『西郷どん』第18回感想 流人 菊池源吾

いよいよ『西郷どん』が新たなステージに突入しました。奄美大島編です。

前回、月照を抱きしめたまま真冬の錦江湾身を投げた吉之助。ちょっとBLっぽく描かれていたことで話題になりましたがw、あの直後のことは本編では時間の関係からかスルーされてしまいました😅。月照さんは冒頭の回想のみだったのがちょっと寂しかったな…。

薩摩旅に行ったときに西郷と月照が船を出したところと西郷が蘇生した家を見てきたので、後日また写真レポしたいと思います。

それにしても、奄美が舞台になったことでドラマの雰囲気が前回までとは別物と思えるくらいすっかり変わってしまいましたね😶。全く違うドラマを見ているかのようだった。

印象的だったのが冒頭、二階堂ふみさん演じる島の女・とぅまが大海原に向かって島唄を響かせる場面。思わずハッと息を呑むような美しさがそこにはありました。

そしてもう一つ大きく変わったことは・・・字幕が増えたこと(笑)
大島の言葉が本編中に飛び交うことになるのですが・・・薩摩弁と違って全くと言っていいほど何を話しているのか分からない状態😅。島独特の方言はまるで外国語のよう。たま~にニュアンスが分かるセリフもありましたが、ほとんどが字幕に頼らなければ言葉を理解できない。そこはかなりこだわりを以て撮影されたんだなと思いました。

うちのダンナは「今までは画面見れなくても意味が伝わったけど、今度から画面に集中しないと何話してるのか全く分からん」と困惑しておりましたww。


ということで、今回からことば指導の先生が増えておりました。さすがに迫どん先生は奄美ことばまでは無理だったか😅。

ちなみに小さな疑問…。
吉之助は島には初上陸だと思うのですが、奄美大島の独特の方言、通訳なしで理解できてたのがすごいなぁと。同じ薩摩領ということで分かるんだろうか??

あ、オープニングといえば、里アンナさんの歌声が増えましたね(本編にも登場されました)。今回から歌詞として聞こえるようになりました。冒頭から島の雰囲気が漂ってきます🏝。

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第18回 流人 菊池源吾

2018年5月13日放送 NHK総合

鈴木亮平・瑛太・二階堂ふみ・高橋努・木内みどり・近藤芳正・秋山菜津子・柄本明ほか

あらすじ

冬の錦江湾に身を投げた吉之助(鈴木亮平)は奇跡的に生き返るが、藩命により菊池源吾という名でひそかに奄美大島に流される。龍家の当主・龍佐民(柄本明)の世話になるが、吉之助の気持ちはささくれ、島人たちを容易に近づけない。しかし、島人たちは驚くほど貧しい暮らしをしていた。島人たちが薩摩の過酷な支配により黒糖作りを強いられていることを、吉之助は島の娘・とぅま(二階堂ふみ)から教えられる。

公式HPより引用

魂の抜け殻のようになって大島へと渡る船に揺られていた吉之助。その表情からはすっかり生気が消え失せていてまるで別人のよう…。だけど、亮平くんの島流しバージョン吉之助の風貌は個人的にワイルドでけっこう好きだったりしますw😁。

月照と運命を共にするつもりで飛び込んだものの、自分一人だけ助かってしまったことに激しい罪悪感を抱いてしまった吉之助。
あのとき、死出の道に赴こうとする月照が淋しくならないようにと運命を共にしていましたから…そりゃ、自分だけ生き残ったことがどんなにか辛く苦しい出来事だったのかは痛いほどわかります😢。結果的に一人で逝かせてしまったことになりますからね…。吉之助的には「自分が殺してしまった」という想いもあったんじゃないかと。その辛さを亮平くんはとても繊細にリアルに表現していたと思います。

ちなみにドラマでは西郷家で吉之助は息を吹き返していましたが、実際は漁師の家に運ばれてそこで蘇生したそうです。月照さんも共に引き上げられましたが、亡くなってしまいました。体力落ちてたし、冷たい海に長いこと浸かっていたことが致命的となったのでしょう😭。

