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大河ドラマ『麒麟がくる』最終回感想 本能寺の変

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本能寺に入った信長は、夜間に僧を集めて楽しく碁を打っていましたw。光秀に裏切られるなんて夢にも思っていない様子。

同じころ光秀は自らの決意を綴った文を大量に執筆していました。そこへ別れたはずの菊丸が現れる。彼曰く、今は家康のガード役を解かれ光秀を守るようにと言われているらしい。家康さんも光秀大好きなんだよねぇ。自分が動けない代わりに菊丸をよこすとは…彼の愛を感じますw。
光秀は菊丸に「この戦は自分一人の戦いだと認識しているけれど、もしも勝った暁には家康と一緒に天下を治めたい」とその想いを語る。家康となら何百年も平和が続く政ができると光秀は確信していた様子。万が一負けたときには、自分の想いを家康に引き継いでほしいとまで思ってる。つまり、彼のベクトルは信長ではなく家康へと向いてしまったということか。それもやむを得ないなぁ。

堺にいるという家康に三河まで逃げるよう伝えた光秀。「新しき世になった暁に、また会おうぞ!」と力強く再会を誓う姿には胸が熱くなります…。そして「一生に一度の願い」として自らの想いを記した文を必ず届けてほしいと手渡しました。
えーーと、感動的なシーンではありましたが…、菊丸には以前にもけっこうお願い事してましたよねww?あ、それツッコミ入れちゃダメか(笑)。

そしてついに光秀は本能寺に向けて亀山城から出立する。

ここまで「亀山城」がドラマに登場することがなく地元の方がかなりヤキモキされたというニュースがありましたが、ちゃんとドラマのなかでワードが登場したではありませんか!これで少し報われたのでは?「福知山城」は紀行では紹介されましたがドラマには「ふ」の字も出てきませんでしたからね(苦笑)。
本能寺へ向かう光秀の脳裏に、先に逝ってしまった妻・煕子からの「麒麟を呼ぶ者が十兵衛様、あなたであったならとずっと思っておりました」という声が蘇ってくる…。あの言葉も今回の決断に大きな影響を及ぼしましたよね。

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信長が眠りについた頃、備中の秀吉の陣には藤孝からの光秀に関する情報の文が届いていました。その傍らにいたのは、軍師・黒田官兵衛!!

演じていたのは2014年大河ドラマ『軍師・官兵衛』で官兵衛の側近である善助を演じていた濱田岳くんですよ!!1度きりの登場なのになんと豪華なキャスティング。しかもよく見てみると顔のメイクが岡田准一くんが演じた官兵衛兄さんとほぼ同じ(黒い痣の付き具合とか)。足を引きずって歩く姿とかもそっくりでした。さすが、一番近くでずっと見てきただけはあるなぁと思いました。
ところがセリフは「は…っ!」という同意の意思を示す言葉のみww!!勿体ないーーー!!なんと贅沢な使い方(笑)。でも存在感はバッチリだったのはさすがですね。本当はもっと蔵さんの秀吉との絡み見てみたかったわ~。

光秀が信長を襲う可能性があるという文を読んだ秀吉はほくそ笑みながら「やればいいのじゃ」と不気味に呟きます。今回の大河で描かれる秀吉は、信長への忠誠心よりも世の中が大きなうねりを以て動き出すことのほうが重要だと思っている節が大きい。それゆえ、信長が討たれるかもと思ってもそのことに関する動揺がまるでありませんでした。まぁ、ちょいちょい「今の上様は間違ってる」って違和感もあったようですしね。

そうと分かれば毛利を相手にしてる場合ではないと、官兵衛にその準備を急がせる。備中高松城がえらい軽く見られていることはちょっと腹立たしくもありますが(苦笑)、野心家の秀吉にとってはもう興味の対象ではないから仕方ない。中国大返しが成り立った経緯がこの短いシーンの中でとても分かりやすく描かれていたと思います。

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そして、天正10年6月2日早朝・・・、とうとうその時がやって来た…!!!ロケ地は岩手県江刺の「藤原の郷」のようですね。光秀の軍勢はあっという間に本能寺の周りを大軍で取り囲みます。

