NHK大河ドラマ『青天を衝け』第19回ネタバレ感想 勘定組頭 渋沢篤太夫

初回から連続で出演していた尾高惇忠役の田辺誠一さんでしたが、ついにここでストップということになりました(汗)。田辺さん、ほかのお仕事も精力的にこなされてますからね。でも、戊辰戦争編あたりに入ってくればまた出番も増えてくると思うので(撮影自体はもう折り返しを過ぎたところらしいし)その時を楽しみに待ちたいと思います。

「一橋家の懐具合を整えたい」という明確な目標ができた篤太夫は、さっそく全国を飛び回り米や硝石などの視察を行っていました。より良い商品を効率よく流通させるために動き出した篤太夫のランランと輝く表情がとても印象的です。鉄砲に興味を示したシーンは昨年の大河『麒麟がくる』の十兵衛を思い出してしまった(笑)。

その一方、幕府内の懐を豊かにしようと動き出している人物がいました。武田真治さんが演じる小栗忠順です。フランスから軍艦を購入して幕府に逆らい続ける薩摩や長州を一気に潰してしまおうと目論んでいる様子。刃向かってくる者がいなくなれば、将軍に権力が集中し幕府の権威が復活すると目をギラギラさせながら野望を語る小栗、ちょっとアウトローがかってるところがなんだかカッコいい!
その後ろでやたら流暢なフランス語の発音で「トレビアーン(素晴らしい)」と賛美wしていたのは目付の栗本鋤雲です。

栗本鋤雲は最初家業を継いで奧医師となっていましたが、解任された後、函館で病院の増築などに尽力していました。文久3年に江戸へ渡り、フランスと親交を深めます。その後、幕府の軍艦奉行・外国奉行としてフランスに派遣されました。

小栗は栗本が持ってきたフランス博覧会(パリ万博)の話に大いに興味を示していました。この時の幕府は大赤字状態だったようですが、交易によって利益を得るためには万博に日本の優れた技術の産物を出品してアピールしまくろうと考えている模様。開港を早めなければと語る栗本に「そのためにもコンパニーじゃ!」と会社設立を急ぐ考えを伝えた小栗。

「交易で異国に良いようにされぬためには、公儀がコンパニーを持つのが肝要!」

アメリカの高度な技術や産業を目の当たりにしてきた小栗は、日本の国力を上げるためにそこで得た知識を生かそうと闘志を燃やしているようでした。
と、このタイミングで家康さんが登場。今回はかなりお早い登場で。ここで小栗がいつも手にしている「ネジ」についての解説も出てきましたね。それにしても武家は当時「金は卑しいもの」という認識だったとは…!でも、その考えではこれからの世の中は通用しない。幕府以外にも「懐具合」を整えようとする人物がいた、ということで・・・あの人が登場します。

以下、第19回を見て気になったシーンもろもろネタバレあり

これまでの『青天を衝け』感想レポ

青天を衝け
青天を衝け
2021年度NHK大河ドラマ『青天を衝け』の感想レビュー
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『青天を衝け』第19回 勘定組頭 渋沢篤太夫

2021年06月20日(日)放送 NHKBSプレミアム 18:00~18:45 ほか

出演:吉沢亮、高良健吾、磯村勇斗、尾上右近、ディーン・フジオカ、石丸幹二、草彅剛、ほか

あらすじ

売り方を変えることで一橋領の木綿の価値を高めることに成功した篤太夫(吉沢 亮)は、さらに商売を盛んにするため紙幣の流通にも取り組む。勘定組頭に抜てきされた篤太夫は、財政を豊かにすることで一橋家を支えようと決意をする。一方、薩摩では、欧州から帰国した五代才助(ディーン・フジオカ)が大久保一蔵(石丸幹二)と密談を交わしていた。ついに幕府は2度目の長州征伐へ…しかしひそかに薩長同盟を結んだ長州を前に、幕府は大苦戦。そんな中、大坂城で指揮を執る家茂(磯村勇斗)が倒れる。

<公式HPより引用>

ところは変わってベルギー。「ベルギー国とカンパニーの交渉がまとまった」と笑顔を浮かべていたのは、薩摩藩士の五代才助です。おでぃーん様の五代様、本格始動でしょうか!!!

