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運命のクロスヒストリー「徹底捜査 忠臣蔵」

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大石たちが討ち入り決意してから1年9か月後の12月15日早朝、ついに赤穂浪士たちは吉良邸襲撃を果たすことになります。

人数的には圧倒的に不利だったにもかかわらず、綿密な事前準備と対策によって吉良方を次々と制圧していく赤穂浪士たちは改めてすごい奴らだったんだなと思いました。しかも部屋の中はほとんどまっ暗状態だったといいますから、かなり難儀したらしい。屋敷もだだっ広いしね~。

ここで驚いた事実というのが、実は吉良は戦って果てた討ち死だったということです。

通説では、炭蔵に隠れていたところを浪士に刺されて大石の前に突き出され、死を拒んだ挙句に殺された…という感じだったと思うのですが、実は最後は武士らしく抵抗し戦っていたようなのです。赤穂浪士の証言もあるそうな。

ここまで見てみると、だいぶ吉良や大石の印象が変わりました。

で、討ち入りの後がまた重要でして。そこから再び村上さん演じる仙石が登場してきます。

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仙石久尚 VS 大石内蔵助

吉良を討ち取り泉岳寺の浅野の墓へ報告を終えたあと、大石たちは大目付の仙石久尚の屋敷に出頭します。

「浅野匠の家来じゃと!?」

と訝しい表情でやってくる村上@仙石氏w。明らかに「厄介な奴らが来た」的なことが過っていた様子w。で、何事かと聞いてみるのですが、ここで林原さんのナレーションが入るので、その間じーっと固まってました(笑)。ストップモーションにしてカットかけてあげればいいのにねぇって思っちゃったよ。で、動き出した直後・・・

まだ何も言われてないのに一瞬目を見開いてビビった表情してたなww。あれはなぜだったんだろうか!?そこが気になったww。

そのあとに大石が「吉良を討った」と報告してきて、思わず声が裏変えるほどビックリしてた仙石さん。もしやさっきの、フライングだったりして(笑)!?

ビビった後になぜかありったけの低音を響かせ前のめりで大石に「集団で襲うことじたい、重々不届きだと思うけど?」と圧をかけてくる仙石氏w。何もそんなグイグイ迫らなくても(笑)。

でも、この角度からの村上さんの表情ってけっこう魅力的だったりもするんですよねぇ。NHKさん、わかっていらっしゃるわw。

通説だと、大石は主君の敵討ちのために吉良を襲ったとされてきましたが・・・仙石の元に自ら出頭してきたことで「仇討というのは計画の一部に過ぎなかった」という説が浮上しました。これはけっこう新しい発見です。

討ち入りの前日に出したとされる書簡が発見されたそうで、そこには「討入りが世間からどう見られるのか心配だ」と記されていていました。世間に正しく討入りの意図を分かってもらいたいというのが大石の真の願いだったようです。

将軍直属の配下だった吉良を襲うことは、将軍に刃を向けるのと同じことを意味していた。よって、大義を認めさせるためには「忠義」故であることを世間に知らしめなければならなかったのです。
それゆえ、大石は仙石に「自分たちは主君への忠義の気持ちで事を起こした」ということを必死に言い含めようとしました。

まず最初に「主君の浅野が松の廊下で起こした刃傷沙汰は不届きな行いであり、それに伴う処分も当然のものと思っている」と前置きする大石。つまりは処分には納得しているということを言っちゃうわけです。

それを聞いて不可解に感じた仙石。たしかに、納得してたならなぜ討入りなんかやったんだって話です。理由が分からず思わず「なぜ襲ったのか、答えんか!!」と声を荒げてしまいました。あれ、けっこう仙石の苛立ちが伝わってきてよかったな~。

しかし、それに全く怯まない大石は

「吉良はその後も存命だった。主君が討ち果たせなかった仇を討ち果たさぬことは、家臣として偲ぶことができましょうか!?」

と逆に問いかける。思いもよらぬ問いかけに対する仙石氏の反応は・・・

「なぁにぃぃ~~~!?」

ちょっっwww!!!なんだその、マンガチックな「なにぃ~?」はwww。ねっとり伸ばしながらの言い方だったから、思わず吹いちまったじゃないか(笑)。いいのか、それでww!?
まぁ、NHK側がそんな感じの演出つけてたんだろうからいいんだろうけど、ちぃと違和感あったなぁ。いや、前川さんが正攻法で芝居してたのでなおさらね。

