前回も感想を書こうとしていたのですが…色々と用事が重なって時間が取れずやむなくスルーすることになってしまいました(汗)。
明治編がスタートした第39回。オープニングの映像も一新されましたね。
さらに、ナレーションの西田敏行さんが、京都市長に就任した西郷菊次郎として登場したのも面白かった。ここからは、西田さんではなく、”菊次郎”としての目線で西郷の人生が語られていくようです。
そういえば、時代考証担当の一人である磯田先生が前京都市長として登場したのも面白かったw。やけに落ち着いたセリフ回しをしてたのがすごかったなww。
でも一番笑ったのは…鶴瓶さんが演じる岩倉の頭だったような気が…www。
真面目な話をしているのに、この取って付けたマゲヘアーのせいで内容が入ってこなかったよwww。
明治編がスタートしたことで、吉之助は名前を”西郷隆盛”と改め、一蔵は”大久保利通”と名乗るようになりました。佳境に入り、ついに世間の人たちに馴染みのある名前にたどり着きましたね。
それにしても、きっちりと肖像画に近い「西郷隆盛」に寄せていった鈴木亮平くんの雰囲気作りはさすがです!!
まるで本物の西郷隆盛がそこにいるかのようで感動です!!
大河ドラマ『西郷どん』感想一覧
第40回 波乱の新政府
2018年10月28日放送 NHKBSプレミアム 18:00~18:45
鈴木亮平・瑛太・錦戸亮・玉山鉄二・黒木華・迫田孝也・青木崇高・笑福亭鶴瓶 ほか
あらすじ
新政府への不満が高まる中、大久保(瑛太)と岩倉(笑福亭鶴瓶)は、薩摩の久光(青木崇高)に上京を促す。大久保の態度に激怒する久光は固辞。大久保は藩を完全になくす「廃藩置県」を断行しようとしていた。隆盛(鈴木亮平)は新政府に協力することを決め東京へ。しかし各地の反乱を恐れた政府内はまとまらず、しれつな権力闘争が繰り広げられていた。役人たちのぜいたく三昧な日々に嫌悪する西郷は、大久保の進め方にも反発する。
公式HPより引用
薩摩改め鹿児島にやってきた岩倉たちは、新政府に力を貸すようにという勅書を携えて久光の元へやってきます。天子様からの直々のお言葉ということで、久光も喜んでそれに従うかと思いきや…
なにやら体調不良のご様子…。
こんな状態ではとても東京へ行くことは叶いません、と主張してその場を立ち去ってしまうのですが…これに対する大山の「国父様はいつから御病弱になられたのだ?」というツッコミに苦い顔をしていた俊斎の表情から察すると…
仮病
という結論に行きつきますな(笑)。
でも、そこまでして東京へ行きたくなかった理由が久光にはありました。利通たち新政府が日本を一つにまとめるための大胆な方策「廃藩置県」を目論んでいることを察していたようです。
利通たちは、全国の藩を解体して新政府が政治を行う仕組みとし、税の徴収を一手に担うことを狙いとしていました。お金が集まれば、西洋と対等に渡り合えるような産業を日本に取り入れることができると考えていたのです。
久光は、自分が東京にいる間に「薩摩藩」そのものを解体され自分の立ち位置が無くなってしまうことを恐れていたのです。
しかし、久光の「藩主」にこだわる考え方は新しい世の中ではもう通用しないところへ来てしまっていた。利通としては、時代が大きな転換期を迎えていることをなんとか久光にも理解してほしいという気持ちがあったと思います。が、その想いは伝わることはなかった…。
かつての忠実な部下だった利通に「私は今、天子様にお仕えしている身」と決別を意味する言葉を告げられた時の久光はどれだけ大きなショックを受けたことだろうね…。
さらに去り際の利通の言葉が「国父様」ではなく「島津久光様」だったのも衝撃受けたのでは…。あれは「久光のことを主君とは思わない」という利通の意思表示でしたから。なんだかんだで久光はこれまで一蔵を頼りにしまくってましたから、そんな彼に関係を断ち切るような言葉を投げかけられたことは非常に大きなショックだったと思いますよ。「行かんでくいやい・・・」と涙を流す国父様の姿を見るのは非常に切ないものがありました(涙)。
それでも利通にはその声に振り返っている余裕はない。新しい国づくりにまい進するために「情」を捨てた表情で立ち去る姿がとても印象的でした。瑛太くんの繊細な芝居が生きてましたね。