「かかれーーー!!!」という光秀の号令と共に本能寺の門が大木によって破られる。城ではないからか呆気なく打ち破られましたな。

一気に本能寺へとなだれ込む光秀の軍勢。気持ちよく眠っていた信長はふと眼ざめその違和感を察知する。蘭丸たちと共に敵の正体を知ろうと障子を開けた時、彼の目に飛び込んできたのは「水色の旗の桔梗紋」だった…。

 「十兵衛か…!!!」

自分を襲いに来たのは、最も信頼して慕っていた明智十兵衛光秀だと確信した信長の心中を想うと、なんだかやりきれない気持ちになってしまった。これまで色んなドラマで”本能寺の変”を見てきたけど、こんな想いに駆られたのは初めてかもしれません。言葉を失ったまま明智の旗を眺めていく信長の姿がとても儚く切なく見えてしまった…。
そこへ無数の矢が飛んできてそのうちの1本が信長の肩にグッサリ刺さるのですが、あの映像はリアルで怖かったですねぇ(汗)。逆に、よく1本だけで済んだとすら思ってしまった。

蘭丸と共に奥へ下がった信長は、その場に立ち尽くした後改めて敵が光秀であることの衝撃を受け止めていました。

「十兵衛…、そなたが…!!そうか…、そなたか…!!!」

このシーンでの染谷@信長の表情が切なすぎて思わず落涙してしまった(泣)。彼の中に様々な感情が沸き起こっていたと思うんですよね。「なぜだ!?」という気持ちや「そうだったのか…」という気持ちや、「やるじゃないか!」という気持ちなど…。どれも信長の中の本当の想い。笑っていた感情も本当なら、泣きたくなる感情も本当。
十兵衛大好きな彼だったからこそ、あの時の感情はとても一言では語り尽くせな語ったと思います。そんな複雑な胸中を染谷くんは見事に繊細に表現してくれてめちゃめちゃ切なくなってしまいました(涙)。

自らの感情を受け止めた後、信長は次第に戦いに向かう者の表情となりあの一言を呟きます。

「であれば、是非もなし…!」

ここであのセリフを出してきたところが実に巧いなと拍手したい気持ちになってしまった。「大好きな光秀が襲ってきたというのなら、何も言うことはない」と言っているように私には聞こえた。覚悟を決めた言葉ではあったと思うんだけど、どちらかというと「相手にとって不足なし」という意味にも取れてしまったんですよね。彼の中では「この戦を楽しもう」という気持ちにシフトしていたと思います(染谷くんもそんなエピソード語ってましたし)。
肩に刺さった矢を半分叩き落し槍を手に戦場へ向かう姿は、どこか生き生きしていて眩しかった。光秀軍が押し寄せてきた時、最初の一太刀をグッサリ食らわした時の信長の表情は「ここからエンジンかけて行くぞ!」といったようなワクワク感が滲み出ていました。

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信長を守るために蘭丸も必死に戦うわけですが、彼、めちゃめちゃ強かった!!まさに剣豪並みの腕前ですよ、あれは。実際の蘭丸もかなり腕の立つ人物だったようですしね。演じていた板垣くんはかつて「精霊の守り人」のチャグム王子役でめちゃめちゃ殺陣頑張ってましたから、なんかちょっと「バルサ仕込みの腕前だな」とか思っちゃったよ(笑)。

さらに、染谷くんの槍の殺陣が実に見事でしたね!アグレッシブに槍を振り回し確実に敵を仕留めていく姿は実に爽快感あふれるもので素晴らしかったです。しかも、その表情は実に楽しそう。まるで、十兵衛との最後の時間を思い切り謳歌してる…みたいなそんな印象すら受けたかも。
さらに矢の腕前も実に見事!!確実に敵を仕留めていくあの命中率は只者ではありませんよ。信長無双!!って思うよなぁ、あれは。そして槍が折れた後は即座の刀で応戦!!それもまた強いこと強いこと!かなりスタミナ消耗してるだろうに、あれだけ動けることが本当にすごいなと驚きました。

