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NHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第25回感想 事故

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幸せな気分で下宿先に戻ると、千吉が入口で黙って立っていた。ここからはもう波乱の予感しかいたしません(汗)。

るいは千吉との記憶がないのでポカンとしていましたが、「おじいちゃん」だと知ると嬉しそうにおはぎを1個手渡すのでした。るいとしては、初めての安子以外の家族に会えたということで純粋に喜んだんだと思います。

ところが、安子は勇の計らいで誰にも告げずにひっそり雉真の家を脱出したので(汗)突然現れた千吉にどう顔を合わせていいのか分からず大きく動揺してしまった…。
もし私が同じ立場だったら、どんな咎めを受けるのかとそこばかり気にして恐怖しかない状態になると思うんだけど(苦笑)安子は違うんだよなぁ。

これまでの『カムカムエヴリバディ』感想レポ

カムカムエヴリバディ
カムカムエヴリバディ
2021年度後期NHK朝の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の感想レビュー
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るいからもらったおはぎを千吉は美味しそうに食べますが、その単価を聞くと「薄利多売ということじゃのぅ」とサラリと現実を突き付けてくる。つまり、安い利益しか得られないのに多く売らなければいけない現状を千吉は咄嗟に把握したわけです。長く商売をやってる彼からしたら気になることだっただろうな…。

るいを外へ遊びに行かせた後、安子は千吉に黙って家を飛び出してしまったことを謝罪する。さらには美都里の体調も気にかけている…。あんなにひどいこと言われたのに、体調を崩してしまった義母のことはずっと気にかけていたなんて…本当に安子は優しいよね。義理じゃなくて本気で心配してるんだもの(え、私が鬼ってことか 苦笑)。
千吉は美都里はあれから寝込んでしまっていると告げる。安子が岡山を出てからけっこう月日が経ってるはずだけど…、まだ伏せているのか。それはやはり心配になるな。

千吉は改めて安子に岡山へ戻ってくるようにと勧めました。とても裕福とは思えない生活環境を見て不安が募ったのでしょう。雉真の豪邸から比べたら天と地の差といってもいいほどですから、そう思ってしまうのも無理はない。
ただ、千吉は安子が質素な暮らしをしながらも久しぶりに心安らぐ幸せな時間を過ごし始めていたことを知らなかった…。おそらく理解もできないと思う。

でも、義理の娘として安子のことも心配してくれてたのではないだろうか。再婚話ももう勧めないと約束してくれましたしね。稔の妻として、るいと二人で堂々と雉真の家で暮らせばいいと説得にかかる。これも、千吉なりの彼女に対する優しさだったと信じたい。

でも、安子はその言葉に甘えようとは思わなかった。ありがたいと思ってはいただろうけれど、千吉たちに迷惑をかけてしまっていることも申し訳ないと思ってはいたけれど…、安子はきっぱりと「岡山には戻りません」と決意を伝えます。

「岡山を出た日、私は決めたんです。どんなにつらくても苦しくても、顔を上げて、前を向いて日向の道を歩いていく。その姿をるいにもみせていく、そうしてるいを育てていく。そう決めたんです」

岡山を出た日に誓ったことを守り抜きたい安子。自分だけの力で稔との愛娘るいを育てていきたかったんだよね…。なんとしても大阪でるいと二人で生きていきたいと懇願する安子でしたが、しかし、千吉はその願いを受け入れようとはしませんでした。
「いいかげんにしろ!何を意地になっているんだ!!」と声を荒げて安子をしかりつけてしまう千吉。彼女にあんな強く出たの、初めてじゃないかな…。

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しかし、るいは安子が千吉に怒鳴られている現場を目撃し咄嗟に母を庇う。

るいは母と二人の生活で十分満たされていたので、千吉が自分のためを思っていらだってしまった気持ちが理解できない。
自分を拒絶されたと感じたであろう千吉は「商用で頻繁に大阪に来てるのでまた寄る」と少し寂しそうに告げ出ていこうとしました。しかし去り際にもう一度安子を説得する言葉を投げかけました。

「るいは安子さんの子だ。だけど同時に稔の子、雉真の子だ。わしはるいにそれにふさわしい教育をうけさせてやりたい…。ここでは、それもかなわんだろう…」

千吉さんの祖父としての孫を想う気持ちも切実なんだよなぁ・・・。たしかにこのままの生活を続けていてもお金はあまり入ってこないしるいに満足のいく教育は受けさせてやれない可能性も大いにある。
だけど、あれだけ夢中になって「カムカム英語」聴いてるから…英語だけは上達早いんじゃないかなとは思うけど。

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千吉が帰った後、安子はるいを抱きしめながら彼が言っていた「るいの教育」について改めて考えてしまっていたようでした。