すでに髷も落としていて・・・風貌は朝ドラ「あさが来た」の時とほぼ変わらず!!ひゃ~~、懐かしいよ、ディーン・フジオカさんの五代様ぁーーー!!!あの時望んでいた五代様のサイドストーリーがいよいよ動き出したかって感じでテンション上がりました(笑)。

「小松さまは銭が足りないと嘆いていたけど、これで薩摩の富国強兵は上手くいくでしょ」とドヤ顔の五代様w。ここで出てきた小松さまというのは、これまでの大河でもよく登場してきた小松帯刀のことでしょう。今回土方を演じている町田君が18年大河『西郷どん』で演じていたのが記憶に新しいところです。
そして五代はその次を見据えていました。それは、2年後のパリ万博への出品。ここで薩摩由来の品をバンバン出すことによって日本をリードしよう目論んでいる様子。その手筈もちゃんと考えているとニンマリ。奇しくも幕府と同じ野心を持っていたのです。今回の大河での五代様は朝ドラとは違ったイケイケな面が強調されていて今後どんどん面白くなりそう!

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その頃篤太夫は播磨を訪れ、木綿をいかに売り出すかについて熱い演説を繰り広げていました。「一橋領の今市村と姫路の木綿はどちらも良質で品質に差がないにもかかわらず、姫路のほうが高い値が付いている」という篤太夫の言葉に村人たちはビックリ仰天。

篤太夫調べによると…、「姫路の木綿は一度城下に預けてまとめてサラシにしたものを”姫路由来のものである”とアピールしまくっているからだ」という。つまり、藩が「この木綿は姫路産だ」と触れ回ったことによって信頼性がアップ、ブランド力が一気に上がったということだね。ブランド力が上がれば高くても「良い品に違いない」と思って皆飛びつくという構図が出来上がっていたのです。
今でいう、国産ブランドのほうが信頼性があるし多少高くても買ってしまう消費者が多いっていう構図と同じことでしょう。こういうことはいつの世も変わらないなぁと思ってしまった。

それに対して今市村は販売ノウハウもなく自分たちで作って自分たちで売っているため、大坂の商人たちに安く買いたたかれることが多かったようです。篤太夫に指摘されて初めて商売の仕組みが見えてきた村人たちは悔しさに唇をかみしめていました。篤太夫のリサーチ力がすごすぎてビックリだよw。

そこで篤太夫が提案したのが、一橋家で今市村の木綿を一気に買い取って「いやんばいすー!播磨一橋家の木綿でござる!!」と大々的に宣伝して一気に価値を上げようという作戦です。姫路がやってることのお株をこっちで奪っちゃおうっていう算段だね。そうすることによって村で作った木綿の価値が上がって儲けも多くなりそうです。
篤太夫の熱弁は非常に理が叶っていて簡潔で分かりやすいため、村人たちは「それならイケるんじゃね!?」と一気にテンションアップ。

ところが、それにストップをかけたのがドンペイさん演じる疑り深い百姓「役人が百姓を設けさせようなんて思ってくれるわけないじゃないか!」という持論を展開すると、今までやる気満々だった村人たちが「それもそうだ」と納得してしまい一気にトーンダウンw。
これまで役人に痛い目ばかりみせられてきた百姓たちにとっては、「どうせ自分たちだけ儲けるつもりなんだろ!?」と疑心暗鬼に陥ってしまう気持ちになるのも分かる気がします。現場は一触即発ムードとなり、あと一歩のところで篤太夫の説得は失敗に終わってしまいました。うーん、残念!

同じころ兵庫に停泊しているイギリス船の中では、イギリス公使のハリー・パークスがアーネスト・サトウやシーボルトに「日米修好通商条約を結んでからもう7年も経つのに、未だに港が開かれないのはどういうことなんだ!!」と怒りを滲ませていました。アメリカが南北戦争の混乱で立ち止まっている間に、なんとしても日本との貿易を行い主導権を取りたいイギリスとしては一刻も早く条約を実行してもらいたい事情がある。

「7日以内に帝に条約を認めさせろ」

と圧力を強めるよう催促するハリー・パークス、おそるべし!!我慢の限界ってことでしょうな。まぁ、7年間も先延ばししまくってた幕府も問題と言えば問題だったわけですけどね(苦笑)。こういうの、今の日本政府にもあるような気がして…いつの世も変わらんのだなと思ってしまった。

