新型コロナ禍の影響により放送がストップする事態となってしまった『麒麟がくる』。再開予定も未定のまま、過去の大河ドラマを特集した番組などでここまで繋いできました。大河ファンとしてはそれはそれで楽しく見ていたのですが、やっぱり『麒麟が~』の本編が愛しい日々が続いてて…。
そしてようやく、2020年8月30日(日)に放送再開!!!めでたいっ!!!
このお知らせを聞いた時はけっこうテンション上がりました(笑)。本編再開までの3週にわたる総集編を見て、新作へGO。この流れも非常に良かった。とにかく本当に無事に放送再開にこぎつけることができてよかったです。感染予防徹底の中の撮影はさぞかし苦労が多いと思いますが、どうにか健康に留意しつつ最後まで走り切ってほしいです。撮影隊の皆様、キャストの皆様、応援しています!頑張ってください。
で…本当はもっと早くに感想アップしようと思っていたのですが…、先月末に引っ越しすることが決まってしまいまして(汗)その準備に追われなかなか更新する時間を取ることができませんでした。この記念すべき再開最初の22回も書き損ねてしまった…と思っていたのですが、台風により23回の放送が1週遅れるという事態となり、なんとかその前に間に合うことができたなという(汗)。
今後もバタバタ続きでどこまで書けるかは分かりませんが、なるべく時間を作って綴っていきたいと思ってます。
これまでの『麒麟がくる』感想レポ
以下、第22回を見て気になったシーンもろもろ(ネタバレあり)。
『麒麟がくる』第22回 京よりの使者
2020年08月30日(日)放送 NHKBSプレミアム 18:00~18:45
長谷川博己、門脇麦、向井理、間宮祥太朗、眞島秀和、滝藤賢一、石川さゆり、堺正章、ほか
あらすじ
信長(染谷将太)が今川義元を討ち果たした桶狭間の戦いから4年。京では三好長慶(山路和弘)が権力を掌握し、将軍・足利義輝(向井 理)は完全な傀儡(かいらい)に成り下がっていた。すっかりやる気を失い別人のようになった義輝の話し相手として、藤孝(眞島秀和)らの画策で京に呼ばれた光秀(長谷川博己)は、将軍の力を取り戻すため、いま勢いに乗る信長を上洛(じょうらく)させてみせると約束する。一方、駒(門脇 麦)は、新しい薬の製造をめぐって東庵(堺 正章)と言い争いになり、診療所を飛び出す。伊呂波太夫(尾野真千子)と共に訪れた大和で、駒は貧しいものたちに施しをしている僧・覚慶<のちの足利義昭>(滝藤賢一)に関心をもつ。
<公式HPより引用>
時は移ろい、前回の桶狭間の決戦から4年の月日が経っていました。光秀は相変わらずどこにも仕官せず家で書物を読みふける日々で、甥っ子の左馬助から「剣の稽古をしないと腕が鈍ってしまうのでは?」と心配されてしまう有様w。
光秀はちょっと雰囲気が大人になりましたね。古着姿でもどことなく香ってくる色気はさすが長谷川博己!間宮君の左馬助もだいぶ顔つきが凛々しくなりました。落ち着きがあるよね~。
ちなみに、4年の間に光秀にはもう一人女の子が誕生していました。彼女の名前は「たま」。のちの、細川ガラシャさんです。
一方の京はというと…、三好長慶が完全に権力を掌握したことで争いごとも収まり平穏を取り戻していました。しかし、肝心の将軍・足利義輝はというと…すっかり権力をそがれてしまい今や三好の傀儡に甘んじることになってしまっていました。
そのことを危惧していたのが関白の近衛前久。義輝が将軍家の務めである改元の申し出を行ってこないことに業を煮やし、直接苦言を呈しにやって来ていました。ここで本郷奏多君、初登場!!久しぶりに悪役じゃない本郷君を見た気がするw。
ところが、義輝は「京を治めているのは私ではなく三好長慶だ。私には何の力もない」とかなり投げやりな態度をとってしまう。しばらく見ない間に義輝さんの心はすっかり荒んでしまったようで痛々しいな…。
さらには、6年前に帝が自分に黙って勝手に改元をしてしまったことを未だに根に持っているようで「私は帝を信用しておりません!」と反論。自分が阻害されていくことに義輝は耐え切れず、帝に対しても厳しい言葉をキッパリと告げてしまうところがまたなんとも(汗)。気持ちは分かるんだけどねぇ…。すっかりヤサグレちゃったなぁと。
で、ここで気になったもう一つのシーンが・・・細川藤孝さんの着物です。
