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NHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第53回感想 駄作

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これまでの『カムカムエヴリバディ』感想レポ

カムカムエヴリバディ
カムカムエヴリバディ
2021年度後期NHK朝の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の感想レビュー

第11週のラストでついに想いが通じ合ったるいと錠一郎(ジョー)。辛かったことすらもを包み込んでくれる錠一郎のあの優しいハグはとても感動的でしたね。二人がラブラブになるのはとても嬉しい(片桐さんがもう出てこないのかというのはちょっと気になりますが 汗)。ただ、この先トントン拍子で上手くいくともどうしても思えないので不安はぬぐえないw。

ということで、第12週のサブタイトルは「1963-1964」。るいと錠一郎の1年間が描かれるようです。いったいどのような日々を送ることになるのだろうか…。

二人が結ばれたあの店で購入したコンテスト用の衣装が仕立てられ錠一郎のもとに届けられていました。嬉しそうにそれを見つめハンガーにかけながら、最初はコンテストに出るつもりがなかったと告げる錠一郎。るいはあらかじめそのことをトミーから聞かされて知ってたけど、あえて言わないところがなんとも彼女らしい気遣いだなと思います。

錠一郎は、るいと一緒にアメリカへ行く夢ができたから参加する気持ちになったことを告げる。”アメリカ”という言葉を聞いて少し顔をこわばらせたるいには気づいていない様子だったな…。彼女はまだ母親の安子に対するトラウマが消えたわけではないだろうから、アメリカへという話になると躊躇する気持ちがあるんじゃないかと。錠一郎はそんなるいの気持ちを動かすことができるのかが今後の注目点になるかもしれない。

それでも、るいの選んでくれた衣装を着て必ず優勝すると言ってくれる彼の気持ちはとても嬉しい。今は、そんな穏やかで幸せな気持ちに身を委ねてほしいな。

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コンテストが刻一刻と迫るなか、ラジオでもそこことが話題となっていました。パーソナリティは磯村吟さんという方。浜村淳さんが演じていらっしゃるのですが、味がある語り口が素晴らしいですね。ラジオのDJとして申し分なしです。

竹村夫婦もるいと一緒にこの話題を食い入るように聞き入っている。ジャズ好きという磯村DJが優勝候補だと思っているのは、どうやらトミー北沢らしい。この名前を聞いて「あの時ごっつい自動車乗ってきた子か!!」と竹村夫婦は色めき立っていましたがww、るいとしてはちょっと複雑な心境に。
しかし、磯村DJから「私は大月錠一郎のプレーがとても好きでね」という話が出てくると思わずラジオの方に駆け寄って耳をそばだてるるい。”トミーが太陽ならばジョーは月”という表現はとても素敵でした。

このタイミングで錠一郎が店の前を通りかかり、和子は「今あんたのことラジオで言うてるで!!」と急いで誘い入れる。その時には磯村DJ、めちゃめちゃ彼の演奏のことを褒めてたんですが…、良い気持ちにさせたその直後に「しかしどちらの実力が上かと言えば、トミー北沢だと思います」と突き落とす発言に転じてくるww。「太陽に比べれば月は全く勝ち目がない」と全く容赦がない(苦笑)。
グッドタイミングでやって来たと思ってたけど、実はバッドタイミングできてしまったことになる錠一郎、哀れ…(苦笑)。

すっかり落ち込んでしまった錠一郎をるいは横に座って励まそうとしている。しかし、ラジオDJの磯村さんは実はジャズ業界ではとてつもない有名人で、小暮さんでさえも一目置いている存在なのだという。そんな人から「ジョーに勝ち目はない」とバッサリ言われてしまったら…そりゃ落ち込んでしまうのも無理はない(汗)。っていうか磯村さん、コンテスト間際にそんな辛辣な予想せんかてええやないの~~!!とツッコミたくなっちゃうよ(苦笑)。

るいは「その通りになるとは限りませんて」と必死に励まそうとしますが、「なんかすごい自信なくなってきた…」と錠一郎のテンションは下降の一途をたどるばかりw。るいの選んだ衣装を着て必ず勝つと言ってたあの勢いはどこへ行ったww。

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そんな二人の前にやって来た映画館主の西山が「事情は分からんけどおっちゃんがええもんやろう」と何かを取り出す。その言葉に平助さんが「事情も知らんのにいらんことしなや」とツッコミ入れてたの、面白かった(笑)。竹村夫妻はボケツッコミが絶妙だよなw。

西山が手渡したのは、モモケンこと桃山剣之助主演の映画「妖術七変化・隠れ里の決闘」の割引券でした。

西山はこの映画を傑作だと絶賛。竹村夫妻も気分転換のために二人で見に行ってくればと勧めてくれました。ということで、興味があったわけではないけれどもとりあえず「条映」映画館へ足を運ぶことに。

ところが二人が映画館へ出かけた後に竹村夫妻がラジオを聞いていると…、DJ磯村さんがモモケンの映画について「日本の映画史上まれにみる駄作」とケチョンケチョンに酷評しているではないですか(笑)。モモケンの将来も危ぶまれるほどと全く容赦がないww。
これを聞いて、西山が気前よく割引券をたんまりクリーニング屋に置いていった西山の魂胆を察した平助さんww。