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この話を聞いた幕府は混乱。パークスは”勅許”つまり、帝の許可が下りなければ朝廷と直談判すると言ってきているらしい。家茂は「天子様が今さら勅許を出すはずがない」と苦い顔をしますが(孝明天皇は外国が大嫌いだったようですし)、家臣たちは「もう引き延ばすのも限界かと…」と苦しい内情を説明。家茂も「開港やむなしか…」とあきらめの境地に至ったその時、目付の栗本が

「勅許など本当に入用でしょうか?」

と爆弾発言をぶっこんできた(汗)。
栗本は「公儀がこの国で一番権力を持っているのだから朝廷の許可などいらないのでは」と持論を展開。それに対して「その通り」と賛同する老中も出てくる。いや~~、これはすごい強硬論が出てきたな。若い家茂はそれに対してどう言葉を繋げばいいのか困惑してしまいます。この時代、帝の勅許なしに事を進めるというのはあり得ない暴挙だったでしょうしねぇ…。

ところが、このタイミングで慶喜が「たわけたことを申されるな!!」と乗り込んでくる。父の斉昭から”天子様は絶対的な存在”と叩きこまれてきたこともあり、朝廷の許し無くして事を進めるなど言語道断で国の根底が覆ってしまうと猛反論。
もう少しで独自開港に舵を切れそうな雰囲気に持っていけそうだった栗本は、慶喜の突然の登場に「あと一歩だったのに!」と悔しそうな表情を浮かべていました。悔し紛れに「京の犬め!」と暴言を吐くんですが、慶喜に分からないようにフランス語で吐き捨てるあたりが彼の精一杯だったのかなとw。

「だったらどうすればいいんだ!?」と慶喜に詰め寄る老中たち。対案をなかなか言い出さない慶喜に対して「やっぱり朝廷なんか無視してもいいんじゃないか?」という強硬論の声が大きくなってしまいます。家茂も何も言えない状態だし…厳しい局面を迎えてしまいました。

しばらくして慶喜は帝への謁見の機会を得ました。孝明天皇は「朕の許しなしに公儀が港を開くつもりというのは本当なのか」と失望感を隠し切れない。すると、「お上を侮辱するとは許せぬ!」というやたら艶のあるいい声が響いてきました。

放送前から話題になっていた、声優の置鮎龍太郎さんの登場です!!いやぁ、置鮎さんをテレビドラマで見られる日が来るなんてねぇ。なんだか感慨深いものがあります。私は学生時代声優にハマっていた時期があって、その頃は新人声優さんでしたが、「いい声だなぁ」と注目していました。
置鮎さんといえば私はダントツで『SLAUM DUNK(スラムダンク)』のミッチーこと三井寿くんを思い出しますね。「諦めたらそこで試合終了だよ」と声をかけてくれた恩師と再会して泣き崩れたシーンは今でも忘れられません。

だいぶ話がそれてしまいました、すみません(笑)。

置鮎さんが演じていたのは正親町三条実愛。”正親町”というと昨年大河ドラマ『麒麟がくる』で坂東玉三郎さんが演じた正親町天皇のことを思い出しますねぇ。ちなみに”正親町”は邸宅が正親町東洞院に面していたことに由来しているそうです。
彼は後に王政復古の折大きな役割を果たした人物として知られているようなので、今後また出番があるかもしれません。

正親町三条実愛は「勅許がいらないと言った老中2名は罷免させるべし」と言い放ち慶喜に反論の余地を与えませんでした。「なんじゃ!?不服と申すのか?」と言った時の迫力にはゾクっとさせられるものがありました。イケボな上に存在感あるお芝居が素晴らしかったですねぇ、置鮎さん!