一方の隆盛は、利通から「廃藩置県」の案を聞かされたときに「天子様の元で編成された軍の創設が必要だ」と答えました。藩を潰してしまうということになれば、多くの不平不満を持つ者が出てくるのは必至。それを抑え込むためには、「天子様をお守りする」という名目で精鋭を集め軍隊を結成して睨みを利かせることが必要だと考えたわけです。そうすることで、不満を抱いた者たちも軍に引き入れることができ、争いの種が無くなるのでは…ということ。うーん、なるほど、考えたな、隆盛。
自分がそれをまとめる役割を引き受けるということで、ついに渋っていた東京行きを決断します。
隆盛は「御親兵」を創る案をさっそく半次郎たちに伝えます。天子様の元で働ける!ということで彼らの士気も上がった様子。不満分子の先頭に立ちそうだった気性の荒い半次郎たちをその気にさせることができたのは大きいなw。
それにしても、この時点では別府晋介くんはまだまだ剣術の腕が未熟だったようですね。彼は後の西南戦争で大きな役割を果たすことになるわけですが…今後どう成長していくのか注目したいところです。
さっそく東京へやってきた隆盛。今回はお供として熊吉さんも一緒に着いてきました。
熊吉はこの時初めて隆盛に同行したことになっていましたが、実際の熊吉さんは戊辰戦争の時から共に行動していたようです。無血開城に繋がった勝海舟との会談の時にも熊吉さんは西郷さんと共に屋敷まで行っていたという記録もあるのだとか。
東京に到着した隆盛はさっそく大久保邸に足を運びます。そこには桂改め木戸孝允や、旧土佐藩の後藤象二郎や板垣退助、佐賀の江藤新平や大隈重信、後の初代総理大臣となる伊藤俊輔あらため伊藤博文らが先に到着して自らの仕事ぶりを誇示したりしていましたが・・・どの人も一筋縄ではいかなそうな曲者ばかり。よくもまぁ、こんな濃いメンバーが集まったなと思ってしまいましたよw。
特に薩摩言葉指導の迫田さんが演じる江藤は「圧」がすごそうで思わず目で追ってしまう(笑)。あと、大河と関係ないけど…浜野謙太さん演じる伊藤が…朝ドラ『まんぷく』の牧善之介さんに重なってしまって困ったww。それから、尾上くんは『龍馬伝』で伊藤を演じてるので未だに混同してしまう。
議論の前に食事の時間ということになりましたが、あまりにも豪勢な料理が登場してきて圧倒されてしまう隆盛。かなりお金をかけたと思えるご馳走がずらりと並んでいて、皆それが当たり前というような顔をして食事をしている。こういう環境は、隆盛が一番苦手とするところではあるよな(汗)。でも、その違和感はここでは口にしない方がいいと考えたのは賢明です。
隆盛の「御親兵」創設案に木戸や伊藤は賛成しましたが、その兵に金を払うのは政府ではないかと大隈や江藤は異を唱える。二人とも、兵に金を出すくらいなら西洋に追いつくための司法整備や産業に使うべきだと考えている様子。大きなことを言っているようではありますが、つまるところは、自分たちの携わっている事業への資金が減ることを懸念してるわけですよね(苦笑)。
そんな主張に対しても冷静に「産業を充実させるためにはまず御親兵を結成して反対分子を抑えるべきである」と周囲を納得させようとする利通。しかし、彼の早急な「廃藩置県」案に関しては慎重論も根強く、なかなか実現に動く気配が見えてこない。最終的には藩を無くすことは必要だとみんな考えていたようですが、「それをするのは今ではない」という考えが大勢を占めているようで利通は頭を悩ませているようでした。
まぁ、争いの種になるようなことは後回しにして、今は自分たちの担当する事業を成功させることで政府内での実権を握りたいという野心を持った輩が多いっていうのが実情だったみたいですけどね(苦笑)。いつの時代も、政治の権力争いはドロドロしているのだなぁと思ってしまった。
そんな新政府のドロドロした実情を目の当たりにした隆盛は複雑な心境になってしまいますが、利通の新しい国創りへの覚悟を聞いて彼を信じてついていくことを決めます。「その前に一つ聞きたいことがある」と利通に何かを切り出そうとしましたが、結局本当に聞きたかったことはこの時は口に出せなかったようですね。
代わりに出てきた問いというのが・・・
「そん取り合わせは、うまかとな?」
という他愛もないことだったww。いや、でも、私も気になったよ!だって、タクワンと紅茶でしょう!?かな~り斬新な組み合わせですよねww。
