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NHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第35回感想 おまじない

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前回の感想は書きそびれてしまいましたが(汗)、安子親子とローズウッドさんの再会によって一気に関係が深まった印象がありました。

 稔と結婚の約束を交わしたあの神社で出会っちゃうなんて…!!この場面はもう、めちゃめちゃ運命感じてしまった。優しくて心の広いところなどもローズウッドと稔はとても似ている。これは安子が自然に惹かれていく可能性大だよなぁ。

それから、雪衣さんがとうとう自分の中のモヤモヤを算太に吐き出しちゃって、それをタイミング悪くい想い人である勇に全部聞かれてしまったというのがヤバかった(汗)。一番聞かれたくなかった人だろうからなぁ。だけど、算太が優しくフォロー入れてくれてたのは救い。
ただ…、あの場面で勇は雪衣の片想いにちょっと勘付いてしまったのではないだろうか…。いや、まだかなぁ。だとしても、勇の矢印は違う方向向いてるんですけどね(苦笑)。

これまでの『カムカムエヴリバディ』感想レポ

カムカムエヴリバディ
カムカムエヴリバディ
2021年度後期NHK朝の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の感想レビュー
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稔と結婚の約束を交わした思い出の神社の社務所で、ローズウッドの英語のテキスト作りを手伝うことになった安子。すると、まず最初に「日本の不満を言ってもいいでしょうか」と唐突に切り出してくるローズウッドw。何かと思ったら…、お互いの呼び名の件でした。

出会ってからこれまで「雉真さん」「ローズウッドさん」と少し距離が離れた呼び方をしていた二人。安子は日本人なのでそういった丁寧で奥ゆかしい関係に何の疑問も抱いていないようでしたが、ローズウッドはそれを歯がゆく感じていてもう少しお互いにフランクな関係になりたいと思っていました。
思いがけないことを告げられ動揺してしまいますが、これから先は「ロバート」「安子」と呼び合うことを了承します。でも安子は”さん”だけはやっぱりつけないと落ち着かないということで「ロバートさん」と呼ぶことになりましたけどねw。

でもこれ、いつか”さん”が抜けた時に、二人の関係はもっと親密になっていくのではないかという予感も感じさせるシーンかなと。私はロバートと安子のカップルも良いなと思うんだけど、雉真家のことを考えるとどうしてもハラハラしてしまう(汗)。安子との結婚を打診されてる勇は特にね…。

その勇はというと、雪衣に対してきつい口調で責めてしまったことを謝罪していました。こういうところ、本当に勇ちゃんは素敵だなと思います。あんな気まずい雰囲気になっちゃったのに、素直にちゃんと謝れるなんて…、なかなかできることじゃないよ。
「野球のほかは空っきしで」と苦笑いしてしまう勇に、雪衣は少し安心したような表情で「そこが坊ちゃんのええところじゃと思います」と笑いました。

頭を下げて謝罪した後、勇は幼いころからずっと安子に想いを寄せていたことを雪衣に話します。それを聞いた雪衣は自分が思っていたよりも昔から勇が安子に片想いしていたことに驚いてしまった。これは叶わないなとパンチ食らったような気持になっちゃったかもね(汗)。
「とうに諦めたつもりじゃったけど…」と言葉を濁す稔。本当にそのつもりだったけど、千吉さんの言葉で呼び起されてしまったんだよね。この気持ちばかりはどうにもならない…。そんな勇の複雑な心境を聞いた雪衣は「諦めることはないと思う」と励ましました。

「安子さんも、るいちゃんも、坊ちゃんのこと頼りにしているはずです」

それを聞いた勇は「わしが励まされてしまったのぅ」と苦笑いしてしまいますが、思いがけず雪衣から応援されて嬉しいという気持ちもあったんじゃないでしょうか。

会社に向かうためその場を離れた勇を少し複雑な笑顔で見送った雪衣。でもそこには以前のような嫉妬メラメラな表情は浮かんでいませんでした。勇から謝ってくれたことは嬉しかったけど、自分が入り込む隙が無いとも感じてしまったかもね…。彼女が二人を応援する側に回ろうと思えたかもしれないことは良かった。
でも、ロバートのことを知ってしまったらまた掻き乱されちゃいそうで…そこが怖いんだよなあ(汗)。

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それからしばらくして、玄関で掃除をしている雪衣の前に一輪の花を持ちチャップリンのような滑稽なダンスをしながら算太がやって来ました。彼からそっと手渡された黄色い花を少しはにかみながら受け取った雪衣。

算太は彼女が勇に片想いをしながら苦しんでいたことを悟っているので、少しでも彼女に明るい気持ちを取り戻してほしいと思ってあのような演出をしたんじゃないかな。彼自身も雪衣に片想いしてるのに、こうやって相手を思いやってくれる。お調子者でトラブルメーカーだけど、根は本当に優しいんだよね。橘家で育った息子だもの…。
雪衣はあの時おそらく算太の心遣いを受け止めたのかもしれないなと思いました。この二人に奇跡の進展は訪れるのでしょうか。