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この話が幕府に伝わると「これも一橋の陰謀だ」と怒りに震える老中の松前。もう一方の阿部さんは悔し涙に暮れるばかり。そんな二人を見て「これはすべて私の責任だ」と罪悪感に襲われている様子の家茂さんが気の毒でなりません…。
すっかり自信を失ってしまった様子の家茂に栗本は「ここまでやってこれたのは上様のおかげ!」と激励。そのうえで

「この際、征夷大将軍の職を辞してはいかがでしょうか!」

とこれまたすごい爆弾発言をぶっこんできました(汗)。これには周囲も「なんだと!?」と動揺しまくり。そりゃそうだろう。

しかし、周りの動揺にはメゲない栗本は「上様が職を辞してしまえば朝廷は何もできず右往左往するに決まってる」と強硬論を崩しません。まぁ、そういう考え方も無きにしも非ずだけど…将軍が征夷大将軍の位を降りちゃったら世の中もっと混乱するんじゃない!?でもその混乱に乗じて開港できるならって考えなんだろうねぇ、栗本さんは。
それに対して家茂は「一橋殿ならばできるのかも…」とますます自信喪失してしまう。もう目が虚ろでいつ倒れてもおかしくない様子に見ているこちらはハラハラしてしまうよ(汗)。若いうえに体が丈夫でない家茂さんにはあまりにも荷が重すぎたんだろうな…。

そしてついに家茂は「将軍職を一橋殿に譲り江戸に戻る」という決断をしてしまいました。ここまでよく頑張ったよ、家茂将軍…。

家茂は慶喜に「これまで征夷大将軍として富国強兵のために努力してきたつもりだったけど、そのことを果たすことができず帝や日本の国の名を世界に轟かせることはできませんでした」という悲壮感に満ちた手紙を送りました。それを読んだ慶喜は慌てて馬を飛ばし家茂の元へと急行します。

 「なぜこのようなことを!?」と尋ねた慶喜に対し「私は攘夷を果たすことも朝廷の勅許を得ることもできないけれど、あなたならそれができる」と将軍職を譲りたいという考えを語る家茂。
それに対し慶喜は

「勅許は私が命を懸けて取り付けてくるから、将軍職辞職は思い留まってください!」

と説得。自分が将軍になるよりも家茂が将軍でいたほうが臣下が信用してついていくのだと…。たしかに慶喜はけっこう敵を作りやすいタイプでもあるからなぁ…。

「将軍は、あなた様ではならぬのです」

ここまで熱く説得されれば、家茂は将軍を降りるということが言えなくなってしまった。この時慶喜の説得がなくそのまま家茂が降りていたら歴史はどうなっていただろうか…。ただ、家茂はもっと長生きできたかもしれない。そう考えると複雑な心境になってしまいます。

家茂を思いとどまらせた慶喜は孝明天皇に謁見し「条約を実行するための勅許を出してほしい」と嘆願しました。しかし周囲の公家たちの反対の声は根強い。正親町三条は「将軍はこのことの責任を取って辞職すべきだ」と鼻で笑ってくる。にくったらしいわ~~、三条さんww。
すると慶喜は「あなたのもとに薩摩の者たちが出入りしてることはマルっとお見通しだぞ」と脅しをかけるw。つまり、正親町三条は薩摩にそそのかされて勅許を出すことを阻止しようとしてると睨んだわけだね。ここを突いた慶喜が「もしそれが真実ならそのままではいかないからな」と迫ると、さすがの三条さんも図星を突かれたようで何も言えなくなってしまったw。

それでも頑なに勅許を出すという空気にならないことを察した慶喜はついに

「某が切腹するしかない」

と突きつける。まさに家茂に約束した通り命を懸けての覚悟が伺えます。さらに、自分が切腹した後にはそれに怒った一橋の兵が朝廷に攻め上ってくる可能性も十分あり得ると脅しまくり。その覚悟があってのことなのだな?とグイグイ迫る慶喜に、さすがの公家たちも動揺を隠し切れなくなってしまいます。これは完全に慶喜の勝ちですな。

その様子を黙ってみていた孝明天皇は公家たちを下がらせ、慶喜と1対1で話し合うことにします。
二人きりになったところで、帝は「自分は幕府や家茂を憎んでいるのではなく、未だに降参しない長州を憎んでいる」と本心を明かす。蛤御門の変の時のトラウマから長州への憎悪が増してしまったようです。そのため、外国憎しの感情はだいぶ薄まった様子の孝明天皇。

