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NHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第24回感想 カムカム英語

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前回は時間が取れず感想を書けませんでしたが(汗)安子が町角で出会った”カムカム”英語を通じて親切な大阪の家族(小川家)に救われていく展開はとても印象的でした。事前のあらすじには安子が”どろぼう”と間違えられる…みたいな解説を目にしたような気がしていたのですが、そういう感じにはならなくて一安心。

親切な紺野まひるさんが演じた小川澄子さんの出番は今後もあるのかな?この方がとてもやさしい人でホントよかったよ。安子の生活が安定してきたのはこの方のおかげといっても過言ではない。

でもやっぱり、一番大きかったのは平川唯一さんの「カムカム英語」に出会ったことだったかな。しかも、最初に耳にしたのが第1回目の放送だったのも印象深い。
第24回はさらに時間が経ち、いかに安子が「カムカム英語」に心救われているのかが描かれていたような気がします。

これまでの『カムカムエヴリバディ』感想レポ

カムカムエヴリバディ
カムカムエヴリバディ
2021年度後期NHK朝の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の感想レビュー
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仕事が安定してきたことで生活の方もかなり楽になってきた安子。高価で手が出なかった小豆も買えるようになり、芋飴と一緒におはぎも作れるようになっていました。娘のるいもだいぶ大きくなり母の仕事を手伝っている。
さすがは和菓子屋の娘ですよね。父から教えてもらった期間はほんのわずかだったけど、ちゃんと売り物にできる商品を作って生計を立てているのはすごいと思います。

そんなある日、ラジオのニュースで”第9回全国中学校野球大会”が再開されたことが伝えられていました。1年前は西宮球場でやったようですが、この年から甲子園で野球ができるようになったとのこと。ということは、この時期は1947年ということですね。この翌年に「全国高校野球大会」と名前が改まったらしい。

安子の脳裏に、甲子園が中止になってしまった日の勇の哀しそうな顔が蘇ってきた…。るいと二人で暮らすための資金を渡し雉真家から救ってくれた勇は今どうしているだろうか。彼には感謝してもしきれませんよね。どうか何かしら彼に救いが訪れていますようにと願わずにはいられません。

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安子は倹約を続けてお金を貯め、ついにラジオを購入することができました。夕方に差し掛かったころ、ラジオから「カムカム英語(正式には英語会話)」のテーマ音楽が聞こえてきた。安子とるいは嬉しそうにその前に座り一緒に歌いながらテキストを開き平川の声が聞こえてくるのを心待ちにしている。

今回、平川唯一を演じるさだまさしさんは声のみの出演ということですが、優しい癒し系のほっこりする語り口調がこのドラマの世界観にピッタリですよね。さださんにオファーしたことは大成功だったと思います。「全国の多くの英語の赤ちゃんがラジオの前で待っていらっしゃるのが見えてますよ」みたいな語り口調がとても優しくてなんだかちょっと泣けてしまうくらいです。

平川唯一さんについては先日高梁市で開催されていた展示会を見に行ったのですが、とてもすごい経歴を持った方だというのがわかりビックリしました。
アメリカでの英語の成績はトップクラスで(オールAだった)、さらにはハリウッド映画に役者としても抜擢されていたのだとか!!平川さんの英語は本場仕込みのすごいものだったのです。それを、日本人に伝わりやすくめちゃめちゃ砕いて説明されていたわけですから、人気が出るのもうなずけます。

基本的に日本の日常生活をベースにした題材でレッスンをしていたというカムカム英語。この日は、”朝、お父さんがまだ寝ていた娘を起こす”という、ごく当たり前な日常のひとこまで英語を学ぶことになっていました。

るいは平川の声に合わせて一生懸命英語を口にしています。その横で安子は、テキストに出てきた家族に、自分が欲しかった家族像を重ね合わせていました…。

父親の稔が「まだ眠い」とぐずっているるいを優しく起こしている。時間を聞いて起き上がった娘に笑顔で「おはよう」と優しく声をかける稔。そのまま庭で元気にラジオ体操をする夫と娘を嬉しそうに見つめている安子…。

