2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』の主人公が明智光秀ということで、年末に入り関連番組が少しずつ増えてきました(ドラマ開始はのっぴきならない理由で2週遅れてしまいますが 汗)。今回の『歴史探偵』もその一つだと思われます。第1回目は本能寺の変の謎について(ちなみに第2回目がいつ放送されるのかは未定 苦笑)。
その番組内で流れる再現ドラマで村上新悟さんが織田信長を演じていました。
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— 高岡事務所公式 (@TakaokaOffice) December 5, 2019
そういえば村上さん、昨年末の歴史バラエティー番組でもドラマパートに出演するって仕事入ってたな。あの時は確か忠臣蔵だったっけ。もう1年経ったとは…時の流れは速い(汗)。
再現ドラマとはいえ、村上さんがあの織田信長を演じるというのはファンにとってかなりのビッグニュース。雰囲気的にもハマるんじゃないかなと楽しみにしていました。
少し番組について振り返ってみたいと思います。
「歴史探偵」#1 本能寺の変
2019年12月18日(水) 22:30~23:20 (NHK総合)
【探偵社所長】佐藤二朗
【秘書】渡邊佐和子アナウンサー
【歴史探偵】近田雄一アナウンサー
【特別顧問】河合敦(歴史研究家)
【再現ドラマ出演】
- 織田信長:村上新悟
- 明智光秀:吉満寛人
今回の番組の構成としては、スタジオ4割、調査VTR4割、再現ドラマ2割といった感じ。探偵所長の佐藤さんが疑問点を挙げて、それに対して探偵となった近田アナウンサーが調査結果を報告するというようなスタイルでした。
本能寺の変といえば、織田信長が本能寺で明智光秀に裏切られて不意打ちをくらい滅んでいくというエピソードが有名で誰もが知るところではありますが、その細かな背景や段階などは知られていないことのほうが多いと思います。
今回番組で取り上げられた大きなテーマは「なぜ織田信長は簡単に明智光秀にやられてしまったのか」ということ。そこに至るまでの ドラマはいくつも見たことがありましたが、改めて「なぜ」と問われると「そういえば…」と疑問に思うところです。
で、番組内では実際に近田アナが本能寺ゆかりの地へ赴いて、様々な専門家たちと細かく謎を調査していく形で進められました。
個人的には、本能寺の周りの地形を探る調査が一番興味深かったかも。本能寺は戦国当時は畑の真ん中に存在していて比較的簡単に取り囲みやすかったという説はなるほどなと思った。また、谷のような位置に本能寺が存在していたため坂の上に立てば上から見下ろされるような感じだったというのも「へぇ!」って感じだった。
なんでそんな危ない場所に不用意に信長は行ってしまったのか!?
これにはいろいろ説があるようですが、番組では「信長が朝廷と距離を置いて我こそが殿上人だという驕りがあったから心に隙ができていた」ってことにしてましたね。畿内すべてがこの当時信長の領地だったこともあり油断があったんじゃないかと。さらに京都を守ってるのは明智光秀だったことから「まさか明智が攻めてくるなんてありえない」的な考えもあったんじゃないかというのも挙がってました。信長は人の心を読むことができなかったということか。
いつの世も、人間驕り昂るとロクなことにならないぞという教訓ですな(汗)。
一方、光秀はなぜ気づかれずに1万3千もの大軍を一夜で本能寺まで動かすことができたのかという謎もあります。これも興味深かったな。たしかに、そんな大軍が動いたら誰かに気づかれただろうと思うのが自然。
実際に試してみた結果は、平坦な道が続く山陰道を通ったということに。しかし、進軍しやすい反面人目に付きやすいという難点がありました。そこで光秀がとった行動というのが…出会った人すべて斬り捨てるという非情な作戦。たとえそれが百姓であっても見つかったら最後抹殺されてしまっていたらしい(汗)。
このエピソード聞いて、光秀の最期を真っ先に思い出しましたよ。彼は百姓にやられてしまいますからね。なんかそれって、因果応報みたいなものがあったんじゃないかと…。これって、大河ドラマのエピソードにも加わるんだろうか?
光秀はなぜ天下を取れなかったのかという謎については、「信長の首を見つけることができなかったから」という結果に。その節はどこかの歴史番組でも聞いたことがありました。
シミュレーションを行ってみると、火の回りがとても速く信長の首を探す余裕がなかったということらしい。相当な熱もあっただろうから、信長の遺体すらもどうなっているのか確認できなかったと。これはもう、信長の最期の意地だったと思えてしまいますね、やっぱり。
光秀が信長の首を見つけ出せなかったことで「信長はひょっとしたら生きてるんじゃないか」という憶測も広がったことが予想できます。そうなると、光秀の求心力は高まらないわけで…信長は死して光秀に一矢報いたってことになるのかもしれません。
いろんな謎を解明していくとそれらしい真実が見えてきて、やっぱり歴史は面白いなと思いました。
再現ドラマは調査映像の合間合間にちょこちょこっと挟まる程度でしたので、村上さんが演じた信長の出演シーンは思っていたよりも少なめでした。番組始まった直後に紹介程度で流れてから30分以上出てこなかった(苦笑)。
明智軍が本能寺に攻め入ったシーンが出てきたとき、手下に守られた村上@信長が廊下をズンズン進む場面がようやく登場。敵がワーーーっと立ち向かってくると槍で応戦してバッサリ斬り捨てておりました。『真田丸』の兼続が「斬り捨てますか」というセリフを言っていたことがここに繋がったなと密かにほくそ笑んでしまったww。
そして信長の有名な一言。
「是非に及ばず」
村上@信長からこの一言が聴けたのはファンとして嬉しかった。このシーンは殺陣もスムーズだったしセリフも緊張感があってよかったです。ただ、個人的にはあともうちょい重みほしいところでしたけどね。
そして最大の見せ場は本能寺炎上に至るまでの場面。
「火をかけぇぇい!!!!」
のドスの利いた命令がめっちゃ迫力あってよかった!あれは手下も気合入るぜ!みたいな。
そして、燃え盛る炎の中で悠然と構えるわけですが…座った時の表情に既視感ありww!!
『真田丸』の兼続の”ニヤリ”顔じゃないかっwwww。まさかこんなところで再会するとは思わなんだ(笑)。村上さん、ニヤリ顔するときは口角が左に上がるのねw。
そして見事なる切腹。気合が乗った迫力のシーンだったと思います。
SNSでは「敦盛踊らないのか」とかあったようですが、まぁ、あくまでもこれ再現ドラマですからそこまではないかなと。実際に踊ってない可能性のほうが高そうですしね。
でも、今回の信長役はけっこうハマっていて個人的には好きでした。やっぱり村上さんは時代劇だと比較的しっくりくるものがあるよなぁ。あとは、もう少し長く映る作品に出て知名度を上げることを目指してほしいです。やっぱり再現だけじゃなくて、ちゃんとしたドラマでのお芝居が見たい。