え~…、これを見て、「あ、パグ太郎色!」と思ってしまった『おじさんはカワイイものがお好き』ファンは私だけでしょうか(笑)。しかも、そのあとに放送された『おじカワ』で眞島さん演じる小路さんが家中をパグ太郎色に染めるというエピソードも放送されててww、思わぬリンクに思わず笑ってしまいましたww。
全く『麒麟~』とは関係のないお話でしたw。
そんなある日、藤孝が光秀を訪ねて突然越前までやってきました。和やかに再会を喜び合う二人。なんとなく気が合う似た者同士って感じがします。そして、ここで将来を予感させるあるシーンが挟まれていました。
藤孝、まさかの、将来の義理の娘とご対面(笑)。しかも、抱かせてもらうというサプライズ付きw。たまちゃんも、何かを予感してるのか全く泣く様子も見られません。彼女が成長した時に再び会うシーンが楽しみになってきました。
その夜、藤孝は光秀に「義輝が一緒に能を見たいと言ってるから来てくれないか」と切り出します。その話を聞いて嬉しくは思っていた光秀でしたが、まさか将軍が自分に!?とすぐには受け入れられない様子。
そんな光秀に、藤孝は「6年前に光秀が会った時よりも義輝は酷い有様になってしまった」と打ち明ける。すっかりヤサグレてしまって自分たちの苦言も全く聞く耳を持ってもらえないと、藤孝さん、かなーーりフラストレーションがたまっている様子。固く心を閉じてしまった義輝にお手上げ状態のようです。
つまり、藤孝の真の目的は…光秀に京に上京してもらって義輝の真意を確かめてきてほしいとお願いしに来たというわけです。光秀の話なら義輝は素直に聞くんじゃないかと思ったんでしょう。
藤孝が帰った後、光秀は煕子に京へ行ってみたいと告げます。
越前で約8年間表に出ることなく過ごしてきた光秀が「自分に何かできることが京で見つかるかもしれない」という光秀の気持ちを、しっかりと汲み取って送り出すことができる煕子さんは本当によくできた妻だと思います。
京へ行くことを決めた光秀は、朝倉義景にその旨を報告しに行きます。とりあえず許可はしてくれたものの「逐一あったことを報告すること」と条件を付けてくるところがなんとも抜かりない義景。不敵な表情がユースケさんハマってますね!
で、義景がわざわざ自分の傍に呼ぶシーンがあったのですが…、この時もしや光秀は…
”せっかくソーシャルディスタンスで遠くにいたのに…!!”
なんて思ってたんじゃなかろうかとついwww(この時代にそんなものはありません 笑)。
わざわざ呼んで言ったのは「家族の面倒はしっかり見とくから」っていうことだったんですが、あんな不敵な笑みを浮かべて言われたんじゃ、かえって不安がデカくなるよ!!とツッコミたくなったのは私だけじゃないはず(笑)。
その頃、京では東庵先生と駒ちゃんが大喧嘩する事態に(汗)。東庵先生の患者さんが「駒ちゃんの作った薬がよく効くと評判だ」と話したことがきっかけ。駒は以前ベンガルさん演じる患者さんから作り方を教えてもらった黒い玉薬を作り続けていたようです。しかし、東庵はそんな得体のしれない薬なんか使うものではない!と大激怒。
まぁ、これを見てそう言いたくなる気持ちは分かる気がするけどねw。ちなみに私には「正〇丸」にしか見えないんですが(笑)。
何もわかろうとしてくれない東庵にキレキレになった駒は、とうとう「お世話になりましたっ!!」と家出することに。どうせ一時的なものになるんだろうとこの時は思ってたんですがね。
家出した駒が身を寄せたのは、かつて世話になっていた伊呂波太夫のところでした。するとそこには先客が…。あら、関白の近衛前久さんではないですかっ!!まるで姉と弟のように仲良く双六をする二人。いったいどういう関係なのかと思ったら…伊呂波太夫はかつて子供の頃に近衛家に預けられていたことがあったらしい。前久が赤子の時にはその世話もしていたらしく、伊呂波太夫に弱みを握られている前久はどうもバツが悪そうにしていましたww。
駒は伊呂波太夫から一緒に大和へ行こうと誘われ同行します。けっこうこの家出は長引きそうですな。
大和では松永久秀の奥さんが亡くなってしまったということで喪に服していて、鳴り物禁止のお触れが出ているらしい。一座が興行を打てずに困っているため、それを取り下げてもらおうというのが彼女の目的だったようです。
