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NHK朝ドラ『おかえりモネ』第43話ネタバレ感想 嘘の理由

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これまでの『おかえりモネ』感想レポ

おかえりモネ
おかえりモネ
2021年度前期NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の感想レビュー

樹齢300年のヒバの木がついに伐採されました。

これまで家族のように大事に思ってきた木が伐り倒されたことでこみ上げるものを感じて涙ぐんでいたサヤカでしたが…、森林組合事務所に戻ると意外とすっきりした表情に戻っててみんなちょっと驚いてましたね。

ところが、その伐採した木を保管しておく場所がまだ決まっていないことに気づいた皆は大慌てw。伐る前にちゃんと決めたほうがよかったのでは…と、思わなくもなかったぞ(汗)。
百音が自分が学んだことを生かして良い保管先(神社の木蔵)を思いついて解決したから良かったけど、誰もそれに気が付かなかったらどうするつもりだったんだろうか(苦笑)。

ただ、木蔵の知恵っていうのは勉強になりました。昔の人の知恵ってすごいですね。

めでたく保管場所が解決した後、サヤカは百音に感謝の気持ちを伝えたうえで「もう気を遣わないで」と切り出しました。

「なんで嘘なんかつくの?気象予報士試験、合格したんでしょ?朝岡さんのところ行きたいのよね?それなのにどうして嘘なんかつくの?」

百音が試験のことを切り出さないのをおかしいと思っていたサヤカさんは菅波先生にカマかけたりして探ってましたからね(菅波先生は「守秘義務」といって答えなかったけど)。おそらく、これまでの落ちたときとは明らかに様子が違う百音を見て合格したことは感づいたと思います。

嘘をついた理由を問われ何も言えなくなった百音に、サヤカは「私に同情した?」と鋭いところを突いてくる。サヤカさんが一人になってしまうことに気を遣って合格したことも、そして東京に行きたい会社があることも告げられなかったのではないか…、そう察したようでした。私もそう思ったしね。だってサヤカさん、伐られるって決まったヒバを前にして「こういう人生よ」って涙してたし…、百音もそんな彼女の寂しさを察してたんじゃないかと。

「バカにしないでね」と少しスネたように伝えて去っていったサヤカに、百音は最後まで何も言葉をかけることができませんでした。そして、その二人の様子を菅波先生は偶然見てしまった…。

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仕事が終わり暗くなった頃、百音は一人喫茶室に座り込んでいる。そこへ菅波先生が「もう勉強する必要はないと思いますが」と少し皮肉めいたことを言いながらやって来た。彼は百音がいる場所への嗅覚が非常に鋭くなりましたなぁw。このシーンも多分、待ち合わせしていないにもかかわらず「いるんじゃないか」って予感が的中したのではないかなとw。

菅波は百音が嘘をついた理由は分かっているつもりだと告げます。それは、サヤカさんを一人にしたくないという百音の気遣いだと察してるって意味ですよね。そのうえで、「サヤカさんも多分(百音の気持ちは)分かっている。でも、一緒に喜びたかったと思いますよ」とソフトに諭しました。自己嫌悪みたいな気分の時にこういう優しい言葉かけられると沁みるよねぇ…。

「あなたが一生懸命頑張って、やりたいと思う仕事をできる資格を手に入れたんです、自分の力で。傍で見ている人間も、それはすごく…、嬉しい」

ここは菅波先生、相当実感こもってたねぇ。机の上の物ぶちまけるくらい我を失って「よしっ!!」って大喜びしてましたから(笑)。その喜びを本人の前であまり出せないところが不器用で可愛いんだけどww。

サヤカなら百音の「やりたいこと」に対する理解を示してくれるはずだと語る菅波。しかし、百音はそれに対してポツリと「分っています」と答えたうえで自らの本心を打ち明けました。

「私が、怖くなりました。私が自分の夢を追って離れてしまっている間に、また、大切な人が何か…辛いめに遭ったらって…。それで怖くなりました…」

あぁ…そうだったのか…モネちゃん…(涙)。そこは気づけなかった。なんかすごく申し訳ない気持ちにさせられてしまった…。

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百音は初めて菅波に震災の日の出来事を打ち明けました。

あの日、音楽学校受験に失敗したあと聞いたジャズの音色に心惹かれ、島に戻る時間を遅らせたことが彼女に大きなトラウマとなり今も消えずに残っている。大切な人たちが大きな心の傷を負っていた時、自分はその場所に一緒にいることができなかった。それまでめったに島を離れたことなかったのに、よりにもよってあの日だけ・・・。

自分が夢を追わなければ、自分がジャズの音色に心惹かれなければ・・・

そんな罪悪感が色濃く胸に刻まれている。誰のせいでもないと言われても、そう簡単に消えるような想いではない。
あの時のことがどうしても重なってしまい、サヤカの元を離れる決心がつかない百音。彼女にとってそれほどサヤカさんは大切な存在だということなのです…。

さらに、沈みがちだった妹の未知を励まそうとしていた時に告げられた「お姉ちゃん津波見てないないもんね」という言葉がさらに百音の心に追い打ちをかけてしまった。未知もきっと今ではそのことを悔いていると思うけれど、あの時はまだそんな心の余裕がなかったんだよね…。

「そんなの、仕方ないですよね…。でもずっと刺さってて…」

誰にも告げたことがなかった心の奥にずっと巣くっている本音を、菅波先生にだけは告げることができた百音。いつもずっと不器用ながらも寄り添ってくれた菅波先生にだからこそ、打ち明けることができたんじゃないかな…。

これまでずっと百音の心の奥にある暗い部分をなんとなく察していた菅波でしたが、初めてその部分に触れたことで大きく心が揺さぶられたのではないだろうか。

百音にそっと近づき、心細そうな小さな彼女の肩に触れようとそっと手を伸ばした菅波先生…。でも、寸でのところで理性が働きもう片方の手で伸ばしかけた手を押さえ引っ込めてしまう。

 非常にもどかしいシーンではありましたが(汗)、これまで人の心に踏み込むことをずっと避けてきた彼が、思わず自分から百音の心に寄り添おうと近づいたことに進歩を感じとても感動してしまいました。「たまには何も考えずに動けばいいのに」って以前彼女に言われたことがここで生かされてくるとは!

だけど、あそこで手を引っ込める選択をしたのも菅波先生らしい。たしかに絶好のハグチャンスではありましたがww、それをしなかったのはやはり、「怖い」という気持ちが先行したからではないかなぁと。彼女に触れて自分の気持ちがグッと前に出てしまうことによって今の関係がおかしくなってしまったら…、みたいな恐怖感もあったかもしれないと。

でもあえて、私としては・・・菅波先生にはそこを乗り越えて頑張って百音の心に近づいてほしいと思ってしまう。結局この時は、「サヤカさんと話しをしてみたらどうですか…」と提案することしかできなかったけどね。その言葉に背中を押された百音はサヤカに自らの想いを打ち明ける決心をしたようです。

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