そんなこととは露知らぬ二人は映画に見入っているわけですが、上映前の錠一郎を見てみると…その手にはホットドッグがwww。「サッチモちゃんのためならホットドッグ食べるのやめる」って前回言ってたような気がするんですけど(笑)。もう結ばれたからそれはなかったことになったのかしらねww。
で、るいがかいがいしくケチャップを落としても大丈夫なようにチャチャっと錠一郎の胸にナプキンをかけてやっているという(笑)。そんな彼の子供っぽいところもるいにとっては可愛くてたまらないのかもしれないねw。っていうか、もうまるで”お母さん”状態ww。

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モモケンを演じる尾上菊之助くんはめちゃめちゃカッコイイんですが、磯村DJ曰く、敵キャラの妖怪のつくりは「ちゃちでお粗末」とバッサリww。

まぁたしかに、今見たらダサって感じには見えますけれどもww、1963年当時と考えれば…そこまでけなすほどのクオリティでもなかったんじゃないかなと思わなくもない(笑)。

で、この映画を見ているるいはちょっと退屈そうにしててww映画よりも錠一郎の方が気になってたまらない様子(笑)。大好きなホットドッグを頬張りまくってますからねw。彼女の心境としては、何でこの人そんなにホットドッグが大好きなんだろうか?ってところではないかと。

さらに磯村DJはモモケンのライバルの親玉役に斬られ専門だった無名の大部屋俳優・伴虚無蔵が配役されたことに違和感を抱いているらしい。そのコメントを聞いて「条映の秘蔵っ子という話は嘘だったのか」と驚愕する竹村夫妻(笑)。いやいや、これきっかけにブレイクするかもしれないやん、演じてるの松重豊さんだし

錠一郎がコンテスト前にそんな駄作映画を見てしまって大丈夫なのかと心配を募らせる竹村夫妻でしたが、意外にも彼はあるシーンを見た時に何かピーンとくるものがあったっぽい。

それは、モモケンが発した「暗闇でしか、見えぬものがある。暗闇でしか、聴こえぬ歌がある」というセリフだった。

それを聞いた瞬間、錠一郎のホットドッグを食べる手が急に止まりました。モモケンが活躍するシーンを見ながら、彼の脳裏には戦災孤児だった時に喫茶店のマスター・定一たちと過ごした岡山での日々が蘇ってくる。あの時初めて感じた音楽への飽くなき興味と感動が錠一郎のなかで呼び覚まされているかのようだった。

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映画を見終わった帰り道、錠一郎は真剣な眼差しをるいに向けながら「勝つよ。サッチモちゃんのために戦うよ」とその決意を語る。るいは、あのよく分からなかった映画の中の何が彼の気持ちを強くしたのかが全く分かりませんでしたがw、「勝つよ」という力強い言葉を聞けたことがとても嬉しかったようです。その気持ちが一番大事だと思うよ。

その数日後のコンテスト当日、竹村夫妻はおめかしして映画館デートへ出かけるため早めに店じまいしていました。見に行く映画は…、モモケンの駄作モノではなくww、「若大将」シリーズだという。加山雄三さんが主演した人気作ですな。これはお目が高い。

平助は出かける前にちゃんとるいのためによそ行きのワンピースを綺麗にアイロンがけして用意してくれていました。そんな優しさが本当に泣けるんだよねぇ、このご夫婦は。

ウキウキ気分でクリーニング屋の扉を閉めたその時、突然慌てた様子の錠一郎が駆けつけてきた。髪型はセットされているのに、シャツをよく見ると…

ベッタリとケチャップの跡が染み込んじゃってるじゃないかーーーー(笑)!!

っていうか、ジョー!!なんで準備してるときにリスク犯してホットドッグ食べてるんだよwww。「もう食べない」なんてるいと約束しようとしてたのがもう無かったことにされてる(笑)。城田優くんのナレーション曰く、

「錠一郎という男は、そういう男なのです」

とのこと(笑)。るいは慌ててシャツを脱がせると「なんでステージ衣装着たままホットドッグなんか食べるんですか!」とご尤もすぎるツッコミ入れまくりながら必死にケチャップ染みを落とそうと奮闘し始める。それに対して「お腹空いて…」と子供っぽい素直な言い訳をしてくる錠一郎ww。それならば着替えるなり前掛けするなりしてほしいとるいはあきれ返ってしまいますが、もうホント、ジョーのお母ちゃんみたいになっちゃってたな(笑)。
彼女が傍にいないと、錠一郎はこれからもずっとどの洋服にもホットドッグのケチャップをこぼし続けそうな気すらするよw。

るいは「間に合わなかったら他の衣装を着てください」と告げますが、それに対して錠一郎は「嫌や!サッチモちゃんが選んだ衣装で出る」と駄々をこねる。子供かっ(笑)!!だけど、るいにはそんな素直な愛情を向けてくれる錠一郎が逆に愛しく感じていたようです。ますますケチャップを落とす作業に力が入るるい。そして、準備のために先に会場へ戻ろうとする彼に言葉をかける。

「大月さん、頑張ってください。きっと勝って、ください」

その励ましの言葉を胸に、錠一郎はさらに勝利への意欲を高めたようでした。これは、トミーには気の毒だけど…ジョーのほうが分がいいのかもしれないね。

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