「朕は、慶喜の言うことを信じよう」

こうして、ついに慶喜は日米修好通商条約の勅許を取り付けることに成功するのでした。

この知らせは病床にある川路の元にも届いていて安堵の笑みをこぼしていました。その傍らにいたのは亡き円四郎の妻・やすさんです。あれからようやく元気を取り戻せたようでよかった。でもさすがに思い出話になると涙ぐんじゃいますよね…。そんな彼女に「新しい世を見届けるまで自分はくたばるわけにはいかない」と語る川路。一橋様がいれば徳川は安泰だと語っていると、まるで円四郎がそれに呼応しているかのように庭から小鳥のさえずりが聞こえてきました…。

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一方、越前の松平春嶽のもとには薩摩の大久保一蔵が訪れ「幕府は薩摩を潰しにかかるつもりに違いない」と訴えていました。徳川が日ノ本を牛耳るつもりだと危機感を募らせていた大久保でしたが、春嶽は「将軍が日ノ本の主となって全国の力を集中させるというのは左内の考えでもあった」と呟きます。ここで、久しぶりに小池徹平くんの橋本左内が回想シーンで登場してきました。

金平糖を駒にたとえながら春嶽に説明していく左内くんがなんだか可愛らしくて癒されました。

もしも橋本左内が粛清されることがなければ、もしかしたら世の中はもっと早く動いていたのかもしれませんね…。春嶽はことのほか彼を可愛がっていましたから(ちょっと関係を疑っちゃうほどだったけどww)その無念は計り知れません。
それに対し一蔵は「薩摩は幕府を見限る考えがある」ことを伝えます。そのうえで、共に上洛し異国と堂々と立ち向かえる日本にしていこうではないかと春嶽に迫りました。一蔵の熱い言葉に春嶽の気持ちも大きく動いたようです。慶喜とも距離を置くことになってしまい越前へ退かざるを得なくなっていた事情もありましたから、ここでもう一度再起を図ろうという気持ちは盛り上がったかもしれません。

一方、京の一橋邸では猪飼から慶喜が過労で調子を崩しているという話を聞いて篤太夫が驚いていました。まぁ、あれだけの激務をこなしてきたわけですから…さすがの慶喜さんも体調を崩してしまうのは仕方なかったと思いますよ(特に朝廷関係)。

目通りして自分の考えを報告しようと思っていたのにと呟いた篤太夫に「お前は話が長いから殿の体の負担になる!」と阻止しようとする猪飼様(笑)。

ところが篤太夫はその猪飼に物産所の金の流れの件について意見し始めてしまうww。自分の考えを大熱弁するあまりグイグイと迫ってくる篤太夫の迫力はもう誰にも止められないレベル(笑)。
幼いころから父の市郎衛門の商売を間近で見てきた篤太夫はそれを応用したいと考えていました。つまり、播磨の木綿を一橋の名物として売り出すために、生産者の百姓から高く買って市場に安く売りだすという方法を採用したいというもの。しかし、猪飼様にはその仕組みが今ひとつうまく伝わっていない様子でした(笑)。

じれったいと思った篤太夫は”人を以て理を成すものでなければ意味がない”と熱弁を振るう。そんな時、偶然そこを通りかかった慶喜。「そなたは息災なようだな」と語り掛けられるとつい正直に「殿はあまり息災ではないご様子で」と口走っちゃう篤太夫に「コラ!!」と冷や汗もののツッコミを入れてくる猪飼さんが可愛かったww。この二人のコンビ、好き(笑)。

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篤太夫の話に興味を持った慶喜は別室でゆっくり聞くことにしました。篤太夫は慶喜の前に「銀札」を並べ、木綿の流通を円滑にするために「一橋の銀札を作りたい」と提案します。

「銀札」とは江戸時代に各藩が発行していた銀貨を代用した紙幣のこと。銀が取りにくくなったことに伴い、それと同等の価値のある紙幣を発行したのが始まりのようです。

篤太夫は自分の経験上、商いをする上で大量の銭を持ち歩くのは重くて難儀をしてしまったことを語ります。紙幣ということになればみんな気軽に使えるしより多くのものを売り買いできると考えたわけです。
ところが、この時代はまだ「銀札」の信用度はかなり低く束で持って行っても豆腐一丁すら買えなかったらしい。それゆえ、まずは「銀札」の”信用”を上げていくべく先頭を切って一橋が積極的に発行していってはどうかと熱く語る篤太夫。

彼の説明は非常に簡潔で本当に分かりやすい。吉沢亮くんのセリフ回しも完璧でどんどん言っていることが頭に入ってくることがすごいと思います!