しかし、そんな最強信長&蘭丸にも最期の時が近づいていた。信長の肩と足を鉄砲隊の放った弾丸が貫いていく。蘭丸たちの体にもいくつか命中した様子…。最後は光秀が得意としていた「鉄砲」というのがなんだか因縁を感じてしまったかも…。
もうこのあたりが潮時かもしれない…と悟った信長。しかしその表情はどこか満足そうで笑みすら浮かべていました。彼にとってこの戦いの時間はそれだけ充実したものだったということなんだろうなと…。蘭丸ほか数人を呼び奥の間へと向かった信長でしたが…、たしか蘭丸たちも銃弾いくつか浴びていたような気がするのにシャキシャキ歩いててビックリww。鉄板みたいなの仕込んでたのかとすら思った(笑)。

信長は「わしはここで死ぬ」と告げ、蘭丸に火をつけるよう命じる。「わしの首は誰にも渡さぬ!!火をつけろ!!わしを焼き尽くせ」と力強い眼差しを向けた信長、それはきっと彼の最期の意地なのだろうなと思った…。

それからほどなくして本能寺の一角から火の手が上がる。光秀はその煙を静かに眺めながら信長との出会いからこれまでのことを回想します…。そしてまた、信長も炎の中で光秀との日々を懐かしく回想する…。この場面は涙なくしては見れなかった(泣)

お互いに「大きな国」を作ろうと共に手を取り合い同じ思いを共有し走ってきた二人。無邪気に地図の周りを駆け回りながら「このくらいの大きさか!?」とはしゃいでいた信長の姿が、今ではこんなにも切なく見えてしまうとは(涙)。光秀もそんな屈託のない信長が大好きだった…。彼となら「麒麟のくる世の中」を作れると、あの時笑い合いながら確信していたのです。
その日々を回想しながら、光秀は必死に溢れそうになる涙を押さえていましたが…私は涙押さえられなかったよ(泣)。同じ方向を向いていたはずなのに、目指す目的は同じだったはずなのに、いつの間にかその道は別れ別れになってしまっていた…。神様は残酷なことをするなぁと思ってしまう。

そして燃え盛る炎のなか、信長は一人静かにこの世から立ち去りました…。

その表情には、なにか憑き物が取れたかのような安堵したような穏やかさが浮かんでいて…それを見た瞬間にまた涙…!!信長は十兵衛に討たれたことに満足しているかのようだった。というか、十兵衛に討たれたことが本望だという喜びすら感じていたのかもしれない…。本能寺定番の『敦盛』を唄うシーンは今回は入らなくて正解だったと思います。最後の最後まで十兵衛LOVEだったという部分があの事切れた表情の中に凝縮されていていたし、そこがこのドラマでは一番重要だったと思うので。
「長く眠りたい」と言っていたあのセリフが、まさかこんな形で実現してしまうとは本当に切ないです。「永い眠り」に入ることになるなど、あの時は微塵も思ってなかっただろうから。

もしかしたら、自らが覇王になると暴走しまくってたあの時ですら信長の心はどこかで悲鳴を上げていたのではないだろうか。親から愛されなかった故に歪んだ感情が常に付きまとい、生きづらさをずっと感じてきたと思います。
そんな彼が唯一心を許し頼りに思ったのが今回の大河の中では光秀でした。光秀は信長の暴走を壮絶な覚悟で命がけで止めたのです。そう考えると、光秀は結果的に信長の心を救ったことになるのではないかとすら思えてしまいました…。

燃え盛る本能寺を見つめていた光秀の胸に去来していたのは、信長と過ごしてきた日々への別れだったかもしれません。それはおそらく身を切るよりも痛かったのではないでしょうか…。決して憎しみから信長を討ったのではなかった。本当はもっと信長と共に「大きな国」を作るために歩んでいきたかったに違いない。
必死に自らの感情を押さえようとしているハセヒロ光秀の表情も本当に切なくて涙が出ました(泣)。

