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NHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第42回感想 初デート

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年内最後の放送となりました。前回感想、またしても「こわもての田中」が登場したのに書けなかった~~(汗)。徳井さんは妖精さん枠ですかねww。安子編で算太を脅しにやってきたときと同じ服装で現れてるところが可愛い。この流れだときっと京都編も出てくるでしょう…と期待(笑)。

でもなんか、「こわもての田中」さんがイケイケで脅してる最中に風間俊介くん演じる片桐片桐が弁護士知識を武器に追い払いにやってくる…っていう展開があまりにもタイミングよすぎたので、ちょっと疑いたくなってしまったww。今のところはそういう気配はなさそうですが、藤本さん脚本なのでこの先油断できません(笑)。

第42回の冒頭はかなり思い切りましたねw。違う番組にチャンネル合わせちゃった!?とドキリとするレベルの本格的時代劇映像じゃないですか(笑)。もう菊之助くんの桃剣は出てこないと思っていたら、まさかここにきて再登場するとは粋な計らいです。あれって、安子の時代に上映してたものをリバイバルしたってことなんでしょうか。桃剣のカッコよさは色褪せないねぇ(竹村夫妻はイマイチ的な評価でしたがw)。

っていうか、”斬られ役侍”役が松重豊さんだったのはビックリ過ぎたwww。

京都編に登場する前にここでフライングされるとは(笑)。あまりにも贅沢な配役ではないですかっ!と思ったら、どうやらそこに繋がる伏線らしい。

それにしても、OPの人物紹介テロップが過去の朝ドラのなかで一番カオスだったような気がしますww。”おしゃれな女””すかした男””斬られる侍”、そして留めに”宇宙人”・・・って、初めて今回から見る人「どんなドラマやねん!?」とツッコミ入れたくなっちゃったんじゃないかな(笑)。

これまでの『カムカムエヴリバディ』感想レポ

カムカムエヴリバディ
カムカムエヴリバディ
2021年度後期NHK朝の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の感想レビュー
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弁護士の卵という片桐は竹村クリーニング店が気に入ったようで、けっこう頻繁に訪れているみたいでした。というよりも、るいに会いに来ている…っていう雰囲気がかなり強いんですが(笑)。

片桐はるいの傍らにいつもある「O・ヘンリー」の短編集に目を留め、面白いと思った作品はあったのかと尋ねてきました。それに対して少しハニカミながら『善女のパン』という作品が一番気に入っていると答えたるい。どんな話か忘れてしまったという片桐に、るいは楽しそうに物語の概要を説明する。

主人公のパン屋の主人のミス・マーサは、毎回安くて古いパンばかり買っていく青年に想いを寄せていた。彼が貧しい画家だと思いこんでいたマーサは、ある日こっそりとパンにバターを塗って手渡してしまう。良いパンが買えないのならせめてバターを塗ってあげようという彼女のほんの親切心からだった。

ところがその翌日、烈火のごとく怒り狂った青年がマーサに詰め寄り「お前のせいで何もかもが台無しだ」と罵声を浴びせ出て行ってしまう。青年は実は建築の製図を書いている仕事をしていて、いつも古いパンを消しゴム代わりに使っていた。そのパンにバターが塗られていたせいで、3か月かけて描いた製図がダメになってしまったらしい。

それ以来マーサはおしゃれをやめて(青い水玉のブラウスを着ていた)古いサージに着替えることにする。

この『善女のパン』の再現劇を演じていたのが深津さん風間くん。風間くんは声を聞くまでは誰だか分からなかったです。髭でだいぶ印象変わりますね。
でも、この何とも言えない後味の悪い物語をこの二人が演じてるってところになんだか今後の物語の不穏な匂いを感じてしまいます(汗)。何か伏線が隠れていたのかも…?

片桐は「そんな皮肉な話をお気に入りだと言えるあなたが面白い」と笑顔を見せる。そのうえで、ミス・マーサは損害賠償請求をされるかもしれない…というシビアなことを口走ってしまう片桐w。これって職業病ってやつですかね。

るいも「片桐さんのほうがよほど面白い」と楽しそうな笑みを浮かべてしまいます。

そんな楽しそうな会話をする二人を、竹本夫妻と西山さんが後ろからそっと微笑ましく見つめていました。こういう優しさもなんだかジーンときますね。

るいは片桐が出していった背広のポケットの中に紙が入っているのを見つける。それはなんと、映画のチケットだった。それにしても、黒澤明の「椿三十郎」をチョイスするとは…、なかなか渋いですな(笑)。
しかもニクイのは、チケットの裏側にお誘いの一言が添えられていること。つまり、るいが必ずチェックする中で発券してくれるであろうことを見越しての演出なんですよね~。あんなんやられたら、恋愛初心者のるいはポワッとテンション上がってしまうに決まってる。片桐くん、恐るべしっw!

