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子宮筋腫の手術体験記 -腹腔鏡手術による子宮全摘- その④ 入院3日目(手術当日)

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この記事は主に女性の方に向けた内容になっていますのでご注意ください。

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子宮筋腫入院体験記
子宮筋腫入院体験記

2022年2月、子宮筋腫が巨大化したため子宮全摘および卵管切除手術を受けました。

※※排出系の話から入ってますのでご注意を(汗)。

 

入院3日目、いよいよ手術当日を迎えたわけですが…個人的には2日目~3日目の深夜がキツかったです(汗)。というのも、夕方に飲んだ下剤が6時間を経過しても全く効く様子がなかったからです。個人差はあると聞いてはいましたが、だいたい平均6-8時間とのことだったので正直気が気ではなかった(汗汗)。

この下剤が効かなければ翌朝の浣腸地獄が待っている!!

前の記事でも書いたと思いますが、私が入院した病院では”下剤が効かなければ浣腸”ということになっていて。病院によっては強制的に浣腸されるところもあるらしく、体験談を読むとかなりキツそうだったので・・・なんとしてもそれだけは避けたかったんですよね。

でも、焦る気持ちが募れば募るほど緊張感が腸に伝播したからか…おなかはグルグルするものの”予兆”が全く来ない。下剤飲んでこんなにもそれを願ったのは初めてかもしれん(苦笑)。

そして”予兆”がこないまま夜中の3時を迎えてしまい(気にしすぎて全く寝てない 汗)覚悟を決めなければならないかという諦めの気持ちと、やっぱり自力がいいという諦め切れない気持ちの鬩ぎ合いww。そして、意を決して3時半におなかに力入れまくり決死の想いで座り続けww…

ようやく”降臨”!

そこから約1時間半、何度もトイレに通いクタクタになったわけですが…自力でできてよかったという安堵感の方が大きかったですね(苦笑)。やっぱり、気にしすぎたせいで腸が緊張しまくってたんじゃないかなと思われます。できるだけリラックスして”その時”を待つのがいいのかもしれないけれど、それもなかなか難しいかも(汗)。

睡眠にありつけたのは朝5時前くらいだったかな。っていうか、ほぼ「寝た」実感がありません(苦笑)。私にとっては手術の準備でこれが一番キツかったです。翌朝、手術の補佐を担当する先生が「眠れた?」と聞きに来た時に事情を話すと「人によっては下剤が効きすぎちゃう人いるからねぇ。じゃあほとんど眠れなかったんだ~」と苦笑いされてしまった(汗)。

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手術開始予定は午前11時30分だったので、9時から飲み物も禁止(絶食は前日の夕飯後からでしたが、水だけは大丈夫でした)。それと同時にいよいよ手術着に着替えます。

下着も用意された紙みたいなやつ。エコノミー症候群防止用の血栓予防弾性ストッキングは思っていたよりも履きやすかったけれど、見た目はけっこうカッコ悪いw。

そこから40分くらいしたときにいよいよ最初の点滴が入りました。

これは栄養分ではなく、体の水分補給のためのものらしいです。

手の甲に針を刺されるのですが、血液検査の時よりも太いやつなのでけっこう「痛たっ」って感じ。まぁ、胃カメラの時も同じ場所に点滴挿された経験がありある程度は慣れしてたのでさほど気にならなかったんですけどね。でも、刺さるのは一瞬だしすぐ終わるので、テープで固定された後は気になりません。

そうこうしてる間に、旦那がやってきました。手術1時間前でいいと言われていたのに、病院までの時間が読めなかったからと2時間近く前に来ちゃってましたw。

手術予定時間の1時間前くらいに看護師さんが来て、血圧血糖値を測定。血糖値は指先に一瞬プスっと針みたいなので刺し、滲んできた血で測るって感じ。入院前は血糖値がちょっと危機的みたいに言われていたのですが、その後食事制限や運動を心がけたこと(薬も飲みましたが)が功を奏してか正常値に戻っていたようでホッとしました。

