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「麒麟がくる」ゆかりの地 -道三塚・崇福寺-

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2020年度大河ドラマ『麒麟がくる』のゆかりの地である岐阜県岐阜市を訪ねてきたレポのその2となります。『麒麟~』関連での岐阜めぐりレポは今回がラスト。

※同日に訪ねた岐阜城についてのレポはこちら↓

今回は、長良川の戦いで敗れた道三を偲んで建てられた「道三塚」と、織田信長と信忠親子の霊廟がある「崇福寺」についてレポします。

「麒麟がくる」ゆかりの地レポ一覧

麒麟がくる紀行
麒麟がくる紀行

「麒麟がくる」ゆかりの地 -道三塚・崇福寺-

道三塚

1554年に隠居して息子の義龍(高政)に家督を譲った斎藤道三でしたが、親子関係は修復できないまでに悪化の一途をたどってしまいます。大河ドラマ『麒麟がくる』では、義龍(高政)が自分は道三の実の息子ではなく土岐氏の血を引くものだということに強く執着することでさらに関係がこじれてしまう、というような展開になっていたのが印象的でした。

義龍は家督を継いだ翌年、道三が特にかわいがっていた息子二人(つまりは義龍の弟)を暗殺する事件を起こしてしまう(ドラマではだまし討ちにしてたな… 汗)。道三は怒りに震え、決定的な親子の亀裂へと繋がってしまいました。

そして1556年、長良川の戦いが勃発。義龍側との兵力の差は圧倒的不利だったという道三は奮戦空しく討ち取られてしまいました(婿である織田信長は道三に助太刀の兵を送りましたが間に合わなかったとのこと…)。

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道三の遺体は最初は崇福寺の西南に葬られていたとのことですが、長良川の洪水によってたびたび流される憂き目を見てきたため、斎藤家の菩提寺である常在寺の住職が1837年に現在の地に移転させ碑を建てたと伝わっているそうです。

石標のところを入って後ろに回ると道三塚があります。

こんもりと盛られた土の上で、斎藤道三は今も静かに眠り続けています。奇麗に整備されていて、道三が今でもこの地域の人たちに愛されているのだなぁということが伝わってきました。

ちなみに、菩提寺である常在寺には供養塔が建てられているそうです。今回は時間がなくてお参りすることができませんでしたが、機会があれば訪れたいと思います。

アクセス

住宅地の中にあるので少しわかりづらいかもしれません。車は石標の前に1台分のスペースがあります。

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崇福寺

織田信長は美濃を制圧し拠点を移しました。その折にこちらの崇福寺菩提寺として保護したそうです。

1582年に信長と息子の信忠が本能寺の変で明智光秀に討ち取られた後、信長の側室・お鍋の方が岐阜へその遺品を送り寺に位牌を安置したと伝わっています(「織田信長父子廟」)。

一つの石碑を左右に分けたかたちになっていて、それぞれ信長と信忠の法名が刻まれています(右が織田信長で、左が息子の織田信忠)。

石碑のすぐそばには二人の位牌を納めてある「位牌堂」があります。色彩豊かで豪華な装飾が目を惹きました。位牌は1582年に大徳寺で行われた葬儀のときに使用されたものだと伝わっているそう。

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拝観料200円を納めるとお寺の中も見学できるということで、中に入れさせていただきました。本堂内はかなり広々としていて、信長に纏わる貴重な資料も展示されているので一見の価値ありだと思います。

中でも一番注目したいのが、本堂前の廊下の上にある「血天井」です。

1600年の関ケ原の戦いの約1か月前、信長の孫で秀吉の庇護を受けたことで有名な三法師秀信が守る岐阜城が東軍の攻撃を受けて落城してしまう。秀信は生き残った将兵たちと共に自害しようとしたようですが、池田輝政らに説得され降伏し高野山へ送られた後に短い生涯を終えました。

残った将兵38名は戦死。その菩提を弔うため、亡くなった兵の血が染み込んだ岐阜城天守の床板を崇福寺の天井として使用したのだそうです…。今なおその当時の血痕が生々しく滲んでいる天井に手を合わせずにはいらませんでした。合掌。

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境内のお庭もよく手入れされていてとても奇麗で癒されます。

また、一角には稲葉一徹が寄進した梵鐘(現在のものは戦後造られた3代目だそう)や関白一条兼良が寄贈した中門と土塀を見ることもできます。

アクセス

12台分停められるだけの駐車スペースもあるので行きやすいと思います。 寺からほど近い場所に道三塚があるのでセットで回るといいかもしれません。なお、公開されている時間帯は月によって違うようなので事前にチェックが必要です(3月~10月は9:00~17:00、11月~2月は9:00~16:30とされていますが変更の可能性もあります)。

岐阜駅前

金色の織田信長さん像、迫力ありました!

信長さんもしっかりマスクをつけて感染対策してました。一日も早く新型コロナが収束しますように(祈)!

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