あと、ドラマでは西郷と月照が海に落ちたのを正助が見つけたってことになっていましたが・・・実際は、共に船に乗っていた平野国臣が落ちた二人を引き揚げたとのことです。吉之助の命の恩人は平野さんだったんですよね…。展開上いないことになってましたが、親しい間柄でもあったようなので登場してほしかったです。

薩摩藩は吉之助が息を吹き返したことを幕府に報告せず死亡届をだしてしまったとのことで、生きていることを隠すために「菊池源吾」という新たな名前を与えて大島(現・奄美大島)へ追いやることになりました。

だけど、突然「源吾」呼びにすると誰だか分からなくなりそうなのでw、今後も「吉之助」でいきます。ちなみに”菊池”とは、西郷家が菊池一族の末裔であるというところから取ったという話があるそうです。


New吉之助・・・のっけから、やさぐれ感満載でした😓。だけど、その気持ちは何だか痛いほどわかるかも。実際の西郷も、心中事件の後は「土中の死骨」と自分を呼んでいたそうですからね・・・。

吉之助が流された先の大島のシマンチュたちは、薩摩の厳しい支配下に置かれており、サトウキビからできる砂糖を年貢として収める生活をしている。
が、労働は過酷で厳しく、苦労して取ったサトウキビから取れる砂糖の量も圧倒的に少ない。それ故に彼らの暮らしは決して楽なものではありませんでした。そんななかで逞しくみんなを引っ張っていたのが、龍佐民の姪のとぅまでした。

吉之助は佐民の屋敷の離れを与えられていましたが、以前までとはすっかり人が変わったように抜け殻状態となっていた…。薩摩で息を吹き返した後、もう一度死のうとしましたが正助に生きるよう説得され島にやって来た吉之助。
それでも吉之助には自分が生きる意味をどうしても見出すことができない。月照だけを死出の旅に逝かせてしまったことへの激しい罪悪感と、本気で死ぬつもりだったのに生き残ってしまったことへの果てしない虚しさだけが残っている。

「おいに、生きる値打ちなんかなか!!!」

と猛獣のようにやさぐれて庭で暴れまわる吉之助は痛々しいんだけど・・・ワイルドだなぁともw。全く未来が見えずお先真っ暗状態。どうあがいても光は見えてこない。本当に気の毒の極致なんだけど・・・


とぅまと子供たちが目撃した木にしがみつくケンムン吉之助は何だかちょっと可愛かった😁。

亡霊のような吉之助を見たとぅまは、なぜか、かつてユタから「もうすぐお前の夫がやってくる。しかし災いも連れてくる」と言われた言葉が過ってしまう。この時から吉之助に漠然としたシンパシーを感じていたのかも?
それにしても、ユタ役の秋山菜津子さん、貫録ありましたね~!奄美ことばもよく分からないけど…かなり忠実に話しているんじゃないでしょうか!?とぅまの台詞は何となく字幕なくても分かるけど、ユタの台詞は字幕がないと理解できない😅。これを覚えなきゃいけなかった奄美サイドの役者さんは本当に大変だ。

龍家では吉之助のことが話題になっている。「またアンゴ差し出さないといけないの?」と不安そうなとぅま。島では薩摩の侍がいる間だけ「アンゴ」つまり島にいる間の妻を差し出しておとなしくさせるという風習があったようです。
しかし、吉之助の元には女性陣は寄り付きたがらない。あまりにやさぐれているため、食事を持って行っても邪険に扱われてしまいすっかり嫌われている様子。

この躊躇している女性陣の中に見覚えのある子が…!