カムカム英語には、安子が望んで手に入れることができなかった幸せに満ちた家族のさりげない日常がたくさん詰まっていたのです(涙)。平川唯一の優しい語り口調がさらにそれを思い浮かばせてくれる。稔はきっと素敵な良いお父さんになっただろうね…。
安子は「カムカム英語」が放送している間だけは、実現できなかった理想の家族の夢を生きることができていたのかもしれない。この放送は英語の勉強というよりも、彼女にとっての心の支えとなっていたような気がします。

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そんなある日、大阪の住吉にある岡野という菓子職人が安子のもとを訪ねてきて「おはぎをうちの店に卸してくれないだろうか」と依頼してきました。

初めての大口注文に驚く安子。それだけ彼女の作るおはぎは評判が高かったんですね!やはり杵太郎さん、金太さんのDNAをしっかり受け継いでいたということでしょう。「美味しゅうなれ」と祖父や父と同じように心を込めて作っていたことも、その想いが多くの人に届いたのだと思います。

おはぎを急ぎ200個作り、るいを連れて岡野のいる住吉まで歩いて持っていく安子。ところが、大阪の地理を知らなかったためその道のりはかなりの距離で…幼いるいは途中で歩くことに苦痛を感じてしまうことに(汗)。
杉川町のモデルになっているのは「杉本町」だそうですが、そこから住吉まではおよそ36キロという道のり。電車でも1時間ちょっとかかるのですから、歩いたとなると相当大変だったと思いますよ(汗)。そりゃ、るいちゃんグズっても仕方ない。

岡野さん夫婦も安子たちが歩いてきたと知ってビックリ仰天。気遣って水を出して休ませてくれました。安子たちが出会う大阪の人たちは本当に優しくて良い人ばかりですよね。

休ませてもらっていた時にふと外を見ると大きなかごが付いた自転車が通りかかるのが目に入ってきた。これにヒントをもらった安子は自転車を手に入れ後ろに荷車をつけて改良。次回の岡野さんへの卸は荷台にるいを乗せての自転車通いとなりました。このあたりの発想力ももすごいなと思います。

でも、自転車に乗っているとやはり思い出しちゃいますよね…。岡山の旭川河川敷で稔と練習したあの日々を…。

帰り道、安子とるいはふと足を止めて河川敷に生えていたヨモギに見入っている。ここの河川敷は…稔と一緒に過ごした大和川だろうか。だとしたらロケ地は岡山じゃなくて滋賀だな。

家に戻った安子はヨモギ餅とヨモギのてんぷらを作りるいを喜ばせてやりました。こんな何気ない出来事が二人にとってはこの上ない幸せなのです。

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数日後の月末、安子は下宿を貸してくれているくまに家賃を支払い、それと同時におはぎも差し出していました。くまは安子が作るおはぎが大好きなようで手放しで喜んでいます。大きくなったるいを見ながら目を細めたくまは安子をねぎらってくれる。「よう頑張ったなぁ、雉真くんもきっとそう言ってるわ」という優しい言葉が心に沁みる…。

くまさんが最初に下宿を開けてくれたから安子はここまで頑張ってくることができたんですよね。本当に彼女は大阪で優しい人たちに恵まれている。きっと、稔がそうなるよう天国から仕向けているのかもしれない。

大和川河川敷までるいを連れて散歩に出た安子。るいは父親がどんな人だったのか聞いてきた。それに対して安子は懐かしそうに稔のことを「優しくて大きな夢を持った人」と語ります。そして娘に名前の由来についても話します。

「お父さんはるいの名前に夢を託したんじゃ。どこの国とも自由に行き来できる、どこの国の音楽も自由に聴ける。演奏できる。そんな世界を生きてほしい。日向の道を歩いてほしい。そう願って、アメリカのルイ・アームストロングという人から名前をもらったんじゃ」

幼いるいにはまだルイ・アームストロングという名前を聞いてもピンと来ていない様子でしたが、きっと将来、その意味を知り父を想う時がくるんじゃないかなと思います…。

安子は感慨深そうに微笑んでるいと共に下宿へと帰ります。ところが、その入り口の前に一人の男性がたたずんでいました。そこにいたのは、少し硬い表情をした千吉だった…。勇は「探さないでほしい」とくぎを刺していましたが…千吉さんは安子を探し出してしまったのですね。連れ戻しに来たのだろうか…。

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