しかし、ふと慶喜の表情に目が行った篤太夫は自分の話がちゃんと届いているのか不安になってしまう。思わず「某の今の話、お判りになりましたでしょうか…?」と尋ねてみると…

「否、途中からお主の顔に見入り聞いていなかった」

という真っ正直な回答が返ってきた(笑)。慶喜をも見とれさせてしまう篤太夫、最強じゃないwww!?予想外の答えが返ってきたことに動揺した篤太夫。

恥ずかしさから思わず「銀札」で自分の目を隠してしまう仕草がめっちゃ可愛くて萌えた(笑)。

「円四郎風に言えば、実に”おかしろい”」とこれまで以上に篤太夫に興味を持ってくれた様子の慶喜。これまで不毛な現場に立ち会いまくり心身ともに疲弊していたけれど、篤太夫を見ている間にその気鬱も治ったらしいw。思わぬところで役に立ったみたいだね、彼のおしゃべり癖はw。

でもとりあえず大筋の話は聞いていたようで「お主が本当に信用できる札を作って民を喜ばせることができるならそれを見てみたい」と柔らかい表情で告げた慶喜。その言葉に感激した篤太夫は「必ずや、やってみせます!」とやる気をみなぎらせました。

篤太夫は少しの妥協も許さず、信用を得るための一橋の「銀札」作りに没頭していきます。木版を3つに分けニセ札防止のための策までちゃんと考えてるところがすごいなと思いました。さすが将来”壱万円札の顔”になる男の考えることは違うなぁとw。

そんな試行錯誤を繰り返し、ついに一橋の「銀札」が完成!!非常に精巧なものが出来上がりました。この時の経験が後々に新事業(日本銀行=日銀)設立に大きく生かされていくことになると思います。

半年後に完成した「銀札引換所」には木綿を預けて得た銀札と交換するために多くの百姓が列を作っていました。最初は「役人ばかりが得をするんじゃないのか?」と猛反発していたドンペイさん演じる百姓も希望通りの”一分銀”と交換してもらうことができて大喜びw。篤太夫に反発したことを謝罪しました。こうして篤太夫は見事に「銀札」の信用を得ることに成功したのでした。

その功績が認められ、篤太夫は一橋家の「勘定組頭」に抜擢されることになります。

慶喜も「瞬く間に一橋家の懐が安定したと評判がいい」とご機嫌です。篤太夫も領民たちの生活が潤い銀札の信用を得ることができたことで充実感溢れる表情をしている。「これからが腕の見せ所でございます!」とやる気をみなぎらせる篤太夫。自分の居場所をついに見つけたんだねぇ。これまでのなかで一番輝いて見えたよ。そんな彼に慶喜は

「渋沢篤太夫よ、よくやった…!」

と笑みを浮かべ感謝の気持ちを伝えました。このシーンはなんだかとても感慨深くてグッとくるものがありましたね。二人の想いが重なったようにも思えました。

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一方の成一郎はどうなっていたかというと、「軍制所調役組頭」という役目に任命され同じく出世していました。それに伴い、篤太夫との同居生活を解消することになったようです。

篤太夫は褒美でもらった金を牢に投獄されたままの長七郎を助け出すための資金にしてもらおうと送金することを考えていました。長七郎は未だに牢に入れられたままだったのか…。
それに賛同した成一郎でしたが、篤太夫が「勘定組頭」という役目に就いたことに納得がいかない様子。「せっかく武士になれたのに”勘定”だなんて断れなかったのか?」と思わず聞いてしまいますが、篤太夫は「俺にはこっちのほうが合ってる」と笑います。それどころか、やり手と聞いている幕府の勘定方である小栗上野介にライバル心まで燃やしている。