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戦が終わり、焼け落ちた本能寺に足を踏み入れた光秀は焼け跡の煤を手に取り静かに眺めていました…。さらさらと手からこぼれる煤は、まるで燃え尽きた信長の体のように儚く脆い
この時光秀の脳裏に、出会ったばかりの駒から聞いた「麒麟」にまつわる話が過ります。あの時たしか光秀は幼い少女を救うため火の中に飛び込んで、真っ黒になりながら脱出したんでしたよね。それがここに繋がっていたとは!!信長は結局、麒麟を連れてくる人ではなかった。それを実感し虚無感みたいなものが彼の心の中に広がっていたのかもしれない。

焼け方がひどく、とても信長の亡骸が見つかるような状況ではない。さらに探すかどうか伝吾が尋ねますが、光秀は「いや、もうよかろう…」と静かに呟き目を閉じました。それはまるで、信長と過ごした日々との永遠の別れを告げていたような表情だった。
実際の光秀は、信長の首を血眼になって探したという説が有力ですが(確実に討った証を得るためには首が必要だったため)、今回の大河の光秀は”信長との永久の決別”により彼の中で区切りがついたように思えたので、引き返す決断をしたのは納得できました。左馬助や伝吾、利三ら側近たちもそんな光秀の想いを察知して引き上げることに反対しませんでした。このあたりの主従の固い絆が垣間見えるシーンも実に印象的です。

本能寺から引き揚げようとした時、伊呂波太夫が光秀に声をかける。

 太夫に「美しい京を作る」と約束した後、光秀は駒への言伝を彼女に託します。

「必ず、麒麟がくる世にしてみせる…!そう言っていただければわかる。麒麟は、この明智十兵衛光秀が、必ず呼んでみせる…!!」

その表情は、すべての苦しみから解放されたかのような非常に爽やかで凛々しいものだった。本能寺の変で光秀は信長との日々も一緒に焼き尽くしてしまったのかもしれない。これから光秀の第二章が始まる…、そんなワクワク感すら感じさせる場面でした。それに、ハセヒロ光秀のセリフの一言一言がものすごく説得力を持って響いてきた!思わず聞いていて胸が熱くなりましたよ。

本能寺の変の知らせはその後各地に飛び、それぞれの武将に様々な想いを呼び起こさせていました。
しかし、その後の事態は光秀有利にとは運ばなかった…。盟友だった藤孝や筒井順慶は沈黙を貫き、家康は三河へ戻るべく伊賀越え真っただ中(今回のドラマでは光秀からそうするようにとの伝言があったしね)。
そして6月13日、中国大返しで戻ってきた羽柴秀吉軍と山崎の合戦で戦った光秀はあっけなく敗れ去ってしまいました…。斬新だったのが、このくだりが全て海老蔵さんのナレーションのみで語られていたこと(映像では光秀たちが合戦に向かう様子のようなものが流れてましたが、それだけ)。最初にこれ見たとき、「え!??主人公の光秀、まさかのナレ死!???」とビビってしまったw。

しかし、よーーく聞いてみると・・・「敗れた」とは言っているものの「死んだ」とは言ってないんですよね。このあたりのカラクリがなんともニクイw。
本能寺後の光秀の人生を語りのみで表現したということで、この大河ドラマでは「本能寺の変」に一番の重点を持っていきたかったのだなと思いました。サブタイトルもそのままだったし。全編通しての大きなテーマは”光秀と信長の冒険とその結末”に置いていたような気がします。たしかにこのドラマのなかでは光秀が農民の竹槍にグッサリやられる姿は見たくない(汗)。なので、本能寺に集約した物語で良かったと思います。

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この物語にはまだ続きがありました。本能寺から3年後、時代は大きく動いている過渡期にありながらも、光秀と関わった市井の人は落ち着きを取り戻しているようでした。

東庵先生は相変わらず帝と双六を楽しんでるしねw。いやぁ・・・最初に東庵先生が帝と懇意にしてるシーンを見たときは「町医者が帝にこんなに簡単に近づけるとは!!」とビビったのですが(東庵先生は架空の人物なので色々動かしやすかったかもしれないんだけどw)、もはや、この光景も慣れました(笑)。