幸い、私の入院した病院は婦人科は全員個室だったので待ち時間はかなり自由が利きました。テレビ見たり、雑談したり。ソファみたいなところに寄りかかったりwけっこう自由にふるまってたw。
私としては、明け方の”激闘”でかなり消耗したからか、この時点では手術に対する恐怖心みたいなのは不思議となかったですね。ビビりな方のはずなんだけど…ww。

ところが、手術予定時間になっても一向に呼ばれる気配がない。さすがにジワジワ不安が襲ってきて…。すると看護師さんが来て「すみません、前の人の手術がちょっと押しててもう少し待ってもらいますか」とのこと。前の人の時間が押すのはけっこう「あるある」みたいです。

ということで、もう一度血糖値、体温、血圧測定。

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そこから約30分後の午後12時。ついに名前を呼ばれるときが来ました!行く直前にトイレを済ませ、病室待機の旦那に別れを告げいよいよ手術室へ。

手術室へは看護師さんと一緒に歩いて向かいます。この時はさすがに緊張感がぐんぐん上がっていきました(汗)。そして到着したのですが、ドラマとかで見るのとは違ってそこにはいくつもの部屋の扉が!しかも、会議室の入り口みたいな雰囲気でビックリ!!途中で扉が開いた部屋があって中で手術してるお医者さんたちがいる姿も見えてしまい「え…!!」みたいな(汗汗)。

そしていよいよ手術部屋入り口。ここで履物をとりかえ、引率してくれた看護師さんとお別れ。手術担当の看護師さんに促されるままビクビクしながら手術室内へ。まず最初に、入り口ボード上に書かれた名前が間違いないか確認(名前の確認はその前もしつこくされました)それが済むと、すぐに台の上に上って横になるよう言われます。
台の上は意外とフカフカしてて寝心地はよかったけど、心境的にはそれどころじゃなかったww。

手術器具は見えなかったけど、その代わり何台ものモニターが並ぶ異様な光景がそこにはありました。

実は今回の私の摘出手術には、手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を使うことになっていました。これを操作できる先生は全国でも希少らしく、私が入院した病院はその最先端技術を持っているお医者さんが多くいることでも有名でした。これを使うと、術後の負担もだいぶ軽減するそうです。そんな高級機械でやってくれる病院の紹介状を書いてくれたかかりつけの婦人科先生には感謝(お金はかなりかかりそうだけど 汗)。

そうこうするうちに、横を向いて背中を丸めるように指示が入ります。硬膜外麻酔の挿入です。最初に麻酔科からこれの話を聞いた時に「え…!?」と絶句したんですけど、「全然痛くないから大丈夫」とサラリと言われてもうそれを信じるしかないw。
背中を猫のように丸くするようにと言われ(お臍の部分を見るように丸めるのがベスト)「では刺しますね~」の声と同時に背中に何かが刺さるw。

チクっって感じで、なるほど、ほとんど痛みはありません。

ただ、何やら管みたいなものを背中にグイグイ押し込んでるような感覚はあり(汗)それはけっこう違和感ありました。でも、想像していたよりは全然平気。ただ、マスクをしたまま体を丸めていたのでかなり息苦しい状況にはなった(苦笑)。

その処置が終わると、仰向けになるように言われ…背中に何やら液体のようなものが流れていく感覚。そうこうする間に両手を横に広げられ次々と色んなものが装着されていきます。傍から見たら、十字架に磔されてる人にいろんなものをくっつけてる光景だったかもww。

両手の装着が終わるとすぐにマスクを当てられます。「今はまだ酸素だけですが、この中でゆっくり息をしてみてください」と麻酔科のおじさんの声がかかる。すると、なんとなーく頭がぼや~~っと重くなる感覚があったのですが、この時点ではまだ眠るまで行っていない。もしや、このまま寝られずにブスブスやられるんじゃ!?という不安がよぎるww。そこから数秒後、私の記憶は完全にアウトしました。