それにしても利通さん・・・おゆうとの間に子供までできていたとは・・・。隆盛に見られてしまったことでちょっと気まずい空気になっていたのが印象的でした。まぁ、隆盛にも2番目の妻である愛加那との間に子供がいて、本妻の糸との間にも子供がいるので口出しはできない立場ではありますが…そうなった環境が違いますからねぇ。そりゃ、複雑でしょう。
その後、政府は正式に「御親兵」を募り、薩摩からも半次郎や川路たちが意気揚々と東京に乗りこんできました。
さっそく東京の西郷邸に案内されたわけですが、行ってみると庶民が暮らしている古い長屋の一角だったことにみんな衝撃を受けてしまいます。薩摩でも身分に見合わない貧乏な家のまま生活していた隆盛ですからねぇ…。東京に来てもその精神は変わってなかったようです。
新政府の役人たちは豪華な屋敷に住んで贅沢な生活をしている者が多かったこともあり、質素倹約を貫き庶民と同じ目線で生活しようとする隆盛の姿勢は多くの人の心を掴んでいました。
そしていよいよ「廃藩置県」実現に向けた本格的な話し合いが新政府内で始まろうとしていましたが・・・時期尚早だと猛反論する者が続出。御親兵が整った今こそ断行すべきである!と利通も一歩も引こうとしない。
しかし、事を急げば必ず戦になり、そのために莫大な費用が掛かって政府の負担になるという意見が多数を占めてしまう。皆、自分の担当する事業にこそ金をかけるべきだって考えが根底にはありますからね、そりゃ必死に反対するわけですよ(苦笑)。
そんな反論に対し、隆盛は毅然と「かかった費用の分は、自分たち新政府がもっと質素倹約につとめれば十分賄えるはずだ」と唱えます。
この提案を聞いたときの大隈と江藤の表情が「うっ…」って感じで固まったのが面白かったww。まさに、痛いところを突かれたって顔だったな。他のメンバーも一様に言葉を飲み込んでしまいました。隆盛、してやったりだったぞ。
これはいい援護射撃になったのでは!?と思ったものの、利通も木戸も渋い顔をしている。たぶん「自分たちが質素倹約につとめればいい事」ってフレーズが引っ掛かったんだろうな。現に、この日の昼食も一般庶民はとても手が出せないような豪華な仕出し料理が並んでいたし。
隆盛にあんなことを言われては、大久保も桂も食べづらい。それ以外のメンバーはガツガツ当たり前のように食べてたけどさ(苦笑)。そんななか、隆盛だけは自分で持ってきた握り飯だけをかぶりついていて…、かな~~り浮いた存在…っていうか、あれは周囲からすれば「嫌み」以外のなにものでもない状況だったな。
こういった隆盛の単独行動は案の定周囲から冷ややかな視線で捉えられてしまい、利通は岩倉や三条から「和を乱す行動をするなと忠告してほしい」と仲介を頼まれてしまう。
でもねぇ、岩倉や三条は政治そっちのけで遊びの方に夢中になってたみたいだからなぁ(苦笑)。利通からすれば、「なんで俺がおまえらのいうことに従わねばならんのだ!!」って心境だったと思うよ。あの人ら、甘い汁の味を知ってしまって国造りのことなんか頭になさそうだし…。でも、利通からすれば上司みたいな存在だから無碍にすることもできない。辛いところだよなぁ…。
長屋を訪ねた利通を隆盛は歓迎し、最初はとても良いムードで話し合いが始まったわけですが…「ないごて足を引っ張るようなことすっとな?」という利通の言葉で空気は一変します。隆盛は今まで自分の中に感じていた違和感を口にする。
「おいは過ぎた暮らしをするために東京へ来たのではなか。おはんと政をしに来たとじゃ」
今の新政府の内情は国造りどころか贅の限りを尽くした生活におぼれるばかりで、庶民の暮らしに目を向けた政治ができていない。彼の目にはそう見えていたし、利通も自覚はあるようでした。
が、隆盛の言う「民のための政治」というのは「綺麗事だ」と利通は言い切る。政府の人間が豪勢な暮らしをしているのは「異国に舐められないようにするため」だと主張。まずは外面から大きく見せていこうっていう考えなわけですな。利通は日本を世界一等国と認めさせるためにはまずは彼らと同じ背丈まで背伸びする必要があると思っていたわけです。たしか「鹿鳴館」も西洋と対等に見せようと見栄張って作ったものだったよな。
「これは、100年先の民の暮らしを考えてのこっちゃ」
自分のやっていることは間違いじゃないという強い意志を感じさせる目をしていた利通。