朝ドラ『あまちゃん』でGMTの「きゃんちゃん」を演じてた蔵下穂波さんではないですか😃。お母さんの役のようで、すっかり成長していい女優さんになったなぁと思いました✨。

結局、やさぐれ源吾こと吉之助のところへはとぅまが行くことに。

しかし、何もかも投げやりな吉之助はせっかくとぅまが作ってくれた食事にも「刺青の入った手で作ったものなんか食えない!」と酷い暴言を吐いて打ち払ってしまう😵。
貧しい家庭に育って食べ物のありがたさを知っていたはずの吉之助なのに・・・!!あの態度は酷いよね~。とぅまが海に向かって「あん男に災いを!!」と叫ぶ気持ちもわかるよ😞。

ちなみに、とぅまの手の甲に描かれてる刺青は「魔除け」を意味しているようです。

数日後、薩摩から島の砂糖を召し上げるための船がやってくる。島では貨幣の流通がないので、砂糖と米や日常品を交換。しかし、交換の歩合は適当で理不尽なものだったようで…島の暮らしは一向によくなる気配がありませんでした。

こういう時にお決まりのように現れるのが、横柄なお役人さん😅。田中役の近藤芳正さんがまた上手くて憎らしいんだよねぇw。で、部下の木場役の谷田歩さんは珍しくちょっと良い人役っぽい。なかなか貴重😁。

横柄な態度の田中ですが、シマンチュはそれに逆らう事ができない苦しい立場。それでも、厳しい現状を訴えて何とか大目に見てもらおうと試みる佐民でしたが、逆に「それなら他の作物は作らずサトウキビだけを作れ!」と超理不尽な暴言を吐かれてしまう。憤りを覚えつつ、薩摩の役人に手を出したら島の人たちは罰を受けることになるため何も言い返すことができません…。
そのやりとりの最中、きゃんちゃん・・・じゃなかった、こむるめの息子のタケが落ちた砂糖を見つけ口に入れてしまう。お腹を空かせていたため、思わず落ちていた砂糖を食べに行っちゃったんだよね…。しかしそれは、薩摩の為に納めるものに手を出すという意味で重罪に値する行為だった😫。

役人に見つかったタケは、母親と共にその場で打ち据えられそうになってしまう。万事休すか!?
と思った瞬間、振り上げられた棒を受け止める人物が現れます。


やさぐれ、人生に絶望していたはずの菊池源吾、こと、西郷吉之助でした。

「やるならおいをやれ・・・!!」

吉之助としては、本気で自分を打ちつけてほしかったのかもしれないけれど、その暴れっぷりが少年と母親を救うことになりました。この時のワイルド吉之助、なんだか迫力あってカッコよかったぞ😁。

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翌日、吉之助の元を訪れたとぅまは素直に助けてくれた礼を言う。それに対して、吉之助はなぜ少年が暴行を受けそうになっていたのかを尋ねます。その理由が「砂糖をなめただけ」だと聞いて信じられない…。それでも、生きる屍の吉之助は島のことを知ろうとはしない。
そんな彼に痺れを切らせたとぅまは、これまでの島のいきさつを強引に語り始める。

薩摩の殿様や役人が湯水のように銭を使いまくったせいで、島の畑はほとんどサトウキビ畑に変えさせられてしまったこと。

薩摩の前の殿様が死んだときは、島中の人が「暮らしが楽になるかも」と喜んだこと。

それでも、全く暮らし向きは変わらず皆苦しんでいること。

これまで斉彬を崇拝しまくってきた吉之助にとっては、まさに聞き捨てならないものばかり・・・。特に斉彬が死んだときに島の人が大喜びしたっていう話は、彼にとってはあまりにもショッキングな言葉だったのではないだろうか。
当然、烈火のごとく怒り狂って反論します。斉彬はいつだって「民のことを一番に考えていた」と。

その言葉をきいたとぅまは涙を浮かべながら寂しくつぶやきました…。


「私らは、民のうちに入っとらんかったんじゃぁ・・・」

この一言が、吉之助の心を小さく揺さぶり始める・・・。とぅまの「自分たちは民に入れてもらえてなかった」という言葉は本当に哀しくて切なくて堪えましたね😣。なんかこういうことって、現代にも通じるものがあるというか…。いつの時代にも「無視をされる」民がどこかに必ず出てくるというのが、なんとも本当に・・・重いです。

その帰り道、とぅまは再び海に向かって「あん男に災いを与えてくれしょり!!」と叫ぶ。悔しくて悲しくてたまらなかったので、そのくらい叫びたくなるのは仕方がない。
しかし、その様子を目撃したユタは「お前は神の力が宿っているのだから、そんなことを叫んではいけない」とたしなめる。後日、この「災い」が本当に吉之助の身に訪れてしまうとはねぇ(苦笑)。