記憶を失う寸前に見た景色は、入り口上に掲げられた「12時15分」を指している時計でしたww。

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ふと気が付く寸前、おそらく何らかの夢を見ていたっぽい。大河ドラマの歴史資料買いに行かなきゃ、みたいな景色をなんとなく覚えてる。
私、今の三谷大河は好きじゃなくてため息付きながら見てるクチなんですがw、時代的には興味があって。手術室に呼ばれる寸前まで旦那と「あのシーンに出てきた人はこういう関係の人」みたいな会話してたんですよね。おそらくその流れであの夢がww。

で、買いに行こうと駆け出した瞬間のタイミングでパチっと目が覚めたw。すると、何やら色々と私の処置をしてくれていた手術スタッフのだれかが「あ、起きちゃった」と一言(これ、はっきり聞こえたww)。それと同時に喉にぶっ刺さっていた気管確保の管が外される感覚がありました。おそらく、もう少し後に外そうとしてたら私が目覚めてビックリして慌てて外したって感じじゃなかったかとw。

「無事に終わりましたからね~」

「お腹切らずにいけましたよ~」

こんな声が飛び交う中、私の目線に入ったのは気を失う直前に見たあの時計。時刻は「15時15分過ぎ」を指していました。つまり、手術時間が3時間だったということ。

大きさからいってお腹を切る可能性も大と言われていたのでほっと一安心していると、「お疲れさまでした~」の声と同時に隣にあるリカバリー室へ。この時点で痛みとかはないものの、体がポッポ熱いなぁという感覚はありました。手術後は大抵の人が「熱」を出すと前知識で入れていたので、想定内。

それから15分くらいした後に説明を聞いた旦那が様子を見に来ました。「携帯の電源切るように言われてたから写真撮れなかった」というのが第一声ww。そのほかに、筋腫の全体の重さは750グラムだったってこと、腸とおなかの癒着がかなりひどくてそれをはがすのに時間がかかったってこと、あとは出た血の量は50ccくらいとすくなめみたいな報告。

私としては「はぁ、そうなんだ」くらいw。この時はあまり反応する気力もなくて。ダンナは5分くらいで退出。あとは退院まで会えないことになります。

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リカバリー室で約1時間様子を見たあと病室に帰ります。ベッドは手術後に寝ていた時のまま。その前まで寝てたやつは外に出されていたようです。たぶん17時過ぎくらいに戻ったのかな。

そのあとは38度2分~5分くらいの熱を出しましたが、病気で出ている熱ではないのでそんなに苦しいといった感覚はなく、ただ暑いなくらい。看護師さんに氷枕を2つ持ってきてもらいだいぶ楽になりました。
それよりもちょっと辛かったのは、のどの痛みです。気管確保の管を入れられていたので終わった直後は痛みが出る…というのは前知識で知っていたので「これが…」って感じ。看護師さんに痛みを訴えると”うがい”を促されベッドの上で軽く喉を潤すとだいぶ楽になりました。

ちなみに、声は多少かすれる程度で想像したよりも普通に出すことができたと思います。おそらく手術の技師さんの腕が良かったのでしょう。

この日は自分の体が管だらけ状態(腕からの点滴お腹のカテーテル背中の硬膜外麻酔尿管)。さらに心電図と1時間おきに動く血圧器、足の血流を促すポンプみたいな機械も。この足をプシュープシューって圧迫するやつがけっこう気持ちよかったです。

寝返りも打たずただ上を向いて寝るのみ。これはあまり苦痛じゃなかったかな。
あと、手術直後の夜が長いという体験談を多く読んでいたので覚悟はしていたのですが、私は下剤との激闘のせいでほとんど睡眠をとっていなかったこともあってか2時間おきに眠りに入ることができました(麻酔で記憶を無くしてた時間は睡眠とは違うんだなと思ったw)。

看護師さんは深夜も1時間おきにカテーテルの様子を見に来てくれました。本当に大変なお仕事です。

手術当日の出来事はこんな感じでした。ゴッドハンドの先生のおかげで術後もうまく乗り切れるんじゃないかと、この日はけっこう楽観視。しかし、そんな甘くはないことを翌日知ることになりました(苦笑)。ということで、まだ続きますw。

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