しかし、政府の中では新参者の隆盛にはその考えを理解することができませんでした…。同じ方向を向いて歩んできた二人でしたが、新しい世の中に変わり立場が違ったことでその道も徐々にズレが生じてきてしまったように思えてなんだか切なかったです。
ある夜、利通は木戸を自宅に呼び出す。早急な「廃藩置県」案を通すために協力してほしいと頼むためだった様子。この二人、出会った時からいつ決裂してもおかしくないようなヒリヒリするような関係でここまで来ましたが、利通としてはもはやそんなことは言っていられない状態のようです。
でも、瑛太くんと玉鉄くんの緊張感のあるシーンは何だか刺激的でカッコいい。
最初は利通の早急案に反対して「もうしばらく様子を見るべき」と語っていた木戸でしたが、
「よろしいんですか?土佐と肥前がますます付けあがって政府の主導権を握ろうとしてるんですよ?」
と告げられると様子が一変。
土佐といえば後藤がたしかに鼻息荒かったしなw。瀬川君、最初はおとなしい感じの芝居だったけど、政府の人間になってからはやけに荒々しい芝居に変化してて「おお!」って思ったww。『龍馬伝』のときにムネくんがかなり迫力ある雰囲気作ってたからそこに近づいてきた感じ。
肥前っていえば、迫ちゃんの江藤新平ですよww。もうそこにいるだけで「圧」を感じさせる男(笑)。目力ハンパないし、確かに彼は侮れませんw。
こんな彼らに政治の主導権を掌握されたら…たしかに木戸としてもやりづらくなるよねぇ。自分たちの政策ばかり優先してきて、国の根本を造るような政策が後回しにされかねない。それを阻止するためには、利通と木戸が手を結んで「廃藩置県」を強引にでも実現させて主導権を握るしかないということです。
木戸は渋々その協定を結ぼうとしますが、「西郷君は政府に不満を持っているように見受けられるけど大丈夫なのか」と釘を刺す。たしかに隆盛がヘソ曲げて政府を抜けるようなことがあれば、薩摩出身兵の多い御親兵も動くことはなく解散してしまう危険がある。隆盛の存在が二人の運命を握っていると言っても過言ではない状況ゆえ、木戸はかなりそこの部分神経質になっているようでしたね。利通は「心配ない」と断言していましたが、一抹の不安は抱えているように見えた…。
そしてついに、「廃藩置県」案が出来上がる。岩倉は「ついに天子様の元に一つにまとまるときが来た!」と感激してましたが・・・これに協力した木戸はそんな晴れやかな気持ちとは遠いところにいる様子w。このまま穏便に行くはずがないって思ってたでしょうな。
で、案の定、これまで早急な「廃藩置県」案に反対の立場を取っていた人たちが目の色変えて押し寄せてくるわけです。
その筆頭にいらっしゃったのはやはりこの男・江藤新平さんでございもすw。いや~~、すごい圧ですよ、あなたww。私のイメージしていた江藤像とピッタリだわ。
猛然と岩倉に「こんなのだまし討ちと同じだ!!」と詰め寄る江藤。さらに負けじと後藤も「お前が主導したんだろう!!」と偉い剣幕で利通に詰め寄る。良いぞ、瀬川@後藤!!もっとイケーww。
「わしがこのままおまんの言いなりになると思いな!!こんな政府、やっちょれるかっ!!」
あの渋川@板垣さんをも凌駕するような瀬川@後藤の迫力に拍手!!いいねぇ~~!こういう激しい後藤を待ってたんだよ~~(まぁ、ムネくん@後藤の影響が大きいけどw)。
怒り心頭の反対派がいっせいに政府を去ろうとするのを必死に岩倉が止めようとしますが、あんなヌルい説得じゃ、そりゃだれも聞く耳持たないでしょう。ただでさえ曲者揃いなんだからさ。
逆に利通に至っては「足手まといは辞めてもらって結構」と冷たく突き放す始末。彼からすれば、こんなやつらと今後付き合わなくてよくなるならその方がいいっていう考えだよな、あれは(苦笑)。これがまたさらに火に油注いだようで、一歩間違えれば殴り合いになりかねないような状況になっちゃいました(汗)。
そして、利通の味方に渋々ついた木戸はというと…「なんで西郷君は姿を見せんのじゃ」と外野の喧騒よりもそちらの方が気になって仕方がない様子。密約を結んだ時、隆盛の件は心配ないと豪語した利通でしたが…あれは実はハッタリだったのか。案を通してしまえばこっちのものだという考えだったようです。
が、木戸はそのことに気付いて「西郷君がおらんのだったら廃藩はできん!」と反旗を翻す。江藤たちと一緒にその場を立ち去る立場となり、利通、万事休すか!?
