これまでの『エール』感想レポ
カフェーで木枯が紹介してくれた高梨は、挨拶もそこそこに「ぼくの詩に曲をつけてくれませんか?」と依頼してきました。最初は木枯に頼むつもりだったようですが、裕一が作曲した「福島行進曲」や「紺碧の空」に感動して気持ちが変わったのだとか。
裕一はその話を聞いて遠慮をしてしまいますが、「俺のことは気にしなくていい。俺だって高梨先生と君が作った曲を聴いてみたいんだよ」と笑顔で背中を押してくれる木枯の心意気に感謝をして引き受けることを快諾。木枯くん、ほんとにめっちゃ良い奴だよね~。裕一の一番の理解者だしいつもエールをくれる。こういう友達はずっと大切にしなきゃね。
高梨が差し出した詩のタイトルは「船頭可愛いや」でした。
このタイトル、流行曲に疎い私でも知ってるぞ!今度こそ売れるんじゃない!?と、この時まではそう思ってましたw。
歌詞を気に入った裕一は机に向かって夢中で五線譜に音符を乗せていきます。気持ちが乗ると天才的才能発揮するからね。これは期待できそうです。
そんな裕一に音は「一息入れたら?」と気を遣ってお茶と茶菓子を持ってきてくれるのですが…裕一の話を聞いているうちにいつの間にか自分がポリポリ食べちゃってる(しかもお茶までww)。なんかこれと似た場面、昨日も見たぞ(笑)。
今回はさすがに罪悪感を覚えたようでしたが(笑)、もしかしたら彼女の体に何かしら変化の兆しが起こっているのでは。
音楽学校では記念公演『椿姫』に向けてレッスンが始まっていました。音の相手役である久志は余裕の表情で美声を響かせていますが、音は歌声が安定せず感情も上手く乗せられない状況で厳しいダメ出しを飛ばされてしまう。久志はそんな彼女を優しく庇っていましたが…共演者たちはコソコソと「やはり小山さんには荷が重すぎる」だの「本来は千鶴子さんがやるはずだったのに」だの陰口をたたかれてしまう。
そんな彼女を見かねた環は、自主練でもうまくいかずに落ち込んでいた音に声をかけアドバイスを送ります。息継ぎのタイミングや声の出し方など、さすが教え方が的確でわかりやすい。感激する音に、パリ公演時の『椿姫』のレコードまで「参考にして」と手渡す環さん。
これまで音には厳しい視線をずっと送っていましたが、それも期待の表れだったんですよね。必ずもっと伸びるはずと信じてくれてるからこそ厳しい率直な意見を言ってくれてたわけです。
レコードに感激した音に「できれば海外で本場の舞台を直接見るのが一番勉強になるんだけどね」と告げた環。その流れで裕一のことに話が及ぶとけっこう興味を持ってくれた様子。クラシック以外にも流行歌にも興味があると言い、幼い頃には長唄も習っていたらしい。環さん、何でも歌える人なんですねぇ。
裕一がまだ「きっかけ」をつかめず悩んでいることを告げると、環は「きっかけは大事。あなたはそれを掴んだんだから、無駄にしないようにね」と音を励ますのでした。
一方の裕一は、完成した曲を携えてさっそくコロンブスレコードへ持って行きます。楽譜を渡された廿日市は作詞したのが”高梨一太郎”だと知るや否や・・・
「採用!!」と即決wwww。
全く楽譜の内容を見ずに決めてしまうのがこの人だからなぁ。裕一もあれじゃ素直に喜べないでしょ(苦笑)。それにしても高梨さんってそんなに名の通った作詞家さんだったのか!
廿日市はどんどん先に話しを進め、歌う人も「今さ、芸者に歌わせるの流行ってるじゃない?これも芸者でいこう!!」とノリノリw。廿日市は高梨の詩なら確実に売れるだろうと思っているようで、そこに話題の芸者を使えばさらに儲けになると睨んでいる。曲云々よりも利益優先なところは全くブレません(笑)。
しかし、この2年間全く会社に貢献できていない裕一にはかなり我慢の限度がきているようで…廿日市は渋い顔で「これ、最後のチャンスだから。もし売れなかったら、君もう要らないから!契約金も返済してね、一括で」とキツく釘を刺す。
裕一としては「返済は一括で」という言葉が相当堪えたようで、それだけはなんとか勘弁してもらいたいと縋り付こうとしますが…
「仏の顔も何とやら、だよ!今度は脅しじゃねえぞ!?本気だからな!!」
と睨まれてしまう。痛いところを突かれまくり、何も言えなくなってしまう裕一…ここまできたらもう神頼みしかありません(祈ってたのはベートーベンの像でしたがww)。
コロンブスレコードからの帰り道に久志と合流した裕一は、採用された喜びよりも売れなかった場合のことばかりが過ってしまい溜息三昧。そんな彼に久志は「売れた時の幸せを想像してみたらどうだい?」と超ポジティブに励まします。どんな時も前向きにとらえられる彼が羨ましいよねぇ、ホント。
久志は鉄男が新しく”飲食業”の仕事が見つかったと聞いたらしく、裕一をそこに案内しようとします。「この辺のはずなんだが…」と迷っていると、以前訪れた屋台に見慣れた顔が…(笑)。