このままではいつか岡山に戻されてしまうかもしれない。そうならないために自分がもっと頑張って稼がなければ…、そう思ってしまっただろうなぁ。

次の日から安子は、岡野商店への配達をする道中で新規開拓のための営業を始めました。自分のおはぎを必死に売り込んだ結果、注文が増えたらしい!芋飴を売るのも大変だったあの頃を考えるとすごい進歩!金太直伝のおはぎの味が本当においしかったというのもあっただろうし、人々の生活も少しずつ余裕が見え始めていたからというのもあったかもしれないね。
ところが、喜んでばかりもいられない。配達が増えたことで、おはぎづくりのために今度は自分の時間を持てなくなってしまった安子。あんなに熱心にるいと聞いていた「カムカム英語」すらまともに聴く時間を取れなくなってしまっていました(汗)。これはかなり良くない状況だ…。

そんな忙しい日々は、やがて安子の体力や気力を奪っていくことになってしまう。ろくに睡眠もとれていないので配達の自転車ももうろうとしながら運転するという危険な状態に(怖)。
でも、安子は岡山に戻りたくない一心だったんですよね…。るいと二人で大阪で暮らすためだったら、どんなに自分が犠牲になっても構わないとそれだけの精神力でやってたと思う。でも、気持ちとは裏腹に体力がそれについてこれなくなってしまった…。

傍から見ても自転車に乗れる状態じゃないとわかるようなうつろな目をして運転していた安子(怖)。すでに周りの音もまともに聞こえていないような感じで、危なっかしくて見ていられない!!

と、思ったら次の瞬間…、ついに事故は起こってしまった。

倒れながらもしばらく何が起こっているのか把握できていないようでボンヤリ空を見上げていた安子。しかし、けたたましく泣くるいの声に我に返り必死にその場に駆け寄る。自分の腕が痛いのも忘れ、必死にるいを抱きしめ病院へ急ごうとふらふら駆け出していく。

しかし次の瞬間気が付くと…下宿先に戻っていて、そばで勇が看病してくれている。慌てて飛び起きようとするものの腕の痛みでうまく起き上がれない。勇の話によると、安子は左腕を折ってしまったらしい。あれだけの事故だったのに、腕一本が折れるくらいで済んでよかったよ(汗)。
るいは千吉が大きな病院へ連れて行ったものの命に別状はなかったと聞いて安子はひとまず落ち着きを取り戻しました。

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事故があったあの時、商用で勇と大阪に訪れていた千吉がちょうどそばを通りかかっていたそうで助けてくれたのです。運が良かったよね…。だけど、安子としては心中複雑だろうなぁ。

勇は、父が安子を探し出したことを今回の大阪行きの時に初めて聞かされたらしく、激しくそのことを責めたと話します。安子が雉真を出た時、両親にあれだけ頭を下げて頼んでいたから、その約束を破られたことはショックだったと思う。
でも、事故に遭ってしまったことを考えると父の言っていることが正しいのかもしれないと考えが揺らいでしまった勇は安子を優しく促そうとする。

「父さんの言う通り、岡山に帰ってこい。それが一番いいと、わしも思う」

ところが、安子は勇が岡山へ戻ってこいと千吉と同じことを勧めてきたことに大きなショックと憤りを感じてしまう。折れた腕では菓子も作れないだろうと心配してくれているにもかかわらず、それに耳を貸さず「馬鹿にしないで!お菓子くらい右腕一本でも作れる!!」と猛抗議する安子。

「今さら甘えるわけにはいかない!逃げるわけにはいかない!るいがいるもの…。るいのためだったらどんなことでも…」

大阪にとどまりたい一心で正気を失いかけてしまった安子に勇はかける言葉を失ってしまう。るいは稔の魂が宿る大切な宝物。なんとしても自分一人の力で守り抜きたいと意固地になってしまう安子。ただ、いくらなんでも右手一本ではこれまでと同じようにお菓子を作るのは…やっぱり不可能に近いと思うよ。

すると、千吉と病院へ行っていたるいが明るい笑顔で安子のもとに駆け寄ってきた。しかし、元気そうなるいの頭には痛々しく包帯がまかれている…。千吉が病院で聞いた話を重い表情で伝えてきた。

「運が悪いことに、落ちた場所に大きな石があったそうだ。医者の話だと、傷は一生…」

安子はその話を聞いた時、大きな衝撃と罪悪感に襲われてしまう。自分一人の力でるいを育てると決意をしたものの、結果的に守り抜くどころか一生残る怪我まで負わせてしまった。安子の心の痛みを想うと本当に言葉が出ません…(涙)。
初めて自分の限界を受け止めた安子は、ただただるいを堅く抱きしめ涙を流す…。彼女に残された選択肢は、一つしかありませんでした。

おそらく、これまでの取引先には千吉が謝罪に回ってくれたのでしょう(勇も協力したかもしれない)。

安子はるいと一緒に勇に連れられて岡山の雉真の家に戻ってきた。その扉をくぐることは、彼女にとっては牢獄に入るのと同じような心境だったかもしれない…。雉真の家の門構えがあまりにも立派すぎるからなおさらね(汗)。

覚悟を決めて玄関に入ると、浴衣姿の美都里が無表情で座っていた。後ろには大きな山の絵(?)が…。なんかちょっとホラーな印象が濃くないか!?シチュエーションが怖すぎるww!!!果たして美都里は安子になんと声をかけるのだろうか…。

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