そんな篤太夫に成一郎は「おぬしは殿のまことの苦しみを知らぬ!」といら立ちを露にしてしまう。幕府と長州の戦は非常にシビアな段階にありました。薩摩が幕府のために兵を出すことを拒絶したことで、苦戦を強いられることが目に見えているという。一橋が出兵することになったら、自分も慶喜のために命を懸けて戦うと宣言する成一郎。そんな彼を目の当たりにして篤太夫は言葉を失ってしまった…。

さらに成一郎は、坂下門外の変へ向かおうとしていた長七郎を引き留めたことを今は後悔していると語りだす。「長七郎が志士として好機を成す行為を俺たちは奪ってしまったんだ!」と険しい表情で迫りますが、それに対して篤太夫は「死んでしまったら何にもならない」と反論する。

「それは己が決めることだ!俺はいつか、長七郎と揃って一橋の勇になる。お前は懐でも守っておれ!!」

成一郎は篤太夫よりも武士に対する憧れが強かったですからねぇ…。だから彼が武士としての道に進まず財政のことを守る道に入ってしまったことを受け入れることができなかったのだと思います。最初に家康さんが言っていたように「武士は金を卑しいものと考える節が強かった」というそのままの考えを成一郎は抱いていたということか。

進む道が違ってしまったことで袂を分かった形になってしまった篤太夫と成一郎。意見がぶつかったまま別れることになってしまいましたが、それでも篤太夫は「道は違ってしまったけどお互いにそれぞれの場所で一橋を強くしていこう」と成一郎にエールを送る言葉を呟きました。その言葉は果たして成一郎に届いただろうか…。そのまま立ち尽くした篤太夫の背中が切なかったです(涙)。

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それからほどなくして、薩摩と長州が同盟を結んでしまいました。世にいう”薩長同盟”です。坂本龍馬の仲介で桂小五郎と西郷吉之助が憎しみを何とか乗り越えて手を結んだ話は有名ですね。このことにより、長州は薩摩から軍事面での支援を受けることになります。

この時期に日本に帰国した五代は大久保のもとを訪れ「薩摩を富ませるときが来た!」と息を弾ませていました。朝ドラの時も五代と大久保の絆を描くエピソードが出てきましたが、大河でもそんな二人が見られたことが嬉しかったです。

っていうか、五代@おでぃーん様と大久保@石丸さんが仲良く共演してるシーンが見られたことが私的にめっちゃ胸アツな光景だったんですが!!これはテンション上がりましたわ~(笑)。

富国強兵のために金銀の山を開く案を語ろうとした五代でしたが、大久保は「その前にまずはグラバーと接触し長州に最新式の銃を売ることが先決だ」と語ります。グラバーについては五代はすでに話をつけてきてくれているらしい。阿吽の呼吸的な二人がいい感じです。
さらに大久保は「あるお方に会って来る」とニンマリ。そのお方とは…

かつて朝廷で権力を誇っていながら権力争いに敗れ追放されてしまい、今は貧乏暮らしを余儀なくさせられていた岩倉具視さんでした。いやぁ、思い出しますなぁ、『西郷どん』で怪演していた笑福亭鶴瓶さんのことをw。山内さんもそれに負けず劣らずな面白さを見せてくれそうで楽しみです。すでにご近所さんから「まるで山賊の親分だ」なんて噂されてましたしね(笑)。

そして幕府は第二次長州征討に乗り出したわけですが、薩摩の支援を受けて最新式のミニエー銃などを手に入れた長州には戦力的に全く歯が立たず各所で大惨敗を喫してしまいます。井伊の兵も弾丸に倒れていったというセリフはなんだか切なかったわぁ…(直虎思い出しちゃってねぇ 涙)。
家茂は敗北続きの状況を受けて、薩摩と長州が手を結んだことを察し愕然としてしまう。そして心身ともに追い詰められた家茂はその場で倒れてしまいました…。

もう彼のなかでは何もかもが限界を迎えてしまっていたのだと思います(涙)。これまでの大河のなかでは家茂が追い詰められていく様を一番克明に描いていたと思うので、倒れてしまったことも腑に落ちてしまうものがありました。

家茂倒れるの報を受けた慶喜は急ぎ駆けつける準備にかかる。
そうとは知らない成一郎は兵の教育に力を入れ、篤太夫は勘定方としての手腕を振るう。そんな二人の生活も、次回より大きく変化いく予感がします。

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