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和子がるいの部屋に入ってみると、片桐のデートに行くためのワンピースを着てワクワクしている意外な姿を目にします。それは、大阪にやってきたばかりの時にミュージカルな雰囲気に飲まれて購入したよそ行きのワンピース
そんな姿を目撃されてしまったるいは恥ずかしさでいっぱいの様子でしたが、和子おばさんはピーーーンと来てましたね。おそらく、これまでの片桐とのやり取りを目にしてきてこんな日が来るかもしれないと予感していたのかもしれない。

そして、約束の日曜日がやってきた。和子はるいのワンピースをチェックし「可愛らしいから大丈夫」と励ましてくれている。平助さんはこの日のためにハンカチーフを綺麗にアイロンしてくれていた。その温かさがなんだか泣けますなぁ…。

そしていよいよ出陣!!待ち合わせ場所へ行くと片桐が先に来て待っていた。「ミス・マーサのバターみたいに全部ぶち壊しにしてしまっていたらどうしようかと思った」と安堵の表情を浮かべていた片桐。あんなニクい演出で誘ってはみたものの、それで気を悪くされてしまったらどうしようと内心はドキドキしていたようですw。なんだかちょっと可愛らしい。風間くんが演じているとなおさらそう思ってしまう。

それにしても、あの映画の大看板…かなり本格的に作ってましたなぁ。さすがはNHKの美術さん!と思ってよーく見てみたら…

左下にある映画のタイトル…、『巴里のアメリカ人』じゃなくて『巴里のイギリス人』になっとるやないかーーー(笑)。なぜそこを変えたんだww。

さっそく「椿三十郎」を見に行く二人。そういえば、母親の安子は稔と桃剣の映画観に行ってたよなぁ…。るいは映画を見つつ、スクリーンに釘付け状態になっている片桐の横顔を見て嬉しそうに微笑んでいました。恋だねぇ。

映画を見終わって興奮気味に語り合う二人。片桐はここでも「三十郎は論理的で弁護士だったらさぞ優秀だっただろうなと思いながら見ていた」と職業病のような発言をしてくる(笑)。彼はやたらと”弁護士”っていうのをアピールしてくるな。それが本当に仕事熱心であるが故であることを祈るよ(汗)。

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ひと通り映画について語り合った後、片桐が「まだ時間いいかな?」とるいを食事に誘おうとしてきた。お決まりのデートコースですな。彼にほのかな恋心を抱いていたるいは嬉しくて「私ももっとお話がしたいです、片桐さんと」と即答OK。

二人ともめちゃめちゃ良い雰囲気じゃないかと目を細めて見ていたその時、突然少し強い風が吹いてきた。るいは慌ててスカートの裾を押さえますが、その瞬間、額の前髪がさっと舞い幼い頃に負った深い傷跡が露になってしまう。

そのことに気づき咄嗟に片手で隠そうとしましたが、片桐は顔をこわばらせてその場に立ち尽くしていました。るいは、一番見られたくなかった傷を恋する相手に見られてしまったことに大きく動揺…。

るいは額の傷をあえてそれ以上治療せずに残していました。それはきっと、自分を捨てた母への憎しみを忘れないようにするためだったのかもしれない。それに、雉真から出されたお金で治療したくないという気持ちも強かった。
額の傷を見られてしまうことは、彼女の心の傷を晒すことと同じ…。あえてそれを残しながらも見られたくないという矛盾した気持ちを抱えている複雑さが辛い。

るいの額の傷を目の当たりにして明らかに態度が変わってしまった片桐。それを敏感に感じたるいは「今日は帰ります」とだけ告げて逃げるように走り去ってしまう。片桐はそんな彼女を追いかけることができませんでした…。私個人としては、「傷なんか気にしない」と言って追いかけてほしかったんだけど、その反面、重いものを抱えているであろうるいに怖気づいてしまったのかなとも思ったり…。そのあたりの心境はどうだったのだろうか。

それにしても、関係がうまく行きかけているところで風を吹かせて微妙な空気にしてしまう脚本、展開、残酷だなぁと思ってしまいますね(苦笑)。
るいは、『善女のパン』に出てくるミス・マーサよりも惨めだと感じ涙ぐんでいましたが、おそらくその先もっと彼女にとってつらい出来事が待っているのではと心配になってしまう(汗)。

失恋した気持ちにさせられてしまったるいは、とあるジャズ喫茶に立ち寄りました。そのままクリーニング店に戻らなかったのは意外だったな。きっと、応援してくれた和子さんと平助さんに心配をかけたくなくてクールダウンしようと思ったんだろうね。

鬱々とした気持ちで紅茶を飲もうとした時、ステージ上でジャズの生演奏が始まった。その中央でトランペットを吹いていたのは、るいが「宇宙人」と心の中で命名していたあの青年でした。驚くるいの近くで、”オシャレな女”と”すかした男”も何やら色んな思いを抱えながらトランペットを吹く”宇宙人”の姿を見つめていました。

ということで、一通り「るい編」に登場する主要人物が出揃ったようですが役名が判明するのは翌年に持ち越しになりそうです。次週予告を見ると、”宇宙人”なオダジョーくんが「君、岡山の人?」みたいなことを言ってたので、彼はきっと「安子編」でチラっと出てきたあの少年なのではないかなと予想します。

ということで、来年も時間があれば朝ドラ感想書いていきたいと思います。2021年、つたない感想レポを読んでくださりありがとうございました。また気が向いたときにでも読みに来ていただければ嬉しく思います。2022年もよろしくお願いします。

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