駒は久しぶりに鞆の浦にいる義昭のもとを訪ねていました。相変わらず釣三昧のようでそれなりに楽しく過ごしている様子。それができているのも、光秀のおかげであるところが大きいんだから感謝しなきゃだよなぁ。なにせ、信長に殺されそうになってたわけですから(汗)。
駒から「これから小早川隆景のもとへ茶を飲みに行く」と聞いた義昭は突然顔色を変えて「小早川は真っ先に秀吉と手を組んだ世渡り上手で志がない男だ」とdisりまくりwww。ここにきて突然名前が出てきたと思ったら、公方様からボロクソに言われてしまってお気の毒でした(笑)。

※小早川隆景ゆかりの場所・三原を昨年偶然訪ねたレポ↓

義昭は「信長は大っ嫌いだったけど、志はある男だった」とある一定の評価をしていたのが印象的です。危うく殺されかけましたけどね(汗)。一番志が高いと感じた男はやはり光秀とのこと。
すると駒は「丹波の山奥で十兵衛様が生きているという噂がある」と口にします。義昭は全く信じてない様子だったけど、あのナレーションを聞いた後だとそんな予感がしてならなかった。

その帰り道、駒は見覚えのある気配とすれ違う。

っていうか、この後ろ姿…あまりにも存在感がありすぎて一般庶民には見えなかったんだけど(笑)。あれはどう見ても、十兵衛の後ろ姿にしか思えん!!
静かに立ち去ろうとしたその男性の後を、駒は必死になって追いかけますが人混みに紛れてしまいそこを抜けたときにはもうその姿はありませんでした。あれは十兵衛だったのか!?駒はしばし混乱しますが、「きっとどこかで生きているに違いない」と心のどこかで感じていたのかもしれません。そう願わずにはいられないほど、彼女の中ではとても大きな存在なのです、明智十兵衛光秀は。

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そしてラストシーンは…光秀と思われる男が馬にまたがり颯爽と野原を駆けていく姿でした。

それはまさに、生まれ変わり第二の人生を歩き始めた「明智十兵衛光秀」の姿のように思えて仕方なかったです。馬で駆け抜けていく姿は清々しさと共に神々しさすら感じさせ…まるで彼自身が「麒麟」のようだった。光秀は「麒麟を連れてくる人」を探していましたが、最終的には彼自身が「麒麟」という存在になったような気がしてなりません。

実際に、明智光秀は徳川家康の側近である「南光坊天海」という人物として生き延びていたという説があるそうです。ドラマのなかでも光秀は家康と非常に良い関係を築いていましたし、国造りの基礎について彼に知識を語っていたシーンすらありました。そう考えると、光秀は生き残って家康の傍で新しい国づくりに尽力したという展開も自然と頷けてしまいます。
その解釈もまたこの大河ドラマのなかではロマンがあって良いなと思いますね。光秀の国造りを学んだ家康が天下を治め平和な時代を築くわけですから、そういった意味でも”光秀こそが麒麟だった”と思える節も大きいですし。

ただ、今回の大河ドラマのなかでははっきりと「光秀生存説」という描き方は取っていないと思います。 あくまでも、視聴者の想像にお任せするといった意味合いのほうが大きいだろうし、その方がよりさわやかな感動が広がっていくんじゃないかな。説がどうかという歴史的な考察はこの大河の終わり方には相応しくないと思うのです。

私は、明智十兵衛光秀の旅はまだこれから先があると思いながらラストシーンを見守りました。もしも仮にスピンオフのような十兵衛の第二の人生が描かれるドラマが放送されるとしたら、私はぜひとも見てみたい。そんな大河もありだなって思えたので。

最後の紀行で紹介されたのが福知山の「御霊神社」だったのも嬉しかったです。

本当は感想を全話書くつもりでいたのですが、途中で途切れてしまったのが心残りではあります。それくらい今回の大河ドラマ『麒麟がくる』は個人的にハマりました。後日、全体について改めて振り返ってみたいと思います。

ちなみに、次の大河ドラマ『青天を衝け』も推しの役者さんがてんこ盛りなのでめっちゃ期待しています!!

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