がない。そして悪いことに、幕府から支給されているお金がもうすぐ底を突いてしまう状況にあり、篤太夫の胸に一気に不安が広がっていきました。

そのころ、薩摩に帰国していた五代は大久保と会い「モンブランのおかげでフランス政府と幕府の結びつきが切れることになった」とホクホク顔で報告していました。

はぁ~~、和服姿のおでぃーん@五代様もほんと素敵…!! しかも会話している相手が石丸さん演じる大久保っていうのも個人的に嬉しくてテンションが上がりますわ!

これで小栗が目論んでいた幕府のカンパニー計画も潰れるだろうとご機嫌な五代。しかし大久保は慶喜は頭が切れる男だからと忠告。それでも五代は「頭はあっても羽根がなければ動けない」と余裕の表情。後のことは大久保と西郷に任せると言って長崎へと旅立ってしまいました。

その頃幕府では「慶喜は一大名に過ぎない」と酷評された新聞記事のことが小栗の耳に入ってきていました。薩摩がそこまでしてくるとは小栗も予想外だったようですが、意外と冷静に次の手を考えているようでした。

そんな時、パリにいる篤太夫たちのもとに「600万の借款は消滅した」という最悪の知らせが舞い込んできた。衝撃を受ける篤太夫。いったいどうする!?

最後の紀行で紹介された場所に、昭武を演じている板垣李光人くんが訪れたようですね。

私もいつか行ってみたいです。

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