まず前久が久秀と謁見。その席で「妙な噂がある」と厳しい顔で問い詰めようとする前久。その噂とは…
「将軍を亡き者にせんとする輩がいるということだ」
これには「なんと!!」と驚いて見せる久秀でしたが…あの様子だと、一枚噛んでいるなというのは明白だと思ってしまったよ(驚き方がわざとらしい 笑)。相変わらず読めない男だねぇ。
その頃駒は大和の町で一人の僧と遭遇します。貧しい庶民に施しを与えていたその人は、
覚慶、後の、15代将軍・足利義昭でした。義昭にはこんな時代があったんですねぇ。庶民からは「生き仏」と呼ばれて大いに慕われていました。
駒は思わず彼に声をかけると笑顔でそれに対応してくれる柔和な覚慶。「私にはあれぐらいしかしてやることができない」と悲しげな表情を浮かべて去っていきました。なかなかの出来たお人とお見受けしました。
一方、伊呂波太夫は久秀と二人きりで会談中。なんとかお触れを解いてもらおうと交渉していたようですが、妻を失った悲しみがまだ癒えないからと程よい返事はもらうことができなかった様子。ところが、その舌の根も乾かぬうちに伊呂波太夫を後添えにしようと迫る久秀さんwww。あんた、今さっき「妻を失った悲しみ」を切々と唱えてたやんか!!これ、吉田鋼太郎さんが演じてるからなおさら面白く見えるよな(笑)。
そんななか、光秀が京に到着。藤孝と三淵藤英に会うなり「上様と会ったらおそらく三好長慶暗殺のことについて触れられるだろう」と告げられ驚きます。三淵はそのことを諫めたけど聞き入れられなかったと肩を落とす。光秀を呼んだのも、おそらく三好を討つ相談をするためだろうと踏んでいる様子…。光秀、さっそく厄介ごとに巻き込まれてしまいましたね(汗)。
能が終わった夜、さっそく義輝は光秀と会い「夢に観音菩薩が現れて越前から助けがくるからそれを頼みにするようにと言われた」と切り出す。つまり、光秀と会いたかったのだと告げるわけです。ため息交じりに「誰も当てにできぬ」と呟くのが何とも悲しい…。
しかし、実際に光秀の顔を見たら三好を成敗することが正しいことなのか迷いが生じたと告げます。どうやら藤孝たちが危惧していたことからは脱したようですね。
「わしは、麒麟を呼べる男になりたいのじゃ!それは将軍になってからずっと願い続けてきたことじゃ!しかし、思うようにならぬ。やればやるほど皆の心はわしから離れていく…。なにもかもうまくいかぬ…」
義輝はずっと「麒麟を呼ぶ男」になりたいと思いながらもそれが儘ならず、彼なりに苦しんできたんだなと思うととても切なかったです(涙)。
義輝の哀しい言葉を目の当たりにした光秀は、考えがあると告げます。それは、
「尾張の織田信長を上洛させること」
将軍が力を取り戻すには強い大名を傍に置くことが必要だと考えた光秀は、今川を倒し勢いに乗る信長を呼ぶことが一番の近道だと考えたわけですね。光秀は自ら信長を説得する役割を買って出て、義輝もそれに賭けることにしました。これが吉と出るか凶と出るか…。
尾張へ向かう前に光秀は東庵のもとを訪ねます。気が昂っていた光秀は落ち着くために町の中を歩き回っていたと告げるw。久々の大仕事にテンション上がりまくっちゃったみたいですねw。東庵のもとを訪れてもまだ胸のドキドキが続いている様子。
すっかり力を失い落ちぶれてしまった義輝でしたが、光秀は彼のことを未だに熱く慕っていました。その人の役に立ちたいと大きな役割を買って出たものの、「大きな山を前にした心地がする」と不安を語る。
不安と高揚感とが入り混じった様子の光秀に東庵は「雲が晴れるか否か、目の前のことを一つずつやって行くしかないのでは」と告げます。「山は大きいほうがいい、登りきると良い眺めじゃ」という言葉を聞いて、光秀の心も定まったようでした。
ところがその頃、権力をほしいままにしていた三好長慶が病に倒れ息を引き取ってしまいました(汗)。えーーー!!なんともあっけない最期…(汗)。もとはと言えば、この人が原因で色々こじれたんでしたよね。まさかこんな突然いなくなってしまうとは。山路和弘さんの渋いお芝居をもっと堪能したかったなぁ。
長慶が他界したことで巻き返しを狙う義輝は何を想うのか!?光秀は無事に信長を説得し京への上洛を促すことができるのか!?次回はなんとも切ない展開になりそうです…。