ある嵐の夜、吉之助は正助からの手紙で同志だった橋本左内が「安政の大獄」によって処刑されてしまったことを知ってしまう。自分の周りの同志たちが次々と命を失っているなか自分だけ生き残ってしまうことに激しい自責の念に襲われる吉之助…。
狂ったように「おいを殺せ!!!」と嵐に向かって叫び続け、そのままフラフラと出て行ったあと道端で意識を失う。翌朝その姿を最初に発見したのがとぅまでした。

急いで佐民たちの家に運ばれた吉之助でしたが、熱が下がらず危険な状態。とぅまは、海岸で吉之助に災いが起こるよう叫んだことが今回の事態を招いたのではないかと激しく後悔する。
佐民たちも、吉之助が死んでしまうようなことがあれば自分たちが薩摩から咎めを受けることになっていたため必死に看病する。それにしても、あの大柄な吉之助がうなされて暴れるのを抑えるのは至難の業だったと思うわ😅。

高熱で激しい震えが起こる中、吉之助は夢の中で行先のない道を彷徨い歩き続けていた。
そんな時、後ろの方に何か気配を感じる吉之助。自分の手を、誰かの手が掴んで強引に引き戻していく・・・。まるで道案内をするように明るい方へと導いたその手の人物は、苦しむ吉之助にしがみつき必死に「生きろ!!」と叫び続けていたとぅまだった。

とても幻想的で、吉之助がとぅまに導かれるように光りに向かって歩き続けるシーンを見ていたらなんだかグッと来てしまって涙が出ました・・・😢。彼の再生のきっかけになる印象的な場面だったと思います。

とぅまたちの必死の看病が功を奏し、無事に息を吹き返すことができた吉之助。
意識が戻った時、佐民からとぅまの親が薩摩に不正を訴えに出かけたきり戻らなかったという話を聞いてしまう。おそらくは薩摩の役人に殺されたのだろうと…。それ以来、とぅまと兄は薩摩の人間を激しく憎むようになったのだという。

しかし、そんな彼女が、吉之助が生きることを望み、その道を開いてくれた。

とぅまの話を佐民から聞いた吉之助は、この時初めて彼女が作ったカユを口にする。まるで自分を再生させていくかのように勢いよくカユをかきこむ姿に、彼が生きる気力を盛り返しているのを感じました。涙を流しながら食べる亮平くんの芝居に胸打たれるものがあったな😢。

体調が回復した吉之助はとぅまの元を訪れる。以前とは違って憑き物が取れたように表情が穏やかになっていたのが印象的です。看病の礼を言った後「頼みがある」と切り出した吉之助にとぅまは自分の名前で呼んでほしいと伝える。その時の吉之助の反応…


「とぅま・・・・どん・・・」

が、めっちゃ可愛かったぞ😍!!ためらいながら名前の最後に「どん」ってつけるあたりがなんともいえず・・・萌えた(笑)。

「頼み」と聞いて「アンゴ(島の妻)になってくれ」と言われるのではと警戒したとぅまさん、いやいやそれはまだ早いでしょうw。そう思ってしまったっていうのは、何気に吉之助を意識し始めてるってことなのかな😁。

吉之助の頼みというのは、島のことを教えてほしいということでした。斉彬のことなどショックで信じられないことも聞かされたけど、この島で生きていく気持ちを取り戻しつつある吉之助としては、やはり現状は理解したいという気持ちが強かったんだと思います。
今まで自分がやってきた行動がいかに島の人たちを苦しめることに繋がっていたのか・・・それを知るのはとても勇気のいることだけど、吉之助の性格的には、やはりそういうこともすべて受け止めなければいけないんだって思うのかもしれないね…。


吉之助の誠実さに心打たれたとぅまは、夢の中と同じようにその手を取って島のことを伝えるべく駆け出していきました。

そして次回、二人の仲は急接近の様子。どういう経緯で「とぅま」が「愛加那」へとなっていくのかが気になります。

本場の黒砂糖、食べてみたい😋😋!!

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