その頃社務所では、安子とロバートによる英語のテキスト作りが進んでいました。週に1度のペースでこの作業を行っていたとは!雉真家の人たちによく見つからないでやれたなぁと思ってしまう(汗)。

でも、なかなか日本人に馴染めそうな内容が思いつかず試行錯誤の日々。ある日、安子は休憩時間に自分が作った”おはぎ”をロバートに差し出します。美味しそうにそれを頬張るロバートを見て、るいは「アメリカ人でもおはぎ食べるんだな…」と不思議に思ってしまう。
そんな彼女に優しく笑いながら「アメリカ人全部がおはぎが好きなわけではなく、安子さんのおはぎが美味しかったから」と答えるロバート。

「大阪でも買っています。でも、安子さんのおはぎが一番です。本当に特別な美味しさです」

こんなにも自分の作ったおはぎを喜んでくれることが安子には嬉しい。どうやって作っているのかと尋ねられると、るいが「あんこのおまじないをかけているから」と答える。それを知りたがるロバートに、安子は祖父の杵太郎の時代から金太に受け継がれていまは自分の「おまじない」にもなっている言葉があることを伝えました。

「美味しゅうなれ、美味しゅうなれ、美味しゅなれ・・・。その気持ちが小豆に乗り移る」

言葉の一つ一つをロバートは英語で書き写していき、「Wonderful!!」と大絶賛。そして英訳した「おまじない」を丁寧に一語一語読み上げていく。いつも唱えている日本語の言葉とは全く違う英語の響きに安子もるいも感激。まるで違う世界へ連れて行ってくれるような爽快感を感じたようにも見えました。

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そしていよいよ、勇にとっては運命の日…、雉真繊維と大阪の進駐軍との野球の試合の日がやって来た。机の上で微笑む兄の写真を眺めながら気合を入れて出発していく勇。もしも試合に勝ったら自分の想いを告白しようと思っていたに違いない。「アメリカに勝ってみせる」という力強い言葉も気になります。そんな彼を見て、天国の稔はなんと声をかけていたのだろうか…。

同じころ、安子はロバートと社務所で英語のテキスト作りに励んでいた。どんどんロバートとの心の距離が縮まっていくように見えて仕方がない。

安子はとても楽しそうにリラックスしているし、るいが描いた絵のなかにはおはぎを食べるロバートの姿もある…。もうこれは、”家族の絵”といっても過言ではない。

それと同時進行で勇が進駐軍との野球の試合に臨んでいる姿が映し出されてくる。安子に結婚を申し込むためにも、彼にとっては”決して負けられない”戦いなのです。アメリカに勝つということも”兄の敵を討つ”という意味でも大きかったと思う。

ロバートと家族のような穏やかで幸せな時間を過ごしている安子親子と、安子に結婚を申し込むためにも負けられない戦いに挑んでいる勇。この対比がなんだか切なくてたまらなかった…。

どんなに頑張っても、活躍しても、勇の気持ちが届くことはないんじゃないかと思えて仕方なくてねぇ…(涙)。それに安子が心を許してる相手がアメリカ人というのも複雑です…。ロバートさんがいい人すぎるだけになおさらなんだよなぁ。いずれこの関係を知ったら、勇はきっと大きなショック受けてしまうんじゃないだろうか…。

翌朝、さっそくロバートに教わった”英語”でいつもの小豆づくりのおまじないを唱えている安子。

「Be delicious, be delicious, be delicious…」

するとそこへ少し緊張した表情の勇がやってくる。勇の気持ちを知らない安子は素直に野球の試合に勝利したことを喜んでくれている。祝勝会で飲みすぎたんじゃないかと気遣って水を持ってこようとした瞬間、勇は思わず安子の腕を強く引いてしまう。

「あんこ。わしと結婚してほしい」

勇、2度目の告白…、というかプロポーズ!!頑張ったよ!!一度は諦めて封印した「あんこ(安子)」への想いだったけど、試合に勝ったことでもう一度想いを伝える勇気を得た勇。雪衣が背中を押してくれたことも大きかったと思う。

でも、安子自身はあまりにも寝耳に水な出来事で…ただただ驚き衝撃を受けて固まってしまっていた。そこにわずかでも可能性があると思えたらよかったんだけど…、これまで見てきて全くその気配がないんだよねぇ(汗)。結婚後のこれまでの二人のやり取りを見てきて、安子はどんなに親しく接していてもそこに勇への「LOVE」の予感がしないのが分かっちゃうのが辛い…。

勇ちゃん、また試練を迎えることになっちゃうのかなぁ。ロバートさんも本当に素敵な人だから、なおさら心中複雑だよ。安子編はたぶんあと1週半くらい。不幸になる人が出てほしくないけど…、どうなるんだろうか。

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