鉄男、まさかの「おでん屋」に転職www。いつも話を聞いてくれていたオヤジさんが「頼みたいことがある」って言ってたのは故郷に帰りたいから店を譲りたいってことだったのか。たしかに”飲食業”だわね(笑)。
仕込みとか大丈夫なのかと尋ねられると「基本煮込むだけだ」とざっくり答える鉄男くんww。ま、出汁とかは元があるだろうから何とかなるのかもね。ここで働いていると時間の融通が利いて詩も書きやすいので性に合っているそう。とりあえず、いい仕事が見つかってよかった。
お客も落ち着いてきたようで、裕一、久志、鉄男の3人で乾杯することに。そのとき、「裕一のレコード発売第2弾を祝って!」と久志が声を上げたものだから、鉄男は気になって仕方ない。なかなか乾杯までたどり着けずヤキモキする久志が面白かった(笑)。
さらに、歌うのが芸者らしいと聞いたとたん目の色が突然変わる久志と鉄男www。
「あの伝説の萬龍を生んだ…赤坂なのか?」と、赤坂の有名な芸者さんがレコーディングにやって来るのではという妄想が果てしなく広がっていく二人www。ちなみに萬龍とは、実在した明治末に「日本一の美人」と謳われ大人気を博した芸者さんのことだそうです。
乾杯した後、鉄男と久志の脳裏には「美人芸者に会いたい」という下心が同時に芽生えてるようにしか思えませんでした(笑)。結婚してる裕一はそこは気にしてなかったけどねww。
そしていよいよ「船頭可愛いや」のレコーディング当日。裕一は気合を入れて楽譜をチェックしようとするのですが、ふと顔を上げると正面のガラスの向こう側に鉄男と久志の姿があるではないですかwww。やっぱり来てしまったか、君たちwww。驚いた裕一が駆けつけても、全く悪気のない二人(笑)。
「取材だよ。流行歌の今について知っておきたいからね」by久志
「何事も勉強だ」by鉄男
なんて尤もらしいことを言っていましたが・・・本当の目的は美人芸者目当てだっていうのは視聴者はお見通しなんだよ(笑)。
そこへ朗らかな笑顔で「どうも~、沼田松子です…じゃなかった、藤丸です。よろしくどうぞ」と一人の女性が入ってきます。一気に緊張感が走る3人(特に鉄男と久志ww)。
ところが、あとから入ってきた廿日市が「お店は大丈夫なの?」と聞くと「弟に店番任せてきましたから」と答えるやり取りを聞いていた裕一たちは何か想像していた人と違うのではないかと感じ始める。
準備のために”藤丸”がスタジオ入りしたとき、裕一は廿日市に「芸者さんですよね?」と恐る恐る尋ねてみると・・・「いや、下駄屋の娘」という答えが返ってきて一同ビックリ仰天w。なんでも芸者は高くて頼めなかったので、歌の上手い娘さんを探して連れてきたらしい。世間には顔が見えないので”藤丸”という芸者ということにしてしまおうと。うーーん、なんだかなぁ(汗)。
そんな廿日市の言動に腹の虫がおさまらない鉄男は「あんた失礼な男だな!」とまたまた噛みつきますが、そもそも彼がそこにいることじたいがオカシイわけでww「何でトランプ君がいるんだ?」とツッコまれてしまう(笑)。
それでも怒りが抑えられない鉄男は「あまり人をナメてるとそのうち痛い目に遭うぞ!」と憤慨。これに久志も同調して「本物の芸者連れてこいよ!!」と大憤慨w。どうやら久志のほうが下心強かったみたいだな(笑)。
そんな彼に廿日市がつけたあだ名というのが…「ひらひらシャツ」wwww。これ、吹いたわww。
スタジオ内は裕一、鉄男、久志、そして廿日市が言いたい放題文句言いまくって収拾がつかない状況へww。そんななか、裕一がスタジオ入りする前に音楽GOの合図を出してしまう廿日市。裕一が指揮しに入る間もなく音楽が始まってしまうのでしたw。
ところが、藤丸の歌声を聞いた一同はその美声に衝撃を受けます。
芸者が来なかったことにブーブー文句たれてた人たちとは思えないほどw、藤丸の歌に夢中になる3人。本当に素晴らしい歌声でした!
藤丸を演じているのは…元劇団四季の井上希美さんです。私は見ていないのですが『美女と野獣』のベルも演じたことがあるとのことで、その歌声は折り紙付きです!まだこの先も出番がありそうなので楽しみ。
#エール
藤丸、初登場でございました。この物語の一員として存在させて頂けることが奇跡のようです。観てくださった皆様ありがとうございました。
藤丸、もとい音丸さんのレコードを聴き込み、この時代の歌を研究し、歌の先生に導いて頂きながら「船頭可愛や」は形になりました。昭和10年の風を→ pic.twitter.com/fP7kX32YUg— 井上希美 (@Nozomi_Inoue) June 2, 2020
今度こそヒット間違いなしでしょう!と誰もが思っていたわけなのですが…世間はまだまだ厳しかった(苦笑)。「船頭可愛いや」も全く売れず山のような在庫を抱えることになってしまった様子。何がダメなんだろうか…。
廿日市は完全に裕一に見切りをつけたらしく、契約を切ったうえでお金も一括で返してもらおうと厳しい表情です。とうとう崖っぷち…というか、ほぼ落ちかけたところまで行ってしまった裕一(汗)。彼に明日は来るのか!?