大石は、亡き主である浅野匠の遺志を継いだだけだと堂々と言ってのけます。それこそが彼が主張したかった「忠義」だったわけですね。そうなると、これまで通説で聞いてきた感動秘話とちょっと意味合いが変わってくるような気がします。策士の顔の印象が強い。

その言葉を聞いた仙石は、大石たちの真の目的を理解したようでした。おそらくあの時、大石たちを「あっぱれな奴だ」と認めたんでしょうね。
そのうえで「何か願いはないか?」と尋ねると・・・「武士としての忠義を果たした今、もはや何の未練がございましょうか」と笑顔を向けながらも仙石を見据える大石。この間の二人の視線のやり取りはヒリヒリして見応え十分でした。

大石の言葉の意味のすべてを飲み込んだ仙石は・・・

「言うのぅ~~」とニヤリとしたあと、カッカッカッと大声で笑いだしました。なんかちょっと悪のお代官様ちっくで面白かったなw。でも、ここで大石の意図を理解してすべてを飲み込む度量の大きさが見えたのでよかったです。

仙石も大石も、お互い勝敗つかずといったところでしょう。どこか認め合っている雰囲気がありましたね。

「追って沙汰する」と言残し、仙石はその場を立ち去りました。

村上さんと前川さん、さすが共演歴が3回目ということもあって息の合った良い呼吸でお芝居されていたなぁと思いました。次は味方同士の二人っていうのが見てみたいな。

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事件の顛末

それからしばらくして、吉良家に悲劇が訪れます。赤穂浪士たちに討入りされた際の不甲斐ない戦いっぷりに目を付けられ、責めを負うことになってしまったそうな…。

一番気の毒なのが、吉良上野の養子だった吉良左兵衛。ちなみに最初、演じていたのが濱田龍臣くんだって気づかなかったよ!ホント成長したんだねぇ。

一人生き残ってしまった左兵衛は、幕府からの尋問を受けた挙句責めを負わされる羽目に(涙)。本当にとんだトバッチリ受けてしまって気の毒で仕方なかったよ。

仙石も吉良家の処分については気がかりだったようで老中の阿部に「どうなるのか」と尋ねますが、「臨機応変こそが政じゃ」と返されてしまい、モヤモヤしたものを抱えながらもその決定に従うことにしました。

「臨機応変・・・いや、朝令暮改か・・・」

と呟いたときの村上@仙石氏、なかなかにカッコよかった!あの低音と、セリフの間が特に痺れました!!こういう魅せ方がいいよねぇ。

討ち入りから二か月後、仙石は吉良家に非情な沙汰を下します。

吉良は松の廊下の折に逃げてばかりで卑怯の至りだった上に赤穂浪士にも討ち取られる失態を犯したと断罪…。「親の恥は子の恥、よって領地召し上げのうえ他家預かりとする」というなんとも気の毒すぎる処分を下されてしまった。

左兵衛があまりにも気の毒すぎるーーーー(涙)!!!

まさか吉良家にこんな悲劇が及んでいたなんて知らなかったから、なんか切なくなってしまった。しかも、左兵衛はわずか21歳で預かり先にて亡くなってしまったらしい(涙)。ほんと気の毒だったよ…。いつかお墓参りに行きたい…。
彼の死によって吉良家は断絶してしまったと…。幕府も罪なことするよねぇ。いまさら松の廊下のこと断罪されてもって感じだったし。

そして、大石たち赤穂浪士は名誉の切腹を申し渡され散っていきました。大石はとても満足そうな表情でこの世を後にしていたな…。彼の一番の目的が達成されたという満足感からでしょう。

こうして「忠臣蔵」は”忠義の物語”として現在まで語り継がれることになったということです。真実はなんともほろ苦いものだったのですね…。こうして世間に知ってもらえるだけでも、吉良さんもちょっとは報われただろうか…。

村上さんの仙石久尚も良い味出してたし、インパクトがあって素敵でした!やっぱり時代劇が似合いますね~。

2019年、今年は昨年以上に多くの作品で村上さんに会えますように。

ちなみに、某雑誌の企画での手相占いによると・・・「遅咲きでじかんをかけて成功する相で、どんな役柄でも持ち味を発揮できる」となっていました。実現しますように!

あと、今後の予定として1月期ドラマ「イノセンス」にゲスト出演が予定されてるらしい。ということで、予習するためにもチェックしておこうと思います。

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