というギリギリのところで・・・・「遅くなりもした~」と隆盛が登場。ヒーローはギリギリのタイミングで現れる法則かいな(笑)。
聞くところによれば、御親兵の朝礼を視察していて遅れたのだとか。木戸さん、あなたの心配はどうやら杞憂に終わったようですよw。隆盛は御親兵に関してはかなり前のめりで取り組んでるみたいなので。ということで、木戸は政府に残ることを選択。木戸の隆盛愛もけっこう深いなw。
暢気に現れた隆盛でしたが、どうも雰囲気がおかしいことにようやく気が付きます。後藤や江藤は「訳あって袂を分かつことにした」とザックリ事情説明。彼らは政府を去ることに何の未練も感じていないようです。利通は去る者は追わず状態でしたが、隆盛は「薩摩と長州だけで政治は行えない!!」と強く断言します。
「廃藩置県は政府が一枚岩になって行わなければ反乱がおこってしまう」と主張する隆盛に対し、利通は「そうならないために御親兵が、西郷隆盛がいる」と反論。利通にとっては、政府の要=西郷隆盛の存在って考えが強いんだなってこの時思った…。彼は隆盛と一緒に政治をすることに強いこだわりを持ってたんだろうな…。
しかし、隆盛はあくまでも去っていこうとする者たちを食い止めようと熱弁を振るう。
「すべての民につまらん政府ち思わせたらいかん!おい達の肩には戊申で死んでいった八千の魂が乗っちょっとぞ!もう一度みんながひとつになって存分に話し合いもんそ」
話し合いの果てに出た膿に関しては自分がすべて引き受けると宣言した隆盛は、去ろうとしていた者たちの前で「もう一度戻ってほしい」と深く頭を下げる。その熱意に心を動かされた面々は再び会議の席に着きます。
こういう時、本当に頼りになるよねぇ、この人は!利通にはこういうやり方はできないよなぁ。反対分子は斬り捨てるって考え方が強いから…。隆盛の反対分子も分かるまで説得してこちら側に引き寄せる的な考えを持つ隆盛に対しては羨望の気持ちすら抱いているんじゃないだろうか。
席に着く時、最後に隆盛と江藤が面と向かって目を合わせてたシーンが印象的だったな。これはある種、サービスシーンだったでしょうか。
結局、強引なことは止めてもう一度話し合いを仕様じゃないかということで収まった様子。だけど、あの調子じゃ、また議論も平行線をたどっているような気がするんだけどなぁ。
会議の後、隆盛と利通は二人きりで会話を交わす。「もう来ないかと思った」と言う利通に対し「本当は来るのを迷った」と告白する隆盛…。あ、やっぱり迷ってたのね。でも最終的には腹を決めて政府に戻ることにしたという。そんな隆盛に対し、上手く周囲と馴染むことができず苦悩していた利通は
「おいは何か間違っちょっとか?」
と弱音を吐きだしてしまう。しかし、隆盛は優しく「お前はそいでよか」と告げる。利通が作ろうとしている日本のあるべき未来を隆盛は理解してくれているようです。その理想の為なら信じた道を進んだらいいとアドバイスしてくれたわけで…きっと利通はその言葉をずっと欲していたような気がしたな。さらに
「おはんが抱えきれんもんは、おいが抱えっで」
とまで言ってくれる…。この言葉が、後々になって大きく影響してきそうな気がして胸の奥が痛くなりました。おそらく、「抱えきれんもん」が今後出てくると思うのでね…。その時この場面が過ったら、泣くかもしれん…。
隆盛は持参した握り飯のひとつを利通に渡します。
「うんまか…!」 「うんまかなぁ…!」
幼い頃からの親友同士に戻ったかのようなこの時間…。この時2人は同じ方向を向いていたと信じたい。でも、こんな時間はこの先もう見られなくなっていくのかもしれないと思うと切ない…。
そして、明治4年(1871年)7月14日、大紛糾していた「廃藩置県」案は何とか成立にこぎつけることとなりました。これによって藩は解体され、藩主も解任されることが決まり、新しい日本の形がスタートしました。あんなに揉めてたのに、いったいどこに落としどころを見出したんだろうw。
が、このまま丸く収まるはずがない的な雰囲気がプンプンしますよ。
※余談ですが…運試しのつもりで出したハガキが奇跡の当選を果たしたのでw、11/4の鹿児島トークショーへ行くことになりました。「西郷どん」愛をここまで貫いてきたかいがあったw。後日レポするため、メモ頑張ってきます。
今週の鈴木亮平くんのブログ
10月26日、「西郷どん」の撮影がオールアップを向かえたそうです。長期にわたる撮影、お疲れ様でした!!
🎀「西郷どん」ブルーレイ第四集(36~最終47話まで)